11/15 ☆☆☆H-M
開始早々ロッテが東浜から3点先取した時には、「もしや!」と胸ときめかせましたが、やはりソフトバンクは強かった…。 得点が3点どまりだったことが、あとの展開に影響したような気もします。途中まで外出していたので経過しかわからないのですが、安田のタイムリーの後、満塁になったところで1点しか追加できなかったのが残念でした。2ランでも出ればあっという間に1点差で、そのとおりになってしまいましたから。その後もランナーを出しながら無得点という流れは昨日に酷似していたので、いやな予感はしていましたが。 シーズン途中で加入し、勝ち星こそなかったもののソフトバンク相手に通用するところを見せつけていたチェン・ウェインでしたが、今日は中村晃ひとりに沈められてしまいました。2被弾で4失点、しかも2本目は逆転弾でしたから気落ちもするでしょう。続く松田にも打たれたところで、もはや敗色濃厚。後ろの投手の強いソフトバンクから再逆転するのは至難の業です。 井口監督は井上をスタメンからはずして安田を4番に上げるなど動いてきましたが、安田は3安打2打点の大活躍、一年下の藤原も同じく3安打と、若い力が大舞台で躍動しました。しかし、井上の代わりにスタメンに入った福田はノーヒット。藤岡もまた、前日のミスを取り返すことができないままCSが終わってしまいました。藤岡以外にスタメンショートがいないことや、最終回の代打にルーキー佐藤を出さざるをえない層の薄さは致命的でした。 しかしソフトバンクにとって、決して楽な試合展開ではなかったことは確かです。昨日も今日も先制したのはロッテでした。絶対エースの千賀が被弾したり、今季安定していた東浜が乱調だったりしたことは誤算でしょうし、クリーンアップの栗原は二日続けてノーヒット。それをカバーしたのは二日連続内野安打をもぎとったデスパイネの全力疾走に象徴されるように、全員が同じ方向を向いて戦うチームの姿勢です。柳田や千賀などプロ野球を代表するような戦力は確かに存在しますが、それだけでパ・リーグを圧勝することはできません。普段のペナントでもつくづく感じましたが、このCSでも守備走塁の隙のなさ、瞬時の判断力の高さは随所に顕れていました。その部分の違いが、僅差の勝負を分けるポイントなのでしょう。そしてその意識がレギュラー選手のみならず、控え選手に至るまで浸透しているところがソフトバンクの強みというか、恐ろしいところです。 このチームには、どこも太刀打ちできないだろうと感じます。セ・リーグを制覇した巨人であってもです。 とはいえ、日本シリーズまで最速で終わるのは勘弁願いたい。 今年は菅野がいることだし…去年いなかった選手もいるし…対策されていた岡本や丸も逆対策している(はず)だろうし…。 遅く始まったプロ野球なのです。最後の最後まで楽しみたいというのが本音です。 PR
11/14 ☆☆H-M
パ・リーグのみ開催することになったCS。首位ソフトバンクと2位ロッテのゲーム差は実に14。直接対決はロッテがわずかに勝ち越してはいるものの、10月以降はソフトバンクが圧勝しています。からくも2位の座は死守したとはいえ、ロッテは種市やマーティンなどの主力をなおも欠いている状態。そのうえ今年は4試合制とあって、ソフトバンクの圧倒的優勢は揺るぎません。 しかし(去年のように)あっさりとソフトバンクの2連勝で終わっては面白くない! というわけでロッテ応援風味で観戦したわけですが。 初回、ソフトバンクの一死満塁のピンチを美馬が併殺で切り抜け、風はロッテに吹いたようです。中村がヒットで出塁するや、続く安田が甘い変化球をスタンドへ! 千賀の失投を見逃さなかったふたりの、二死ランナーなしからの先制劇でした。 ソフトバンクは柳田の変態的ホームランで1点差に迫るも、直後に千賀が失点を許しまたも2点差に。甲斐がバント失敗するなどなかなかペースを取り戻せません。 それでも、千賀が先頭を出塁させ続けても3失点にとどめていたことが功を奏したか。6回裏、一死二三塁からデスパイネの激走で1点を返すと、相手のエラーにつけこんでグラシアルが本塁を陥れ、ついに同点に。ロッテは好投していた美馬から東條、唐川とつないだものの、リードを守り切れませんでした。 結局試合は、8回裏に澤村が四球でランナーを溜めると、甲斐の内野安打の間にランナーが還り、その1点を守り切ったソフトバンクが先勝。アドバンテージと合わせて2勝を手にし、日本シリーズ進出に王手をかけました。 差はわずかなものではあったものの、勝敗を分けたものは守備のミス。ロッテは、目に見えるエラーだけでなく、ここでアウトにできていたらという部分も失点に直結していました。接戦になりやすい短期決戦では致命的です。ましてや相手は隙のなさに定評のあるソフトバンク。わずかなミスさえ見逃してはくれません。 ただ、ソフトバンクは昨年のCSとは異なり、打順も継投もペナント終盤と変わらず正攻法で攻めてきました。首位と挑戦者という立場の違いもあるでしょう。一方ロッテは、安田の打順を上げたり積極的な継投に出たりと、シーズンとは違う戦い方で一時は主導権を握りました。下位チームに失うものはありません。崖っぷちから一矢報いる戦いを見せてほしいです。
11/3~5 vsE ○○●
中嶋監督代行が「ヤル気のないベンチへ活を入れるため」昇格させたヤル気ある若者たち(と、インタビューを聞いて自分はそう受け取った)の抜擢が大当たり。ルーキー紅林は初打席初ヒット、宜保はヒットこそなかったもののアグレッシブな守備で魅せました。この二遊間の守備は溌溂としていて、日ハム戦のどんよりとした空気を薙ぎ払ってくれました。それだけでも満足なのに、紅林はその翌日に早くも初タイムリーを放ち、頓宮も3の2と大当たり。ビバ! ドラ2! 彼らの活躍が「ヤル気のないベンチ」の人たちに影響を与えたか、活気の出た打線で2連勝、楽天のCS進出を阻みました。 則本&涌井を討って、さあ辛島も、といきたいところでしたが杉本の不在が響いたか、田嶋はこの日もやはり援護がありませんでした…。最後も監督代行激怒のボーク判定に泣き、敗戦。 2020年、最後のサンタテチャレンジもあえなく失敗…。 結局、こういうところですな。 11/6 vsF ○ この日は京セラ最終戦、さらには山崎勝己の引退試合。負けるわけにはいかない! …が、先発宮城が大乱調。来季を見据えて頓宮と初めて組ませたのも仇となったか、いきなり2点ビハインドを背負います。ただ、毎回のようにランナーを背負い球数を重ねながらも粘りの投球、宮城は5回3失点7奪三振とじゅうぶんすぎる大仕事を果たしました。本当に頭が下がる19歳です。 打線も宮城の奮闘に応えるように、2回には頓宮の大きな逆転ホームラン。同点にされた直後の5回裏二死二塁、ここで得点しなければ宮城の今季初勝利がなくなるという場面で、同じく高卒ルーキーの紅林が外野へ打ち返し、ランナー佐野が快速飛ばして勝ち越し成功! そこからの継投も、齋藤→吉田凌→比嘉→漆原と、若手ベテランみんなでつなぎました。 そして8回裏。代打で山崎勝が登場。打席に入る前から泣いていたのでこちらももらい泣き。 ベンチ裏からもみんなが見守る中、最終回にマスクをかぶるのはもちろん山崎勝。相手候補として予想していた比嘉も漆原も登板してしまったので、いったい誰だと思っていたら鈴木優でした。二軍で山崎勝の薫陶を受けてきた若手投手です。しかし鈴木優で1点差を守り切れるのか…? といういやな予感は的中するもので、大田が二死からフェン直二塁打。その時渡辺直の引退セレモニーを観ていたので、チャンネル戻してリプレイで肝が冷えました。あわやホームランやないかい! そこからも気が気でない。「頼む、頼む中田!」…たぶん中田的には空気を読んで打ち上げてくれたのでしょう、思いのほか鈴木優の球が軽かっただけで…。誰もが顔色を失った大飛球は、フェンスギリギリキャッチでなんとか、なんとか試合終了! 良かった、良かったよ…山崎勝の引退試合のあたたかい感動ムードが氷点下にならなくて…。 ともかくも、ベテランの去る日に、ルーキー宮城と紅林の活躍でつかんだ白星。 山崎勝が宮城に渡した記念球には、未来への希望を託す意味もあったのかもしれません。 最後の最後で、感動的な勝ち試合を見せてくれました。 11/7 vsM ● と、「もう終わった」感満載だったのですが、実はこのロッテ戦がシーズン最終戦だった…。 先発榊原で相手は二木、しかもロッテはCSを賭けた最終局面という時点で、勝つのは難しいだろうと思っていましたが、予想を裏切りませんでしたね…。 最終回は、中断がなければ同点くらいには持ち込めたかもしれませんが、そこは集中力を切らさなかった益田が上だったということでしょう。藤原の好捕もありましたし、この日はロッテの勝利への執念に終始押されてしまいました。 榊原は最後まで四球連発でガッカリでした。あれでは若月も操縦のしようがありません。来季はイチから出直しです。去年のような、細かいコントロールより力でねじ伏せていた榊原に戻ってほしいです。 結局、ロッテにも今季5勝(18敗1分)しかできませんでした…。 シーズン当初の6タテを思えば、よく5勝もできたなといったところでしょうか? いやいや、ありえない! 終盤ロッテ主力の離脱がなければ2勝できたかどうかというくらい、ソフトバンク以上に相性の悪さが際立ちました。プロとしてどうなんだ! …というわけで、今季のオリックスは、 45勝68敗7分 勝率 .398 でした。 (久々に順位表見たわ…) コロナ禍のさなか始まった異例のシーズン。 待たされたぶんだけふくらんだ期待は、開幕戦連敗記録更新により早々に破裂。 追い打ちをかけるような6タテで、失望はたやすく絶望へ。 嗚呼、ねずみ年のジンクスとは何だったのか。 無の境地に達した頃、監督はじめコーチ陣が刷新されたことにより、かすかな光が差しました。 とはいえ、時すでに遅し。積み上げられた借金はたやすく返せる数ではありませんでした。 ただ、中嶋監督代行になって雰囲気が変わったことは確かです。 二軍で活躍している選手を昇格させ即スタメンで起用することも、ブルペン全員を代わる代わる登板させることも、今までなかなか実践されずフラストレーションを溜めていたのですが、代行になってからは負けてもイライラせずに観戦できたのは、これらごくごく自然な采配が多かったからのように思います。もちろん、代行だから可能だったことも多かったでしょう。天の声はじめこの球団にはさまざまなしがらみがあり、今までの監督全員がそれに縛られたり振り回されたりしてきた結果がコレで、もはや外部からの招聘は見込めない状況です。二軍監督にこだわってきた中嶋に一軍監督を要請するからには、球団もそれなりの裁量権を与えているはず…と思いたいです…信じたいです…。 若手はレギュラーを狙う、ベテランはレギュラーを守る、そのあたりまえの競争が来季も続くことを願います。飛躍を見せた選手たちがリセットされることだけはありませんように。 来年は野球のある春を迎えられますように。 あと、来年こそ! 来年こそは開幕戦の白星を!!
『共演NG』
テレ東らしい独自視点の攻めた展開が非常に面白いです。 かつて一世を風靡した恋愛ドラマで共演した英二と瞳。それがきっかけで恋愛関係になったものの、のちに破局。その後ふたりは共演NGになっていました。 そんなふたりが25年ぶりに共演することになった『殺したいほど愛してる』。キャスティングされているのはなぜか共演NGの面々ばかりで、制作発表の日からトラブル続き。次はどんなもめごとが起こるのか、彼らはあやしげなショーランナーの掌の上で転がされているだけなのか…。 秋元康企画と聞いて以前のドラマの印象もありあまり期待していなかったのですが、大根仁のテンポ良い脚本・演出のおかげか、それぞれのキャラクターが立っているせいか、なかなか見ごたえあります。 しかし鈴木京香はホント綺麗だなあ…オープニングのダンスは毎回見惚れてしまいます。 『姉ちゃんの恋人』 コロナ禍の現代を舞台にしているような描写がありながら、誰もマスクをしていなかったり、ぺちゃくちゃしゃべりながらお弁当を作っていたりと、随所に気になる部分はありますが…。 『ひよっこ』でも底抜けの明るさと雨曇りの薄暗さを明快に書き分けてストーリーに深みを与えていた岡田惠和が、この作品でも手腕を発揮しています。 主役のふたりを演じる有村架純と林遣都はどちらも陰ある過去を背負いながら、日々を懸命に生きています。出逢って、ささいなことをきっかけに共鳴して、恋に落ちて、きっとこれからふたりの距離はどんどん近づいていく。ただのラブストーリーならそれで済むのに、彼らの抱える過去の何かがそれに影を差していくであろうこともまた容易に想像ができるために、ふたりの様子を微笑ましく眺めると同時に、正体の知れぬ不安が首をもたげてしまうのです。 また、ドラマにおいて異性のきょうだいの存在は恋の障壁になりがちですが、こちらの弟たちは純粋に姉の幸せを願っている模様。まだ描写の薄い彼らですが、これからふたりの恋が進展するにつれ、弟たちの存在はどのように影響していくのかも気になります。 ミスチルの主題歌も物語の雰囲気に合っていて、とても良いです。
10/27~11/1 vsF ●●●○●●
なんでこの時期に、球場変わるとはいえ6連戦…。 「最後の最後に6タテ」の恐怖があやうく現実になるところでした。 またもやヨーイドンで失点した榊原。帽子に書かれていた「おちつけ」の文字は何だったのか。今年はローテに割って入ってもらわないと困る存在だったのに、何の成長も見られないどころか、むしろ迷走してしまったような…。来年は頼むよ、ホント。 もちろん、ブルペンデーの相手を打ち崩せなかったのは大・大問題です。ただでさえ杉本・ジョーンズが負傷降格して打線に圧を欠いている(※当社比)うえに、ここでアピールすべき代役は誰もかれもからっきしですし。あげく、バーヘイゲンにはわずか2安打で来日初完封を献上する始末。 ホームで勝てなかったのにビジターで勝てるわけもなく、札幌ドームに移動しての3戦目は、勝ち越した直後に逆転されての負け。今年いっこも勝っていない延長、しかもサヨナラ負け。もう見飽きたわ!! 田嶋もいくら今季さんざんムエンゴに苦しめられてきてこの日ももっと得点できたであろう中、援護はたったの3得点とはいっても、逆転した直後の再逆転は、三本柱の一角としては踏ん張るべきでした。田嶋の課題はメンタルのような気が…。山岡を見習わないといけませんね。今まであまたの投手がこらえきれずに屈してきたあの状況(※)で128球完投勝ちとは、さすがです。やはりオリックスのエースの座は、山岡で揺るぎないようです。 ※何度もチャンスを作りながら得点できないこと それで奮起するでもなく、あたりまえのように河野を打てずに負けた翌日の札幌ドーム最終戦に登板したのは、ポスト山本として期待されている本田仁海。フォームまで山本にそっくりなのは驚きましたが、いかんせん制球が本家に較べるとさすがに心もとない。ですが、そもそも山本が異常なのであって、ドラフト4位の高卒3年目(怪我もあったので実質2年目か)なんて普通はこんなものでしょう。いっぱい見つかったであろう課題を克服して、山本がいなくなる頃にはまごうことなきポスト山本としてマウンドに立ちはだかってほしいものです。 それにしても、優勝争いどころかCS争いにも絡んでおらず、スタメンも流動的で、固定の吉田正以外まったく疲れていないであろうはずなのに、ここに来ての野手陣の不甲斐なさはいったいどうしたことでしょうか。最後2戦は自打球の大事を取って(打率のこともあるでしょうが)吉田正がスタメン落ちしましたが、彼ひとり抜けるだけでこんな酷くなるんかいと絶望感すら抱いてしまうような惨いありさまでした。打撃は実力としても、守備はできていたこともできなくなっているように見えます。中嶋監督代行のコメントからも隠し切れない怒気を感じますが、観ている方もフラストレーションが溜まります。たいした競争もないぬるぬるのぬるま湯に浸かって、のんべんだらりと試合をしているようにしか見えません。優勝してもまったく手を緩めないソフトバンクに悲壮感漂わせながらCS生き残りに賭けるロッテ、必死になって上を目指す西武や楽天、Aクラスを狙う日ハムと較べると、なーーーーーんのモチベーションもなく戦っていることが画面を通して伝わってきます。 このままでは3年連続最下位も現実のものとなるでしょう。いやそれよりも、中嶋監督代行が暖簾に腕押しのこのチームを見放すことがもっとも怖いです。 |
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