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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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奈良県大芸術祭・奈良県障害者大芸術祭のオープニングフェスティバルにはじめて行ってきました。

なんとなんと…。
今年再結成したRin'が出演するのです!!!

東京某所で行われたシークレットライブで再結成が発表されて、復活ライブも赤坂とあって、関西の片田舎の住人に縁はなかろうと思っていたのですが…。

なにゆえ、奈良に!
しかも五條市とな!!
オープニングフェスティバルなのに奈良市ちゃうんかい!!!

今や奈良より五条のほうが近い我が家。
ワクワクしながら五条駅からシャトルバスに乗りました。



五条駅には来たことあれど、シダーアリーナははじめて。
大きくてきれいな体育館です。
せんとくんが迎えてくれました。



《EL SQUAD》の不思議なダンス、五條市中学校吹奏楽部の合同演奏、《わたぼうし》の心あたたまる歌声のあと、いよいよRin'の登場です。

Tomocaさんが赤、Manaさんが青、Chieさんが黒いドレス。
演奏は『時空』から始まりました。

尺八と琵琶の高速持ち替えも、筝の上を走るなめらかな手つきも、十七絃の力強い存在感も、

なんにも変わってない!

かっこよすぎ!!

そして『紫のゆかり、ふたたび』。会場いっぱい、高らかに響く尺八の音色。あっという間に時は11年前の宇治のライブに引き戻されました。

その後は奈良女子大書道部とのコラボコーナー。この部分だけは撮影OKとのことだったのですが、座席が遠くてちゃんと撮れない…。
まずはステージにひとり残ったChieさんの『天華』。優しくてあたたかくて、でもどこか切なくなるピチカート。
その後はManaさんとTomocaさんのデュエット『花吹雪』…のはずなのですが、ふたりは舞台に戻ってきません。Chieさんがさっと手を客席に振ると、左右から、しかもすぐ近くから音色だけは聞こえてきたのに、見つけられない。あれれれ?

すぐそこにいたーーー!
座席の真ん中あたりに置かれたイスで、二手に分かれて、弾いていました。
ちょうどふたりの真ん中だったのです。

あわわわ(゚Д゚;≡;゚Д゚)

それでさっき係員がコードを床に這わせていたのかー!
まったく気づかなかった…。
視線は右往左往。そうこうするうちに舞台では墨痕淋漓とした「文化の力で 奈良を元気に」との書が完成していました。

Tomocaさんが撥を尺八に持ち替えました。
『雅』――Rin'で一曲上げるならこれという、至高のRin'サウンド!
Tomocaさんは尺八を吹き鳴らしながら客席の間を進み、舞台へ。目の前を通り過ぎていくお姿もその音も眩しすぎてもう泣きそう。そしてこの曲はカリの仕草がやっぱり素敵。

そして最後を飾るのは、奈良を舞台にした曲のどちらかを演奏しますという予告どおり、『飛鳥』でした。最初は和楽器のイメージとは異なる曲調にあっけに取られていたような観客も、Chieさんのうながす手拍子につられて、Rin'の世界に取り込まれているように感じました。

夢のような40分間。

各アーティストは演奏後、舞台転換を兼ねたインタビューの時間が設けられていたのですが、Rin'も例外ではありませんでした。変わらない三人のお声が聞けて、これまた変わらないお美しい姿を拝めて、贅沢すぎるライブでした。

Rin'に出逢ったのは15年前。
あの頃とはいろいろ、いろいろ変わりました。
環境も、考え方も、見ている世界も、お肌もお肉も…。
でも、Rin'は変わらず戻ってきてくれました。
そして変わらず感動できる自分がいたことは、驚きでした。
ちゃんと、残ってた。
失ったと思っていたものは、ちゃんと自分の中に残ってた。

ありがとう、Rin'のお三方。
そしてRin’にオファーした大芸祭の実行委員会、グッジョブ!

夏の最後の最高の思い出になりました。






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