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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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7/15~17 vsL ●○●

「菅井とエスピノーザで西武が勝てるわけあらへんやろ!」と我が家の西武ファンは断言しておりましたが、たいがいな嘘つき野郎です。
初回の無死三塁を三者三振で乗り切ったエスピノーザ。チームに勢いをつける好投…と言いたいところですが、投手見殺しはオリの十八番。菅井を打てないどころか、4回まで完全試合ペース。5回にようやく紅林が二塁打を放つも、本日スタメンのトーマス・頓宮が続けず先制ならず。すると6回、エスピノーザが犠牲フライで先制されてしまいます。
完封負けを覚悟し始めた7回、森・太田の連打で無死一・二塁のチャンスがめぐってきます。打席は4番西川、初球はまさかのバントの構え。目を疑った直後の2球目、本当にバントを決めました! しかも上手い! 一流選手はなんでもできる!
…が、続く紅林が初球を打ち上げ、一瞬でチャンス消滅。
7回は井口がランナーをふたり出したところで富山に交代。しかしその富山を回またぎさせたのには首を傾げてしまいます。9回は上位に回りますし、1-0ならチャンスもあった(かも…しれない…)のに、致命的な2点を与え、結局完封リレーで西武の連敗をストップさせてしまいました。
2戦目の先発は田嶋。対西武に続いてベルドも解禁です。前回の登板は4年前のことですが、もちろんあの頃の田嶋ではありません。ランナーを出しても援護がなくても動じることなく、アウトを重ねていきます。
5回に犠牲フライで先制されてしまうものの、今日はすぐさま追いつくオリックス。紅林の12球粘っての四球の後、西川が見事なタイムリー二塁打! 続く二・三塁のチャンスで追い越せなかったのは残念でした。田嶋は6回1失点。勝ちをつけてほしかったです。
7回からは継投へ。古田島→山田→ペルドモと無失点リレーでつなぐものの、得点できないオリ打線。オリキラーのボー・タカハシが中継ぎになっていたとは…。
と、いうわけで1-1のまま延長へ。この頃の我が家は互いに眠くなっています。どちらも貧打ですから、正直退屈になってきていたのです。
10回表もあっという間に2アウト。しかし2番福田がレフト線に落ちるラッキーなヒットで一気に二塁へ。3番太田の打球は後退していた外野の前に落ち、福田が還ってようやく勝ち越し! その裏はもちろんマチャドで〆!
3戦目は宮城-青山ですから、勝ち越しは決まったようなもの!
と、いうのが本音だったのですが、まさかの展開に…( ゚Д゚)
オリの貧打っぷりには我が家の西武ファンもドン引き。1・2戦目は炭谷のリードにやられた感が強かったのですが、打撃全体がおかしくなってしまったのでしょうか。西武ファン曰く、「青山はフライボールピッチャーやから、フライアウトが多いのは術中にはまっている証拠」。素人でもわかっていることを、プロがわからないはずはないのですが、初回に大里がヒットを放った以外はてんで相手になりません。宮城がスイスイ抑えているにもかかわらず、こちらもスイスイ抑えられるものだから、とてつもなく速いペースで回が進んでいきます。
ようやく試合が動いたのは6回でした。ここまで背負ったランナーは四球のひとりのみだった宮城が、古賀に初ヒットを許してから一気に崩れ出します。ヤマサチやら曽谷やら、突発性炎上病はオリックスの左投手のお家芸でしたが、宮城だけは罹患しないと信じていたのに…。
悪夢を見ているような4連打。犠飛をはさんでまた連打。次の投手が準備する時間もないまま、滅多打ちされる宮城をただボーゼンと眺めていました。
5点差がつけば青山もますます気楽に投げられます。そこからもう違う試合を観ていたので、完封勝ちをプレゼントしたことを知ったのは試合後のことでした。初完封だの初打点だの、オリックスは本当にメモリアルのプレゼントが好きですね! 自分たちも貧しいのになんて優しいの! 
まるで『星の銀貨』です。情けは人のためならず、今はひたすら耐えましょう…。



7/19~21 vsE ●●●

ホームに戻ってきたとはいえ、なんだかもう勝てそうな気がしない前半戦最終カード。楽天キラー曽谷に賭けましたが、あえなく敗戦。所用で試合開始には間に合わず、帰宅後にスマホをチェックすると3-0。そっと画面を閉じました。
1点差に追い上げたまでは良かったのですが、そこで追いつけないところがオリの弱さです。復帰した中川をいきなり3番に入れるという荒療治も実りませんでした。最終回、2アウトになったところで中継を消し、エラーでランナー二塁になったところで再度観始めたのですが、一瞬で終わりました。随所で小深田にやられましたね。しかし打った瞬間はただのフライだったのでしょうが、頓宮が全力疾走していたら三塁まで行けていたのかなあ…。
水回りの掃除もする気力がしなかった土曜日は、フレッシュオールスターを観ていました。川瀬・横山・堀・茶野が出場するも、昨年の野口のような活躍は見せられませんでした。全ウは完封負けで川瀬が負け投手に。そもそも茶野あたりは、代替選手とはいえフレッシュに出ている場合ではありません。一軍の活躍期間が長続きしないのが課題です。西武ファンが噂していたイケメン金子をきちんと確認できなかったのも残念です。
ああ、そうそう、一軍戦でした。6回に逆転しましたけれども、そのまま勝てる気はまったくしませんでした。5回まで毎回のようにチャンスを作りながら無得点、6回に疲れ始めたのであろう岸から連打でようやく同点に追いつき、なおも無死満塁。なんでそこからゴロの間の1点しか取れないんだ? もっと点差があればマチャドも余裕を持って投げられたでしょう。抑えだってそりゃたまには打たれます。紅林が体調不良でベンチ外だったことも響いたかもしれませんが。
延長に入り、鈴木が2イニングを無失点でしのいだ11回裏も二死満塁で凡退。しかしその時点で楽天は則本を使いましたから、12回を抑えれば引き分け、あわよくばサヨナラ勝ちも見えていたわけです。山下は大差のついている場面で試運転だろうと思っていたのですが…。中嶋監督らしいバクチだったのですかね。見事にハズレました。今年は賭けに負けてばかりです。まあ、3年間も大当たりが続いたのですからそりゃ揺り戻しは来るでしょうね。しかしターリーが左を苦手としていることは数字上あきらかですし、大里も四球を取れる選手ですから、12回裏の先頭は大里そのままで良かったと思うのですが。結局右のふたりでアウト3つですから、ここは大里を信じてほしかったなあー。
前半戦最後の日曜日。勝率の良い神戸の大花火大会、サンタテなしのジンクスに賭けましたが、用事を済ませて16時過ぎにスマホをのぞいたらいきなり「4」の文字が入っていたので、そっと画面を閉じました。
先発佐藤は2回にも失点し才木に交代。6-0となったその裏、ラオウのホームランと連打でランナーを溜めるものの3点どまり。才木が失点した次の回も一死満塁とチャンスを作りますがゲッツーで追い上げならず、逆転は絶望的に。
それにしても佐藤がここまで打ち込まれるとは…。まだまだ日差しも気温も厳しい時間帯に黒のユニフォーム、観ているだけでつらいものがありました。花火もいいけれど、昨今の異常気象で16時開始は考えものですね…。相手も同じ条件といえばそれまでですが…。
その後吉田・山田は好投したものの、山下はいきなり浅村に被弾。井口も打ち込まれて3失点。相手のミスに乗じて1点返すものの焼け石に水。9回裏には頓宮が頭部死球というアクシデントに見舞われました。大事には至らなかったのは何よりですが…。もちろんその後何も起きず。
前半戦は、ボロ負け&4連敗&今季初のサンタテという最悪の結果でした。おまけに太田が途中交代。「大丈夫! 何もないはずだ! オールスターには何ごともなかったように出場しているはずだ!」…と泣きながら祈っていましたが、あえなく翌日に登録抹消。かかとを痛めたようですが、どうしてこんなに怪我が多いのですかね…。一年間ずっと活躍してくれたことがありません。今年こそはと思ったのに…。
もう、踏んだり蹴ったりとはまさにこのことです。
「7月負けなし!」「3位争い!」なんてはしゃいでいた頃は何だったの…? 3位争いどころか5位固めしているじゃないの…!(亜弓さん風の白目)






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『海のはじまり』
『silent』のスタッフで制作されただけあって、『silent』の優しく切ない空気感がよみがえってくるようです。
脚本家が「目黒蓮主役で月9ドラマを書いて」と依頼を受けたそうですが、夏のキャラクターは目黒蓮にぴったりです。優柔不断で受け身になりがちな心弱さ、彼女が妊娠したとわかって産む選択以外持っていないある種の不器用さ、幼い海にも真正面から向き合う生真面目さ。類を見ないイケメンなのに、どこにでもいそうなひとりの平凡な青年に見えます。
水季の変化に気づかず彼女の嘘にあっさり騙されてしまう若さゆえの失敗は、胸がギュッとつかまれました。大人になれば言葉の裏を探ることも相手の立場になることもできるけれど、二十歳そこそこの学生にそんなスキルがあるはずもなく。
そのまま終わっていたならば、ひとつの青春時代の思い出のはずでした。
しかし彼女は知らないところで自分の子どもを産んでいた。名前は海。彼女が大好きだった海の名前。
初回の放送後、「ホラー」という感想がSNSで上がっていたことが話題になりましたが、「ホラー」とまでは思わなくとも、正直水季の選択には納得できませんでした。
おそらく受診時に何かしらあって手術をせず、父親になると言うであろう夏を突き放し、ひとりで産むため姿を消したところまではわかるのですが、それならば夏の存在は最後まで隠すべきではないか。そしておそらく自分の命が長くないことを知り、さほど遠くに住んでいない夏の居場所を海に教えたのでしょうが、もし海と夏が接触した時に夏が家庭を持っていたら互いに苦しむことになるであろうに、水季の行動はあまりにも自分勝手すぎやしないかと思ったのです。
確かに人は自分勝手なものです。登場人物の皆それぞれ、自分勝手な面がほのめかされます。海の祖母である朱音も、何も知らなかったことをわかっていながら夏に事実を突きつけ、海に懐かれる弥生を見て心穏やかにはいられず厳しい言葉を投げかけてしまいます。傷ついた弥生に「楽しかったね」としか言葉をかけられない夏も、「楽しかった」で終わりにして弥生をあくまで外野に置こうとするのは、弥生の心を慮っていないある意味自分勝手な言動です。そして「外野」から水季のいるはずだった場所に入り込もうとした弥生もまた、無自覚ながら自分勝手な人間なのです。
他者と自己の交わりによって生じる複雑な感情を必死に消化しようとする人びと、その生きざまがそれぞれ心に響いてきます。そしてこの物語の主人公は夏ですが、朱音と弥生の存在感が際立っています。水季も含めて、生と死をその身体で生み出すことのできる女性の性を描きたいのかなと感じます。

『降り積もれ孤独な死よ』
漫画で無料の部分だけを読んだら非常に面白く続きが気になっていたので、ドラマ化されると聞いて楽しみにしていました。
おどろおどろしい雰囲気は同じ日テレ系の『ボイス』を思い出します。登場人物はやさぐれた主人公やきりりとした女性上司、不思議系美少女などステレオタイプなキャラクターばかりですが、大量殺人事件の犯人は誰なのか、屋敷にはどんな謎が隠されているのか、ミステリードラマとして楽しんでいきたいと思います。

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
BSで放送された当時、評判が良かったので見逃したことを後悔していました。今回の放送はやや短縮された編集版のようですが、カットされていることに気づかなかったほど満足しています。
学校では三軍、父は死亡、弟はダウン症、母は車椅子。はたから見れば七実の現状はかなりのハードモードで、いくらでもお涙頂戴にできそうですが、七実の日常はカラッとしています。放課後に彼氏とデートしたり、一軍女子をSNSでハメたり、嘘泣きで遅刻を見逃してもらったり、大道芸人を目指して英語を猛勉強したり、それなりの青春を送っています。
しかし、それでも時には感情が爆発してしまうこともある。下半身が動かなくなり未来に絶望する母を前に、自分が手術の同意書にサインしなければ母が苦しむこともなかった、一緒に死のうと泣き出す七実は、しっかりしているようでやはり十代の女の子でした。笑ったり、泣いたり、現実に向き合ったり逃避したり、家族に怒ったり優しくしたり、普通の十代はそんなもの。七実の現状は普通ではないのかもしれないけれど、七実はあくまで普通なのです。
普通に生きる女の子の話なのに、なぜか涙があふれてしまう。
やっぱり「普通」はいとおしいものなのです。
ドラマや創作ものは非日常であるからこそ面白いはずなのに、心揺さぶられるのはいつも普通に生きる人びと。「普通」とは、自分に素直に生きることだと思います。それこそが本当はいちばん難しいのかもしれません。




7/9・10 vsH ○○

絶賛首位独走中も、7月に入って不調に陥っているソフトバンク。左投手を苦手としている向きがあることもその理由のひとつです。L武内・E早川&古謝で3連敗、日曜は右の中継ぎ相手に逆転勝ちしたものの先発藤井には劣勢でした。この包囲網に参加しないわけにはいかない。オリックスも田嶋&宮城の左で勝負です。
初回、田嶋が三者凡退で終えたその裏、太田のヒット→盗塁から森のタイムリーと、先週の良い流れそのままに先制すると、3回には相手の悪送球の間にもう1点。6回にも追加点を入れて苦手の有原から3得点をもぎ取ります。
一方本日の田嶋は、なんとワインドアップ投法。ランナーを出しても慌てることなくソフトバンク打線に立ち向かい、「15個」という目標を飛び越えて失点することなく21個のアウトをもぎ取りました。8回もマウンドに上がったものの、右の正木が代打に出てきたことでペルドモに交代。先頭を出すものの失点は許さず、9回もマチャドが三人で終えてなんとなんと完封勝ち!
4連勝!
2戦目の相手は東浜。京セラの東浜に悪いイメージはありませんし、相手打線は眠ったまま、しかもこちらはエース宮城。初回に先制、2回にも追加点が入って2-0となった時点で、「勝った!」と思いましたね。また悪いクセが出ました。
ところが、今日の宮城の調子は今ひとつ。初回からやや球数を要し、毎回ランナーを背負いながらの投球でした。しかも今日のソフトバンクは昨日までと少し違っていました。宮城キラーの今宮を1番に据えただけでなく、3回で東浜をあきらめ大山にスパッと継投してきたのです。この回もすっかり東浜を打つ気でいたオリファン。チャンスを作るも得点できずに終わった時点で、なんだかイヤ~な予感が首をもたげました。
こういう時に限って当たるもの。次の回の先頭山川に、宮城が首を振って投げたストレートをスタンドに叩き込まれてしまいました。6月一度も出なかったどすこいに、活気が戻ったソフトバンクベンチ。その裏大山に三人で終えられると、イヤ~な予感はどんどん大きな不安に変わっていきます。そして4回、今宮がヒットで出ると、周東が二死にしてまでバントで送り、栗原の当たりはライト線。まさかの同点三塁打…。
しかもその裏、先頭の大里が四球で出塁するも福田がバントで送れず、太田はゲッツーと最悪の結果に。チーム全体で対策を徹底しているように見えたソフトバンク打線に対し、宮城はなんとか7回まで同点で踏ん張るも、流れはあきらかにソフトバンクにありました。8回、代わった古田島から栗原の勝ち越し弾が生まれたのも、必然のように感じました。
すっかりあきらめていた9回裏。しかし我が家の解説者は言いました。「オスナはおらん。ヘルナンデスは8回に投げたし、抑えは松本や。1点差の抑えは初めてや。抑えは難しいんや」
そうかなあ、と懐疑的に眺めていたものの、先頭の西川がセンター返しで出塁。「ほら!」
さらに森もヒットで続きます。「ほらほら!」とますます得意げな解説者。しかし代走小田が二塁手前でコケるという最悪のミスでランナーは一・二塁。これで同点打のみならず逆転打も期待できるはずの紅林がバントする羽目に。
が! なんとバットを引いてバスター! セカンドが捕球できず、なんとなんと満塁に!!
ソフトバンクベンチは間を取るも、松本の動揺はあきらかでした。打席の宗に対し制球定まらず、押し出しデッドボールでまず同点!
なおも無死満塁。押せ押せです。頓宮の打球はライトへ。やや浅めに見えましたが、三塁ランナー森は果敢に走ってヘッドスライディング。送球それてホームイン!
まさかの逆転サヨナラ勝ちー!!
見どころたくさんの9回裏でした。小田のズッコケは怪我しなくてひと安心。紅林のバスターはオリファンなら2021年CS最終戦の小田を思い出さずにはいられなかったでしょう。頓宮がなんとか仕事できてほっとしましたし、森はナイス激走でした。しかし、優勝したのはなんといってもセルフ水かけしていた古田島。吉田の弁舌さわやかなお立ち台も良かったです。9回の三者凡退から、この逆転劇は始まっていたのでしょう。
な、なんと、7月負けなし!! 3位死守!! 借金完済!!!


7/12~14 vsM ●●○

苦手のロッテ、しかもマリンであろうとも、この流れでやすやすと負けるはずがない! と自信満々のオリファンでしたが、そううまくはいかないもので…。
どうしてロッテ戦だとつまらないミスが出るのですかね…。
なんでもないように見えた中村のフライを西川が落球。次の高部は一ゴロ…のはずが、曽谷と頓宮の連携が整わず内野安打に。その隙に中村がホームインするという、実にしょーもない失点が決勝点となった非常にストレスフルな試合でした。こちらはいくら先頭が出ようが、満塁になろうが、1点も入らなかったというのに…。9回も相手の暴投で一死三塁。そら「同点や!」と期待するやん…。なんで無得点で終わっちゃうのかね…。というか、ロッテ相手に1-0で負けるの、これ何回目?
翌日は、初回に先頭大里が二塁打で出塁。続く太田もヒットで「やったー!」と喜んだのも束の間。三塁手前で減速していた大里がなぜかホームへ向かっていて「そんな馬鹿な!」と目を疑いました。還れるはずがない浅い当たりでしたし、しかも初回です。あわてて戻るももちろんアウト。ここで一気に冷め、森のゲッツーでこの試合の結果を確信し観るのをやめました。案の定でしたね。四球から3ランをくらったカスティーヨの出来も今ひとつではあったのでしょうが、あんな攻撃をしていて勝てるわけがありません。
中嶋監督も試合後にコメントしていましたが、梵コーチの指示に問題があったようです。確かに今年の三塁コーチには首をかしげることが増えました。
それにしても、観なくて良かったと思うくらいヒドイ試合でした。今年の対ロッテの相性の悪さはいったいどうしたことでしょう…。
連敗阻止のかかった日曜の先発は齋藤。初回、いきなり無死満塁でソトに回った時には「ついにサンタテをくらってしまうのか」と覚悟しました。しかし失点は犠飛の1点のみ。2回も三者凡退で、ズルズル崩れなかったのはさすがだなと感じました。
ロッテ先発は齋藤と同世代の田中。初物相手に2回を完璧に抑えられ、こりゃスミイチ負けもあるぞ…とあきらめかけていましたが、3回表、二死一塁から1番に入った大里がタイムリー三塁打で同点に!
それでもまだ懐疑的で中継を観られなかったオリファン。次にスコアを確認すると、4回表に2の数字。なんと! 西川の勝ち越し2ランホームラン!
用事を済ませてまたおそるおそるスマホをのぞくと、5回にも1点追加しています。今度は大里の二塁打から太田のタイムリー! この1・2番は大当たり!
3点差あれば落ち着いて観戦できます。齋藤は結局初回の乱調だけで、初のマリンを5回1失点で乗り切りました。6回からは継投に。まずは鈴木、ロッテの強力クリーンアップを2三振含む三凡で終えました。またも太田のタイムリーで1点追加した7回も鈴木は続投。二死一塁で左の藤原に回ったところで山田にスイッチしましたが、あらゆる場面で登板してくれるここ最近の鈴木の頼もしさといったら! 現役ドラフトであることを忘れてしまうくらいです。
山田も回をまたぎ、8回二死一塁で右のソトを迎えたところで今度は吉田に交代。しっかり打ち取り、9回はペルドモが〆て今回もサンタテ阻止! おとといのエラーをチャラにする西川のホームランもさりながら、猛打賞&盗塁まで決めた大里の活躍も見逃せません。内野のバックアップどころか、スタメンまであっさり奪っていくとは思ってもいませんでした。昨年の茶野のように、チーム上昇の起爆剤かもしれませんね!
…と、連敗のあとの勝利は喜びの味もひとしおなのですが、順位は気づけば5位に逆戻り。今年のAクラス争いは熾烈なものになりそうです。





7/2・3 vsE ○☂

今カードは東北遠征シリーズ、まずは弘前。得意の楽天相手に曽谷が快投を見せます。2回には連打からの犠飛で先制されてしまいますが、前回のエラーを払拭する好フィールディングもあり、安定した内容でそれ以上の失点を許しません。
福田のファインプレーでチェンジとなった直後の5回表。それまでノーヒットだったオリ打線ですが、西川の打球が内の足を直撃する内野安打になると、セデーニョがヒットで続き、そして杉本が逆転の3ランを放ちました! 今日の昇天ポーズは石川と!
6回には代わった藤平からセデーニョのタイムリーで1点追加。曽谷も危なげなく7回を投げ抜きます。
100球を超えて交代かなと思っていた8回も、曽谷はマウンドに立ちました。しかしさすがに疲れもあったのか、いきなり四球を出すと、次の打者にも四球を出して結局交代。ここの火消しはもちろん古田島。相手は辰己・鈴木・浅村というクリーンアップでしたが、期待どおりに今日も優勝! 地方球場でマルチアングルなしだったのが悲しい!(浅村の初球は、投げた瞬間本人も一発を覚悟したであろうというくらいのド真ん中でしたが…見逃してくれて助かりました)
9回はマチャドが先頭中島にプロ初ヒット、しかも二塁打を許したものの後続を抑えて〆! ロッテ戦のイヤな雰囲気を払拭する快勝!
しかし、もっと得点できたはずなのですがね…無謀な盗塁死やら、無死一・三塁から無得点やら、もったいない場面がいくつもありました。点差があれば曽谷も8回投げ切れたかもしれませんし…。
今週は4試合しかありませんから、できれば2連勝しておきたい! と期待をこめた盛岡での一戦でしたが、あえなく雨天中止。年に一度の盛岡開催、E中島初スタメンだったそうですが、賢明な判断だと思います。齋藤の凱旋登板が流れてしまったのは残念ですが…。


7/6・7 vsF ○○

ホームに戻っての日ハム2連戦。ほっともっとでの初戦、先発カスティーヨは先頭にいきなり三塁打を許す大ピンチを招きましたが、奇跡的に無失点と幸先の良い立ち上がり。相手先発は前回点を取れなかった福島。しかもショックなことに太田がなぜかベンチ外。早くも「終わった」と思いましたが、代役大里が2番セカンドで初回にいきなりプロ初ヒット! 得点にはつながらなかったものの、まさか一軍で結果を出すとは思ってもみませんでした。
2回、初回に田宮の牽制で刺されていた森が今度は田宮を刺し返すという見せ場の直後、二死走者なしから粘って四球を選んだ杉本がなんと盗塁、そして宗のタイムリー二塁打というオリックスとは思えない理想的な先制劇が生まれました。
初回を乗り切ったカスティーヨは例によって尻上がり、ランナーすら許さずリードを守って中盤へ。そして5回、福田の一ゴロで三塁ランナー宗がヘッスラ、きわどいタイミングもセーフ! ニューヒーロー大里もタイムリー! さらに紅林の犠飛で4点差! …って、なんで大里は福田の真後ろで走ってるんや? 先に二塁に投げられていたら得点は認められなかったし、ランナーとして残れば追加点のチャンスもあったのに…。さてはアウトカウント間違えたな…。3回にも四球→牽制アウトがありましたし、かと思えば好守備を連発するし、浮沈の激しい選手ですね…。
花火をはさんで6回には1点を返されるものの最少失点でとどめたカスティーヨ。7回からは井口→山田→マチャドのリレーで快勝!
喜びの一方、太田は上半身のコンディション不良と聞いて翌日の公示に戦々恐々でしたが、降格はなくほっとひと安心。
京セラに戻っての2戦目、相手先発は難敵伊藤。初回、先頭福田が四球を奪うも大里がバント失敗、そこからチャンスらしいチャンスがありませんでしたが、4回に二死から紅林が四球を選ぶと、宗がヒットで続き、セデーニョがタイムリーと今日も先制!
先発エスピノーザはさすが京セラ無双。毎回のように三振を奪い、今日も順調…のはずでしたが、先制点をもらった直後、先頭に死球を与えるとそこから空気は一変。バント→ヒットとつながれ、五十幡のセーフティスクイズをエスピノーザがフィルダースチョイス。明らかに本塁は間に合わないタイミングでしたが、やや冷静さを欠いているように見えました。三振で二死となるものの、四球を出して満塁にしてしまうと、水谷に逆転タイムリーをくらって撃沈。
前々からエスピノーザのムキになりがちなピッチングに苦言を呈していた中嶋監督。6回も続投させたのは、頭を冷やさせる意味合いもあったのではないかと邪推します。連打をくらうものの追加点は許しませんでした。が、すっかりやる気を失っていたので記憶にございませんでした。
なにせ相手は伊藤。もう勝ち目はないと思い込んでいたのです。
ところが6回裏。先頭の西川に続き森もヒットでつなぐと、紅林がバントで送り、打席は宗。今日もタイムリーを放つと、さらに! 出た! 好調ラオウのホームラン! 今日の昇天ポーズはwith渡部遼人!
回の頭から同点までわずか6球、勝ち越しホームランまでは10球という、あれよあれよの大逆転でした。おそらく早いカウントでの仕掛けに徹したのでしょう。オリックスにこんな芸当ができるなんて!
その後は古田島→ペルドモと前日とは異なる勝ちパターンでマチャドにつなぎ、若月の今季2号の出た直後の9回はしっかりマチャドが〆て今日も快勝!
なななんと今週負けなし(3試合)!! 3位浮上!!!
月が変わればツキも変わる。逆襲の夏の始まりです!






『アンメット ある脳外科医の記録』
最終回まで毎週目が離せない作品となりました。
その理由は、ハラハラドキドキでもなければ、ズキズキキュンキュンでもありません。
記憶障害を抱えながらも医者として前を向くミヤビの生きざまが丁寧に、真摯に描かれていたからです。彼女が支え、時に支えられた患者たち。静かに寄り添う三瓶。厳しくもあたたかく接する星前や津幡など病院の仲間たち。案じながらも見守る大迫や綾野。ミヤビを取り巻く人びとひとりひとりの存在感もきわめて鮮やかで、さしたる説明がなくても自然と物語に入り込み同じ視点で展開を追えるその感覚は、まさにミヤビの日記を読んでいるかのようでした。
その没入感は最終回がきわめて顕著でした。病状が進行する中、残り少ないかもしれない時間を三瓶と過ごすため、自宅に戻ったミヤビ。手持ちカメラがその日々を追います。ミヤビが焼き肉丼を、三瓶が朝食を作る。ともに口に運び、なにげない会話をかわす。泣きながらスケッチした三瓶の寝顔。そしてある朝、脳梗塞が完成し、ミヤビは目を覚まさなかった。三瓶は冷蔵庫に残ったヨーグルトを食べながら星前たちを待つ。——
ミヤビはいつも大きな口で美味しそうにご飯を味わっていました。生死をテーマにしていた『監察医 朝顔』でも、食事のシーンは印象深く描かれていました。食べることは生きること。この作品においても、その一本の大きな太い幹が真ん中を貫き揺らぐことはありませんでした。
三瓶と初めて出会ったアフリカの地で、死を意識せざるを得ない環境においても、ミヤビは食べること、すなわち生きることの大切さを忘れませんでした。最後の最後で描かれたそのシーンが最初につながっていることに気づいた時、構成力の素晴らしさに涙があふれました。
そしてミヤビの今日もまた、明日につながりました。三瓶の、そして仲間たちの尽力によって。
病気の兄のことを長い間気に病んでいた三瓶の心を救ったのはミヤビでした。三瓶の中に灯された明かりは時を経てミヤビの心に戻り、互いは互いを照らし合う光となりました。それは手術室の仲間も同じです。脳外科医として復帰したミヤビが目に焼き付けた手術室の景色、三瓶がミヤビの手術後に目にした光景。手術室のひとりひとりがまた光でした。手術台の上の無影灯のように、光が集まれば影はなくなるのです。
生きること。つながること。光と影。舞い散る記憶。
物語の中で落とされてきたさまざまなかけらが、最後に縫い合わされ、一枚の大きな布となり心を包み込みました。
まだまだ、こんなドラマにも出会えるのだと感嘆の思いしかありません。
無駄のない脚本、余計な部分を削ぎ落した演出。そして俳優の繊細な演技。すべてが完成され尽くした珠玉の作品でした。

『虎に翼』(承前)
現代に生きる我々は、過去の人びとが拓いてきた道をなんとも思わずに歩いています。どれだけの人が道半ばで心折れ、あきらめ、涙を流したか、それでも立ち向かい続けた人たちの苦難はいかほどであったのか、想像することはできても、完璧に理解することはできません。
「穂高先生を許せない寅子」の言動に釈然としなかったのは、そんな感覚の違いもあったのかもしれません。
穂高先生は優しく寛容でした。女性の立場が弱かった戦前において、女性に学びの場を提供し、寅子の父の弁護も引き受けてくれました。
ただ、その寛容さに違和感を憶えていたことも確かではあります。
法廷劇で騒いだ男子学生を咎めずただ見ていただけだったこと。妊娠した寅子が倒れた時子どもの健康を持ち出して寅子の怒りを収めようとしたこと。戦後に再会した際紹介した仕事が家庭教師だったこと。穂高先生の寅子への優しさはどこかズレていたのです。
寅子は本当は一緒に考えてほしかったのかもしれません。女性が法曹界で生きていくにはどうすればいいのか。めずらしい存在ではなく、同じ弁護士として扱ってもらうにはどうすればいいのか。女性であるがゆえに降って湧いてくる仕事をどうさばいていけばいいのか。妊娠したことを隠さずに仕事をするにはどうしたらいいのか。「初めて」には答えがありませんから、寅子が考えて導き出さねばならず、そしてそれは後進の道しるべにもなるのです。今自分が石を穿たねばならないと挑んできた決意を「今は何も為せないただの雨垂れ」扱いされ、さらにはその石に向かえと背中を押してくれたはずの師までが「ただの雨垂れ」だと自虐するのですから、寅子からすれば梯子を外された怒りが生まれるのも無理はありません。
ただ、ドラマの世界を俯瞰する視聴者からすると、物語の主役は彼女だけではありません。封建的な婚家のせいで法律の道をあきらめなければならなくなった挙句、唯一の希望だった末っ子にまで裏切られた梅子。苦労を重ねようやく夢に近づきながら、自分の信念を曲げなかったがために試験に落ちてしまったよね。生きるためにみずからの国と名前を捨てなければならなかった香子。華族に生まれたばかりにいらぬ苦しみを負うはめになった行方知れずの涼子。彼女たちと較べると、やっぱり寅子は恵まれている面はあると感じてしまうのです。知性のある両親に理想的な情操教育を受けて育ち、理解力も包容力もある理想的な夫を得て、試験と重なってしまった生理痛が寅子の小賢しさの隠れみのになって弁護士にもなれました。最初は必死に頑張る寅子を応援していたものの、ちょっとモヤモヤしてしまうのです。過去の朝ドラでも茂やマッサンや万太郎など、仕事に邁進しあとは妻におまかせの人間が何人かいました。「そういう時代だから」で見逃されてきた自分勝手が、寅子にはどこかひっかかる。この構造は何なのだろう。
令和になる以前、女性が世界的な大仕事を成し遂げ立派な母親と報道された途端に噴出したSNSでの批判に驚いたことがあります。「仕事中心で子どもがかわいそう」「夫が苦労して支えたおかげ」。しかも女性の意見ですからさらにビックリ。え? 男性が同じ功績で報道された時そんな意見あったっけ? なぜ女性の時だけ…? それって嫉妬なんじゃ…? というかそもそも男性の時は立派な父親なんて言われてたっけ? こんな批判が生まれるのも殊更女性性を論う報道のせいなのでは?
人はなぜかすべてをカテゴライズし対立構造にしたがります。「仕事vs家庭」「子持ちvs子なし」「男vs女」…挙げていけばキリがありませんが、世の中を単純に区分けすることで自分もどこかのカテゴリーに存在しているという安心感を得たいのかもしれません。
とはいえ、寅子にモヤモヤを抱くのは、優未や花江の複雑な表情を描写しているからで、あえてそういう感情を抱かせるような演出になっているからです。寅子が正しいとか誤っているとかではなく、社会に出る女性につきまとう困難は昔も今も変わっていないということを思い知らされます。生理休暇がこの頃から存在し、そして取得できない状況は今も同じであるように。
今後寅子が法律に、そして家族にどう向き合い、どう生きていくのか、単純な対立構造に収まらない痛快な生きざまを見せてくれることを期待します。
余談ですが、お月のものの時の寅子の演技は実に秀逸でした。長らく忘れていた、痛い重い痛い辛いもう死ぬ、あの感覚が下腹部によみがえってくるほどでした。昭和生まれの私は「生理は恥ずかしいこと」「病気じゃない」と教わったので、生理痛ごときで休むのは怠慢だと思い込まされ這いつくばって通学通勤していました。その感覚が変わりつつあるのは良い傾向だと思います。あとは生理休暇を有給にして気兼ねなく取れる環境になれば良いのだが…。




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