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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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4/1 vsE ●
「やってらんねえよっ!」

幕末にハマった思春期の頃、図書館の在庫では飽き足らず、関連本にお小遣いをつぎこみまくっていました。
そのうちの一冊が、つかこうへい著『龍馬伝』です。
読んでガクゼンとなりました。
アマゾンどころかインターネットもない頃でしたから、愚かな女子学生は中身を知らずにタイトルだけで即買いしていたのです。
直前に『竜馬がゆく』を読了したばかりだったので、よけいパニックになりました。なにせ史実無視のハチャメチャ物語です。沖田総司が女で勝海舟の妹だったり、公武合体が成立したり、しまいには沖田が夜の世界で乳出しながら歌っていたり。いや、小説自体は人々の苦しみもがきながらも懸命に生きようとする姿が繊細に描かれていて、それはそれで衝撃的だったのですが。
で、冒頭のセリフはその女沖田が口にしたものです。
「女だって『やってらんねえよ』と言いたい時がある」
と書かれていたように記憶しています。
三部作だったのですが、三作目がまったくもって中途半端なところで終わっていて、「これって完結してないよな? 続き出るよな?」と思った時点で私はつか作品の魅力にすっかり囚われていたのでしょう。その後『幕末純情伝』や『飛龍伝』などを読みあさり、映画『鎌田行進曲』も鑑賞しました。結局続編が出版されることはなく、つか氏はこの世を去ってしまいましたが。

…と、やたら前置きが長くなってしまいましたが、今日の試合は、要するに冒頭のひとことだということです。
もちろんいちばんやってらんないのは、わくわくしながら試合開始を待っていたはずの、京セラドームを訪れたファンだと思いますが。


4/2 vsE ●
試合終了から十数分。
まだ指が震えておりますが、このやるせない怒りと悲しみと悔しさは押し殺せない。

ホーム開幕、3連戦3連敗。
「やってらんねえよ」どころの話ではございませんでした。

延長負け、大差負けと来て、さらに奈落の底へ落とされる負け方があろうとは、6回を終わったあたりでは思いもしませんでした。
さんざんチャンスをもらって、相手継投も完全に敗戦処理のそれになって、にも関わらず追加点を取り切れないあたりで嫌な予感はしていたのですが。

問題の9回表。
2アウト二塁でコーチがマウンドに向かいました。打者はさんざん打たれているペゲーロ、次は当たりのないウィーラー。どう考えても敬遠、あるいは敬遠ぎみの配球の確認だと思っていました。
その結果がアレです。
コーチはいったい何のためにマウンドへ行ったのでしょうか。
その場では勝負を選んだのだとしたら、少なくともカウントが3-1になった時点で、ベンチから敬遠を指示するべきでした。茂木にも連投したフォークがさらなる連投で甘くならない可能性なんて限りなく低い。茂木に2ランを打たれた場面といい、若月にすべてを任せるにはあまりにも未熟です。そこで指示を出さないベンチは指揮権を放棄しているに等しいと言わざるを得ません。

ずっと前から感じていたものの、この三試合でも改めて思いましたが、攻守ともに相手に対する「対策」だとか「改善策」だとかが、何試合重ねてもまるで見いだすことができません。同じ打者に打たれ続け、何巡しても同じ投手を打てない。そして無抵抗のまま負けを重ねるだけ。
内部昇格と降格をくり返すコーチングスタッフは、なり手がないゆえの付け焼刃の人事に映りますが、対策も打てず改善もできない、場面場面に対処する能力がない面々を起用して、勝ちを得ることなどできるでしょうか。

この三連戦は、ファンに対する冒瀆であるとしか思えません。





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