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続・風花の庭

いたづらにけふやくれなむあたらしき春の始めは昔ながらに(藤原定方)

ドラマ寸評(2025年第4期)

『ばけばけ』
オープニングの多幸感あふれる主人公夫婦の写真が素晴らしいです。そのバックに流れるのは、優しいメロディーとほんわかした歌声。しかしその歌詞といったら、「毎日難儀なことばかり」だの「日に日に世界が悪くなる」だの「野垂れ死ぬ」だの、物騒なもの。なんだか怪談みたいな不気味さがあります。
ヒロインの髙石あかりははじめて観ましたが、弾けそうな笑顔には見ているこちらもしあわせな気持ちになります。銀二朗とのお別れを決めた時の涙の演技も秀逸でした。この夫婦が添い遂げられないことはわかってはいたけれど、「もう東京に住んじゃいなYO!」と言いたくなるくらい微笑ましくて素敵でした。
モデルの生い立ちを調べてみると、「夫が貧乏に耐えかね逃亡した。説得に追いかけたけれど応じなかった」と、味気も人情も何もない顛末で書かれていたのですが、銀二朗の出奔はじゅうぶん同情に値するものでした。勘右衛門の銀二朗に対する扱いや、若い夫婦が家族と一緒に雑魚寝する環境は、もはや虐待の域で、連れ戻されなかったことにむしろ安堵するくらいでした。それでも家族を選んだトキを恨むでもなく、最後まで銀二朗は凛としていました。寛一郎、おじいさんやお父さんに負けず劣らずいい役者だなあ。
武士に固執し続け結果的にトキ夫婦を破綻させた勘右衛門ですが、小日向文世のおかげで嫌いにはならなそうです。頑固で扱いづらくて、それでも愛らしい老人を演じさせたら一級品。実孫ではなく跡取りでもないトキに対する愛情は疑いようもなく、ウサギごっこに興じる姿はただの好々爺。ダメ人間の岡部たかしはもはや朝ドラあるあるになりそう。池脇千鶴も存在感たっぷりです。雨清水家との絡みも最後までありそうですし、ヘブンの本格的な登場はまだこれからですが今のところは期待感しかありません。

『シナントロープ』
若手実力派俳優勢ぞろいの青春群像ミステリー。意味ありげな会話と、意味ありげな映像の連続で、目と耳が離せません。
一見は、ハンバーガーショップで働く若者たちの日常。しかしここかしこに非日常の薄気味悪さがあります。
シマセゲラは誰なのか? 折田は何者なのか? おじさんと若い男は誰に命じられ何を見張っているのか? 言われるがままに動く龍ちゃんと久ちゃんの会話に時折知性を感じるのはなぜなのか? 漫画のピエロはどう絡んでくるのか? 誰が味方で誰が敵なのか?
とにかくわからないことが多すぎます。しかしキャスト全員、誰が黒幕でもおかしくないくらいうさんくさいので、いったい話がどう転ぶのかわかりません。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』
竹内涼真が「悪意のない嫌な奴」といういちばんタチの悪い男を演じていますが、これが意外にハマっています。時代錯誤な亭主関白思想に凝り固まっていて男としてはまったく魅力がない。しかし鮎美にフラれ同僚に指摘を受けてようやく反省し、素直に謝罪もできる、人間的な魅力には溢れています。イケメンだから平成スタイルも完璧に着こなせる、しかしどこか残念さもちゃんとある。これ以上のキャストがあるでしょうか。もともと吉沢亮がキャスティングされていたらしく、そちらのバージョンも興味深いですが、竹内涼真の勝男を見てしまったら、もうこれ以外は受け入れられそうにありません。
序盤は勝男の視点で話が進んだため、どうしても勝男に思い入れが強くなり、「でも勝男の言いなりでちゃんと主張しなかった鮎美にも問題があるよなあ」と感じていました。勝男と別れ、髪色もファッションも自由になり、ちょっといい雰囲気なボーイフレンドも得た鮎美。しかしそれだけでは長年の生きざまは変えられません。勝男を増長させたのはまぎれもなく鮎美であり、鮎美の「男に愛される女になる」という受け身の人生観です。鮎美は本当に「自分らしく生きる」ことができるのか。これからは鮎美の変化を見守ることになりそうです。

『小さい頃は、神様がいて』
岡田惠和らしい、とりわけ大きな出来事が起きるわけではないけれど、何気ない日常にひそむ人生の機微を描いたドラマです。
登場するのは小さなマンションに住む3組の住人。熟年夫婦、若い女性カップル、そして離婚を控えた中年夫婦。
ひとりひとりは実にありふれた人間で、しかし誰にでもあるように、生きるうえでの苦しみを抱えています。たまたまそこに集まっただけの住人が出会い、会話を重ねることで、過去の記憶がよみがえったり、新たな発見があったり、その日々が交差していく。偶然の一夜から、動きだす人生。偶然とは必然なのかもしれない、そんなことすら考えてしまいます。
ただ、何も起きないだけに展開が遅く、会話劇が続くので眠くなってしまう…。
『姉ちゃんの恋人』はラブストーリーだったので眠気を我慢できましたが、ホームドラマだとなあ…。

『良いこと悪いこと』
小学校の同窓会をきっかけに、当時のいじめグループのメンバーが次々殺されていく…というミステリー。こういうドラマは考察が膨らむのでおちおち検索もできません。
誰が真犯人かというオチに関しては、学級委員長や元担任など最初から怪しさを匂わせている人もいますし、もしかしたらすでに殺されかけた誰かが実は…というありふれたものかもしれません。いじめグループでもなく同窓会以来出てこない専業主婦の配役が剛力彩芽ですから関わってこないはずがありません。まったく無関係であるはずの編集部や警察でも、意味深なカットが差しはさまれています。
さらに私、気づいてしまいました。第3話で流れた回想シーンで、教室に集まっていた仲間が6人ではなく7人いたということを。つまりあのグループにはもうひとりいるのです。それが戸塚純貴ではないかと睨んでいます。なぜなら、ただの陽気なマスター役に戸塚純貴はもったいない! 同い年と言っているし、絶対何かあるはず!
謎解きよりも、過去から現実に生きる人びとの心模様に目が行きます。クラスの中心人物でキングと呼ばれていた高木は、家業を継いで妻も娘もいるのに、なぜか幸せそうには見えません。どこか暗さを抱えていて、しかも園子をいじめていたことを憶えていました。貧ちゃんやカンタローのように、「やった方は忘れる」ものです。キングもそのタイプの典型だったはず。おそらく卒業後の22年間に、キングを変えた何かがあるのだろうと思われます。
いじめられっ子から有名人になるまでに生まれ変わった園子。しかしいまだ閉所にトラウマを抱え、その傷は一生癒えることはないでしょう。しかし自分の人生を自力で変えるまでに強さを得た園子は、自分の潔白を証明するため、堂々と過去に向き合います。かつて自分を苦しめた彼らを許すことはしないし、その必要もない。どれほどの努力を重ねたのだろうと思いを馳せずにはいられません。
「良いこと悪いこと」というのは意味深なタイトルです。「悪いこと」がいじめのことなら、良いこととは何か。園子のための復讐ならば、真犯人にとって連続殺人は「良いこと」なのか。「い」や「こ」がひっくり返っているのも、善悪は合わせ鏡という意味なのかもしれません。
メッセージ性の高い題材なだけに、安直なオチで終わらせるのだけはやめてほしいな…。

『ザ・ロイヤルファミリー』
日曜劇場らしい予定調和のストーリー。「だが、それが良い」。
とくにスポーツものですから、『ルーズヴェルト・ゲーム』『ノーサイド・ゲーム』のようなカタルシスがあります。結果はわかっているけれど手に汗握り、最後は感動してしまいます。
しかし、隣の競馬好きがうるさいの何の。初回から、「今はこんな昔気質の馬主はいない」だの、「牧場にこんな色白美人はいない」だの、「厩務員は暗くなるまで働かない」だの、「菅原なんか乗せたらそら勝てん」だの、「日高は本当に共同で馬を買って失敗して(以下社台の成功話)」だの、…おかげでセリフが耳に入ってきません。それでも楽しめるのが日曜劇場の良いところ。
ちなみに山王の「目指すは有馬記念」のセリフにも「ダービーやろ!」と超速ツッコミを入れていましたが、2話できちんと「ダービーでなく有馬の理由」として明かされたので、しぶしぶ納得していました。
日曜劇場といえば勧善懲悪ですが、今回の悪はライバル馬主の椎名かと思いきや、そこまで悪には思えません。カネの力で強い馬を買い集めてはいるものの、今のところ本心は読めません。おそらく彼も、やり方は違えど山王と同じく馬を愛する人間なのではないでしょうか。語り部の目黒蓮の役どころも気になります。
おそらく最終話では、ロイヤル馬が有馬記念を走るでしょう。そして勝つでしょう。わかっていても、きっと泣いちゃいます。



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今日までのCS

10/18 パ★☆☆H-F☆☆

牧原をはずし、4番に中村を戻してきたソフトバンク。先発は大関、捕手嶺井。しかし大関はイマイチ調子が悪そうでした。相手のバント失敗もあって無失点で終えたその裏。ランナー一塁から4番中村がタイムリー三塁打。ベテランが気合いを見せます。
やっぱりソフトバンクかなあ…と思いきや、3回表。一死一塁から山縣の打球はフェンス直撃。跳ね返った打球があらぬ方向に転がり、ランナー水谷がホームイン。さらにレイエスが、浮いたフォークを打った瞬間の確信弾!  勢いづいたハム打線は止まらず、連打を浴びせ大関を降板させると、犠飛で1点追加。一気に試合をひっくり返します。
その裏、野村のホームランで1点返すものの、そこからやっぱり今日も繋がらないソフトバンク打線。さらに中村がゴロを放って一塁へ駆け込んだタイミングで審判と交錯し、担架で搬送されてしまいます。 山縣の打球といい、4番打者が退場といい、この日のソフトバンクは不運に見舞われました。
こうなると流れは日ハムの側に。4回には水谷のポール直撃マルタイ棒ラーメン弾、清宮のタイムリーで6点目。試合を有利に進めます。 ソフトバンクはようやく柳町に打点がつくものの、複数点が取れません。
さらに7回、レイエスがこの日2本目の2ランを放ちます。その直前、コーチがマウンドに行っていましたからおそらく何らかの指示が出ていたのでしょう。しきりに内角をつくバッテリー。しかし5球目、やや甘く入ったとはいえ、それをスタンドに持っていくレイエスの技術の高さ、桁外れのパワーは衝撃的。シーズン中は抑えていたはずの、絶対に打たせてはいけないバッターを完全に起こしてしまいました。
あっさり3試合でカタがつくと思っていたはずのFinalですが、日ハムが崖っぷちからの2連勝。足踏みが続くソフトバンク。
あれ…この流れどこかで…。


10/19 パ★☆☆H-F☆☆☆

中村を欠いて4番に柳田が入ったソフトバンク。一方、上位はほぼ前日と同じの日ハム。大津-古林の顔合わせは、さすがにソフトバンク有利かと試合前は思っていました。
大津が初回を無失点で抑えたその裏。ランナー周東が盗塁を試みた際ショート山縣と交錯。足を引きずりながらベンチに下がった周東はやがて戻ってきたものの、山縣は立ち上がれず担架で搬送されてしまいます。
二日続けて怪我人が出るという波乱の展開。どちらに転ぶかわからない流れは、前日のまま日ハムの手にありました。ソフトバンクが古林を攻めあぐね、0-0で進行していた4回表。先頭ヒットからレイエス・郡司に連続四球。ソフトバンクは連日の被弾で、レイエスへの攻め手を欠いてしまったように映りました。さらに調子と自信を取り戻した郡司にも、CS前に用意していた対策はもう通用しません。そして清宮のゴロを山川がはじき、日ハムが先制します。さらに田宮の犠飛で追加点。万波にヒットを打たれると、たまらずソフトバンクベンチは交代を決断。しかし代わったヘルナンデスはボール先行。取りに行ったストライクを矢澤が打ち返し、さらに1点が入ります。
5回も一死二塁からレイエス・郡司が連続四球。満塁から清宮が2点タイムリーを放つと、田宮がスクイズを決めて6-0となります。しかし2ランを狙った二塁ランナーは生還失敗。まあこれは、解説者も言っていましたが、ソフトバンクは発奮材料にしないといけませんね…。
ところがその裏はあっさりと三者凡退。 こうなると日ハムの勢いは止まりません。6回も山川のエラーで1点追加。7回にソロどすこいが出るも時すでに遅し。7-1と圧勝で、星を五分に戻しました。
前代未聞のCSFinal0勝3敗からの4連勝勝ち抜けが現実味を帯びてきました。日ハムは勢いがつくと止まらないチームです。DeNAも似た雰囲気を持っています。だからこそ阪神は、有利な展開でも出し惜しみすることなく強い中継ぎ陣を送り込み、絶対に流れを相手に渡そうとはせずに負けなしでCSを終えました。
こうなってみると、ソフトバンクとしては3戦目の黒星が非常に痛い。変更した打線の不発、伊藤の気迫、それらで流れが一気に変わってしまいました。短期決戦は怖い…。


10/20 パ★☆☆☆H-F☆☆☆

苦しみ続けたソフトバンクが辛くも勝ち抜け。日本シリーズは優勝チーム同士の決戦となりました。
日シリ初戦に取っておきたかったであろうモイネロを出さざるを得なくなったソフトバンク。プレッシャーのかかるこの大一番で、エースはさすがの投球内容でした。2回、すっかり息を吹き返した郡司が先頭で二塁打を放つも、後続を抑え先制を許しません。しかし相手先発の達も、いまだよみがえらないソフトバンク打線を1・2回ともに三者凡退に封じます。
初戦と同じような展開になるかと思われた3回。一死から海野の打球がベースに当たり内野安打で出塁すると、ここまでノーヒットの牧原に待望の一本目がついに飛び出します。さらに周東の一ゴロを清宮が痛恨の送球エラー。幸運続きでソフトバンクが先制します。
しかしその直後の回、矢澤の二塁打から郡司のタイムリーで日ハムが同点に追いつきます。しかしモイネロが踏ん張り勝ち越しはならず。
決勝点が入ったのは5回裏。先頭の山川が四球を選ぶも二者連続三振でツーアウト。しかしここでお目覚めの牧原がヒットで繋ぎ、周東も内野安打で満塁に。ここで継投もあるかなと思いきや、達の続投を選んだ日ハム。新庄監督らしい采配といえばそうですが、勝負の明暗はここが分岐点だったかと思います。
打席には川瀬。こういうチャンスでは、打率からは想像もつかない存在感を放ちます。春先、苦しんでいたソフトバンクを救ったのは川瀬でしたが、ここでも川瀬はヒーローでした。見事にタイムリーを放ち、ソフトバンクが前に出ます。
7回表もマウンドへ上がったモイネロ。二死から代打マルティネスを迎えたところで、勝負に行った球を見送られ四球を出してしまいます。するとグラブを地面に投げつけたモイネロ。ここまで感情をあらわにするモイネロは初めて見ました。そしてマルティネスもまた、ベンチへ向かって奮起を促すようなしぐさを見せました。もうひとつの分岐点はここだったと思います。次は進藤。代打を出して勝負がけするべき場面だと思いますが、進藤がそのまま打席へ。確かに山縣もおらず、今川も落としてしまって右の代打が不足してはいたものの、進藤そのままで試合の流れを変えられるとは思えません。案の定三球三振でした。
試合後、新庄監督は「1位同士が日本シリーズに行くべき」と語りました。もちろん最初からその心持ちで戦っていたわけではないでしょうが、この一戦において采配がやや消極的に映ったのは、その深層心理によるところだったのかもしれません。
一方、ソフトバンクはレイエスを封じ込めることに成功し、勝利をものにできました。9回、杉山がそのレイエスを迎え、緊張からかボール先行になるものの、最後は裏をかくようなストレートで見逃し三振。杉山の球の強さ以上に、海野がナイスリードでした。やはり勝ちパターンは盤石。阪神打線といえど、攻略は難しいかと思われます。つまりソフトバンクの勝ち筋は、阪神の投手陣を打ち崩し勝ちパターンにつなげること。…ですが、このCSを見る限り、それは相当困難なように思われます。出場者のコンディションが皆万全ではないため、阪神のような上位打線を固定できそうにありません。最良の打順を模索しながら立ち向かうしかないように思います。
つまり、この日本シリーズ予想はズバリ阪神の4勝1敗(モイネロ)!




今日までのCS

10/15 パ★☆H-F  セ★☆T-DB

さあ、悲しいかな低みの見物のファイナルステージです。
ソフトバンクの先発はモイネロ。日ハムは1st3戦目の予定だった達。まあ、モイネロに軍配だろうな…と思っていたら、ひさびさの試合で感覚が狂っていたのか。モイネロが初回から満塁のピンチを招くなど本調子には見えません。ならば早めの援護を望みたいところ、1回裏に一死満塁と先制のチャンスで牧原がゲッツー。これがヒットなら乗って行けるはずが、最初に狂うと狂いっぱなしになってしまうのが短期決戦のおそろしいところ。まさかこの後牧原がスタメンを外れるまでに苦しむとは…。
それはもちろん日ハムも同じです。ソフトバンクは相手対策に長けている球団ですが、今年の標的は郡司でした。3回、無死一塁でゲッツーを打たされてしまいます。初回もモイネロの悪送球で出塁したとはいえ打ち取られた当たりでした。チャンスでこんなアウトになる郡司は(オリ戦では)観たことないぞ…。
相手の主力を封じればソフトバンクペースのはずですが、試合間隔が長引いたせいか、近藤・周東の不在の影響か、打線がなかなか起動しません。シーズン中は打ち崩したはずの達から点を奪えないまま、6回を投げ切らせてしまいます。
しかし7回。代わった田中から、先頭野村が先制ホームラン。野村はあっさり三振するかと思えば突然ホームランを打ったりするので読めません。しかし短期決戦においてビックリ箱は大切です。
これでソフトバンク有利かと思いきや、その直後、こちらも代わった松本がレイエスに同点ホームランを被弾。レイエスはソフトバンクに相性が悪く、もう対策済と思っていたのですが、外の球がやや甘く入ってしまいました。同点のまま、Final初戦はいきなり延長戦となります。
10回裏、金村が先頭にストレートの四球。中村がきっちりバントを決め、牧原敬遠で一・二塁となると、今宮がヒットで繋ぎ一死満塁に。ここで玉井に継投。山川からゲッツーを取る算段だったのでしょうが、打席の山川はいつになく気迫に満ちていました。打球はサード手前で大きく跳ね、ランナー還ってサヨナラ勝ち!
これで山川が乗ってきたら怖い存在になりますから、日ハムにとっては一敗以上に痛い一打だったかもしれません。打線にヒットは出ていますから、明日以降の打順の組み方がカギになりそうです。郡司の扱いも気になります。
一方セ・リーグは、こちらも阪神のエース村上が本調子ではありませんでした。しかしDeNAがつけこめず得点を奪えないでいるうちに、先制点を奪い、盤石なブルペン陣があとを封じて勝利。スコアだけ見れば接戦ですが、実質阪神の完勝という印象を受けました。
得点したのは6回だけ。先頭近本がヒットで出塁すると、中野がきっちり送りバント。近本が相手バッテリーの隙をついて三盗を決めた後、森下がタイムリー。さらに佐藤が繋ぎ、大山のゴロで森下が挟まれてアウトになるものの、その隙に佐藤がしっかり三塁を陥れていました。そして前の回、代走で出ていた小野寺がそのまま打席に入ると2点目となるタイムリーを放つという、鮮やかな先制劇でした。
近本の三盗がフォーカスされていますが、目を瞠るのは走塁意識の高さです。佐藤のヒットで三塁まで進んでいる森下や、挟殺プレーの間に進塁している佐藤など、誰もが先の塁を狙うプレーを徹底しているのです。パ・リーグでもソフトバンクなどはきっちりしている印象ですが、これが強いチームなのだと唸らされました。オリックスはいっつも一個ずつしか進まないから…。
この時は「どちらも3試合で終わりだな」と思っていました。


10/16 パ★☆☆H-F  セ★☆☆T-DB

前日と同じスタメンを組んだソフトバンクに対し、日ハムはマルティネスを5番に入れ、郡司を7番に下げました。しかし今日もまた郡司は不発。3回表、レイエス・マルティネスの連続ヒットの後、田宮がバント決め、二・三塁となったチャンスでファウルフライに倒れてしまいます。6回も一死満塁でなんとかゲッツーをまぬがれる遊ゴロと、トンネルを抜け出せません。
と、先発有原が無失点で粘っているにもかかわらず、ソフトバンク打線がなかなか目覚めません。先発福島の前にまともにチャンスすら作れず、7回はなんと三者三振。球数的にここまでかと思いきや、8回も続投した福島。しかし先頭山川の当たりが不運な内野安打になると、海野にバントを決められ、代打川瀬。ヤーヤーヤーが響く空気に呑まれたか、四球で歩かせてしまいます。左が続くため、上原に交代となりました。
そして打席は柳田。
正直、ここまではあまり存在感がありませんでした。
しかし、さすがは千両役者!
反対方向に飛んでいった打球は、そのままスタンドへ!
一瞬あっけに取られる、柳田らしいホームランは先制3ラン!!
1戦目は山川、2戦目は柳田と、打つべき人が打って試合を決め、ソフトバンクが王手をかけました。
さてセ・リーグは今日も阪神が勝利。才木が逆転された時はDeNAが勝つのかと思いましたが、追加点を奪えないでいるうち何やら空気が怪しくなっていきます。先発竹田は初回に2失点されたものの、緊張もあったでしょうし、その後はよく投げました。
しかし今日も打ったのはやっぱりサトテル・森下。このふたりは絶対打たせてはいけないので、相手も対策しているでしょうに、それでも打たれる。ふたりの前の近本・中野も出塁させてはいけないし、そんな何人も対策できるはずがない。ソフトバンクにできるかな。


10/17 パ★☆☆H-F☆  セ★☆☆☆T-DB

先発はソフトバンク上沢に対して、崖っぷちの日ハムは伊藤。上沢は立ち上がりが悪い傾向があるとはいえ、なんだか投げにくそうに見えたのは気のせいでしょうか。今日は日ハムが初回に先制します。
驚いたのはスタメン。ここまでノーヒットの郡司を4番に入れてきました。負ければ終わりの一戦で博打に出た新庄監督。しかし先制の犠飛を放ったのはその郡司でした。ベンチに帰ってもニコリともしない郡司の、ここまで硬い表情ははじめて見たように思います。
前日殊勲打を放った柳田は今日も1番。先頭でヒットを放ち、2番に入った川瀬がバントを決めるも後続続かず。ソフトバンクの打順は前日と変わり、中村に代わって山川が4番、怪我の状態が気になる周東も9番センターに入っています。今日勝てば終わりの試合で、小久保監督にはいったいどういう意図があったのか。
4回表、先頭のレイエスが初球をホームラン。前日、有原が慎重に慎重に内角を攻めていたのとは対照的な、軽率な一球に見えました。
伊藤は先週に続き、気迫の投球でした。しかも昨年やられている相手ですから、いっそう気合いが入っていたのでしょう。毎回ランナーは出るもの、連打を許しません。
7回には山縣のホームランで3点目。さらに田宮・レイエスが連続四球を選び、上沢から木村に交代。そして初回の犠飛で吹っ切れたのか、郡司が走者一掃のタイムリーで6-0。周東のダイビングキャッチも及ばず、試合を決定づける一打となりました。
なんとか一矢報いた日ハムがストレートでの勝ち抜けを阻止。8回無失点の伊藤がエースの矜持を示しました。
ソフトバンクは柳町がひとり気を吐いているものの、前後がつながりません。首位打者牧原もノーヒット。郡司起用の博打に勝った日ハムとは対照的です。
さてセ・リーグは、阪神キラーのケイが先発するも初回に3失点。しかも打たせてはいけないはずの佐藤の3ランで、「終わった(明日もセパともCSを楽しみたかったいち野球ファンの感想)」。しかも先発高橋が絶好調。初回にエラーでランナーを許した以外、ヒットどころか四球も出さず、試合はスイスイ進みます。しかし、ノーヒットノーランの期待も高まってきた8回、代打松尾にヒットを許し、二死満塁までいったところで降板。しかしこの大一番で、目の覚めるような素晴らしい投球内容でした。頼もしい左投手の復活です。
ようやくチャンスを作ったDeNAですが、相手が石井ではさすがに分が悪い。9回も岩崎の前に三者凡退。残念ながら昨年の下剋上の再現とはならず、敗退となりました。
それにしてもいっさい隙を見せないどころか、強さだけが目立った阪神の勝ちっぷり。
さあ、この強者と日本シリーズを戦うチームは、果たして明日決まるのか、それともまだ持ち越しか。






今日までのCS

10/11 パF☆-B セ☆DB-G

いよいよ始まりました、クライマックスシリーズ1stステージ。
先発は山下舜平大。宮城・九里でなく山下を1戦目に持ってきたことで驚く向きもありましたが、山下の終盤の勢いならエース対決となる初戦を任せても何らおかしくありませんし、CS初登板ですからプレッシャーのかかる2・3戦目よりも1戦目で投げさせようという首脳陣の考えだったのでしょう。
さて初回。相手エース伊藤の気迫はいつにもまして凄みがありました。これはマズイ、と肝を冷やした直後、野村のエラーで二死二塁のチャンス。しかし中川が打ち取られ先制はならず。2回も二死一・二塁となりますが得点できません。するとその裏、先頭の郡司に二塁打を浴びると、万波のタイムリーで山下が先に失点してしまいます。4回表は二死満塁と同点どころか逆転のチャンスを得ますが、またも凡退。さすがにマズイぞ…と青ざめつつ、用事で席をはずし、戻った時には日ハムに2点目が入っていました。また郡司かよ! どんだけ打つんだよ!(涙)
5回表は無死一・二塁となりますが、紅林がゲッツー。バントの選択肢も指摘されていましたが、2点差ですし結果論でしょう。
山下は5回の無死三塁のピンチを抑え、6回まで投げ切ります。しかし悔しい初CSとなりました。打線は直球と変化球を交互に操る伊藤を最後まで攻略できず、覇気を削がれたかのように田中・齋藤の継投にはランナーすら出せず、完封負けとなりました。
ちなみにこの日は実家に滞在していたため、すべてを観られたわけではありませんが、打線の沈黙ぶりが気になりました。伊藤対策で組んだスタメンもまったくつながらず。いくら伊藤が鬼神のごとき働きだったとはいえ、ヒエヒエだったシーズン終盤と何も変わっていないような…。あと、自宅で観ている時のように「ぐえー」だの「ぬおー」だの、奇声を発しないよう耐えていたので、よけいにフラストレーションが溜まりました…。
まったく観られていませんが、セ・リーグはDeNAがホームラン攻勢で先勝。筒香はポストシーズンに強いですね。頼もしいです。


10/12 パ☆☆F-B セ☆☆DB-G

「1戦目に負ければ宮城、勝てば九里」という既報どおり、絶対に勝たねばならない2戦目の先発は宮城となりました。その宮城、初回から飛ばしていることは画面越しにも伝わりました。完璧な2三振でスタートするも、苦手なレイエスにストレートの四球を出すと、郡司には10球粘られたあげく内野安打で一・二塁とされてしまいます。しかし続く清宮を三振に取って気迫のガッツポーズ。…が、こういう宮城は逆に危ういということを、シーズン通して観ていたオリファンは感じたのでした。
2回表、杉本が打った瞬間のホームランで先制するもその裏、先頭ヒット→バントで一死二塁とされると、水谷があっさり同点タイムリー。うーん…決して悪くないのに、なぜかこうなる今年の宮城。まあ、内野守備の範囲の狭さは指摘したいところですが。
ところが直後の3回表。二死一・三塁から紅林が勝ち越し3ラン! 今日も実家のオリファン、「行け、行けー!」「うおっしゃー!」と心の中で盛大にガッツポーズ(ちょっと声にも出ていたが)。
しかしエスコンの序盤の3点リードなど、あってないようなもの。…であることは事実ですが、早くもその裏に2点取り返されるとは。死球の直後のタイムリーはいただけませんし、廣岡のダイビングも3点差でやる守備ではないし…。
というわけで、宮城を続投させられる状況ではなくなったとはいえ、ここで九里投入とは試合前には想像もしませんでした。しかし3戦目の先発濃厚だった九里をベンチ入りさせていたのは、宮城が早期降板する可能性も充分に考えられる状態だったということなのかもしれません。
九里は二死満塁で郡司という大ピンチを乗り越え、6回も一・二塁でマルティネス・レイエスという怖い打者を抑え、7回までの4イニングを無失点でつないでくれました。その気迫に応えてほしい打線でしたが、6回の無死一・二塁の大チャンスも追加点を奪えず。ちなみにこのあたりで帰宅の途についたので、速報をのぞいて無得点を知りガックリ。ここで頓宮にバント代打で勝負をかける手もあったような気もしますが…結果論ですかねぇ…。
8回は連投の岩嵜が登板。不安を抱えながら電車内で一球速報を凝視するも、連続三振でほっとひと息。しかし万波にヒットを許すと、矢澤にもつながれ、レイエスを打席に迎えて一気に血の気が引きます。必死に祈り、次に速報を開くと――。

(T⌓T)

当然ながら、岩嵜は責められません。岩嵜がいなければCSに進出することはできませんでした。配球ミスでも失投でもありませんし、中継プレーも完璧でした。このカード、日ハム打線はこちらの投手の落ち球をしっかり見逃していたのが印象的でした。ここぞの一打もそうですが、ヒットや進塁を防ぐ堅実な守備も、較べてみればその差は歴然。あまりにも課題の多いオリックスというチームが大差を開けられた上位を倒すには、正攻法ではかなわないはずですが、奇抜な手を使うこともなくあっさりと終わってしまった印象です。再挑戦になる2026年は、ベンチワークも含めたチームの成長が望まれます。
それでもボーナスのような2試合、幕が降りるまで夢を見せてくれました。Bクラスでは味わえないワクワク感でした。
さて、野球ファンとしては月曜日も野球が観たい。というわけで巨人応援に切り替えです。11回表に巨人が勝ち越した時は「明日も野球がある!」と喜びましたが、その裏、気づけば2xになっていました。2アウトランナーなしからの大逆転はさすがDeNAの底力。ハマスタのホームアドバンテージも大きかったかもしれません。それにしても、初回と最終回に互いに点を取り合うというめずらしいスコアになりましたね。
セパとも逆転勝ちで勢いを持ったチームがFinal進出。待ち受けるソフトバンク・阪神は一勝のアドバンテージがあるとはいえ、短期決戦は流れを渡してしまうとすわ窮地に立たされます。どんな激戦を展開してくれるのか、いち野球ファンとして楽しみたいと思います。











ドラマ寸評(2025年第3期・最終回)

『誘拐の日』
たぶん本家のほうが面白いのだろうなと思いつつ、これはこれで最後まで楽しめました。真犯人は想像どおりでしたが、新旧子役の対峙では、演技派女優にシフトした貫録と威厳をこれでもかと見せつけてくれましたね。
ラストは凛が芽生と仲良く登校するという平和な生活風景から一転、刑務所の壁一面に薬のレシピを書き連ねる正宗…という不気味さを残すカットでした。昨今のドラマに多く見られる手法ではありますが、ドラマの展開からすると蛇足の感が残りました。正宗は不器用で粗忽だけれど心優しく、凛だけでなく水原や山﨑、しいては犯罪者である汐里の心をも救う魅力的な人物でしたから、歪な実験の後遺症が正宗の深層心理に残っていたとするのなら、あまりにも悲しい結末であるように思うのです。
ヒロインの配役には最後まで違和感を拭えませんでしたが、原作がしっかりしているからか展開は面白く、テンポも良くて最後まで飽きずに観られました。

『しあわせな結婚』
配役ありきだったドラマという感想です。阿部サダヲと松たか子でなければ、黒川がネルラを好き(?)という展開になったあたりで挫折していたかもしれません。いくらなんでもちょっと無理があるような…。
原田視点に立てば、結婚相手やその家族に振り回されるうち結婚観や家族観が変化していくという、ひとりの人間のごくありふれた心の変化が描かれていたともいえます。ただネルラや鈴木家が非凡だったせいで、その変化はなかなかない環境の中で生まれたものではありましたが。
ただ、ネルラも鈴木家も、一般的には非凡な存在ではありますが、原田の前ではごくフラットでした。だからこそ原田もいつしかその世界に馴染み、彼なりの仁義で鈴木家を救おうとしました。それが鈴木家の思いと違ってしまっていたために、一度は齟齬が生まれましたが。
結婚とは、自分と異なる相手の価値観や倫理観を尊重しつつ、その齟齬を埋めていく作業のくり返しのようなものです。原田もネルラも、なかなかその作業がうまくいきませんでした。歳を重ねているがゆえに、愛などという不安定な要素では安心できません。しかしやっぱり最後は愛なのです。夫婦も家族も、土台を作っているのは愛なのです。
という、複雑なようで単純な夫婦の話ではありましたが、余談が長かったり、殺人事件の真相は1話で察しがついたり、それ以外のエピソードがあまり入ってこず、やや冗長なドラマの印象でした。ネルラのつかみどころのなさも、松たか子が最近同じような役柄を演じることが多かったためにあまり目新しさがなく、魅力的には映らなかったです。ただ阿部サダヲと松たか子の相性の良さは感じました。

『あんぱん』
アンパンマンの登場はずいぶんと終盤になってからでした。この物語は、単なるアンパンマンの誕生秘話ではありません。のぶと喬というふたりの人間が戦争によって傷つき、絶望し、それでも逆転しない正義を探し続け、ようやくたどり続くまでの長い長い日々を追ったものでした。
戦争編の密度の濃さは群を抜いていましたが、時代の荒波を乗り越え生活が落ち着くと、物語は停滞しがちです。しかし、一見安定した日々を過ごしているようでありながら、子どもに恵まれず何者にもなれなかったという悲しみを抱えるのぶの姿は新鮮に映りました。時代柄、どうしても妻は夫を支える側に回りがちで、はちきんだったおのぶも仕事を失い専業主婦にならざるを得ませんでした。さらに、姪と戯れる喬を見つめるのぶからは、子どものいない淋しさと喬に対する罪悪感を痛いほどに感じました。幼い頃、世の中を変えんとばかりにバイタリティに溢れていたのぶ。もっと遅い時代に生まれていれば、きっと「やないたかしの妻」ではなく、「柳井のぶ」というひとりの人間として、子どもがいないコンプレックスなど背負わずに堂々たるキャリアウーマンとして生きていけたでしょう。やないたかしが衆目を集めれば集めるほど、不自由な時代に生きざるを得なかったのぶの人生に思いを馳せてしまいます。だからこそ、動き始めたアンパンマンを世に知らしめようと奔走するのぶの姿を描いたのだろうと感じました。もちろん、主人公であるのぶを完全な脇役に置き去るわけにはいかないという作品上の事情もあるでしょうが、著名人の妻が主役の朝ドラに時折あるような「無理やりにでも物語に絡めた」ようには見えませんでした。
のぶは喬に愛され、喬とアンパンマンを愛し、その作品に命を吹き込むため身を捧げる人生を送りました。だからこそこの物語の主人公は喬ではなくのぶでなければいけなかった。不自由な時代、自分の命を燃焼させる方法は、決して自分自身が名を成すことだけではない。のぶは喬とともに、逆転しない正義を目指し、その一生を走り切った。命が尽きた後も、ふたりが生み出したアンパンマンはずっとこれからも人びとの中で生き続ける。なんとしあわせなことでしょう。
半年間、のぶが全力で走っている姿を毎朝見られて、こちらもしあわせでした。

『チョッちゃん』
なんとはなしに観始めた再放送でしたが、クオリティの高さに目を惹かれ、最後まで視聴してしまいました。
チョッちゃんは比較的狭い世界で生きていたので、登場人物も少なく、そのぶんひとりひとりの背景まで見えてくる描写が多く、感情移入させられました。いつしかチョッちゃんの世界に入り込んで、空襲ですべてを失い絶望する泰輔に胸を痛め、頼介の死には涙を流し、要の帰還を切に願う自分がいました。
チョッちゃんはいつもあかるく、現代でいうDIYもこなしてしまうほどパワフル。子どもを亡くしたり、疎開したり、住む場所を失ったりと辛いこともたくさんあったけれど、前を向いて生きていきます。のちの黒柳徹子の母親ではありますが、チョッちゃん自体はひとりの平凡な市井の女性。これといって特殊な出来事が起きるわけでもないのに、毎朝楽しみにしている自分がいました。脚本も演出も、現代のドラマと較べてもまったく遜色ありません。完全にモラハラ夫の要さんも、どこか愛嬌があるので憎めません(当時の感覚ではやむなしと納得している部分もありますが)。昭和の父親らしい厳格な俊道も、その意固地さを家族全員に見透かされていて、みささんに揚げ足を取られたりと可愛げのある一面もありました。要の母親であるまつも、少ない出番ながら存在感がありました。登場時は意地悪な姑かと思いきや、チョッちゃんとの会話や、加津子の入院先でのみさとの交流を通して、一時の感情や印象に振り回されることなく、しっかり人の本質を見極めることのできる立派な女性であることが伝わってきました。もちろん初井言榮の演技力も素晴らしかったですが、ささいな所作や缶詰をめぐるやりとりが生きてくる、丁寧な演出も印象的でした。
戦争に関しても、建物疎開や復員を知らせるラジオなど、現代ではあまり見られない描き方が新鮮に感じました。終戦からまだ40年あまりの時に作られた作品ですから、リアルな戦争体験を取り入れることができたのでしょう。
大きな功績や事件がなくても、半年間見せられる朝ドラを作れるということにも感動しました。現代でもこういった作品に出会えるでしょうか。





  

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