5/25〜27 vsDB ●○●
交流戦に入って心機一転…とはならないものです。 開幕から勝ち星を伸ばせず、目下セ・リーグ最下位となっているDeNAですが、だからといってあのチーム状態で余裕勝ちなんてできるはずがありません。 ただ予想としては、山岡が踏ん張るも援護できずついに力尽きて失点…という展開であって、序盤からスタンドにドッカドカ放り込まれるなんて、微塵も思ってなかったわー!!! 確かに援護はなかったですけどね。不調期に入ったように見えた福田が3安打しても、こうなっちゃうんですね。吉田正のホームランも試合が決まってからですし、噛み合わないですね。なんやかや2出塁の杉本もその精神状態は察するに余りありますが、自業自得という言葉がこれほど似つかわしい事態もありませんからね。その陰に隠れて3球で見逃し三振した最後のバッターは、自分の置かれている状況を本当に理解してるんでしょうかね。 救いは日ハムロッテ以外も敗れ、ひとり負けはしなかったということだけです。 と、いうイヤ〜な流れを断ち切ってくれたのは、やはり連敗ストッパー・宮城でした。さらに福田→宗→吉田正の並びが復活。この打線がいきなり機能し、2回で7点差をつける昨日とは逆の展開に。初ヒットも放ち勢いに乗る宮城は、中盤以降DeNA打線につかまりかけるものの、今日は圧倒的な点差があったので安心して見ていられました。交代してからは10点差でも安心できなかったですがね…。 この日は杉本がスタメン落ちしていました。やはり監督もわかっていたのだな! と感心したのも束の間。次の日はちゃっかり4番に。 いや、昨日あれだけ打線がつながって勝てたのだから、安達以外は変える必要ありませんやん! で、案の定です。 そりゃー、張奕の投球は論外です。この打順で8点取れたのも事実です。しかし大事なのは勝ち負け、いやそれ以上に勝ちを呼び込むものは流れです。ここまで来ていた良い流れを堰き止めたのは何なのか、いや誰なのか、観ている者には感じるものがあります。立ち直ってほしい気持ちもよくわかりますが、せっかく取り戻しかけた流れを手放すことはなかろうよ。 しかし、DeNAってホントに最下位なのか!? メチャメチャ打つじゃないですか!! セ・リーグの投手はどうやって抑えてんの!? もう二度とハマスタでは試合したくない、とくにオースティンとソトの打席は二度と見たくないよ!!(「明日もソトが打席に立つわけではない。オースティンがいるわけではない」by中嶋監督もたぶん同じ気持ち) 恐怖のDeNA打線は、他のパ・リーグからもバカスカ打ってくれるんだろうね!? 頼むよ!!! しかし他球場に目を移してみれば、交流戦の絶対王者ソフトバンクがまさかの2敗1分スタート、楽天も巨人に負け越し、最初のカードで勝ち越したのはロッテだけという波乱の幕開けに。「今年はセ・リーグが勝つ」「今年はセ・リーグが強い」と毎年のように主張していた我が家の解説者の予言が、ついに的中か…? 広島-西武は2試合延期の後、3戦目のみ開催されることになりましたが、試合前になって源田にコロナ陽性判定が出て濃厚接触者が急遽ベンチ外となり、西武の控え野手2人という前代未聞の事態に見舞われました。広島も主力選手を欠いているとはいうものの、西武は代打も代走も出せない中で試合を行うのはフェアでなかったように思います。引き分けで終わったため大問題にならなかったような気がしますが、これはどの球団にも、CSや日シリのさなかに起こってもおかしくないことです。今後こういった事態への備えを明確にしておくべきかと思います。 PR
5/18・19 vsM ○●
「これオリックスファンやったら胃が持たんわ…」by我が家の西武ファン はい、すでに持っていません…ウップ( ̄┳ ̄|||) 毎日毎日こんな綱渡りで「Aクラス! CS!」なんて本当に可能なのだろうか…。 いや、先のことは考えまい。今日勝てばそれでよし。 宮城の5勝目はなりませんでした。勝ち越したあとの同点被弾がもったいなかったです。この日は初回から失点してリズムを崩したのか、サインに長々首を振ったり表情にもどことなく落ち着きを欠いていたり、宮城らしさがありませんでした。伏見ではなく頓宮とのバッテリーでしたが、あまり息が合っていなかったように見えます。6回からバッテリーごと代わって実質無失点に抑えた若月を中嶋監督が名指しで誉めたのは、頓宮への喝の意味もあるでしょう。 ロッテは宮城攻略法を練ってきたのか狙い球を定めていました。マーティンにあたりまえのごとく打たれまくり(もちろん彼以外にも)、吉田正が三振含む4タコ&ロッテキラー杉本も調子を落としている中、よく勝てました…。モヤさまさま。 しかし最後はどうなることかと。レアードのショートゴロは紅林にエラーがつきましたが、あれはTのエラーだよ! レアード一殺で登板した村西になぜ味方のベテランがよけいな負担をかけるのだ! 村西の集中力を称賛したいです。Kもしっかりしてほしいけど。 そして何度もぶつかってははね返されている5割チャレンジを任された山本。開幕も任されたエースならきっと…という期待はもろくも打ち砕かれました。確かに安達&Tのエラーはありえないくらいヒドかった。しかし山本も擁護できません。先制したのにすぐ取り返されるわ、藤岡を毎回出塁させるわ、2アウトランナーなしから一発狙いしかしていないレアードに一発打たれるわ、やっぱり何かが空回りしているように見えました。開幕からの疲労も溜まってきているのでしょうが、やはりここを乗り越えてもらわなくては、Aクラスは見えてきません。 ここで2日の小休止。そのさなか、ディクソン退団という悲しいニュースが…。 家族同伴での来日を希望するもビザの下りる見通しが立たず、ウェーバー公示となりました。昨年は日本にひとりきりでつらかったでしょうから、この気持ちは理解できます。いつまでも契約に縛られていては、アメリカで野球を続ける選択肢もなくなってしまうでしょうし。 でも、淋しいですね…。 8年間もオリックスのユニフォームを着て、先発から抑えになっても文句ひとつ言わずチームのために貢献してくれましたから。 観戦した試合でも、10.2でも、印象的なピッチングを見せてくれました。 奈良を愛する親日家で、チームメイトに「いちばんイケメン」と言われるほどのナイスガイでした。来年は日本人枠になる予定でしたし、オリックスで引退試合を迎えるまでここで投げる姿を見ていたかったです。 ご縁があれば、また戻ってきてほしいなあ…。 5/22・23 vsH ●● 交流戦前最後のカード。1戦目は外出から帰りテレビをつけた瞬間、柳田の3ランが飛び出したのですぐさまチャンネルを替え、以降は1秒も観ていないので詳細のほどはわかりません。が、また新たな苦手投手を作ったようです…。おかしいな、マルティネスは日ハム時代に打てていたはずなのだが…。 というわけで気分の晴れない土曜日の夜。オリファンにさらなる追い打ちが。 アホかぁーーーーーーーーっ!!!!! 「既婚者がホテルの部屋に女を連れ込んだ」のはこの際良いのです。いや良くないけど最終は家庭の問題ですから、怒るのはそれぞれの妻に権利があります。問題は「今このご時世にやらかした」ということです。しかも翌日からの対戦相手の日ハムがクラスターで大変な状況に陥っていることを知らないはずはない状況で、感染して苦しんだチームメイトもいる中で、さらにこういう行為が原因で感染したらどういう批判を受けどれだけ迷惑をかけるか他球団の例があるにもかかわらず、やりますかそれを!? 外出しなきゃいいだろなんて思ってたのか? アホなのか? 本気で馬鹿なのか!!!??? 球団は厳重注意にとどめたようですが、しばらく舞洲で頭を冷やさせてもいいくらいです。 …と、チームが上位進出できるかどうかの大事な時に水を差された感が半端ないのですが、ただでさえチーム状態は山本で3連敗、吉田正の打棒は湿り気味、福田も電池切れと下降の一途を辿っています。そのうえこんな追い打ちをかけられて、ベンチのムードも曇天模様。以前なら敗色濃厚でもチャンスになれば皆前のめりで声を出していたように思うのですが、今日は静かでしたねー。まるで去年に戻ったようでした。割を食った山崎福が哀れでなりません。しかしいつになったら和田を打てるようになるのですかね…。 5割復帰どころか借金を増やしての交流戦突入。いつもはパ・リーグから解放されてノビノビ白星を積み重ねる(しかし順位は変わらない)交流戦ですが、今年はこんな雰囲気のままだと食われるのはこちらになってしまうでしょう。「打開策として大下を昇格させよう」とは我が家の解説者案。確かに、去年は彼が支配下登録されてチームの停滞ムードを一変させましたから、とりあえず賑やかし要員で上げてもいいかもしれません。 あんなどんよりベンチでは、試合を観る気も失せます。 とにかく元気に! 交流戦を楽しませて! キム・ギドクが原案・脚本・製作総指揮をつとめた2013年の作品。 疑似家族として韓国に潜入した北朝鮮の工作員4人が、騒がしい隣家と交流するうちに発生していく心境の変化が、笑いとシリアスを交差させながら描かれています。 敵とみなす国が国境をへだてて隣接しつねに緊張感を求められる状況にはない日本に住んでいる人間としては、途中までフィクションとして観ていました。無意味に見える任務にひたすら取り組む姿はコメディですし、酒に酔うとついつい北を擁護しちゃうような脇の甘いところも滑稽です。しかし、彼らが手を血で汚すこともためらわないのは国家のため総書記のためと口にしながら、それは本音では決してなく、いわば人質のように国に縛られている家族のためでした。 子にも妻にも孫にも会えず、それぞれの背景も知らない同志と家族のフリをして暮らしながら、本当の家族のために涙を流すことも許されない。 そんな苦しみも知らず、塀を隔てた隣では、昼夜問わず諍いが絶えない。最初は「ほらこれが資本主義の限界だ!」「堕落してる!」と批判していた冷酷で厳格な班長も、家族だからこそできるそれらの行為を目の当たりにするうち、どうしても北に残してきた娘のことを思い出さないわけにはいかず、本当に大切なもの、守りたいものは何なのかを思い出していきます。 そして、いつの間にか疑似家族も、彼女にとって大切な、守るべき家族になっていました。夫を殺され娘と会えない悲しみの穴を埋めてくれたのは、疑似家族を本当の家族と思いそのために動くことでした。しかし、脱北を企て捕まった疑似夫の家族を救うため彼女が行ったことは、逃亡者を装ったスパイを暗殺してしまうという工作員としてはありえない失態でした。 彼らに残された最後のチャンスは、隣家への暗殺指令。 人としていちばん大事なことを思い出してしまった彼女たちにとっては、もっとも残酷な指令でした。 祖母がいて、両親がいて、息子が住む隣家。 疑似家族も、祖父と両親と娘という設定です。 三世代が一緒に暮らす家は、のちの世に命をつないでいく連鎖を示しています。子を守り育み、その子がさらに子を産み、そうして家族は連綿と受け継がれていくのです。 工作員たちは隣家のことを「チャンス(息子)の家族」と呼んでいました。チャンス、そして「娘」のミンジは、これからの連鎖を担う子たちです。いわば彼女たちが未来そのものです。そして北批判、北擁護をくり広げた大人と違い、彼女たちは「南北統一」という展望をはっきり描いていました。だから、大人たちは彼女らに命をかけて託しました。家族が一緒に暮らせる、あたりまえの未来を。 そして、あたりまえを知ったのはもうひとり。 ツツジ班を取り仕切る金物屋の親父・野ウサギ。彼も世話を焼いてくれる女性との間にうっかり子どもを作ってしまいました。葬るべき相手は、彼の正体を知ってもひるみません。すべてはお腹の子を守るため。親が子を守るのもまた、あたりまえのことなのです。「祖父と両親」がミンジを守ったように。 母の強さを前にしては、北の工作員もかたなし。親に挨拶させるため彼女が持参したセーターを着せられた野ウサギがその後どうなったのかは語られません。彼もまた、人の連鎖に組み込まれ「あたりまえ」を知っていったのでしょうか。 流れるように変化していく心情、巧みに配置された示唆など、監督でなくてもところどころにギ毒が効いていて、終わる頃にはすっかり取り込まれている自分がいました。 ただ、物語の中では幸せになれなかった疑似夫婦を演じた俳優さんがこの共演をきっかけに結婚したと知って、少し救われたような気持ちになりました。 5/11・12 vsF ○●
『おちょやん』
舞台「千代の一生」。素晴らしい千秋楽でした。 一平と離婚して姿を消した千代の姿は、京都にありました。マヤのごとく舞台上で仮面をかぶれなくなった千代を救ったのは、かつて自分を生家から追い出した栗子でした。彼女こそが花籠の贈り主であり、栗子とその孫にあたる春子とともに暮らすうち、千代が負った深い傷は少しずつ癒されていきました。ラジオドラマでの復帰に背中を押したのも栗子でした。 家族を失い裏切られ続けた千代が、ようやく手に入れた大切な家族の待つ帰るべき家。それを用意したのが、まさかあの憎らしい栗子だったとは。 スタートからラストまで完璧に配置された脚本に唸らされました。半年間待った甲斐があるというものです。 半年の間に、千代は幼女から成長し、恋を知り、女優になり、結婚し、座長を支えるしっかり者の妻になりました。賑やかで元気いっぱいの少女だった杉咲花も、いつの間にか落ち着いた大人の女性になっていました。京都でひっそり暮らす千代の背中は丸みを帯び、人生に疲れ切った中年女性そのものでした。 そしてラジオドラマで花車当郎と巧妙なかけ合いを演じる千代は、子ども役の相談に乗る千代は、まさしく人生の酸いも甘いも噛み分けた熟練のお母ちゃん女優でした。 少女からお母ちゃんになるまで、浪花言葉も含めて完璧に演じ切った杉咲花はさすがの演技力でした。関西以外の出身者が、ただの会話だけでなく、テンポや間の複雑な喜劇を演じなければならない苦労は想像を絶しますが、ネイティブしかも本職のお笑い芸人である塚地武雅と掛け合ってもまったく遜色なく、もっとこの夫婦漫才を観たいという気持ちにかられました。『お父さんはお人好し』、スピンオフでやってくれないかな。 最後はすっかり嫌われた成田凌も、好演だったと思います。心中さまざまな思いを抱えながら真意を見せない一平に、幅広い役柄を演じられる成田凌のミステリアスな神秘性がよくマッチしていました。千代との共演を無事に果たし終え、改めて喜劇に人生を捧げる決意を劇団員に示したシーンは、それまでのどこか迷いや葛藤を捨てきれなかった雰囲気がすっかり抜け落ちて、強い熱意に満ちていました。ホント、次は大河あたりでかっこいい役をやらせてあげて。トータス松本にも言えますが…。 あの世から千代の舞台を観にやってきたテルヲとヨシヲがじゃれあう様子は、何だか泣けました。大人ヨシヲとテルヲが相見えることはなかったですもんね…。 ちび千代=春子を演じた子役の存在感も大きかったです(彼女もネイティブでないと知り驚き。演じ分けもできていましたし将来が楽しみな女優さんです)。最後はちび千代と千代が一緒に月を見上げているような感覚でした。しかし栗子のお腹の子の父親はテルヲではないと思っていたのですが…血のつながりは関係ないという千代のセリフで少し緩和されたかな。 「今ある人生、それがすべてですな」 「生きるっちゅうのはほんまにしんどうて、おもろいなぁ」 その言葉がしみじみと心に沁みます。 本当にしんどかった千代の人生。しかしあらゆる艱難を乗り越えてたどりついた舞台の上は、「おもろい」という言葉が自然と出てくるほど素晴らしい景色が広がっていたのかもしれません。 観ている者もしんどかった半年でした。しかしそれに耐えて迎えたこの千秋楽、おもろい人生を歩んできた、そしてこれからも歩んでいく千代の笑顔に大きな拍手を送ることができました。 このところの朝ドラは秀作続きです。次回も実力ある清原果耶主演ですから、期待が高まります。 |
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