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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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10/5 パH-E☆ セDB-T☆

どちらも3位チームが先勝。1stは捨て身の下位チームのほうが強い傾向にある気はしますが…。それでも意外な展開でした。
千賀の調子はイマイチに見えましたが、打ちこまれたわけではなかったというところが不運でしたでしょうか。しかし追い込んでからの一発が多かったので、不運というよりは不用意だったかもしれません。
短期決戦になると采配をガラリと変える工藤監督ですが、王手をかけられての2戦目、どのような勝負手を打つかが見ものです。ソフバン打線のキーマンは間違いなく柳田ですが、その柳田の調子が復帰して以降サッパリ上がりません(オリックス戦をのぞき…)。昨年松田をスパッと降ろしたように、打線を組み替えて挑んでくるかもしれません。
いっぽうセ・リーグは、ハマスタにめっぽう強い阪神が劇的な大逆転勝利。
開始早々西が打ち込まれるわ打球を足に受けて降板するわ、災難続きの阪神でしたが、まさかまさか7-1からひっくり返すとは…。西も救われましたね。
しかしラミレス監督の采配には少しハテナでした。先発石田から今永へという奇策が的中したまでは良かったものの、追い上げられた後の継投に前回のCSのような冴えが見られませんでした。
それにしても阪神打線@ハマスタはまるで別のチームのようだ…。


10/6 パ☆H-E☆ セ☆DB-T☆

この日は2位チームが白星をもぎとり、逆王手。勝負は月曜に持ち越しとなりました。
ソフトバンクは3番柳田、4番デスパイネと見慣れたオーダーに戻してきました。さらに(またも)松田をはずし6番に福田を入れたら、これが的中。
そして継投では、先発バンデンハークから引き継いだ嘉弥真がピンチを抑えると、石川が小休止を挟む5・6回を無失点。我が家の解説者は、この石川が楽天の勢いを止めたと言います。その言葉どおり、楽天はその後ランナーを出しても得点する雰囲気がどこかなくなり、あっさりとゲームセット。どうやら西武ファンは石川の存在を脅威に感じたようです(昨年の高橋礼のようなキーマンになるのかも…)。
今日はどこか消極的に映った楽天。藤田には代打を出したほうがよかったかも。明日は正真正銘のラストゲーム、思いきった勝負手を打つことができるでしょうか。
さてハマスタに目を移せば、この日は(も)DeNAが有利に試合を運んでいたものの、中盤には追いつかれ、またもや暗雲が…。
それでも勝ち越しに成功し、エスコバーが同点のピンチを抑えると、ラミレス監督はクローザー山崎康を8回から登板させる一手を打ちます。追い詰められている状況で、回またぎだの明日の疲労だの言っている場合ではもちろんありません。
ヤマヤスはその期待に応え、難なく9回も2アウト。
いやね、もう終わったもんと思ってましたよ。
その瞬間の実況アナウンサー、「あぁ~(沈黙)」って…何が起きたのかわかりませんでしたよ…一瞬過去のVTRかと思いましたよ…仕事放棄やろ…。
いや、さすがの福留です。アッパレ。
しかしこちらもさすがの意地の2位チーム。一発には一発でお返しとばかりに、ハマスタが歓喜に揺れるサヨナラ2ランでこの日はDeNAが劇的な勝利をおさめました。
しかし、勢いはどちらにあるとも言いがたい。勝敗はまったく読めません。


10/7 パ☆☆H-E☆ セ☆DB-T☆☆

高橋礼&岸と、どちらのチームも対西武に取っておきたかったであろう両先発。予想どおりの投手戦となりましたが、やはりここぞで頼りになるのはCSの酸いも甘いも知るベテラン。内川の一発が、楽天の下剋上を阻止しました。
ソフトバンクの武器は松田をはずしても長谷川・中村がいる層の厚さ、勝負どころでの代走・周東の脅威、どんな状況でも登板できる強力ブルペン陣、そしてなんといっても短期決戦になるとやたら柔軟になる工藤采配。今年も無難に勝ち上がってきたソフトバンク軍を、2年連続で西武が待ち受けます。王者らしく真っ向から受けて立つか、それとも今までとはひと味違う辻采配が見られるか。もう辻監督の涙は見たくありません。
楽天は相手に較べるとCS慣れしていない部分で、あと少し勝利に届かなかったのかなという気がします。初戦で活躍したオコエ選手をなぜスタメンで使わなかったのでしょうか。シリーズ男の存在は、短期決戦でいちばん大事なように思うのですが…。代打の使い方や威圧感ではどうしても見劣りしてしまいました。それでも浅村とブラッシュの加入でここまで強くなれるとは、やはり的確な補強がシーズンを左右しますね(ぐぬぬ)。
いっぽうセ・リーグもいつぞやの甲子園での泥まみれ決戦を思わせる雨の下、今度は阪神が下剋上を決めました。前回CSを勝ち抜いた時に見られたラミレス采配が今年は不発でした。とくに継投においては疑問が多く残ります。Final用に取っておくのかと思っていた上茶谷が出てきたり、出てきたかと思うと打順の回らないうちに交代させたり、そこでその采配は? と思うようなことが随所にありました。しかし特筆すべきは阪神の俵に足をかけてからの驚異的な粘り。誰もが無理と思っていた、1敗もできないところからの6連勝。さらにジョンソン離脱、初戦のアクシデントからの大逆転。神がかっています。ここぞというところでいつも黒星を喫している身からするとうらやましい限り(ぐぬぬ)。ひさびさの「伝統の一戦」となったFinalでは、どんな粘りっぷりを見せてくれるでしょうか。










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2013年の新海誠作の短編アニメーションです。
絶賛上映中の『天気の子』も雨の描写が中心の話(たぶん)ですが、こちらも雨の日がメインのお話。新海監督が得意とする自然描写と繊細な心模様が画面をきらやかに彩る作品です。
雨の日は地下鉄に乗らず、新宿御苑で1限をサボることにしているタカオ。ある日彼はいつもの東屋で先客に出逢います。朝から板チョコをあてに缶ビールを飲んでいる勤め人風の女性・ユキノ。彼女が言い残した和歌は、タカオの心に強い印象を残します。
複雑な家庭環境を抱え高校生活にも実感を味わえず、バイトにいそしみながら、小さな夢を追いかけているタカオ。
職場のトラブルで味覚障害を発症し、出社できなくなってしまったユキノ。
心のどこかに喪失感を抱えたふたりは、自然と心を通わせていきます。
雨の日しか逢わない、逢えないふたり。

《鳴神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ》

いつしか雨を待ち遠しく、晴れを恨めしく思う自分がいました。
ひとりの女性としてユキノを意識するようになっていたタカオは、彼女が自分の通う高校の古典教師で、生徒とのトラブルによって休職中であったことを知ります。
最初は動揺したタカオでしたが、恋心は揺らぐことはありませんでした。

《鳴る神の 少し響みて 降らずとも 我は留まらむ 妹し留めば》

それでも十五歳のタカオに、二十七歳のユキノが教師以上の立場で応えることはできませんでした。
生徒という線引きをたやすく飛び越えてきたタカオは、思いのままをユキノにぶつけます。
幾千の刻を経てもひととひとを結びつけるのは、互いを行き交ういくつもの言の葉。
そしてそこに想ひが加わった瞬間に、世界のすべてが意味あるものへと変わるのです。
恋人と味覚を失くし、仕事用のハイヒールで歩くこともできなくなったユキノは、裸足のままでタカオの言の葉へ飛び込んでいきます。
ユキノの靴は、タカオのいる場所にありました。ユキノが失った心の一部は、タカオとの出逢いによって埋められていました。
言の葉の力で自分を取り戻すことができたユキノ。
雨が降らなくても、今までと違う一歩を歩いていける。自分の足で。
そしてタカオもまた、色づいた世界の先に見え始めた自分の道を歩き出そうとしていました。
それぞれは違う景色の中にいるけれど、同じ空の下にいる。同じ空を見ている。いつかその道はひとつにつながるかもしれない。それはきっと雨上がりの、みずみずしい青空が広がる日のことなのだと思う。
エンディングの秦基博が歌う大江千里のメロディーはどこか懐かしく、ICカード以外は時代を感じさせない映像も、まるで誰かの思い出話を聞いているような感覚にとらわれます。誰もが過ごしてきた十代の、大人にはなりきれず、といって子ども扱いもされたくない、わずかな季節の間に起きた一生忘れられない出来事。その一瞬を切り取り鮮やかに輝かせる新海監督のさすがの手腕に唸らされる一作でした。



『ノーサイド・ゲーム』の興奮冷めやらぬ間に始まったラグビーW杯。
開会前からNHKと日テレが情報番組で特集を組み、盛り上げようていましたが、前回のW杯後もラグビー人気がさほど上昇したわけではないこともあり、大丈夫かなとちょっと心配していました。

が、始まってしまえば杞憂にすぎませんでした。

オープニングゲームのロシア戦に勝利したことで、一気に盛り上がりました!

スタジアムを埋め尽くす観客!
どちらのチームの好プレーにも沸きあがる歓声!
国歌斉唱するマスコットキッズ!
スタジアムに響き渡るウォークライ!
海外チームにも波及した試合後のおじぎ!
飛ぶように売れるビール!

日本以外の試合も思わず見入ってしまい(大前さんが実況!)すべてがワクワクです!

ロシア戦が始まってわずか5分、ミスからトライを許してしまった時には、正直不安がよぎりました。
メンバーは全員、ガチガチに緊張しているようでした。自国開催とはいえ、その応援が逆にプレッシャーになってしまうのも無理はありません。
しかし松島選手が快足を飛ばして決めたトライから、少しずつ形勢を取り戻していきました。とくに後半、田中・トンプソン両選手のベテランが加入してからはロシアに流れを渡すことなく試合を進め、松島選手のハットトリックで会場のボルテージは最高潮。終わってみれば30-10、4トライでもらえるボーナスポイントもゲットしました。

翌日は南アフリカ-ニュージーランドという大物対決もあり、心はすっかりW杯に奪われてしまいました(野球もアレだったし)。

翌週の日本-アイルランド戦。開会時点での世界ランク1位を相手に、前回大会の南ア戦の再現にならないかな…4トライは許さないように、接戦に持ちこんで…勝つのは無理だろう…という展望を、解説の誰もが口にしていました。

外出先から後半には間に合うよう帰るつもりだったのに、電車を乗り間違えるという痛恨のミス…。
花園から帰るアルゼンチンのユニフォーム姿のファンをかきわけ、正しい電車に乗りつつ追った試合経過は、前半終了時で9-12。おお、希望どおりの接戦!
駅を出てまたのぞくと、16-12。えええーーー逆転してるううーーーー!?
小走りで家に飛び込んであわててテレビをつけると、そこにはアイルランドの突進を果敢に止める選手たちの力強いタックルがありました。
刻々と時計は進み、PGも決めて7点差。終了間際には福岡選手がボールを奪って独走しあわやトライという場面もありました。怪我がなければそのまま決めていたかもしれませんが、むしろ怪我をしている身体でよくそこまで走れたものです。
それは他のメンバーも同じです。開催前に怪我の報道がされていたリーチ主将の勇敢なタックル始め、誰もが強豪アイルランドを相手に80分戦って、疲弊度は想像を絶するものがありました。しかし日本は反則も許されない場面で、アイルランドの攻撃を防ぎ切りました。
80分を過ぎて自陣ゴール前からボールを蹴り出したアイルランド。そのままボールを持ってトライとゴールを決めれば同点です。しかしボールはタッチを割ってノーサイド。「なぜ蹴った?」とつぶやいた解説と同じく、誰もが目を丸くしたに違いありません。
しかしそこは解説の浜畑さん、じゃなかった、廣瀬さんが「アイルランドは確実に1ポイントを取りに行った」と冷静に分析してくれました。もし自陣手前でボールを奪われ日本にトライを決められれば、ボーナスポイントがなくなります。つまり一見相手の判断ミスに思えたそれは、世界ランク上位のアイルランドが、攻めても攻めても守り切る日本に白旗を上げた歴史的瞬間だったのです。
夜の再放送で改めて最初から見ましたが、日本の防御力が本当にすばらしかったです。ぶつかる音が聞こえてきそうなタックルでアイルランドの突破を阻み、8人の力ががっちり組み合ったスクラムではパワー負けませんでした。どころか、押し勝ちました。前半終了前のその場面を勝因とみる向きも多くありました。そしてその気迫とスタミナは、試合終了の瞬間まで衰えることはありませんでした。はじめて見たW杯でフランスを相手に力尽きた日本チームの姿は、もうどこにもありません。
弱者が強者に勝ったのではない。
日本はもう疑いなく、世界の強豪と互角に戦えるチームなのです。
「もう奇跡とは言わせない!」――はい、名言が誕生しました。

とはいえ、グループリーグを勝ち上がるにはまだまだ予断を許しません。南アに勝利しながらスコットランドに敗れ、決勝トーナメントに進めなかった前回大会の例があります。ベスト8ではない、優勝を目標に掲げる日本にとって、サモアに勝ち、そしてスコットランドに雪辱を果たすことは絶対条件。

先は長いですが、まだまだこの祭典を楽しみたいと思います。







・彼女がその名を知らない鳥たち:★★★★☆
 
いい映画ですね。終盤の展開はミステリーとしても人間ドラマとしても衝撃的で、鳥肌が立ちました。陣治の行動は好き嫌いが別れるでしょうが、僕は十和子を純粋に愛していたと思います。職場に十和子レベルの容姿と若さで複数のイケメン既婚者に弄ばれてる女がいて、そいつと仲は良いので、十和子の生き方も不快ではなかったです。人はいつ真実に気づくかだけですからね。

・シッコ:★★★☆☆

僕ももうおっさんなので、「アメリカ最悪!イギリスやフランスは素晴らしい!」とは思いませんし、英仏も映画には映っていない闇の部分があるとは思いますが、医療制度のドキュメンタリーを2時間退屈せずに見せるというのはすごいと思います。ただ、マイケル・ムーアは初めて観ましたが、思ってたより大したことしないんですね。もっと無茶する奴だと思ってました。

・レスラー:★★★★★
  
社会で上手く生きていけない孤独な主人公の話です。しかしそれは自分のせいなので、同情の余地はありません。最後、死の危険があるのにリングに上がったのも自分の判断です。何回もフラれまくったストリッパーが最後はほだされて一緒になると言ったのに、それでもリングに上がります。そんな主人公の生き方が、哀しいというか切ないというか、とにかく心に刺さりますね。


・アメリカン・ピーチパイ:★★★☆☆
 
さすが隠れた名作として有名なだけあって、ジャケットやタイトルからは想像つかないぐらいよくできた映画です。ただ、デュークに顔と体格以外まったく魅力を感じないので、どうしてヒロインはこんな男を好きになったんだと疑問に思うところが大きなマイナスですね。男装したヒロインは普通に男に見えましたし、脇役にも魅力的なキャラクターが多かっただけに残念です。

・七つの会議:★★★☆☆

ストーリーはベタな勧善懲悪で何のひねりもありません。演出や撮影にも光るものは何もありません。主役を演じる野村萬斎は明らかに只者ではないオーラがあり、サラリーマン役は合いません。しかし、娯楽映画として割り切れば、僕のようなうだつのあがらない社会人のおっさんは、仕事で色々ストレスが溜まっているので、こういう映画で溜飲を下げ楽しめますね。

・言の葉の庭:★★★★☆
  
この監督は毎回背景描写が上手ですが、この作品も雨が降った時の公園の描写は本当に綺麗ですし、味覚障害や和歌の伏線の貼り方も上手いです。「七つの会議」の監督には全く感じない繊細なクリエイターとしての才能をひしひしと感じます。しかし最後靴を渡さないのは僕はやっぱり納得できないですね。ジャケットにも書いているように恋愛映画ではないのはわかるんですが。

・ドッグヴィル:★★★☆☆
 
簡素すぎるセットは人物に集中できますし、色々な人間が同時に見えるのでこういう映画には向いているかもしれません。終盤は父娘で受容だの傲慢だのわけのわからない議論をしていましたが、僕のように宗教に全く興味がない人は、全員性格もクズで能無しの村人達への復讐にカタルシスを感じたらこの映画を楽しめます。それにしてもこの監督は女を虐める描写が上手ですね。

・-less[レス]:★★☆☆☆

よくまとまってはいますし、道中家族間で暴露合戦が始まったり、エンディングロールの最後にブラックユーモア溢れる家族写真を出したりなど差別化に頑張ってはいるのですが、よくあるパターンのサスペンス映画でした。僕のようにこういう映画をよく観ている人は開始数分でオチはわかります。あと、結局オヤジの居眠り運転が不幸の原因というのも感情移入しづらいです。


・1408号室:★★★☆☆

1408号室に入るまでは面白かったんですけどね。いい俳優を使っているだけあって主人公と支配人の会話も緊張感がありました。いや入ってからしばらくの間の小さい仕掛けも良かったです、ただ、だんだん仕掛けが大味になってきてみるみる失速していきました。死んだ娘や別居した嫁を絡ませるのもベタでつまらないですね。風呂敷の広げ方だけは上手かった映画です。

・思い出のマーニー:★☆☆☆☆
 
絵はきれいで作品の雰囲気もジブリっぽいんですが、作り手の言いたいことがまるで響かず、アニメである理由もない作品です。宮崎駿のすごさがわかりますね。全くかわいそうと思えない主人公の自己憐憫にイライラし、この主人公は最後は明るく元気で素直ないい子になるんですがその理由もわからず、マーニーとの関係性が分かっても何の感動もなくで、全然ダメでした。

・ブリムストーン:★★★★☆

ただの変態DVオヤジの話なんですが、緊張感があって格調も高く、構成も巧みでいい映画です。主人公は何も悪いことしてないのに酷い目ばかり遭いますが、99%牧師のせいですから宗教も救いになりません。この時代の女性に限らず世の中何も悪くない人も酷い目に遇いますし、それでも強く生きていく主人公の生きざまは素直に感動しました。ラストの逮捕はやりすぎですが。

・翔んで埼玉:★★★☆☆

ラスト以外はだれることなくそれなりに楽しんで観られたので、娯楽映画としてはまあまあの映画だと思います。僕の郷土が関東地方ならもっと楽しめたなと思うのが悔しいですね。職場で席が隣の埼玉県出身の職員は絶賛していましたしね。ただ、僕も若い頃に埼玉に何か月か住んでいたので、埼玉県にとっての東京は池袋ということは理解できました。僕もよく池袋にいました。

・オキュラス/怨霊鏡:★★☆☆☆
 
過去と現在が同時進行に描かれ、場面場面がシンクロする珍しいホラーです。過去の部分は鏡が見せている幻影だよとも解釈できますし、アイデアとしては破綻はしてないんですが、あまりにも現実と過去が交差しすぎて観ていて落ち着かなくてイライラしました。姉の勝負を挑む気持ちは応援したいのですが、幻影使いの鏡があまりにも強すぎるので無理ゲーすぎるのも難点です。

・ワナオトコ:★★★★☆
 
「SAW」のパクリ映画を何十本と観ている僕でも、この映画は予想外に面白かったですね。タイトルはイマイチですが。終始緊張感がありますし、主人公が一回家を出て助かったのに女の子を助けに戻るところも、ご都合主義と腹が立たなかったので、人物描写もできているんでしょう。殺人鬼の蜘蛛には優しいところやラストの箱を蹴るシーンもどこかユーモラスで良かったです。

・鑑定士と顔のない依頼人:★★★☆☆
 
クレアの「何が起きようとあなたを愛している」の言葉が偽物の中の唯一の真実として、それを信じてナイト&デイで待つ、愛を知った主人公で終わる、ハッピーエンドかバッドエンドかよくわからない余韻があるラストはさすが巨匠だと思いましたが、結局は「マッチスティックメン」と同じオチの、全員悪人の映画ですからね。ミステリーとしてはそんなに面白くなかったです。

9/24・26・27 vsF ●●○

いったいどういうつもりなんだ、と言いたい。ここまで金子を打てないなんて理解不能です。工夫工夫と、このところ監督は同じことばっかり言っていますが、ほんとうに工夫するつもりはあるのかい。てか、それは監督の仕事なんでないかい。
オリックス相手ならまだイケる、と思って金子が移籍したのなら、こんな情けないことありません。
情けないことは続くもので、札幌に移動したゲームでは杉浦にあやうく完全試合をくらいそうになる始末。消化試合に強いオリックスはどこへ行ったのやら、このまま全敗で終わるのではないかと危惧された日ハム最終戦、さすがにタイトルがかかると野手も目の色変えるのか、相手のお試し投手陣を打ち崩し、山岡も中5で勝負がけした甲斐もあって見事13勝達成、最高勝率のタイトル獲得! 最下位のオリックスでよく頑張りました!
防御率的にはちょっと物足りないところはあるにせよ、ルーキーイヤーから無援護に耐えてきましたし大目に見ましょう。シーズン前はエース格が抜け、次のエースとして期待されましたが、離脱もせずよくぞここまで成長したものです。
しかし、吉田正の首位打者はいよいよ厳しくなりましたね…。9月に入って成績を落としたのが痛かったですね…。
首位打者(暫定)・打点王・本塁打王をそろえた西武が優勝するのも無理からぬ話です。M2から西武勝ち・ソフバン負けでの決定でした。ソフトバンクは中4で千賀を立て、9回には最後の捕手に代打を出してまで勝負に行きましたが、逆転優勝はかないませんでした(しかし、もし追いついた場合誰が捕手になったのかは気になる…)。
優勝した瞬間から、CSに脅える我が家の西武ファン。贅沢な悩みだこと!


9/28 vsH △

土曜日はラグビーの興奮冷めやらず、まったく観ていなかったのですが、勝てた試合だったような…。途中から主力は交代していましたし…。まあこちらもロメロ抜きでしたが。荒西は来季の飛躍に期待です。宜保はだいぶ一軍に慣れてきたようです。しかし相手の高卒新人が初打席であっさりヒットを打っているのを見ると、太田はもったいなかったような。
1番に据えてヒット量産を期待された吉田正でしたが、あえなく5-1(1HR)と不発。最終戦で6-6が必要となり、実質首位打者獲得は来季へ持ち越しとなりました。それでもこの貧打線で唯一マークされる存在ながらこの数字は称賛に値します。吉田正がいなかったらと思うとゾッとしますから。


9/29 vsH ○(最終戦)

山本タイトル獲得オメデトウ!
しかもその防御率は1点台!! スバラシイ!!
途中危なっかしいところはありましたが、やはり日本代表クラスの投手という評価に疑うところはありません。プレミア12にも出るのかな? できれば脇腹のケアに専念してほしいですが、オリックス山本の凄さを日本中に見てほしいところもあるし…。
試合前の公示が出て「ん!?」と二度見してしまいました。「なに、Tも最後の顔見せか?」…なんて皮肉な気持ちになってしまいましたが。
あの出囃子がなった瞬間、球場から沸き起こった歓声を聞いたかよ、T。
やっぱりかつてのスイングには程遠い三振だったけれど、ベンチに帰る背中に送られた万雷の拍手を感じたかよ、T。
まあ、決めるのは本人に託されているのだから好きにすればいいけどさ。
そして試合はオリックスリードのまま、山本から澤田、神戸と、新しい力がつないだ最終回。
岸田が最後のマウンドに立ちました。
やっぱり、岸田には京セラの9回が似合う。できれば最後まで締めてほしかったけれど、さすがに最初のひとりだけでした(ありがとう高田! 結果を残さないといけない立場であろうに…)。
スタンドには伊藤・金子・西・こんどうの姿もありましたね。ビデオメッセージには馬原もコメントしてくれました。あの頃(主に2014)が懐かしい。各球団のさまざまな選手の引退セレモニーを観ては涙ぐんでいますが、時代の移りかわりを感じてしみじみします。平野の声だけ(矢印の先?)VTRには笑っちゃいましたが。
「優勝したかった」という岸田の思いは真実だと感じます。これからのオリックスの躍進を断言する言葉にも嘘はないと思います。ベンチ前で聞いていた選手たちも、その思いをしっかり受け取ったと信じたいです。

終わりよければ全て良し、とは言いますが…。
セもパもこれだけ熱い順位争いを見ていると…。
せめて、CS争いには絡んでほしかった…。

最高勝率・最優秀防御率・打率2位の選手を擁して、圧倒的最下位なんておかしいやん…。

来季は頼むよ…。





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