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花がたみ目ならぶ人のあまたあれば忘られぬらむ数ならぬ身は(読人知らず)

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「デュアルモーグル…何それ? 個人戦と何が違うの?」と、観るまではハテナだったこの競技。個人戦で金メダルを取れなかった堀島選手を応援したくて観てみました。
早くゴールに滑りこんでも、エアやターン点で差をつければ勝利。審判が1人5点を2人に振り分けるというのもわかりやすい。隣を意識して焦ってしまうと途中棄権。予選シードで初滑走となった堀島選手の1回戦は、相手が途中でコースアウト。しかし堀島選手もバランスを崩してなんと後ろ向きでゴール! 解説の上村愛子さんも思わず笑っちゃうヒヤヒヤもののレースで準々決勝進出となりました。
しかし驚くべきは、それに先行して行われた島川選手のレースでした。相手は世界ランキング1位。しかし勝ち抜いたのは島川選手。相手の転倒によるものでした。何が起こるかわからないデュアルモーグル! これは面白い!
島川選手は準々決勝も19-16で僅差勝ち。堀島選手もなんなく勝ち抜き、残り4人に日本人が2人で日本のメダルは確定です。
島川選手の準決勝の相手は王者・キングズベリー選手。果敢についていくも、相手はやはり強かった。途中で転倒し3位決定戦に回ることになりました。
一方堀島選手は貫録の滑りで決勝進出。
先んじて行われた3位決定戦、島川選手は惜しくも敗れて銅メダルはなりませんでした。競技は会社員との二足のわらじで続けたのだとか。メダルはならずとも、快進撃は強く印象に残りました。
そしていよいよ決勝戦。悲願の金メダルへ向けて、堀島選手がスタートします。ふたりとも凄いスピード。堀島選手がわずか先行するも、コブにスキーを取られてバランスを崩してしまいます。キングズベリー選手はさすがの落ち着きでした。最後まで安定した滑りでゴールし雪面を叩いて喜びを表しました。
堀島選手は金メダルに届きませんでした。それでも決死の覚悟を決めた滑りを見せてくれました。最初はハテナだったデュアルモーグルが、こんなにドキドキワクワクさせてくれる競技だったなんて知りませんでした。にわか的には個人戦より面白かったです。
メダリスト3人とその家族の写真撮影は心あたたまる光景でした。3人のお子さんがみんな同じくらいのチビちゃんで、「パパ友」みたい。こちらも思わず微笑んでしまいました。

スキージャンプをしめくくるのは男子スーパー団体。4人制ではなく2人制の団体戦です。金メダルを目指したラージヒルで逆転を許し涙した二階堂選手。悲願の優勝をかけた戦いに挑みましたが、最後の3回目で飛距離を出したにもかかわらず、荒天のため競技は中止。成績は無効となってしまいました。小林選手も調子を上げていただけに、最後まで行われていれば表彰台に上れていた可能性は高かったのですが、結果は6位。自然の中で行う競技ですし仕方ないと言えばそれまでですが、4年に一度の舞台ですから無念は残ります。しかもその理由にテレビ中継の都合が絡んでいたとなれば、なんだかモヤモヤ。オリンピックにはつきものなのでしょうが…。









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フィギュアスケートペアSP。金メダル候補のりくりゅう、初出場のゆなすみが大舞台に挑みます。
全体7番目で登場したゆなすみペア。緊張は隠し切れませんでした。3Loで長岡選手が転倒すると、スロージャンプも転倒。持ち前のスピードもやや疾走感を欠き、本領発揮とはいきませんでした。終わった後、森口選手がなんとか笑顔にさせようとするも長岡選手の表情は硬いまま、演技後のインタビューの長い沈黙には胸が痛くなりました。結果は19組中19位でFSに進めず。あっという間に終わってしまったオリンピック。しかし伸びしろたっぷりのゆなすみペアの挑戦は、ここからが始まりなのだと思いたい。

りくりゅうは最後から2番目の滑走となりました。滑り始めから、団体戦の時のような一体感やスピードをやや欠いているような、若干重たげにも見えました。疲労なのかプレッシャーなのか…少しヒヤヒヤしながら見守っていたことは確かです。それでも3Tが決まってほっとしたのも束の間。続くリフトは、りくりゅうの代名詞と言ってもいい得意技のはずでした。ポジションチェンジに入った瞬間、互いの手がはずれて三浦選手が木原選手の肩に落ちてしまいます。目を疑いました。その後の要素には大きなミスはなかったものの、団体戦には遠く及ばぬ73.11点。木原選手は演技後もキス&クライでも顔を上げられませんでした。
最後に滑ったドイツペアが質の高い演技を披露しトップに立ちます。りくりゅうペアはまさかの5位。FSは中日を設けず、翌日に行われます。青ざめて下を向いていた木原選手がその短い時間で立ち直れるだろうか…信じたい、けれど…。
いや。今まで数々のフィギュアスケーターが、奇跡を見せてきました。りくりゅうもきっとその道をたどるはず。神様どうかお願いします。
正座して見守ったFS。
りくりゅうはいつものようにリンクへ現れました。団体戦で最高得点をたたき出した『グラディエーター』、いざ最後の闘いへ。
動き出しで、その日の調子がなんとなくわかる時があります。
あっ、と光が差した感覚がありました。
冒頭のトリプルツイストをいつもの高さで決めると、続く3T+2A+2Aも揃って着氷。そしてリフト。SPの失敗などかき消えるような美しさ。スロー3Lzも鮮やかに着氷。
震え始めました。手が、そして心が。
ふたりは再びひとつになっていた。いや、それ以上でした。気合いとかプライドとか、そんなものすべて取っぱらった、そこにあったのは珠玉の舞いでした。
コレオシークエンスまであっという間の4分間。
最後のポーズを解いて、崩れ落ちた木原選手。前日からずっと支え続けた三浦選手が、その頭を抱きしめます。まるで宗教画に描かれた聖母のようでした。総立ちの観客が、割れんばかりの拍手で讃えました。ずっとふたりを励まし続け、見守っていたコーチも涙を止められませんでした。もちろん、テレビの前も。
その得点は、世界最高の158.13点。
残りは4組。いずれもりくりゅうの得点を抜くことはできず、最後のドイツペアもわずかなミスで3位となり、りくりゅうの金メダルが確定しました。床にひざまずいて涙を止められない木原選手。「泣いてばっかり~」と笑う三浦選手。ドイツのハーゼ&ボロディンペアが真っ先に祝福しに来てくれました。メテルキナ&ベルラワペアはジョージア初のメダル、しかも銀メダルに歓喜。さまざまに心揺さぶる場面が続きました。
そしてなんといっても、高橋成美さんの解説が感動を倍増させてくれました。ペア転向した木原選手が最初に組んだパートナーです。SP後には「リフト1個分の差だからなんてことない」と言い切りました。そしてFSの演技終了後は「すごいすごいすごい」「宇宙一」と感情爆発。金メダル確定後の涙声にももらい泣き。自分は届かなかった頂点にりくりゅうペアが到達したことには以前「嫉妬心もある」とからっと明かしていましたが、それでも「自分の夢も叶った」と伝えられる、そんなまっすぐななるみちゃんの解説はペア競技を愛する気持ちにあふれていました。「なるちゃんがいたから」という木原選手の言葉にもまた泣かされました。

その日は真っ赤な目で出勤…。帰宅してからも何度も何度も演技を見て、その都度泣きました。
SPであきらめてリアタイしなかった夫。「結果を知ってしまったからもういい」と言っていたくせに、結局録画を見ていました。曰く「もうこんな感動することないで」。
いや、まだまだオリンピックはまだ続きます。




いよいよ始まりました個人戦、男子フィギュアショートプログラム。
1番滑走はAINのピョートル・グメンニク選手。正直なところ複雑な思いはありますが、さすがロシアといった風格。1番滑走とは思えないクオリティの演技での幕開けとなりました。
日本の3選手でいちばん最初に滑ったのは三浦選手。直前に靴が壊れた影響もあったのか、最初の4回転にミスが出ると転倒もあり80点にも届かず。順位はなんと22位、FSには進出できたもののキス&クライで茫然とする姿には胸が痛くなりました。
最終G1番手に登場した佐藤選手。刃こぼれの影響はないとの報があって安心していました。最初の4Lzは完璧に決まりましたが続く4Tで着氷が乱れてしまいます。冷静に2Tをつけて最小限のミスにとどめたものの9位発進となりました。
直後のアダム・シャオ・イム・ファ選手が芸術的で素晴らしい演技を披露し100点超え。そしてトリ前に登場したのはイリア・マリニン選手。公式練習を回避したことで2本滑った団体戦の疲労が案じられましたが、終わってみればマリニン劇場。4Aこそ回避したものの、4F・4Lz+3Tは高い加点を引き出し、バックフリップも決めて観衆の心をものにしました。108点をたたき出しトップに立ちます。
最終滑走は鍵山選手。マリニン選手にくらいつくためにはミスは許されません。
団体戦から、ずいぶん表情があかるくなったと感じました。今シーズンはなかなかプログラムを完遂できず、全日本など優勝したにもかかわらず悔し泣きで立ち上がれませんでした。しかしいざ大舞台を迎え、腹をくくるところがあったのか。もちろん緊張はしていたでしょうが、滑走前の笑顔は柔らかく、3Aでミスをしてもひきずることなく、音楽を奏でるようなステップでは満点評価を引き出しました。演技構成点も高得点を獲得。マリニン選手と約5点差も、キス&クライの表情はあかるいままでした。
順位関係なく、自分が納得できる演技をして歓喜する姿には心動かされます。
ウクライナのマルサク選手は、最前線で戦う父に勧められた楽曲で父への愛を表現しました。涙を誘う演技で自己ベストを10点以上更新。アメリカのナウモフ選手がキス&クライで掲げたのは、昨年1月に飛行機事故で亡くなった両親の写真。ナウモフ選手も自己ベストを大幅に更新する、心を打つ演技でした。

誰もが悔いのない演技をしてほしい。望むのはそれだけです。
巻き返しを期待した三浦選手。冒頭の4Loを決めると、続く4Sは転倒するもののその後は挽回に成功。最後まで三浦選手らしい気迫に満ちた演技を披露し、フィニッシュ後はガッツポーズ。得点は登場順もあってか伸びを欠いたのが残念ですが、それでも今後につながるオリンピックだったと思います。
16番目に登場した佐藤選手。今大会二度目の『火の鳥』は、今回も完璧な4Lzで幕を開けます。4Fを回避した3Aからのコンビネーションも成功。4T+3Tも高い加点を獲得します。最後の3Lzでバランスを崩した時はドキリとしましたが、ステップ前の解説町田さんの「思う存分、羽ばたけ!」の声にはこちらも握る拳に力が入りました。佐藤選手は最後まで戦い抜き、団体戦には及ばなかったものの高得点を獲得。暫定1位に立ちました。
その後の誰も佐藤選手を抜けないまま、いよいよ最終Gを迎えます。最初に登場したのはチャ・ジュンファン選手。2本目のジャンプで大きく転倒するもその後は巻き返し、美しいスケーティングで観客を魅了します。しかし合計点数は佐藤選手に1点及ばず。
続いてミハイル・シャイドロフ選手。いきなり3A+1Eu+4Sという高難度ジャンプを成功させると、4Lzこそ着氷が乱れたものの4Tは成功。続くジャンプは解説も言葉を失う、いきなり組み込んできた4F。後半も4T+3Tを決め、残りのジャンプもすべて成功。圧巻のプログラムでした。演技後感極まるシャイドロフ選手に観客の拍手が鳴りやみません。合計はSBの291.58点、佐藤選手を上回ります。
SP4位で地元のダニエル・グラスル選手はジャンプにややミスが目立ち、得点を伸ばせません。
いよいよトップ3の登場。アダム・シャオ・イム・ファ選手はSPとFSの両方を完遂できない印象ですが、今大会もそろえられませんでした。冒頭のジャンプミスからなかなか立て直すことができず、大きく順位を落としてしまいます。
そして、鍵山選手の登場です。事前に「楽しみたい」と話していたとおり、その表情は落ち着いて見えました。しかし冒頭の4S。いつもは目の覚めるような美しさで着氷するはずが、乱れてしまいます。さらに今季初めて組み込んだ4Fが決まったかと思った瞬間に転倒。コンビネーションも2つ目が2回転になるなど鍵山選手らしからぬミスが続きます。しかしレベル4を獲得したスピンを始め、イナバウアーで魅せるコレオシークエンスや世界一のステップは健在。観衆を魅了しフィニッシュ。しかしそこに開始前の笑顔はありませんでした。
ミスこそあったものの合計280.06点で暫定2位。鍵山選手は顔を覆いました。
いよいよ最終滑走。この時点で、マリニン選手の金メダルは微塵も疑いませんでした。最初の4Fも完璧でした。
しかしそこからは、信じられない場面の連続でした。いよいよお目見えとなるはずだった4Aが1回転に。4Lzは成功させたものの、4Loが2Loとなって以降、観ている者と同じくマリニン選手自身も動揺しているように見えました。スピンもステップも精彩を欠き、後半の4Lzはコンビネーションにできないどころか転倒。4Sも回り切れずに転倒。こんなマリニン選手は見たことがなく、町田さんもかける言葉が見つからないようでした。誰もが茫然としたまま得点が発表されましたが、その横に表示されたのはFS「15」、そして合計「8」。世界に君臨し続けたマリニン選手の順位とはにわかに思えません。
しかしその瞬間は、メダリストが決まった瞬間でもありました。
ミハイル・シャイドロフ選手はカザフスタンで初の金メダリストとなりました。メダリストとしては2人目。1人目はソチ五輪銅メダリストのデニス・テンさんです。きっとどこかで観ていたであろう空に思いを馳せずにはいられません。高難度ジャンプに挑み見事成功させたシャイドロフ選手のチャレンジ精神にあっぱれです。
そして鍵山選手は、このまま2位か3位で終わってもきっと喜ばなかっただろうと思います。しかし彼は満開の笑顔だった。それは佐藤選手が銅メダルを獲得したから。佐藤選手が暫定席に座った時点で残りは8人。最後までそこにいるとは考えてもいませんでした。佐藤選手もおそらく同じだったのでしょう。鍵山選手に声をかけられて、涙が止まりませんでした。団体戦の直後も同じように涙した佐藤選手。悔し涙のままで終わらず本当に良かったと思います。鍵山&佐藤両選手が表彰台に並び、ともに喜び、讃え合う。そんな場面が見られてこちらもうれしい。
一方、マリニン選手の胸中を思うと複雑です。平昌五輪のネイサン・チェン選手を思い出しました。彼もはじめてのオリンピックで金メダル候補に挙げられながら、らしからぬミスを連発し表彰台すら上れませんでした。金メダル確実と言われる重圧、団体戦からのハードスケジュールは、初出場のマリニン選手にとっては何もかもが未体験の世界。しかしネイサン・チェンは見事次の大会で金メダルに輝きました。もちろん4年は決して短い年月ではありませんが、マリニン選手もきっと次のオリンピックでは輝ける。神様はきっとそんな結末を用意しているはずです。

ところで、佐藤選手の銅メダルが決まった瞬間、誰もが彼の姿を探したに違いない。「コーチ…日下コーチは? どこ!?」
しかしその後、大喜びで場内一周するコーチの姿を捉えた動画がSNSに上がっていました。もはやその人気は国際的。関係者の誰か、裏で決定的瞬間を撮っていなかったのかなあ。









冬のオリンピックにつきものなのが、悲しいかな採点のモヤモヤ。アイスダンスでは、ややミスのあったフランスにほぼ完璧に見えたアメリカが敗れたことで議論が起こりました。今までのオリンピックは得点を盛りがちな一方、回転不足やエッジエラーの判定がまちまちだったりと首を傾げることが多かったのですが(もちろんそれがおかしいのだが)、団体戦を見る限り今回の採点は正常に感じたので、この採点が疑わしいものなのかどうかアイスダンスにわか勢にはわかりません。

ただ、にわかながら「ええーっ!」と叫んでしまったのが男子モーグル。予選1位で突破した堀島選手は決勝1回目で5位となり、4番目で挑んだ最後の滑走。2回目のエアで大技コークスクリュー1440を繰り出しました。誰よりも速く高く決めたエアに「うわー!」と思わず声をあげました。高い得点をたたき出すも後の2人に抜かれ、銅メダルとなりました。2大会連続のメダルはもちろん素晴らしい。しかし、このオリンピックのために海外に拠点を移し、自分で雪を積み上げ練習コースを作り上げている姿をニュースで目にしていたので、どうにか金メダルを手にしてほしいと願っていました。
タイムもターンも上位2選手にひけを取っておらず、明暗を分けたのはわずかに流れた着地。そういう競技なのだと解説の話を聞いて、納得するしかありません。予選と同じように完成度で勝負すれば、可能性はあったかもしれません。しかし4回転に挑み、それを決めたうえで金メダルを取ることが堀島選手の目標であり、矜持だったのでしょう。誰よりも強く輝く印象を残した滑りでした。

4年前の北京でも、スノーボードハーフパイプで圧巻のルーティンを見せた平野選手の得点が伸びず、日本のみならず全世界の解説者が怒りをあらわにしました。これまたにわかですからその時は一緒になって怒るだけでしたが、4年経ってさらにレベルの上がったこの競技、今もなお得点差の理由がまったくわからず、ただただ「スゴイ」と歓声を上げるのみです。
技が決まると感動しますが、着地の失敗には血の気が下がります。予選で中国の選手が搬送されていましたが、女子決勝でもチェ・ガオン選手が1回目の試技で雪面に叩きつけられました。長い時間動けずにいた時は、まさか2回目のスタート地点に立つとは思いもしませんでした。いや、終わってから観たので結果は知っていたわけですが、そのくらい信じられませんでした。2回目も失敗、しかし最後の最後で90点超えのルーティンを披露し見事金メダルを獲得。圧倒されました。
恐怖心はきっとあるはず、しかしそれを乗り越えて夢の舞台に挑んだ日本の4選手。表彰台に立ったのは、北京で悔しい思いをした小野選手でした。予選2位の16歳・清水選手は大技を成功させるもわずか1点及ばず。同い歳の工藤選手も5位、次の大会に期待です。
翌日行われた男子は、表彰台独占の期待もかかるほど逸材ぞろい。前回覇者の平野歩夢選手は、直前の大会で大怪我を負っての出場です。
どんな選手もそうですが、その人の滑りは生きざまそのものです。北京の決勝でも平野選手の命を賭けた覚悟を感じました。そして今回もまた、出場すら危ぶまれた中で平野選手は3回スタート台に立ち、新しい技に挑みました。メダルには届かなかったけれど、平野選手の生きざまは伝わりました。
出場者の誰もがその生きざまを見せてくれました。3度目のオリンピックとなった戸塚選手は超絶難度の新技を成功させ、過去2回の悔しさを晴らし頂点に立ちました。銅メダルの山田選手も独自性を貫く姿がカッコ良かったです。最後のジェームズ選手がもし着地に成功していたら、きっと逆転優勝だったでしょう。誰もがチャレンジ精神に満ちた滑りを見せてくれました。胸が熱くなる36本でした。
ただ、4位の平野流佳選手の滑りも素晴らしく見えたのです。しかも3本とも高い水準で決めたのは流佳選手だけ。何があと1点を分けたのか、にわかにはわかりませんでした。どうやら今回の判定は高さ重視だったようです。解説が「からいな~」と本音を漏らすほど伸びなかった平野歩夢選手の得点も、それが原因だったのかもしれません。確かに上位3選手の高さは素晴らしかったです。しかし得点が出た後の流佳選手の悔しさを押し殺す姿には心苦しくなりました。
もちろんモヤモヤを抱えているのは日本だけではありません。つきものですから仕方ないのでしょうが…。


日本の最初の金メダルはスノーボードビッグエア。とんでもない高さからとんでもないスピードで滑り降りてクルクルクルクル回って着地…って、どれだけ怖いスポーツなんだ! しかも回り過ぎて何回回っているのか老眼にはわからない…。
しかし木村選手にもっとも感動したのは、2回目で失敗し、最後の3回目で大技を決め切ったところです。ビッグエアでは、大会6日目の女子も村瀬選手が金メダルを獲得しました。彼女もまた3回目で大技を決めて優勝をもぎ取りました。ラストチャンスに賭けてスタート台に立ち、結果を出す。そのメンタルの強靭さには畏敬の念しかありません。また、皆自分の言葉で自分の思いをきちんと語るところも人間性が素晴らしいと思うし、4年に一度のこの舞台に真摯に向き合っているのだろうと感じます。

同日それよりやや早く、スキージャンプ女子ノーマルヒルでも丸山選手が銅メダルを獲得し日本のメダル第1号となりました。大怪我を乗り越えてたどりついたはじめてのオリンピック。成績的にも好調な時期だったことが追い風となりました。それが逆にプレッシャーとなったかもしれませんが、すべてをはね返す見事な大ジャンプでした。
丸山選手に駆け寄った仲間たちの中に、高梨選手の姿がありました。4大会連続出場のレジェンドも、今回の成績は13位。しかし丸山選手のメダル獲得をまるで我がことのように喜んでいました。これまでの高梨選手にはいつも悲愴感があって、そんな気負わなくていいのにとこちらも辛い気持ちになっていたのですが、屈託ない笑顔を見て今回は少し気楽に臨めているのかもしれないと少し安堵しました。
しかしそんな高梨選手の表情も固くなってしまう、スキージャンプ混合団体戦。4年前の北京、スーツの規定違反で失格となり、メダルを逃した責任をひとり背負って涙にくれた高梨選手の姿は今でも忘れられません。今回も数日前から緊張を隠せず、メンバー全員でケアに当たったとあとで明かしていました。自分がメンバーで良いのかとみずからコーチに申し出るのも、責任感の強い高梨選手らしいです。しかしこの大舞台で海外勢と戦えるのは高梨選手しかいないし、4年前の悪夢を乗り越えて今度こそメダルをつかんでほしい。誰もがそう感じていたと思います。
明け方目が覚めて、途中経過を目にすると「現在3位」の文字。なんとかこのままキープして! …と睡魔に負けて二度寝してしまいました。
そして目覚めて真っ先に確認すると、トップ画面には「銅メダル獲得」の報。沙羅ちゃんが報われて良かった。この4年、苦しい時間のほうがずっと長かったでしょう。苦手とされるテレマークの克服にも地道な練習を重ね、努力を積み上げた4年間がメダルというかたちで実って、本当に良かった。そして前回一緒に戦った伊藤選手が祝福しねぎらってくれた場面には、涙を禁じえませんでした。
最後、メダルを決めるジャンプを飛んだのは、個人戦で銅メダルを獲得した二階堂選手。直前にライバルであるドイツのライムント選手が大ジャンプを決めたことで、今絶好調の二階堂選手をもってしても緊張感は払拭しきれなかったことでしょう。長野の船木選手を思い出しました。やや固い飛翔となるも3位死守に成功。8回飛んで4位ドイツのとの差はわずか60cm。本当に僅差の勝負でした。







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