衾さへいと重げなる老の身の寝るがうへにも寝る猫まかな(大隈言道)
『元彼の遺言状』
篠田の正体と彼の冤罪を晴らすことがドラマの本筋だったわけですが、それまでの一話完結エピソードのアレコレにあまり魅力が感じられず、惰性で観ていただけでした。最後の解き明かしもカタルシスがありませんでしたし。綾瀬はるかと大泉洋のおかげで我慢できたようなものです。ミステリーものに限りませんが、結局は脚本と演出がモノをいうのだなとつくづく感じます。
たぶん原作は面白いのだろうなとは思いますが…。
『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』
結婚願望ゼロのヒロイン、偶然出会った運命の人、当て馬の幼なじみ…と、既視感ある設定ながら心地よく鑑賞できたのは、やっぱりそれぞれのキャラを感情豊かに、かつ繊細に演じた俳優陣のおかげなのだろうなと思います。
晴太のプロポーズなんて現実にはありえない場面なのですが、それまでに積み重ねた晴太と杏花の葛藤があったからこそ自然に微笑まれますし、颯の切ない選択も、互いの人生を前向きにさせるものであるからこそ彼の潔さと爽やかさが光っていました。タイトルである「持続可能な恋」という言葉を颯の口から言わせるのも心にくい演出でした。
林太郎と明里の大人な恋もまた素敵でした。杏花が林太郎の実の娘でなかったという事実は衝撃的でしたが、それほど亡き妻を想い、そして結婚の意味をずっと探し続けてきた林太郎が、「結婚したい」と思う相手に出逢い、ようやく自分なりの「結婚とは」の答えをしるすことができたのは、まるでひとつの奇跡を見ているようでした。
ありがちなわかりやすい悪役もおらず、相手を思いやる気持ちが障壁になってしまうという、シンプルな構成がより人の心の複雑さを浮き彫りにしていました。脚本も巧みだったと思います。
それにしても、海の見えるカレー屋さんとヨガ教室…。それぞれの夢がかなったラストシーンは余韻を残していて素敵でした。
篠田の正体と彼の冤罪を晴らすことがドラマの本筋だったわけですが、それまでの一話完結エピソードのアレコレにあまり魅力が感じられず、惰性で観ていただけでした。最後の解き明かしもカタルシスがありませんでしたし。綾瀬はるかと大泉洋のおかげで我慢できたようなものです。ミステリーものに限りませんが、結局は脚本と演出がモノをいうのだなとつくづく感じます。
たぶん原作は面白いのだろうなとは思いますが…。
『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』
結婚願望ゼロのヒロイン、偶然出会った運命の人、当て馬の幼なじみ…と、既視感ある設定ながら心地よく鑑賞できたのは、やっぱりそれぞれのキャラを感情豊かに、かつ繊細に演じた俳優陣のおかげなのだろうなと思います。
晴太のプロポーズなんて現実にはありえない場面なのですが、それまでに積み重ねた晴太と杏花の葛藤があったからこそ自然に微笑まれますし、颯の切ない選択も、互いの人生を前向きにさせるものであるからこそ彼の潔さと爽やかさが光っていました。タイトルである「持続可能な恋」という言葉を颯の口から言わせるのも心にくい演出でした。
林太郎と明里の大人な恋もまた素敵でした。杏花が林太郎の実の娘でなかったという事実は衝撃的でしたが、それほど亡き妻を想い、そして結婚の意味をずっと探し続けてきた林太郎が、「結婚したい」と思う相手に出逢い、ようやく自分なりの「結婚とは」の答えをしるすことができたのは、まるでひとつの奇跡を見ているようでした。
ありがちなわかりやすい悪役もおらず、相手を思いやる気持ちが障壁になってしまうという、シンプルな構成がより人の心の複雑さを浮き彫りにしていました。脚本も巧みだったと思います。
それにしても、海の見えるカレー屋さんとヨガ教室…。それぞれの夢がかなったラストシーンは余韻を残していて素敵でした。
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