7/12 フレッシュオールスター
オリックスからは福田・西村・山足・K-鈴木が出場。福田が2安打、西村が1安打1打点とウエスタンの勝利に貢献しました。福田が打点を上げたらMVPか優秀選手賞もありかな? と期待していましたが、ちょいと守備がね…。セカンドもたいがいだと思っていましたが、ショートやらせたらこんなんなるん!? とショックでした。しかし山足はまったく存在感がなかったぞ。 鈴木はいきなり四球を出してどうなることかと思いきや、その後の2三振はドラ2にふさわしいピッチングだったと思います。少し希望が持てました。 が、その夜のスポーツニュースで流れたのは清宮のホームランだけという。いや、予想はしていたけれどもね…石垣のホームランも良かったよ? 7/13 オールスター第1戦@京セラ 野手では糸井以来のファン投票で吉田正が選ばれたのもうれしかったけれど、さらに喜ばしかったのがプラスワンでの安達出場。圧倒的1位得票のF大田が怪我で辞退したからだけれども…ホーム開催でこれはうれしい。今宮や源田の陰に隠れてオールスターなど夢のまた夢と思っていたけれど、全国のお茶の間(古)に安達の美守をお届けする絶好のチャンス。 試合前のホームラン競争では吉田正が山田を圧倒し決勝進出しました。筒香には及びませんでしたが、安達もナイスアシスト。早くも目立つオリックス勢! さて、お祭りの始まりは秋山の二年連続先頭打者ホームランから。ファン投票1位で12年ぶりのオールスター出場となった松坂でしたが、ちょっと悲しい結果に…。 三回からはいきなり山本が登場。ほぼ全球ストレートでした。カットやフォークも見るべきものがあるのですが…。筒香にも9球連続でストレートを投げましたが、やはり少し甘くなると打ち損じてはくれず、同点2ランを献上。それでも実況席はずっと山本をベタ褒めしていて、翌朝の新聞でも山本賞賛の記事ばかりでしたから、新人王には良いアピールになったかもしれません。 吉田正はホームランこそなかったものの、フル出場で2安打1打点。安達もしっかり守備で魅せ、最後は増井が全球ストレート勝負で見事にセーブを決め(小林の二塁打には肝が冷えましたが)、全パが勝利をおさめました。 ちょっと残念だったのは、坂口が打席に立ったイニングがチャンステーマタイムだったこと。京セラだし、もしかして「ぐっちー」コール聞けるかな、とわずかに期待しちゃいました。 7/14 オールスター第2戦@熊本 工藤監督はオールスター出場選手の出身地等を各球団のホームページでチェックし、家族や親戚が観戦に来るかもしれないことを考えて、起用のタイミングを決めたということです。ですからこの日は前日出場していないアルバースと、吉田正が代打で出てくるくらいかなと気楽に見ていました。 藤崎台球場の外野には子どもが大勢招待されていて元気いっぱい。京セラでもバンバン飛び出していたホームランを期待していたでしょうが、残念ながらホームラン競争以外に打球がスタンドへ飛び込むことはありませんでした。地方球場ながら意外に広かった。 2イニング無失点のアルバースが地味に敢闘選手賞を受賞。オリックスの選手がしっかりインパクトを残してオールスターを終えたのはうれしいです。 交流戦が始まって、セパの争いという意義は失われつつありますし、強行出場に踏み切った糸井の痛々しい姿には球宴辞退すれば10試合出場停止というペナルティは再考すべきと感じますが、熊本の子どもたちの楽しそうな姿を見るにつけても、やはりこのお祭りは特別な価値のあるものだと感じますし、今回のような地方開催は続けていってほしいと思います。 メジャーのように一試合でもいいかな…という気はしますけれども。 PR
7/3~5 vsM △○●
相手は石川ですからそうそう楽に勝てる試合ではないだろうなと思いつつ、初回の無死一・二塁で無得点だったことが分岐点であったような。6回にロメロが値千金の2ランを放っただけに、これが同点でなく勝ち越し点であったならと口惜しくなりますアルバースも6回2失点とあいかわらず安定した投球だったのですが。 延長に入り、オリックスご自慢の中継ぎ陣がしっかりゼロに抑え、12回。先頭が出塁し、若月にピンチバンター山崎勝という容赦ない采配が実り、2アウトから代打伏見がつないで吉田正。こりゃサヨナラと思いますよ。いつもマリンでこちらがやられていた、最後の最後で決められるやつ、ようやくやり返す機会がきたと思いましたよ。ファウルで粘って南もアップアップ。 8球目、投げた瞬間、高めのボール球キター! 押し出しサヨナラキターーー!! …と思いましたよ。 なぜ、振った…(゚д゚lll) この日ノーヒットだったことが、吉田正を打ち気にはやらせてしまったのか…。 これで引き分けは何試合目でしょう。かつては引き分け試合の差で泣いたこともありますが、今年はそれが報われるでしょうか…。 お疲れのオリックスナインですが、翌日もまた投手戦。先制を許す金子ですが、その後は粘りの投球で追加点を許しません。6回の一死満塁のピンチもしのいで降板かと思われましたが、7回も続投し最近の先発では最多かもしれない129球を投げ切りました。この奮起に野手陣がようやく応えたのは8回(すでに山本が投げたあと)。安達の叩きつけたゴロの間に西野が意地のヘッスラで生還しましたが、最近の西野は打撃だけでなく機動力の面でも存在感を放っています。 3位争いのためには勝ち越しておきたい3戦目ですが、序盤で期待させておいてやっぱり崩れる山岡。解説はまた若月のリードを槍玉に上げていましたが、打たれ出したら止まらないのはどの試合も同じで、リードの問題だけではないような気がするのですが。 しかし「井上は西武戦しか打たない」という我が家の解説者の談をすっかり信じていました。確かに打たれた記憶はあまりなかったような気がするものの、このカードで2ホーマー。「西武戦で覚醒した」の間違いでは…。 7/7・8 vsH 雨● 苦手のバンデンのうえ、序盤に3点差をつけられて苦しい展開。先制の犠飛はやむなしとしても、そのあとの柳田の2ランは防げた失点でしょう…。絶対に飛ばし屋相手には投げたらアカンところちゃうの…。 その後も良いところナシの西。中継ぎで登板したディクソンも3イニング目にはつかまり、なーんの見どころもない試合で完敗の連敗。なんだか流れが…。 7/10・11 vsE ●○ アルバースをもってしても悪い流れを止められず、ひさびさな感じがする3連敗。吉田一・山本の鉄壁中継ぎ陣が打たれました。もっともここまでの好調はこのふたりの奮闘あってこそですから、問題は打線。ずーっと問題ですが、いっこうに解決しない貧打線。とはいえ怪我人続出の状態で、これ以上の上がり目が果たして期待できるのか…。 ということで、昇格即スタメンの杉本をはじめ、左の被打率のほうが高い辛島相手に吉田正以外全員右打者という大胆なオーダーを組んできたオリックス。例によって3回まではほぼ無抵抗状態でしたが、4回ロメロの内野安打をきっかけに満塁にすると、武田がスタメン起用に応え先制タイムリー。そして、昨年も辛島からプロ初打席初ホームランを放った杉本が、今年の初打席もなんとなんと価千金の満塁ホームラン! なんと見事な辛島キラー! そして辛島が降りると即ベンチ! 5点のリードがあれば、金子も余裕で完投してくれるだろう…と思いきや、そううまくはいきません。なぜか先頭から連打を許してあげく田中に3ラン…5点差があっちゅうまに2点差に…どうしてこうなる…。 しかしこれ以上負けられない前半最終戦。後藤と伏見のタイムリーで再び5点差になり、これで7回は投げきってくれるだろうと思っていた金子でしたが、またもピンチを招いてしまいます。で、交代したのが吉田一。えー…無理させなくても…。 吉田一がなんとか無失点に抑え、これで楽に勝てると思いきや8回に出てきたのは山本。えー…無理させなくても…いくら昨日ホームランを打たれた今江からで、リベンジさせたかったのかもしれないとはいえ、ここは休ませた方がいいのでは…。 さすがに最終回は澤田でしたが、実況にちょくちょく「福良采配!」と評されていたのは、あれ半分皮肉なんでしょうかね。 (結果)39勝37敗4分 いちおう3位 交流戦の絶好調期を過ぎて下降線に差しかかったところでの、オールスター小休止。これが吉と出るか凶と出るか。 田嶋が肘の張りで抹消されたり、山岡&ディクソンが絶不調だったりしたせいか、シーズン当初は安泰と思われていた投手の補強に乗り出したオリックス。元阪神で独立リーグの岩本とメジャーからローチと、右投手ふたりの入団を発表しました。活躍してくれれば言うことはありませんが、問題は投手より打撃のほうな気が…しかしもう市場に打てる野手なんて残ってはいないのでしょうね。可能性としたらトレードくらいしか…。 トレード。 触れないわけにはいきません。 伊藤が捕手一本で勝負すると宣言し、臨んだ今シーズン。 頑張ってくれと、見返してくれと願っていました。 それでも、結果は残せなかった。 三塁や一塁でなく捕手で勝負したいと明言したのです。采配批判と取られてもおかしくありません。 たとえそれが客観的に見てありえない起用方法だったとしても、社会人の世界で上司命令に逆らうことは、否応なく自分の立場を危うくするもの。それをわかっていて勝負に出て、結果負けたのですから、二軍落ちも仕方ないとは、思っていました。 社会人である以上責任は取らなければいけないし、自分自身にプレッシャーをかけすぎていたところもあるかもしれませんから、二軍で頭を冷やしてほしいと書きました。 若月が怪我した時は、さすがにこれで伊藤は昇格するだろうと思っていました。 それがないと知った時、ああもうこれで今季伊藤が一軍に上がることは二度とないだろうと悟りました。 本来なら取得できるはずだったFA権を行使できないなら、伊藤はきっとトレードを志願するだろう、あるいは坂口のように制限を超える減俸を提示されて自主退団するかもしれない。 それは覚悟していました。 まさか、こんなかたちで伊藤が球団を去ることになるとは思いもしませんでした。 このトレードが、いちファンの感じるようにあまりにも理不尽な扱いのなれの果てなのか、それとも実際に選手として戦力にならないと判断されるほどのパフォーマンスしかできなかったのか、真実のほどはわかりません。出場機会を失っていた伊藤にとっては、ありがたい話なのかもしれない。 伊藤の野球人生に、ようやく光が差したのかもしれない。 それでもファンは、もう一度一軍でキャッチャーマスクをかぶる伊藤を見たかった。 オリックスのユニフォームを着ている伊藤を、もっと見たかった。 優勝を逃して涙した伊藤が、優勝して笑顔になるところを見たかった。 もうすべてが叶わない願いになりました。 今はただ、新天地で羽ばたいてくれるよう、祈るばかりです。 球団が「トレードしなければよかった」と後悔するような、大活躍を待っています。 DeNAで優勝して、笑顔になる伊藤を見られる日を待っています。
6/24 vsH ●
…この流れで負けますかね…。 難敵バンデンハークから小島・若月ら伏兵の活躍もあって4得点、田嶋が粘りながらも最少失点に抑えて折り返し。内川のホームランは、ありゃ相手を誉めるしかない。ただそれまでもかなり神経を使いながら投げていたことが伝わっていたので、続く柳田に長打を打たれたところで交代かな、と思ったら、続投。が、やっぱりデスパイネにも打たれ。しかしまだ1点勝っているし、これも田嶋にとって経験と思えばやむなしか。 で。 なぜ、黒木? なぜ、黒木?? もう答えは出ているとばかり思っていたのですが…。 こういうの、黒木にとってプラスになることはありえませんね、決して。 そもそも勝ちパターンに定着しつつあった黒木を、昨年無茶使いしてダメにした事実をお忘れなんですかねって話です。 悲しくなって買い物に出て、帰る頃には試合終了しているだろうと思いきや、まだ終わっていなかった。増井劇場もサヨナラのチャンスで安達ゲッツーも見ずに済んだといえば済んだのですが。 しかし武田のドストライク送球は見ることができました。 この流れ、こりゃ次でサヨナラやと思うやん? 先頭小島が四球を選んで、駿太が苦手なバントを決めて、西野がヒットでつないで、ここまで来たらサヨナラ間違いなしやと思うやん? しかもさっき併殺打った安達、ここは汚名返上してくれると思うやん? まさかの初球打ち! しかもあわやピッチャーライナーの投ゴロかーい! おまけに寺原の足に打球が直撃して投手交代。ううう…。タラレバですが、寺原続投ならチャンスあったと思うんだよな…。 投手は嘉弥真に交代。代打大城? え、吉田正は? もうおらんの? 8回裏一死ランナーなしで使ってた!!?? なんじゃそりゃ!!! 嘉弥真の右打者の被打率は.000。左のほうがやや高い。左ならTがまだ残っていたのですが…彼の信頼度はもはや大城以下なのか…。 やはり打ちにくそうにしていた大城がそのまま打ち取られて、次の回柳田にブチ込まれて、終わり。 回またぎの比嘉を攻めるのは酷かもしれませんが、どうして最後の最後でストライク投げるかな…。途中まで四球でもOKという配球に見えましたが、追い込んで欲が出たのかな…よりにもよって柳田相手に…。 でもって、与太話ですが、7回裏の二死三塁の場面での小島の一ゴロはありゃファールですね。当たってないのに走らないのはハッタリと判断されたってことですかね。あれリクエスト要件に入らないのですね。チャンスだったしタイムリー打った小島だったし、タラレバ言いたくなってしまうんですよね。早く忘れたいのはやまやまなのですが、どうしても誤審には神経質になってしまうんですよね。 6/26 vsL ○△● このイヤ~な流れを断ち切った、さすがアルバース先生! 一死一・二塁でも一死三塁でも得点できないジメジメ野手陣、一死一塁から次打者若月の場面でバント選択という謎采配をものともせず、相手打者を手玉に取りました。 ただきっちりと球数を稼ぐあたりはさすが西武打線。ちょうど100球の1点差で黒木を登板させた場面は、「いいかげんにしろ(最大フォント)」と書かなければいけなくなると覚悟しましたが幸いにも無失点。9回に控えの大城がダメ押し点を入れ、増井が抑えて連敗ストップ。 翌日は最近連発中のロメロが先制2ランを放つもその後のチャンスで無得点だったことがあとあとまで響きました。しかしこのところ絶不調のおかわりにおかわりさせる金子はいかがなものかと思う。勝てた試合だと思うのですがね。 最近延長ばかりで中継ぎ陣がフル回転ですが、勝ち試合はひとつもないという…。 勝ち越したい3戦目はもうそろそろ結果を出してほしい山岡…ですが、やっぱりダメでした。 今季まるで相手にならなかった多和田から先制したのに、追い込んでいながら打たれて逆転。次の回も性懲りなく追加点を献上。連打で1点差に追い上げた直後に2被弾。…なんなんでしょう。解説には「追い込んでから変化球を振ってくれない、おかしいなと思うべき」などと若月がボロカスに評されていましたが、変化球のクセを見抜かれているのかもしれません。 まあ、考えようによっては、おそらく休養日であっただろう勝ちパターン以外の投手を接戦で出して打たれて負けるなどという展開にならずに済んだのかもしれません(THISISネガティブ思考)。想定どおり本日昇格の齋藤・金田が登板しました。貴重な変則左腕の齋藤でしたが、左の源田に四球を与えたのはもったいなかったですね。そして浅村からのキツイところで交代した金田が打たれ止まらないという、この期に及んで5得点の猛攻を浴び、もはや『ガラスの仮面』の白目状態。最後はお目覚め山川のホームランで、9回を前になんと9点差。嗚呼、おそるべし山賊打線。しばらく当たらなくてよかった。 で、アッサリ終わるかと思った9回表でしたが、なぜかこの日粘っていい働きをしていた大城がこの打席でも10球目で四球を選択。いつもこのくらい存在感を示してくれたら毎試合スタメンだと思うのですが…。そこからなぜかオリ打線が爆発。後藤にまで今季初ヒット、初タイムリーが出て(そういや外国人投手には強かった)、〆はTの満塁ホームラン。いや、楽しかったよ、最後は楽しめたけれどもよ。Tよ、打つべきところがあったであろう。中島が負傷して間があいたけれども、あそこは畳みかける場面であったろう。なぜここで打ち、あそこで打てないのだ…。 ここぞの場面でいかにノンプレッシャーの境地になれるか、Tにとってはもはや永遠の命題。 中島は肉離れとのことなので、復帰に時間がかかるでしょう。小田に続いて、小谷野が降格したこのタイミングとは…。吉田正が元気にDHで復帰しているのは救いですが、あいかわらずペラペラの選手層で中島も必要なピースであったことは否めません。マレーロが起爆剤になることを祈ります。 6/29~7/1 vsF ○●○ ようやく本来のコントロールを取り戻した感のある西ですが、さすがにもう少し援護がないと苦しくなりますかね。せめて100球以上は投げてほしかったのですが。途中まで完投ペースだっただけに、いくら勝ちパターンが休養日をはさんでいたといってももったいなかったです。 それにしても吉田一・山本・増井の新勝利の方程式は安定感があります。そしてこの日、増井が12球団セーブを達成。古巣札幌ドームで少し控えめなヒーローインタビューでしたが、日ハムファンからも大きな拍手が送られていました。移籍選手にありがちなブーイングでなくてよかったです。 翌日の先発は山崎福。昨年日ハム相手に完封勝利した福、試合中に札ドから宿舎へ強制送還された福、いずれの福か。と、期待と不安半分ずつ抱えながらL今井を見ていたら、いつの間にか降板していました。最後のほうもベンチにいたので、追い出されはなかったようですね。へー。 その後を敗戦処理の面々が無失点に抑えただけに、Tの離脱でますます貧弱になった打線の決定力不足が響きました。豆腐メンタルだのニゴロ量産機だの槍玉にあげていても、やはりオリックスにTは必要なのだ…。 勝てば3位浮上の日曜日、初勝利挑戦10回目のディクソン。持ち味の低めを狙う投球が冴えていました。持ち駒不足で試行錯誤の日替わり打線がこの日は的中。前日のエラーまがいで信頼を失った感のある小島をはずして起用された福田が大当たり。三番西野も機能しましたし、一から四番までは固定できそうな雰囲気です。 しかしこの日も6点を取りながら、勝ちパターンを登板させるはめになってしまいました。先発完投が今シーズン一度もないのですが、このままだといくら6月防御率1点台と絶好調の中継ぎ陣でも、そろそろ疲労が蓄積してきそうです。とくに増井は(おそらく山本も)オールスターに出場しますし。 (結果)37勝34敗3分 貯金キープ 交流戦を終えて、パ・リーグはさらなる大混戦。 3位に3チームが並び、5チームがAクラスという前代未聞の順位表になってしまいました。首位西武も一時の勢いを失っており、その差は4G。楽天を除く全チームが優勝を射程圏内にとらえています。 来週からはその3位の座を争うロッテ・ソフトバンク戦が続きます。ひとつ貯金を減らすと、すわBクラス陥落! オールスターまでは凄絶デッドヒート! ここにきて離脱が相次ぎ、ペランペランの選手層で、オリ達はどこまで持ちこたえられるでしょうか。野手・投手ともになんとかうまいやりくりをして、この試練を切り抜けてくれるよう望みます。
6/19 vsコロンビア ○
四年に一度、この大会の時だけは、サッカーに盛り上がってみる。 ただ無知なもので、前情報といえば監督交代騒動と、グループリーグが強敵ばかりだということくらい。しかも初戦からコロンビア。コロンビアといえばこんな無知でも名前は知っているハメス・ロドリゲスを擁する優勝候補、前回日本がコテンパンにされたチーム。悲観的な報道が多かったこともあって、こりゃ今回も一勝、いや一分けできれば御の字かな、くらいの期待値でした。 まさか、いきなりこんな手のひら返しをさせてくれるとは。 開始3分で相手がハンドをとられ一発退場、見ている方が緊張するPKを香川がきっちり決めて日本が先制。この攻撃、結果的にシュートでは決まりませんでしたが、おや? 今までと違う、と感じました。 今までの日本はボールを持っても横パスのくり返しで攻撃陣形を整えているうちにボールを取られ、という流ればかりで、見ていてイライラすることが多かったのですが、今回の攻撃はスムーズに縦に進んでいるように見えました。しかし相手はひとり少ないとはいえ強敵コロンビア、時間が進むにつれ勢いを失っていく日本は、前半終わり際に川島のキャッチミスもあって同点にされてしまいます。 それでも後半が始まると気持ちを入れ替えたのか、攻撃の積極性を取り戻しました。相手に疲労の見え始めた後半25分に本田圭佑が投入されると、その本田のフリーキックから大迫が勝ち越しヘッド! 大迫半端ないって! そのあとのディフェンスも半端ないって! イケメンぶりも半端ないって!(流行に乗ってみた) 「絶対負ける」と思っていたコロンビア戦ですが、何が起きるかわからないのが世界大会だとしみじみ思いました。 6/24 vsセネガル △ コロンビア戦の勝利で日本国じゅうがアゲアゲムード。しかしセネガルはその高い身体能力と組織力で、グループ内もっとも世界ランクの高いポーランドを倒してきています。前評判ほど決して与しやすい相手ではありません。 さすがに深夜の試合はリアルタイムでは視聴できませんでした。が、時々隣の部屋から聞こえてくる「わー」だの「おっ」だので目が覚めて、なんとなく経過はわかりましたが…。 前半早々川島のはじいたボールが相手に当たってゴール内に入ってしまうという、初戦に続くキーパーのミスで失点してしまいますが、今大会の日本はひと味違います。追いかける展開となっても戦う姿勢を失わず、前半が終わるまでに乾のシュートで同点に追いつきます。 後半も攻めていく日本ですが、決定機を逃しているうちに失点してしまうという何やら不穏な状況に。グループリーグ突破に少しでも近づくためには、この試合でなんとしても勝ち点を得ておきたいところ。 残り約15分、勝利に向けてたれこめる暗雲を追い払えるのは、この人しかいません。初戦でも勝ち越し点をアシストした本田圭佑。本田がピッチに入ると、なぜか空気が少し変わります。 そしてその瞬間がやってきました。競り合いからゴール前にこぼれてきたボール、そこにいたのは本田圭佑! 迷いなく蹴り出された左足! 本田△! 良くも悪くも個性的な言葉の選択をすることから、パフォーマンスの低下とともにかつて本田に向けられていた賛辞は批判へと変わりました。しかし、この世界は結果がすべて。二試合連続で本田投入から得点につながったことから、本田はチームのジョーカー的存在として扱われていることがわかります。あれだけの不要論を一発でひっくり返した本田の存在感は、やはり今の日本チームには欠かせないものだったということなのでしょう。 劣勢だった試合をドローに持ち込み、これで日本の勝ち点は4、グループ首位に立ちました。かたや、コロンビアがポーランドを圧倒し、ポーランドがまさかの予選敗退。ますます番狂わせが起きそうな予感です。 6/28 vsポーランド ● 「引き分け以上でグループリーグ突破!」なんて各メディアは前日から大騒ぎ。でもいくら敗退が決まっているとはいえポーランドは弱くないですし、せめて一勝をと意気ごんでくるでしょうから、そんな安気に構えていていいのでしょうか? しかも西野監督は、ここにきて大幅にスタメンを入れ替えてきました。決勝トーナメントに進めば次の試合は最短で中3日。ベテランの多いレギュラーメンバーの疲労を考慮したのでしょうが…。 結果的に、決勝トーナメントへ進むことはできました。しかし見ていて「なんだかつまらないなあ」というのがにわかファンの正直な感想でした。 最後の10分間のパス回しのことではありません。ボールを持ってもなかなか前に進めない。パスがつながらない。奪われる。守りも弱い。今までの、勝てない日本チームの動きでした。すなわち、スタメンと控えの力量には、勝ちと負けを分けるくらい大きな違いがあるということなのでしょう。ポーランドも、モチベーションの加減なのかそこまで日本に対しプレッシャーをかけているようには感じませんでしたし、フルスタメンなら勝てた試合のように思います。しかしここで使ってしまうと決勝トーナメントで良いパフォーマンスができない。監督は賭けに出たのかもしれません。 賭けと言えば川島の起用には驚きました。二戦連続でミスをして批判を集めているキーパーの川島については多くの解説者が「外すべき」と論じていたにもかかわらず、守護神をまかせ、キャプテンマークまでつけさせました。その確固たる信頼感には、2006年のWBCで絶不調のイチローを使い続けた原監督の姿を思い起こしました。そしてイチローが決勝タイムリーを放ったように、西野監督の決断も結果的に吉と出たものの、もしまたミスをすれば川島ともども大炎上したに違いありません。指揮官として信念を貫き通した勇気には感服します。 想像もつかないプレッシャーの中で次々くり出された川島のスーパーセーブ。その精神力にもまた、心が震えました。 そして、最後の最後で監督はさらなる賭けに出ます。後半15分、日本はディフェンスの甘さから先制を許してしまいます。日本が負け、同時開催されているセネガルとコロンビアが引き分ければ、日本は敗退。にわかファンはすわセネガル応援に回ります。 なかなか好機を見いだせない日本(とセネガル)。悶々としながら中継を見ていると、「コロンビア先制」の一報が。あわてて突破条件を見直します。えーと、このままだとセネガルと並ぶけれどどうなるの? 頭が追いつく前にアナウンサーがちゃんと「イエローカードの差で日本が突破」と説明してくれました。 ただそのためには、イエローをもらわないこと、追加点を許さないこと、セネガルが追いつかないこと。三番目は他力本願ですからどうにもなりませんが(とりあえずコロンビアを応援)、先のふたつは絶対条件。残り10分で投入されたのは、本田ではなく長谷部。もう攻めず、守りに入る合図でした。 賛否両論が世界をめぐったこの残り時間のパス回し。次第に大きくなるブーイングの中で、日本選手はえんえんと自陣でボールを行ったり来たりさせ続けました。 コロンビア戦やセネガル戦のヒリヒリ感とはほど遠い、グループリーグ最後のアディショナルタイム。勝ち抜くためには仕方ないよねとは思うものの、「うーん…」というモヤモヤもあり、しかしドーハの悲劇をくり返さないためにも必要な時間なわけであり…。 いちばん苦痛だったのは、四方八方からブーイングを浴び続けるピッチの選手たちだったろうと思います。試合後のコメントにもそれが表れていました。 そしてこの作戦は、セネガルがもし追いついていたら「仕方ない」では済まされなかったのです。 スタメンを変え、勝ちにいく姿勢を捨てた西野監督は、批判を一身に浴びたでしょう。生卵どころの話ではなかったかもしれません。そのリスクをすべて背負う覚悟で、監督は賭けに出た。これがナショナルチームを率いる者、勝負師としての潔い姿なのだとつくづく感じました。 そしてその監督の覚悟を、選手全員が受け取った。だから「結果がすべて」と言い切れる。チームが一丸となって決勝トーナメントという目標、そしてその先へ目を向けていることを感じました。強くなったサムライが、日本チームが帰って来ました。 日本人は清廉潔白を好む民族性ですから、こういった負け逃げに拒否反応を示してしまうのでしょうが、世界からも批判されるとは少し意外でしたね…。世界的にもこういうのないわけじゃないよね…。面白い試合を期待してお金を払って見に来ている会場のファンがブーイングするのはわかるのですが…。 さて、日本の2010年以来の決勝トーナメント進出が決定しました。 相手はベルギー。FIFAランク3位、もはや雲の上のチームです。怖い情報しか入ってきません。仮にポーランドに勝っていたら対戦相手になっていたイングランドも、FIFAランクは日本より50も上。まだマシと楽観視できる相手でもありませんでした。それにしてもイングランドと戦うことになったコロンビアは、初戦で日本に敗れるという圧倒的不利の状況からグループ1位通過。さすがです。 トーナメント表はどこを見ても、名だたる強豪ばかり。 ですが、今の日本チームだって堂々たる世界のベスト16。 南アフリカ大会を超える、熱い試合を期待します!(でも平日の夜中3時なんて見られないよ…)
『ブラックペアン』
ニノと佐伯教授しか人命を救える医者がいなさそうなへっぽこ医師ばかりの大学病院やら、「♪テレレテッテレー、ブラックペアーン!」なひみつ道具やら、西崎教授とニノの間で右往左往してしまいにはコナン化してしまう高階ゴンタやら、何かとツッコミどころ満載ながら、スピード感と盛り上がりに騙されて結局最後まで見てしまうという、最近の日曜劇場らしいドラマでした。 ブラックペアンの謎が解き明かされた最終回は、あらゆる命を救ってきたスーパードクター渡海も佐伯教授という最後の壁を超えることはできなかった…という、なかなか衝撃的なラストでした。「でも佐伯が止血のためにペアンを残しましたと最初に申し送りしていたら済んだ話なんじゃね?」という野暮なツッコミは置いておいて…。原作は読んでいないのですが、時代設定に30年の乖離がありますから、現代においてブラックペアンひとつで片づけるには少し無理のあるオチだったかもしれません。 猫ちゃんとの関係性も今ひとつよくわかりませんでした。医療過誤の被害者団体とかかわりがあるということでしょうか。猫ちゃんを演じた趣里は『リバース』の時と印象が変わりました。サイケな役が似合いそうですね。 竹内涼真と葵わかなのペアは絵面が爽やかでした。ただ、世良がブラック上司の渡海のもとで医者としての腕を上げたのは自然な流れですが、花房が優秀な看護師であるという描写がなかっただけに、最終回の高階の説得は不自然でしたね…。 日曜劇場おなじみの顔芸ですが内野聖陽と市川猿之助のベテランふたりもしっかり担当。わかりやすーいライバル関係をわかりやすーく演じてくれました。しかしこの両者、『風林火山』では水魚の交わりのような主従だったんだよなあ…と古い話を思い出しました。 これからもこの枠はこんな感じのドラマばかりなんだろうか…と思いきや、次の作品は『この世界の片隅に』ではないですか! 澄子(松本穂香)かあ…松坂桃李かあ…どうなるんだろう。 じっくり丁寧に、あの世界観を再現してくれることを願います。 『西郷どん』(承前) いよいよ歴史が動き始めました。 なんとも感情を揺さぶりにくる大河ドラマです。『翔ぶが如く』のような時代の大回転を描く迫力には欠けますが、ひとりひとりが何を思い何を心に感じて行動に出るかを歴史書の行間に想像力を働かせ、見る者が個人個人の視点に立てるよう作り手なりの物語を組み立てています。 しかしこの脚本家は想像の翼が大きすぎるのか、主要人物よりも脇役の方が輝いて見えます。生きざまが文字として残っている歴史の英雄よりも、名前しか残っていない無名の人物の方が魅力的。たとえば、前者は井伊直弼や徳川慶喜、後者は愛加那。イメージや実際の行動や言動に制限がないだけに好きに描けるからでしょうけれど。 井伊直弼の最期のなんともいえない表情は、今まであまたの俳優が演じてきた井伊直弼のどれにもなかった特筆もののワンシーンでしたが、それまでの描かれ方がステレオタイプのヒールすぎて少し残念でした。 井伊直弼には井伊直弼なりの義があって、互いの義があるからこそ対立が生まれ血が流れる、幕末とはそういう時代。薩摩が主人公である以上、井伊直弼が悪で徳川慶喜が善でなければならないのでしょうが、その構図をあの表情ひとつで打ち崩した佐野史郎はさすがだな、と思いました。『翔ぶが如く』では短絡的で仕事のできない俊斎だったのに…。 徳川慶喜のひーさまも今ひとつパンチがきいておらず、将軍の跡目争いでもいまいち存在感がなかったのですが、これからの活躍に期待ですかね。全体的に吉之助の江戸での暗躍をめぐるターンは少しトーンダウンしていた感があったのですが、盛り上がりをわかりやすく描くには難しい部分だったでしょうか。 一方、愛加那との出逢いから結婚までは実にドラマチックでした。生きる希望を見失った吉之助が生命力に溢れるとぅまに惹かれていく流れは、二階堂ふみの熱演もあって心を揺さぶられました。しかし歴史は吉之助を奄美に留め置かない。否応なしに激動の時代の中心へ、吉之助は舞い戻ります。 時がめぐり、思うところも分かれたけれど、昔に戻ってうなぎ獲りにはしゃぎ、獲物をまわし食いして笑いあう仲間たち。このあとに待つ別れを知っているだけに、彼らが楽しそうであればあるほど、よけいに悲しく映りました。 寺田屋事件。大山格之助に北村有起哉がキャスティングされた時から、この出来事がどう描かれるのか気になっていました。『翔ぶが如く』の蟹江敬三の鬼気迫る演技は強く印象に残っています。今回の寺田屋は泣き崩れる格之助がややセンチメンタルすぎましたが、直前のうなぎ獲りとの対比で、この同士討ちの悲劇性が浮き彫りにされていました。 これからは悲しい別ればかりが待っています。時にはハリセンボン春菜のような、ほっとする場面がさしはさまれていればいいのですが。 『半分、青い。』(承前) 神回かどうかは、視聴者が決めるものですから。作者が先に言ってどうする…。 朝ドラはじっくり見るものではないので、そこまで登場人物の心中を読むことはしません。ですから鈴愛と再会した律が涙ぐんだり、突然プロポーズしたりしても、「なんでぞ! アンタあんなあばずれ女と三年も付き合ってたんやろ! てか、よく三年ももったな!」とツッコミたくもなります。映画や、せいぜい連ドラなら感情移入できたでしょうが、朝ドラにそこまで求められても。 しかし律が「いつのまにか婚」をするとは思いませんでした。プロポーズを断っておいて涙する鈴愛の複雑な心中もわからないでもないです。若い頃はまだまだ「自分はこれから」の気分でプロポーズを断ってしまったけれど、心のどこかで「やっぱり律は自分のものだ」という確信、言い換えれば余裕があったのかもしれない。結局仕事に行き詰まり、超優良物件を手放した後悔で悶々…という図式は、夜ドラなら感情移入できたかもしれませんが、朝ドラだとなあ…。 子ども時代は懐かしい少女マンガを読んでいるようで楽しめましたが、ハタチ越えるとやはりもう大人として見てしまいます。大人視点だといくら漫画三昧のひきこもり生活とはいえ鈴愛は世間知らずがすぎて成長を感じられませんし、東京に出てからの時間の流れが早いことも相まって、故郷に帰って親に甘えたり律と逢って昔に戻る描写も効果的になりません。 鈴愛はアラサーになり、放送の折り返し地点にして早くも漫画家生活が行き詰まっているようです。最終的に漫画家ではなくシングルマザーになって一大発明をするらしいのですが、いかにしてその展開に持っていくのか、新たな登場人物と展開に期待です。 |
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