8/2〜4 vsL ●●●
タモンズ安部の現地観戦、ワタクシも勝率の良い番号18のTシャツ(背ネームはKISHIDA)を着て万全の態勢で臨みましたが、ジンクスというのは破られることもあるもので…。 初回無死満塁、2回も一死満塁のピンチを無失点で切り抜けたのはさすが山本といったところですが、こちらも余裕のタイムリーがエンタイトルツーベースになって一塁ランナーがかえってこられなかったりいい当たりがライナーになったりとツキのなさが目立ちました。宗の今季1号が出て、いつもの山本なら「これで充分」と言えるのですが、さすがに球数が多すぎました。まあ、こういう時もあるでしょう。暑さのせいか制球定まらない→守る時間が長く野手の打撃にも影響→僅差で経験の浅い本田、という悪循環が起きてしまったかと思われます。 今日は気候のせいもあったと思いますが、山本はこのところ好投と炎上を繰り返しています。次回はホームで楽天戦ですが…やり返してほしいです。 今日の試合の良かったところは、宗のホームランをのぞけば苦手の高橋光成に勝ちをつけさせなかったところだけですかね。 山本で落とし、2戦目は今季苦戦中の宮城でしたが、不運な判定もあったとはいえ森に2本打たれたのはどうかと…。打つ方も平井の前に手も足も出ず。相性を買われたらしい頓宮の一発だけで終わってしまいました。 暑さのせいもあるとはいえ、覇気を感じられない野手陣の姿に「これサンタテあるやん…」と予想はしていたので、3戦目は9回裏におかわりの打球が上がった瞬間チャンネルを替えました。 先制された直後に追いついたまでは良かったのですが…。この3連戦、中軸の中正杉が抑えこまれていたことが敗因のような気がします。調子を落としていたのか、対策されてしまったのか、いずれにしてもロッテをスイープできたのはここが打ってくれたおかげですから、打たなければ負けるのも必然かと。 せっかくの3連勝が3連敗でパー。浮かれてしまった日曜の夜に戻りたい…。それにしても、さすが首位西武、勝負強いです。山本も悲鳴を上げたベルーナドームの暑さに慣れていることも大きいか? しかし8月にまだここで3試合残っているのって、オリックス不利じゃないか!? 8/5~7 vsF ○○● 連敗中で気分は暗い(自分の)。そして序盤は取ったら取られて追う展開。竹安は今回も6回2失点と試合を作ってくれました。西武戦なら「ムリ」と匙を投げていましたが、得意の日ハム@京セラですから終盤に何か起きそうな気はしていました。 その何かがやってきたのは6回裏。中川ヒット、吉田正が長打で続いて、打席には杉本。初球! 出た! 外野が見上げる逆転3ランホームラーーーン!! 3人そろい踏みの昇天ポーズも眼福! そしてこの回、それだけでは終わらずに絶好調パパ・若月のタイムリーで点差は一気に3点と広がりました。こうなれば継投も楽になります。7回は村西がピシャリ(前日の西武戦も同点で登板し颯爽と2三振を奪っていったのですが…本当に村西か? 信じていいのか?)、8回本田、9回ワゲスパックと無失点リレーで、連敗のイヤな流れを払拭する逆転勝利! 山岡・椋木の離脱で苦しくなった先発事情。2戦目の先発は先週初勝利を逃した東。初回に先制されてしまいますが、すぐさま吉田正が2ランで逆転します。しかし追加点は取れず、その後は投手戦に。 3回裏には2打席連続死球を受けた杉本がマウンドに行きかけ、両軍ベンチから集まってくる場面がありました(リアルタイムでは観ていない)。みずから杉本に歩み寄り謝罪したBIGBOSSが話題になっていますが、打席の宗にも昨日の内角攻めの件でひと声かけていったそうで、そういうところも含めて本当にニュータイプな監督だなと感じました。 東は4回にピンチを迎えるも、中川-紅林-若月の見事な連係プレーで本塁タッチアウトに。6.1回1失点と勝ち投手の権利を持ったまま降板しました。 ワゲスパックの投げられない今日は比嘉-近藤-阿部が無失点リレー。7回にはツーアウトから吉田正が貴重な追加点をたたき出し、2点差で9回、抑えで登場したのは本田。…が、いきなり死球を与えると、ヒットでつながれてにわかに暗雲立ち込めます。次打者のバントを中川が三塁封殺してくれたにもかかわらず、またも死球を出す本田…。警告試合なのに…。 故意でないからか退場はまぬがれ、打席は代打・近藤。「終わった」と思いましたよ…。前日の守備でどこか痛めたのかスタメン落ちしていただけあって、調子は良くなかったのでしょうか。なぜか見逃し三振で2アウト。上がってくる胃液を我慢しながら見守った清宮も三振で試合終了! 育成出身の東が転がり込んできたチャンスで見事初勝利を手にしました! 勝ち越したので先発中村勝でも寛容に観ていられる…と言いたいところですが、今週は3連敗から始まっているので3連勝で締めてほしい…というのはやはり高望みでした。 中村勝は5回3失点。…と数字だけ見ると期待値からすれば及第点と言いたくなりますが、近藤不在で積極的に振ってくる日ハム打線に助けられただけで、テンポも悪く、とてもではないが勝ち星を持ってこられる投球には見えなかったです。にしても、佐野皓のエラーはありえないですがね…。相手先発が左だからわざわざ起用されているのに、チャンスをミスミス手放していては…。 終盤の追い上げムードは良かったのですが、もったいない失点が多すぎて追いつけませんでした。杉本が死球攻めで崩されないことを祈ります。 PR
7/26・27 ☆彡オールスター☆彡
7/23のフレッシュオールスターは土曜日で一軍の試合とかぶっていたので、中継は観られず…。渡部・元・池田はそれぞれヒットが出たようで。1回2三振と好投した宇田川は、このおかげかどうかはわかりませんが、5日後に東とともに支配下契約を勝ち取りました。 で、一軍のオールスターはなぜ平日? オリックスからは山本・山岡・吉田正に加え、宗が選手間投票で初出場! これはうれしい! 2回に登板した山岡がビシエドにホームランをくらってしまいますが、6回に宗がその失点を消す同点タイムリー! そのまま同点で終わるかと思いきや、途中出場でなぜかレフトを守っていた清宮がサヨナラホームランで全パ勝利! プラスワンで出場してMVPをさらっていくとは、やはり清宮、持ってますねー。 松山で開催された2戦目は雨が心配されましたが、無事開催。先発佐々木朗希が球場を沸かすと、3回に登板した山本は無事無失点。代打で登場した吉田正も二塁打を放ちました。佐々木・山本がランナーコーチに立ったり、9回はパ・リーグを代表する抑えが一人一殺で出てきたりと、オールスター初采配の中嶋監督が各チームへの配慮と興行を両立させて楽しい時間(&ソルティーインタビュー)を堪能させてくれました。しかしこのオールスター、真のMVPはなんといっても山川です。佐々木朗希とのフリップ芸、ピコピコハンマーで選手のみならず球場で出迎えたちびっこファンを叩いて回るなど、エンターテイナーぶりを発揮して楽しませてくれました。 辞退者が増えて中止要請の声すらあったオールスターですが、出場者全員で盛り上げてくれたと思います。 ただ、最後の最後で水を差されてしまったのは残念でしたね…。地方球場で警備体制がどうなっていたかはわかりませんが、コロナ下だからというのではなく、ああいう迷惑な観客は普段からすぐ取り締まってほしいものです。うまくいなした柳田の株は自分の中で急上昇でしたが。 7/29~31 vsM ○○○ 誰も離脱しないで…と書いた直後に、平野・椋木がコロナで離脱。「終わった」と思いました。昨年の平野不在時の大惨事といったら…。おまけにオールスター直後に山岡まで罹患。投手の復帰には時間がかかる印象なので、この大事な時期に主力の欠場は痛すぎます。 残された選手には彼らが戻ってくるまで踏ん張ってもらいたい…という願いが通じたのかどうかは知りませんが、初回、石川から先頭出塁すると福田タイムリー、さらに今までロッテに抑え込まれていた杉本が2ランと3点先取! これは心強い! …はずでしたが、その裏荻野に先頭打者ホームラン、2回にはエチェバリアに同点2ランを打たれるヤマサチ。すぐさま押し出しで勝ち越しするも、5回には高部に逆転3ランをくらうヤマサチ。なんでやねん? 全員ホームランバッターじゃないのに!? しかしなぜか今日はしぶといオリックス打線、6回にはまた押し出しで1点差に迫るも、その直後代わった黒木がヒットと犠飛で2点取られてしまいます。「終わった」と思いました。9回表、3点差。先頭中川がヒットを打っても、吉田正が四球で出ても、パテレを開きもしませんでした。…いたく後悔。 あとで動画で確認し、ラオウがラオウに見えました(北斗の拳知らないけど)。ロッテキラー復活か? 信じて良いのか? が、まだ同点。しばらく勝ちのない延長戦ですが、向こうは勝ちパターンを消費しこちらは残しているから有利…のはずですが、いったい誰が勝ちパターンなのかいまだ不透明なオリックス。とりあえず本田・ワゲスパックが登板し、勝ち越せないまま11回。このところ打たれがちな阿部がこの日も先頭を出してしまいます。2アウトまでこぎつけ、中村を申告敬遠すると、打席は菅野。ここで! 出た! ナカジマジック!(←成功したから言える) センター福田を二塁定位置、大城を二塁後方に移動させる内野5人シフト! センターフライを打たれたらどうするんだ、とドキドキしながら見守った打球は、二遊間(?)を抜いていきました。そりゃ思いましたよ、「今度こそ終わった」と。 しかし、センター寄りに守っていた中川が猛チャージで打球に追いつき、本塁へ! 若月のダイビングタッチでホームアウトー! これ、内野5人シフト(を抜かれたこと)に目が行きがちですが、二塁ランナーが和田ではなく藤岡のままだったので外野もホーム封殺を狙って前にいたこと、長打を打たれないコースに阿部がきちんと投げ切ったこと、中川の送球と若月のタッチが乱れなかったことすべてが噛み合ってできた、「奇策」ではなく「作戦」成功だったと思います(←成功したから言える)。 サヨナラのピンチは脱しましたから、あとは引き分けでもう充分。よって、1アウトから若月出塁後、続く太田がゲッツーを打っても、そこまで怒りはわきませんでした。…が、送球乱れて2アウト一塁。代走小田が出てきますが、廣畑の上手い牽制に何度も逆をつかれ、しまいには誘い出されてしまいます。「あちゃー」と額を叩くも、送球乱れて二塁へ進塁。続くは得点圏に弱い福田。案の定セカンドゴロで終わり…と思いきや、またまたまた送球乱れて小田が生還。…え? 勝ち越し? 勝ちに不思議の勝ちありというべきか、負けに不思議の負けなしというべきか。「ウチも似たようなこと何度もあったよな…」といたたまれない気持ちになりました。ただ、負け濃厚の試合を同点にして、しまいには勝ちをもぎとった、後半戦スタートにはもってこいの勝ち方だったと思います。 2戦目の予定だった山岡の離脱で、先発は急遽東に変更。初登板がビジターでしかもマリンという悪条件ですから、5回投げ切ってくれればそれで良い(昨日勝ったし♪)という気持ちでいました。2回に先制されるものの、打線が難敵小島から4回に3点を奪って逆転。そして5回、東は勝ち投手まであとアウト3つまで来ましたが、やはり5回の壁は厚かった…。新たな天敵・高部に同点打を打たれると、2アウトまでこぎつけるもレアードに逆転打を許して降板となってしまいました。それでも試合は壊しませんでしたし、今後もチャンスはありそうです。 逆転はされたものの差は1点。昨日のせいもあって、まだ何か起きそうな気はしていました。 予感的中、6回表に紅林の犠飛で同点に追いつきます。しかしこれは抜けていてもおかしくない当たりで、岡のファインプレー。4回も若月の長打がエンタイトルツーベースになって1点損していたので、ツキのない日でした。ですからツキをこちらに引き寄せるきっかけが必要で、それをしてくれるのは、7/24H戦同様、6回裏に投げる比嘉ではないかと思っていました。 またも予感的中! この日当たりのなかった1番佐野皓がヒットで出塁。2アウトになって吉田正敬遠の後、打席は杉本。昨日に続き、おいしいところで打ってくれます! 昨年の頼もしい杉本が還ってきてくれたのか? 信じて良いのか? こうなれば流れは完全にこちらのもの。今日は阿部・本田と完璧なピッチング。ワゲスパックは…ランナーを出しても塁が詰まれば大丈夫(と、思う)。これで後半戦カード勝ち越し決定! ということで、阿部&本田&ワゲスパックが投げられないうえ安達休養日の3戦目は、かなり余裕を持って観られました。ロッテキラー田嶋が荻野に先頭打者ホームランを打たれても、次の回にまた失点しても、1番山足のトリッキーな打順にも、「ま、まあビジターで勝ち越したし…」と堪えていました。 しかし後半戦のオリックスはなんだか違う! 3回表、その山足の出塁をきっかけにすっかり3番定着した中川がタイムリーを放つと、吉田正がしっかり打点を上げ、好調杉本を敬遠させれば頼もしい宗が相手のエラーを誘って逆転成功! なんだこれは! 打線ってこんなにつながるものだったのか! その後は田嶋も立ち直り、相手をゼロに抑えます。そしてハイライトは5回裏でした。先頭四球からヒットでつながれ、宗がうまく併殺を取るも二死二塁。続く高部の打球はセンター前…かと思いきや、山足がカバーして、一塁は間に合わないと見るやすぐさま三塁へ送球! オーバーランしていたランナー藤岡にタッチアウト! #時代は山足! 8回には絶好調の若月のホームランも飛び出し、3点差。立ち上がりは心配していた田嶋もなんやかんやで8回112球を投げきり、9回は比嘉が三凡に抑えて快勝! 後半戦最初のカードはまさかのスイープで、気づけば貯金4、上位との差も詰まってきてがぜん勇気が湧いてきました! とくにこの3連戦の勝ち方は昨年のしぶといオリックスを思い出します。 いよいよ勝負の8月。投手が欠けて苦しい状況には違いありませんが、今度は打線が投手を助けて勝ちに導くような試合を見せてほしいです!
『六本木クラス』
リメイク元である『梨泰院クラス』は未見のため、純粋に楽しんでいます。 どこまで大元に忠実なのかはわかりませんが、復讐劇という大仰な設定や絵に描いたようなアホボン(なぜ大雨の中病室抜け出してポテチ?)、男女問わず暴力的なところなど、ツッコミどころは枚挙に暇がありません。ですがドラマというのは現実逃避の手段ですから、その非現実っぽさが逆に魅力なのかもしれません。現にストーリーに入り込んでしまっていますし。 主人公・新や恋の相手である優香、新の敵である長屋の面々の造形は実にオーソドックスですから、それだけでは物足りません。キーパーソンは葵です。 平手友梨奈は欅坂のセンターで失神しているところしか知りませんでしたが、うまく個性派女優に転身できたのだなと感心しました。葵は帰国子女でIQ162のインフルエンサーで常に世界を俯瞰しているようなキャラですが、そのつかみどころのなさはアイドルの持つ二次元的な空気感と重なる部分があるのかもしれません。その一方で、新に恋心を抱き『二代目みやべ』の発展に尽くし、優香に嫉妬する等身大の純粋さも伝わってきます。三角関係のゆくえももちろんですが、今後の葵が画面の中でいかにその魅力を振る舞うかによって、このドラマの良し悪しが決まってくるような気もします。 余談ですが、web漫画サイトで韓国漫画を日本版に翻訳した作品を時々見かけます。地名や名前は日本風に直しているのに背景が韓国風なので途中で気づくのですが、別に日本が舞台のように変更しなくても…とつねづね思っていました。ドラマは漫画と違っていちから制作しているはずですが、長屋社長の衣装や社長室の雰囲気が韓国風なのは少し違和感があります。唐揚げが目玉の居酒屋チェーン店なのに…。 『ちむどんどん』(承前) 子役時代とまったく別のドラマを観ているようだ…。 どーしてこーなった、と言いたくなるほどです。 天真爛漫と傍若無人をはき違えるヒロイン・社会性ゼロのヒロインを無条件で応援する周囲の人びと・成長のあとも見せずなんだかんだで夢をかなえちゃうヒロイン・金曜にはうまいこと解決するトラブル・都合よく去っていく当て馬たち…という、朝ドラあるあるながらあってほしくない展開全部が詰め込まれております。 同じ脚本家の『マッサン』も主人公ふたりの名演に誤魔化されがちですが、あのふたりでなかったら苛立つ展開はちょいちょいあったよな…と思い出されたものの、ここまでではなかったです。 沖縄本土復帰50年の記念作品のはずですが、もはや沖縄は関係ありません。ここにきてようやく両親の過去が語られましたがもっと時間をかけて語られるべきエピソードのはずですし、遺骨収集に尽力する老翁を演じた津嘉山正種の台詞にはさすが深みがあったものの、ワンシーンで終わってしまいました。沖縄の戦後を舞台にするのはいろいろオトナノジジョウが絡んでいそうだし、正面からじっくり描くのは難しかったのかな…と好意的に推察しておきます。 というわけで、朝の支度をしながらながら観しているので、気がつけばプロポーズが済んでいました。とはいえ成就までまだひっぱるつもりのようですが…。記号的な障壁として起用したなら鈴木保奈美の無駄遣いだよなあ…。 黒島結菜も宮沢氷魚も悪くないのに。すべてがもったいない限りです。まあ、ながら観で最後まで観るのですけれど。 その前の時間に再放送している『芋たこなんきん』のほうがよほど面白いです。リアルタイムの頃は朝ドラ視聴の習慣がなく、評判が良かったのでずっと観たいと思っていました。 これといって何も起きないし、演出もいかにも昔の朝ドラらしいオーソドックスな雰囲気なのですが、なぜか面白いのです。キャストの年齢層が高いので安心して観ていられることもありますが、子どもたちもそれぞれキャラが立っていて魅力的です。何より、藤山直美と国村隼のふたりが実に良い。常に会話を欠かさず、といってベタベタした慣れ合いはなく、お互いに深く理解を示し立場を尊重し互いを良い方向へ導き合っている姿勢はまさに理想的な夫婦の姿です。若いヒロインが成長して、恋をして、結婚して…という朝ドラの既成概念を15年前にすべて破った作品があったとは、驚きです。現在と少女時代を行き来した作りも斬新でした。 そして国村隼って、どうしてああも妙に色気があるのでしょうかね…。
奈良の代表は天理高校に決定しました。
5年ぶりというのは意外ですが、ベスト4に進出して広陵に惜しくも敗れた、あの夏以来の甲子園出場となりました。 智弁と天理、優勝候補2校が順当に勝ち進んでいたのでこの2校で決勝かな、と安易に考えていました。ところが準決勝第2試合で勝利したのは智弁ではなく、公立の生駒高校でした。波乱、と形容したくなりますが、実は生駒は春の大会でも智弁に勝っていました。生駒はダークホースでもなんでもなく、隠れた実力校だったのです。…という、春のことは後で知ったのですが。 生駒は1回戦で奈良大附を破った橿原高校を準々決勝で破っていましたから、もしかしたら強いのかもとは感じていましたが、本当に勝ってしまうとは驚きでした。 生駒-橿原の試合はちょうど休日だったのでテレビ中継を観ていました。生駒が4点先取してこのまま終わるのかと思いきや、粘る橿原が終盤に追いつき延長へ。こうなると橿原に流れが行くかと思えば、相手のミスで出塁したランナーが還り生駒が1点勝ち越し。最後はエース北村投手が投げ抜き、熱戦は終わりました。終了後の挨拶で(おそらく今は禁止されている)両校の選手が抱擁を交わし審判に止められていましたが、自然と体が動いてしまったのかなと感じました。もちろん敵として戦った10イニングでしたが、両校全員で試合を作り上げたような空気感があったのです。高校ラグビーの東福岡-東海大仰星の一戦を思い出しました。解説も手放しで讃えるほど、心が震わされた時間でした。 北村投手は準決勝の智弁戦も完投しました。序盤で5点取られたものの、その後は無失点。逆転した後も、最後のピンチでも粘り抜きました。昨年の準優勝に続く連続出場を目指した智弁は、監督も言及していましたが守りのミスが痛かったのかなと思います。それでもいつも敗戦を糧に強くなってきたチームですから、秋以降はきっと存在感を示してくれるような気がします。 2強の一角を崩した生駒を待ち受けるのは、ラスボス天理。準決勝まで余裕を持った試合運びをしている天理に層の薄い公立校が挑むのは正直厳しいだろうけれど、ここまで熱い試合を見せてくれたのだから、悔いの残らないよう戦ってほしいなと思っていました。 平日で試合は観られなかったので、試合終了後に結果をのぞくと、驚くほどの大差勝ち。ニュースを追ってはじめて生駒に体調不良者が続出しメンバーを入れ替えざるをえなかったことを知りました。 こんな結末になるとは想像もしていませんでした。決勝の舞台に立てなかった部員の悔しさや監督の無念を思うと、胸が塞がれる思いです。それでも最後まで全力で戦った選手たちには大きな拍手が送られたと聞きました。また、相手に失礼のないよう正々堂々立ちはだかり、最後はマウンドで輪を作ることなく整列した天理のふるまいは全国ニュースで流れ、多くの賛辞が送られました。 「体調不良」が結果的にコロナだったかどうかはわかりませんが、検査結果を待ってから決勝戦を行うことはできなかったのか、それとも陽性と判明したら不戦敗になってしまうかもしれないからそれを避けられただけ良かったのか、どの選択がこの状況においてベストだったのかは判断できません。ただ、慣れないポジションを守った生駒の選手が怪我なく終えられたことは幸いだったと思います。そして天理には、奈良代表として堂々と甲子園で戦ってきてほしいです。 高野連は物議を醸したセンバツ選考の定義を明文化したり、暑さ対策で昼夜二部制を検討したりと、ようやくさまざまな動きを見せてきていますが、近年の急激な環境変化には対応しきれていない印象です。環境というのは気候だけでなく、高校野球を取り巻くさまざまな問題という意味です。 ネット社会の今は、今まで知ることのなかったいろいろなものが目に、耳に入ってきます。それらがすべて真実であるとは思ってはいませんが、何も考えず甲子園を観て、涙を流す高校球児にもらい泣きしていた若かりし頃が懐かしいです。 甲子園やインターハイは高校の部活の全国大会です。 主役はいったい誰なのか。誰を、何を守るべきなのか。 敵が対戦相手から、暑さや表に出ない誰かの思惑に代わっても、その答えは何十年も前から変わらないはずです。 観ているだけの者には何の権利もありませんが、少なくとも当の本人たちがそれらに振り回されて背負う必要のない重荷を背負わされることのないよう、大人たちには動いてほしいものです。
7/19〜21 vsF ○○○
よろしくない負け方から帰阪しての連戦、ただ先発は日ハムが得意な山岡だし、打線が援護すれば(そしてエラーがなければ)大丈夫だろう…と楽観視してたのですが、蓋を開けてみれば打線の援護はあったものの山岡は本調子でなく終始ヒヤヒヤものでした。 先制点を叩き出したのはマッカーシー。例の棒立ちから高めの球を特大ホームラン!(なぜマッカーシーに高めを要求…?) その回はそれにとどまらず、3点を先取。次の回に1点返されてしまいますが、その裏に(よくわからない)ボークで追加点。4回は2アウトの後、ようやく三凡かと思いきや石井に死球を与えたのは、その前に2回当てられている報復だったのですかねぇ…。石井も苦笑いしつつ憮然としていたようにも見えましたが、日ハムが報復しない方針のようですから、ちょっとハラハラしました。 山岡は毎回ランナーを出しながらも、なんやかんやで7回1失点と投げ抜きました。やっぱり援護があれば違います。宗の再三の好守がありましたが、打撃が良いと守備もそれに引っ張られる感じがします。打たない日も守備は頑張ってほしいですね…。8回は阿部、9回は点差があったので近藤が登板し、無失点に抑え結果的には快勝でカードの頭を取りました。 翌日は椋木が2回目の先発登板。日ハムはコロナのさらなる続出で監督は代行の代行、さらには松本が骨折で離脱という状況。…という影響もあってか、椋木はいきなり5三振と最高の立ち上がり。 …が、なぜか好不調が一日おきの打線は椋木を援護できず。2回裏には一死満塁のチャンスも無得点、次の回には椋木が突然2アウトから2四球と乱れ出します。我が家の解説者によると変化球を振らなくなっている相手に対応できていない頓宮のリードのせいのようですが。なんとか抑えると、その直後、打ちあぐねていた根本から吉田正が先制2ランホームラン! …で、援護はまさかのその2点だけ。椋木にもオリックス新人投手が浴びるべき洗礼がやってきました。 と、打たない攻撃ばかりに目を向けていたので、途中まで気づきませんでした。椋木が無安打投球をしていることに! 7回先頭に四球を出し、もうそろそろ終わりかなと思いきや、次の野村をゲッツーに取り清宮も抑えて、いよいよ球場のボルテージが高まってきます。 8回もまさかのと言いたくなるくらいあっさり終わり、その裏、「せめてもう1点! ひとり出たら初ヒットが同点2ランになるかもしらんのやで!」という願いも虚しく無得点。 9回表。大きな拍手に迎えられてマウンドに上がった椋木の顔はあきらかにこわばっていました。先頭石井はいい当たりもライトフライ、続く万波も三振でツーアウト…! いよいよか? ルーキーでまさか山本に続く記録を作ってしまうのか? 打席は代打佐藤。追い込んでの6球目、三振を欲張ったという変化球が甘く入ってしまいました! 球場もベンチも我が家も「あああ〜_(¦3」∠)_」。 今年出場機会に恵まれていない佐藤の意地の勝ち、とも言うべきでしょうか。9回ツーアウトからノーノー阻止といえば西口よりもアレです、M古谷から坂口が阻止した日のことを思い出します。他人事には思えません…。 こんなチャンスはそうそうないでしょうから残念といえば残念でしたが、椋木のプロ野球人生は始まったばかりです。太く長い選手生活を送るうえではきっとこれからもっと輝ける時が来るはずです。とにかく頼もしい先発がひとり加わった、そのことがオリックスファンにはうれしいのです。途中で配球を切り替えた頓宮もナイスリードでした。 困った時の、とでも言うべきか、連戦の谷間で先発し、まずまずの結果を出してくれるのが竹安。今回も9連戦に合わせきっちり状態を上げて昇格し、5回2失点でしっかり仕事を果たしてくれました。相手に野村離脱というアクシデントはあったものの…。 一方打線は、安達休養日で9番大城、1番に西村を入れましたが機能せず。しかし6回、今日も出た! 中川ヒット→正尚ホームランのこれしかないという流れ! そして今日はそれで終わりませんでした。杉本・マッカーシーも続き、二・三塁で紅林。サードゴロが本塁悪送球となり二者生還でこの回一挙4得点! 8回に阿部が近藤にタイムリーを打たれ1点差になってしまいますが、今川ゲッツーで難を逃れ、あとは平野で〆! セーブ王驀進中! 今年の平野は本当に安定していて、むしろブルペンでいちばん安心できる投手かもしれません。平野にそう思える日が来ようとは…。 この3連勝で5割復帰です。貯金でオールスターを迎えられますように! 7/22~24 vsH ●○○ が、貯金の壁は厚い…。 所用で帰宅した時には中盤戦だったのですが、すでにスコアは5-4。宮城は降りているし、じわじわ追い上げられているし、こりゃ負けの流れだなと思っていたら案の定。疲労がどっと増しました。 主軸がホームランを打ち相手のミスもあって3点先取した直後、先頭から連打→3ランで同点とは、宮城らしくもない。…と言いたくなるくらい信用している投手でしたから、この被弾は残念です。その裏チームが勝ち越したにもかかわらず、ベンチ前でキャッチボールしていたらしい宮城は交代。続投させていればもしかしたら逃げきれた試合かもしれませんが、監督は我慢ならんかったのでしょうね。 その勝ち越し回ですが、2点取ってなお無死満塁から連続三振でチャンスが潰えていました。今年は頓宮・福田など、チャンスでからっきしの選手が散見されますね…。 その後も再三チャンスを作りながら得点できず。7回、阿部が出てきた時点で覚悟しましたが、さすが柳田ですねー(棒読み)。阿部は連投のうえ厳しい局面での登板が続いていたので、かなり疲労がたまっている状態だと思うのですが、ここで阿部を出さざるをえない状況になってしまったのが(つまり宮城と打線が)悪いです。そして8回、これまた最近不安定な近藤がスクイズで勝ち越しを許し、デスパイネの押し出しのオマケつきで実質試合終了。一塁をマッカーシーから中川に代えてまで警戒していたスクイズを決めちゃう甲斐はさすがですねー(棒読み)。 翌日はバファローズ☆ポンタDAY。きつねダンスに対抗した(?)たぬきダンスのお披露目。相手が日ハムでないのが残念ですが。ともかくも5割に戻るためにもポンタのためにも勝たねばならぬ! ということでエースの出番です。今年は相性のよろしくないソフトバンクですが、この日もほぼ毎回ランナーを出しつつ、それでも終わってみれば8回9奪三振無失点、二塁も踏ませぬピッチングでした。苦手の牧原や三森がスタメンにいないことにも救われましたが、流石としか言いようがありません。 打線は初回からめずらしく杉本がタイムリーを打つと、2回にも3点追加。5回にはコリジョンルール適用で計5得点。8安打10四死球ですから、もっと取れたような気もしますが…。吉田正がノーヒットでも得点できたのは良かったと思います。 9連戦最後の先発はホークスキラー田嶋。…で、楽観視していたのですが、先制直後に暗転。柳田に同点ホームランをくらった後、さらに連打で勝ち越しを許してしまいます。次の回には柳田におかわり弾を献上。…まあ、ソフトバンクもやられっぱなしではいられないでしょうし、こういうこともあるでしょう。 やはり貯金の壁は厚いのか…とガッカリしていたのですが、その裏、吉田正の四球を足がかりに、杉本が二塁打で続くと、宗の今日2本目のタイムリーが生まれます。さらに代わった武田から紅林のタイムリー、若月の犠飛で、なんとなんと同点に! 心配していた継投は、6回表に比嘉が登板して三者三振。これが流れを引き寄せてくれました! 中継ぎで出てきた天敵和田から杉本が2点タイムリーで逆転! 7回は山﨑福が抑えると、その裏若月の値千金の1号ホームランが飛び出し、点差は3点に! 8回の柳田から始まる厳しい打順は本田が投げ、さて9回。この日平野は特例により抹消されていました。セーブシチュエーションでいったい誰が投げるのか。近藤は不安なので黒木かなと予想していたのですが…。 →まさかのワゲスパック。 怖いので相撲を観ていたのですが、その間にエライことに…。 チャンネルを戻すと、蒼白の中川の顔が映し出されていました。ノーアウト一・二塁? 次リチャード? ホームランで同点やないか!? すんごい打球がライト線ギリギリに飛んでいった瞬間、また相撲に戻しました。 そろそろ抑えたかいなとおそるおそるチャンネルを戻すと、蒼白の宗と中川の顔が…。 ままま満塁!? ノーアウト満塁!!?? そこからは胃痛との戦いでした。牧原を三振に取ると、次の野村勇も三振でなんとかツーアウト。次の次が柳田であることを考えると、谷川原で終わらないとますますエライことに…。 と、必死で祈っていたので谷川原の打球をワゲスパックがこぼした瞬間は息が止まりました。間に合って良かった…。照ノ富士戦も間に合って良かった…。 まさに心臓がもたん……。 というわけで、前半戦は貯金1で折り返すことができました。春先の窮状を思えば上出来です。 5位ながら首位とは2.5G差。今年はまれに見る混パになっています。敵は他チームだけでなく、コロナとの戦いにもなっていますが、とにかく今後誰も離脱しないことを祈ります。最後まであきらめない、去年のようなオリ野球を秋まで観せてくれることを願います! |
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