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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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『正直不動産2』
新シリーズでも不動産のリアルと嘘がつけないファンタジー設定はうまくかみ合っていて、1話の中に人間ドラマが詰まっていました。終わったあと心に何かストンと嵌まるような感覚が根本ノンジ脚本の妙味。放送前のスペシャルを見逃してしまったのがつくづく惜しまれます。
主題を永瀬と神木の確執に起きつつ、月下の成長や花澤の葛藤、榎本とのロマンス(?)も2の見どころ。藤原や黒須の使い方がもったいなかったかなという気はしますが、今から3が待ち遠しくなるような仕上がりでした。キャストも申し分なく、俳優・山Pのファンになってしまいましたね。

『君が心をくれたから』
毎週号泣でした。最終回はリアルタイムで視聴してしまいました。
ネット界隈では低視聴率をあげつらうネガティブキャンペーンが開催されていましたが、これほど質の高いドラマはなかなかお目にかかれないと思います。
タイトルの「君」とは誰だったのか。それが明らかになった最終回。
愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。
互いに心を与えあった雨と太陽に、そんな聖書の言葉を思い出しました。
このドラマが始まる直前、理不尽にも多くの命が失われました。そんな中、雨の五感と引き換えとはいえ太陽の命が救われたのには少しひっかかるものがありました。それを奇跡にしてしまって良いのだろうか。
しかし果たして奇跡はそれだけではありませんでした。過去から現在まで、雨と太陽が交わしたいくつもの約束。本来なら叶えられることのなかったそれらを、ふたりは最終的にすべて叶えることができた。結局、運命どおり太陽は命を落とし、雨はこの世を生きていく。しかし雨はもう下を向いてはいない。笑顔で空を仰ぐ。最後の最後に、最初の約束が守られた。それこそが奇跡だったのだと、ようやく腑に落ちました。
誰しも、思いを残すことなく最期を迎えたいと思う。しかし運命はいつもそれを許してくれるとは限らない。大切な人に伝えたい言葉を口にすることも、約束を守ることも、果たせないままその日が突然やってくることもある。
タイムリミットまでの3か月という日々はふたりにとって辛いことの連続だったけれども、本来ならば与えられなかったはずの時間。そこで雨の人生の道筋は書きかえられました。太陽と寄り添い、母との確執を解消し、一度はあきらめたパティシエへの夢をふたたび描きました。太陽もそうです。顔も知らなかった母と会話することができ、雨に花火を見せることもできました。その先には絶望しかないと思っていた3か月後、訪れたのは見事なまでのハッピーエンドでした。
永野芽郁と山田裕貴の繊細な演技は、ファンタジーであることを忘れてしまうくらい没入させられました。脚本も俳優陣も、本当に素晴らしかったです。

『闇バイト家族』
あまり話題にはなりませんでしたが、テレ東らしいこぢんまりした世界観とスピーディな展開、クセ強キャストもハマっていて、何も考えずに楽しめる作品でした。
登場場面が増えていた大介は何かありそうだなあと思っていましたが、サンジと親子という設定はさすがに予想できませんでした。仏の岡田が実は悪の組織の一員だったというオチも、ライトなサスペンスみたいで面白かったです。





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