11/6 パ☆M-E セT-G☆
パ・リーグしか観ていませんが、やはりCSは投手戦になりがちです。
佐々木朗の初回を観て「こら打てんわ…」と絶望すら感じましたが、勝負はわからないもので、まさかの佐々木朗自身のエラーで先制を許してしまいます。しかし最終盤で振るわなかったロッテ打線はすっかり立ち直っており、則本から得意のつるべ打ちで逆転。とくに安田の犠飛の1点は楽天にダメージを、佐々木朗に勇気を与えたと思います。
安田の犠飛はレフト渡邊の拙守のせいでもありましたが、短期決戦での守備のミスは致命的です。それを大事な終盤に出してしまったのが国吉。相手が二度もバント失敗してくれたのに、二塁への悪送球(エチェバリアの捕球失敗)もですが、トリプルプレーを取れそうなところで怖がって取りにいかなかったのは痛い判断ミスだったのでは。満塁で島内では、逃れようがありません。
それでもこのまま終わらないのが今年のロッテのしぶとさ。8回、復帰した松井があっさり2アウトを取り「これは厄介だ…」と頭を抱えた中で飛び出したエチェバリアの特大同点ホームラン。さらに9回裏のマリン、先頭岡、何も起きないわけがなく…。
こういう試合を取りきるところがロッテの怖さです。
セ・リーグはまったく観ていませんが、菅野はさすが百戦錬磨です。先発高橋は相性を考慮したのでしょうが、大山やサンズを欠いた打線で菅野を攻略するのはやはり困難でした。ウィーラーもさすがお祭り男。本領発揮の大活躍でした。
11/7 パ☆△M-E セT-G☆☆
小島も岸も調子は今ひとつに見えました。取ったら取り返す展開で今日も接戦。昨日と同じく、試合を動かしたのは終盤での一発でした。山口の勝ち越し弾で決まったかと思いきや、直後に炭谷が同点ホームラン。傷心の小島を攻めて島内が逆転打を放つものの、その裏にマーティンがふたたび同点にする値千金のホームラン…。
ロッテが先勝していたため、9回表を抑えれば引き分けコールドです。しかし楽天もタダでは終わりません。岡島がヒットで出塁するものの、浅村の打球は二塁正面。併殺でゲームセット…かと思いきや、浅村が執念のヘッスラで一塁セーフ! たまにこういうことをして胸を熱く揺さぶってきますね、浅村という選手は。
それでも益田はさすが冷静でした。島内を打ち取り、試合終了! ロッテのファイナルステージ進出が決まりました!
いやー、クライマックスという冠にふさわしい、白熱した2試合でした!
第三者として観るならこんなに面白いCSはなかったでしょう。
が、結果を待つオリックスのファンとしては、「佐々木朗は無理!」「山﨑剛めっちゃ打つし!」「チャンスで島内に回したらあかん!」「レアードだけじゃなく山口にも一発あるやん!」「マーティン元気にしたらあかんて!」…「あーもうどっちが来ても怖いわ!!」
ファイナルステージ、大阪で迎え撃つ相手はロッテになりました。1戦目の先発はおそらく石川でしょう。こちらはもちろん山本。あまり得意でないイメージはあるものの、後半の無敵状態の山本ならきっと抑えてくれるはず。打線も吉田正が打撃練習を開始したと報道がありました。さすがにいきなりスタメンはないと思いますが、吉田正がベンチにいることで全体がきっといい方へ向くと思います。あとは田嶋、宮城、W山﨑がどこまで粘れるか…ですね。心臓が持たないのでさっさと3戦3勝で決まってほしいです(切望)。
一方セ・リーグは、3位巨人が2連勝で下剋上へ一歩前進。大山・佐藤・梅野をスタメン起用し近本を1番にするなど動いてきた矢野監督ですが、物議を醸した前日のエンドラン失敗が尾を引いていたようにも感じました。積極的にサインを出しづらい状況ではランナーを出しても動くに動けず、なかなか得点に結びつかなかったような気がします。その点短期決戦慣れしている原監督は、下位チームという気楽さもあってか、バンバンサインを出してどんどん投手を継ぎ込み、しかもそれが全部面白いように当たるものだから、終盤は阪神の士気がすっかり下がっていたようでした(おととしまでのL-HのCSFinalを思い出す)。1位ヤクルトの高津監督も短期決戦ははじめてのはず。この差はちょっと不気味ですね。
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