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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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『おちょやん』(承前)
鶴亀新喜劇が発足する戦後編が始まりました。
その間、戦時中は福助や百久利が戦死したり、福富の両親が空襲で亡くなったり、寛治が満州に行ってしまったり…と辛いお話が続きました。
劇団という設定上毎回登場人物が多く、これまでヒロインである千代の印象がどうも薄かったのですが、この戦争編では千代がひとり思い悩む場面が多かったため、皮肉にも杉咲花の演技力をじっくり味わうことができるという展開でした。さまざまな経験を経て年齢を重ね、息子のような存在もできて、千代も大人になったのかもしれませんが、静かなセリフ回しやなにげない目線にあふれる感情表現が素晴らしかったです。
千代はにぎやかで饒舌ですが、鶴亀社長やシズという絶対的な存在がいるせいか、千代をきっかけにことが始まることはほとんどありません。そのせいで千代のキャラが今ひとつ感じにくくなっていますが、朝ドラではありがちなヒロインの都合の良いように周囲が動いていく展開でないことは純粋に物語を楽しめている理由になっています。
一平と夫婦になったものの、そのきっかけ以外はあまりふたりの絆を感じられる場面がなく、いまいち座長とその妻かつ劇団員という立場を超えていないように感じていたふたり。次週、「ついにクズ平誕生…?」という話になりそうです。一平の憂いあるたたずまいが好きだっただけに、ちょっとがっかり。
朝ドラですからガチのドロドロ不倫にはならないと思いますが、ふたりが別れてしまう展開は悲しいですね…。結局みつえの言う「女の幸せ」を味わう夫婦生活ではなかったのかと思うと…。しかし、千代の女優人生はむしろここからが本番のはず。悲しい別れを乗り越えて、もっと明るく楽しく、このコロナ禍で沈む日本の朝を照らしてくれるような晴れの物語になることを期待します。
それにしても、寛治から満州で出会ったヨシヲが死んでしまったと語られましたが…。あくまで伝聞ですから、きっとヨシヲは生きているのではないかと思いたい…。千代の晩年に寄り添っているのはヨシヲだと思いたい…。



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4/6〜8 vsM △●○

鬼門のロッテ戦、しかもマリンスタジアム。しかし、さすがに去年のようなことはなかろう…。
田嶋は地味に好投しているのに、勝ちに恵まれません。惜しまれるのはマーティンへの一球だけ。そもそもこのチーム、マーティンに打たれすぎじゃ…? 対マーティンはホームランしか見ないぞ?
もちろんチャンスを作りながら得点できない、しかも凡ミスまで犯していたら勝てるはずありません。こういうところがイマイチ信用しきれない理由ですなあ…。
平野が炎上しかけ漆原もランナーを出して、今までのサヨナラ負け@マリンの悪夢がいくつも瞼の裏をよぎりました。それを思えばよく負けなかったと言えますが、「勝てなかった」と悔しがるチームになりたいものです。
2戦目は、ひとことで言うなら去年のロッテ戦でした。岩下をまったく打てず。Tもそこは犠飛じゃなくてさあ…。鈴木優の1イニング3ホーマーに至っては中継見られなくて良かったと思ったくらいです。
せめて1勝1敗1分で手を打ってくれないかという願いが通じたのか、山本が苦手のロッテ✕マリンで見事な白星。初回からの援護も効きました。最後は胃液が上がってきましたがね…。9回裏2アウト満塁で登板して3ボールから打ち損じ待ちのど真ん中を投じることができるのは、いくら生きの良い若手が出てきたとはいえオリックス投手陣ではヤッパリ平野だけです(←褒め言葉)。
それにしても今度は開幕から連続2桁安打ナシをネタにされるとは…。思うようにはいきませんね。紅林は仕方ないにしても佐野皓があんなに打てないとは…オープン戦の成績はホントあてになりません。


4/9~11 vsF ●●▲

なんだかやたら既視感のある日ハムのここまでの戦いぶり。ここに負けるとパ・リーグ戦線から脱落するかも…という妙なプレッシャーが生まれてきます。
…そうか、オリックスの対戦相手は皆こう思っていたのか…もちろん今の日ハムも、オリックスを潰しておけばまだ浮上できると考えているはず…。
で、案の定、の結果に。
監督激怒の守乱続きでした。もともと太田のエラー(エラーにならないミス含め)は毎試合のことでしたが、よりにもよって金子からようやく得点(しかもTのタイムリーでメッチャ盛り上がり)した直後でやらかすかい。大城も酷かったです。あんなたて続けだと、打たれた平野はとても責められません。でも、チャンスで左投手が出てきた場面では宗に代打でも良かったような…せっかく二軍で好調な山足を昇格させたのですからね…。
2戦目は中継を観なかったのですが、たまたまTの併殺打だけ観てしまいました。昨日はヒーローになり損ね、今日はチャンスで併殺。いったいなんやねん。
ホントこの打線は吉田正だけです。むしろよく勝負してくれましたね。
漆原はいずれこうなると思っていました。これをたまたまと判断するのか、それとも実力と見切るのか、いずれにしても今後の起用法が気にかかります。
3タテ阻止に宮城ならきっとなんとかしてくれるはず! と、19歳に過度なプレッシャーをかけてしまうブラック企業オリックス・バファローズ。しかし、この流れだといくら強心臓の宮城でもこうなります。いや、7回2失点は何も悪くない。併殺を取れなかった安達が悪い(なぜ安達まで!!!)。そして何年かけても加藤を打てない(しかも宮西・杉浦が不在の状況で8回まで投げさせる)打線がいちばん悪い。あと40歳の能見に連投させるのはいかがなものか。あの2失点がなければサヨナラ勝ち…とはいかなかったかもしれないが。
取るべきところで併殺を取ることがいかに大事か、ということをお互いイヤというほど思い知ったことでしょう。
それにしても、あの流れなら普通サヨナラ勝ちするでしょうよ…井口だって準備していなかっただろうしさ…。宮城の負けが消えたことは本当に良かったですが。
先発は全員頑張っています。6番手の山崎福ですら勝ちがついても何らおかしくない投球を続けています。問題は打線。それに尽きる。スタメンにしても打順にしてもベンチワークが迷走してきていますね。モヤの離脱もあるでしょうが、軸にならないといけないジョーンズの存在感が皆無のせいのように思います。これはロメロに突貫工事で仕上げてもらうしかないぞ…。

「Aクラス! Aクラス!」なんて喜んでいた頃が懐かしい、あっという間に慣れ切った最下位目前の借金生活。再浮上してくらいついていけるでしょうか…。








『青天を衝け』
渋沢栄一というなじみ薄い主人公の物語で、あまり期待はしていなかったのですが、退屈することなく楽しめています。
今のところ歴史の中心からは離れている血洗島の栄一たち庶民パートと、激動真っ只中の江戸パートが、どちらかに偏りすぎることなく均一に描かれているからでしょうか。混乱の中、幕臣たちがそれぞれ抱く思惑も、庶民が徐々に尊王攘夷の思想に染まっていく様子も非常にわかりやすいです。大森美香の脚本はやや軽めですが、情に訴えかけるようなアプローチで複雑な歴史事情を伝えることに成功しています。
今後主従関係となることがオープニングで示されていた徳川慶喜と渋沢栄一。明治維新により慶喜は歴史の敗者として消えていき、栄一は新しい世で実業家として花開いていくということはすでにわかっている事実ですが、血気盛んな栄一と静謐に未来を見据える慶喜、ふたりの性格は対照的です。ダブル主人公ともいえるふたりが今後どう出逢い、どう絆を深めていくのか、そして明治維新後の関係がどうなるのかも期待させられます。
草彅剛のキャスティングはこの大河の目玉のひとつ。絶賛されることの多いつよぽんの演技は今までほとんど見たことがありませんでした。登場当初は、かつてのスーパーアイドルらしいオーラには慶喜のカリスマ性を感じたものの、平板なセリフ回しに、こんな感じなのかと正直腑に落ちませんでしたが、後継争いが熱を帯びていくに従い、否が応でも巻き込まれていく慶喜の心の奥に秘めた思いは、動きに乏しい表情のその両瞳の奥から自然とにじみ出てくるものがありました。淋しさや苛立ち、悲しみ、怒り。たぶん観ている私自身が、今までいろいろなものに煩わされてきたつよぽん自身と重ねてしまっているのかもしれません。
やがて将軍となり、戦の敗者になり、その余生を趣味に過ごした慶喜。大河では今までにいろいろな慶喜が描かれてきましたが、草彅剛が新しい慶喜像を確立してくれるのではと思います。
新しいといえば井伊直弼もそうです。井伊のイメージといえば野心にあふれ、安政の大獄で多くの命を奪った悪の親玉。しかし今回は、風流を愛した気弱な茶歌ポンが歴史の大回転に巻きこまれ、覚悟を決めて悪に変貌していくさまが描かれています。最近印象に残った井伊といえば佐野史郎(『西郷どん』)ですが、行うことは同じなのに解釈によってキャラを変えることができるのが、歴史ドラマの醍醐味ともいえます。ただどちらにしても、単なる悪ではなく、滅び去る者の憂いをどこか感じられるのが良いですね。
と、ついつい江戸パートに目がいきがちですが、田舎とは思えないほど美男美女ぞろいの血洗島も目の保養です。『西郷どん』『いだてん』ではそれほど目立たなかった橋本愛がようやくヒロイン抜擢。本当に素敵な女優さんだと思います。栄一のみならず、喜作、長七郎、平九郎など、今後明治維新をどの立場で迎えるのか気になる人がたくさんいますが、あえて検索せず展開を楽しもうと思います。













3/30〜4/1 vsH ●○○

初戦はチーム力の違いを見せつけられた、というか、もはや、大人とこどもが戦ってるようでした。田嶋は苦手のソフトバンク打線相手によく投げたと思います。球数は嵩みましたがピンチでも慎重でしたし。
問題は野手。笠谷を打てないことは想定内ですが、焦りなのか経験不足なのか…。中嶋監督がこだわっているのであろう太田・紅林・佐野皓が負のループに陥りやしないか心配です。
「大竹は(も)打った記憶ないし、連敗したら中5の山本にまたプレッシャーかかるし、これやっぱりサンタテあるやん…」と頭を抱えたオリックスファンでしたが、打順を大きく変えた翌日は、初回から控え組が大爆発。あれだけ出なかったタイムリーが次から次へと生まれ、これは夢かと何度も頬をつねりました。オープン戦から打撃好調だった中川ですが、守る場所なく開幕からスタベンに甘んじていました。大城も二塁の座を太田に明け渡して、それぞれ思うところあったのかもしれません。いや、ないと困る。
スミ6で負けたいつぞやの記憶に不安は拭えないオリックスファンでしたが、そこはベテランの増井。落ち着いて5回無失点と仕事を果たしました。回またぎの竹安がランナーを溜めた時には冷や汗が流れたものの、それもこれも全員が田浦・高橋・杉山にまるっきりだったせい。敗戦処理を打てないのは伝統芸か。
勝ち越しチャンスを賭けた3戦目。初回の攻撃が1点どまりで嫌な予感に襲われましたが、今日の山本には関係ありませんでした。先週とはうって変わって、神のような投げっぷり。文字どおり三振の山を築くどころか二塁も踏ませずマウンドに立ちはだかり、あげくの果てには中5日での完封劇。
にわかには信じられません。これは夢か。エイプリルフールの冗談か。京セラを我が庭のように縦横無尽に駆けていたあのソフトバンクに、開幕から勢いづいていたあのソフトバンクに勝ち越しだなんて!
…と思ったら、本拠地での対ソ勝ち越しは3年ぶり、本拠地開幕カード勝ち越しも7年ぶりだそうです。なんそれ!


4/2~4 vsE ●●○

仙台へ移動しての楽天戦、疲労を考慮してかスタメンや打順をがらっと変えてきました。控え組はここでアピールすべきなんですけどね。誰とは言わんけど…涌井は得意だったような記憶があるんですがね…。
このカード、バントが目立つような気がします。前・前々監督と較べるとバントを使わないイメージだったので少し意外でした。ただ2戦目、緊急登板の相手に代打バントまでして作ったチャンスで中川や安達が凡退してしまったのは残念でした。
山崎福&山岡が玉砕し、また宮城にプレッシャーがかかってしまいましたが、この強心臓には無問題。ランナーが出てもエラーをされても淡々と投げる彼は本当に19歳なのか!?
宮城の新人王のライバルとなるであろう早川を吉田正・モヤの左打者が打ち崩したことも良かったです。中川や紅林など右打者も頑張ってほしかったですがね…。
このカードを終えて開幕から4勝5敗。上出来なのでは!?(オリックス比)
そしてなんとなんと、現在3位! Aクラス! 今度は何年ぶりかと思いきや…988日ぶりでした。こんなんばっかやないか!






震災から10年…ということでテレビ放送していたのを観ました。
10年という歳月は過去と呼ぶにはあまりにも短く、当時の記憶は今でも鮮明によみがえります。
津波の被害に追い打ちをかけるかのような原発建屋の爆発に、日本は、世界は終わりだと思いました。何もかもが現実のものとは思えませんでした。
誰もが想像できなかった、誰もがはじめて直面した状況で、流れてくる情報は絶望的なものばかり。
無知で無力な傍観者はテレビの前でただ祈るしかありませんでした。
ましてや、その時の現場の状況など、想像すらしようがありません。
ただ、後日目にした現場と本店とのやりとりでの吉田所長の様子は印象に残っています。現場の危機的状況を理解しているようには見えない本店に対し、怒りや焦燥感を押し隠すように冷静に対応していました。実際は映画に描かれたように語気を荒げたり暴言を吐くこともあったかもしれませんし、やりとりしたすべてを世間に流したわけではないのでしょうが(どちらの立場を慮ったのかはともかく)。
この作品では、本店と官邸の二重の抑圧に耐えながら、命に係わる作業を指示しなければならない全責任者としての苦しみもひとりで背負うことになった吉田所長を中心に、命を賭けた作業に挑んだ現場の人たち「Fukushima50」の戦いが経過を追って描かれています。
オープニングから緊迫感は相当なものがありました。地震、津波、電源喪失と事態は急激に差し迫っていきます。人類がどれだけ冷静に判断し、着実に行動しても、自然の脅威はたやすくそれを超えていき、人類が発明したクリーンで安全なエネルギーをも暴走する凶器に変えてしまいました。
未曾有の事態にも使命感を失わない作業員たち。ベントはみずからの体ひとつで原子炉建屋へ突入するという危険きわまる作業にもかかわらず、福島を、原発を救うために立ち上がります。まさにそれは「決死隊」、総理も顔色を失った、現場の壮絶な状況を表すひとことでした。
総理の名前はこの作品内で明示されません。当時の総理のことはもちろん憶えていますが、とりわけ批判的に描かれているとは思いませんでした。むしろイメージどおりでした。悪役に徹していたのは本店(篠井英介演じる東都電力常務)です。吉田所長との対話映像を観ていた者としてはこれもイメージどおりなのですが、こちらをわかりやすい悪役に置いた理由も何となく察しはつきます。
しかし、本当の「悪」はいったい何だったのか。
地震か。津波か。それらの脅威を軽視したことか。
それとも、原発の安全神話を盲信していた我々か。
人類が生み出した最悪の兵器は、最良のエネルギー源に姿を変え、後世に残っていくはずでした。
しかしその希望も、わずか50年あまりで失われてしまいました。
原子力と共存する未来は戻ってくるのだろうか。
たった10年でそれらの疑問を解決することはできません。フクイチの事故そのものも終結を見ていないのです。それが果たしていつになるのか、住民が故郷に戻れる日が来るのかすらも見えてきません。
「Fukushima50」の人たちが賞賛されるべきなのは当然として、この事故を彼らの美談で終わらせるだけでは何も解決を見ません。
これからの10年は、人類がしてきたことの後始末をしていく時間になるのだろうと思います。





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