ずっと楽しみにしていたのですが、なかなかタイミングが合わず、開催終了間近になってようやく来館することができました! しかし、なにゆえ京都のいちばん暑い時期に…。 ひさびさの京都文化博物館。懐かしいなあ、なんて思いながら歩いて11時に到着。 整理券をもらうと…。 まさかの入場時間12時30分( ゚Д゚) 待ち時間の間に昼食を取って時間を潰すしかありませんが、観覧してからランチのつもりだったので、事前にリサーチしていたお店はどこも11時半開店。 周囲をウロウロして開いているお店を探すも見つかりません。博物館の近くのハンバーグ屋さんは開店していたはずと思い出し戻ってみると、お店の前にはすでに数人並んでいます。待ち時間20分程とのこと。しかしもう選択の余地はなし。 並びながらメニューを選んでいると、後ろにどんどん行列ができてきます。調べてみると、《とくら》という京都の有名なハンバーグのお店でした。もう少し迷っていたら手遅れになったかもしれません。 オリジナルハンバーグランチセットを注文。 ごはん・お味噌汁・お漬物が付いて930円。 お箸を入れると肉汁ジュワ~!(そして服を汚す) でも油っぽくないし、ソースもくどくなくて美味しいし、ごはんももさもさしていません。 暑い中並んで良かったです! まだまだ人が並んでいることもありゆっくりしてもいられないので博物館に戻り、待つこと約30分…。 ようやく時間になりました!(すでに足が疲れている) 受付で渡されたのはコレ。 来場者特典のミニ色紙。 金曜は鶴見中尉です。芥子の花が似合います。 さらにコレ。 鶴見中尉のお面…。 もともとは鶴見中尉ナイトとして金曜夜に配付されていたものですが、10時から配付に変更になっていました。鯉登少尉とランダムらしいのですが、お面を着けている人は圧倒的に鶴見中尉ばかりだったような…。それもほぼほぼ20代女性でした。 もちろん40代のおひとりさまにはこんなん着けられる勇気はなく、さっさと鞄にしまいました(ちなみにこのお面対策で大きい鞄を装備していった)が、友達同士でアレコレ語り合いながら楽しんでいる様子は少しうらやましかったです。 まずは登場人物紹介から。 杉元佐一の持ち物。軍帽や背嚢、『少女世界』もあります。そしてなぜか谷垣のブロマイドも…。 アシリパの総備品。身に着けているものからもなんだか凛々しさを感じます。 突然のヒグマ。 看守用…? 監視じゃなくて? 芸が細かい! インカラマッのシラッキカムイ。白いキツネの頭骨なのだとか。 チカパシが耳飾りをつけているのは不良の象徴なのだそうです。 尾形の銃はスマートでどこか冷たさも感じました。 インカラマッが刺されても離さなかったキロランケのマキリ。 さすが人だかりができていた(ので全景撮れず)鶴見中尉の軍服! どこか威厳を放っていました。 こちらも人気の月島軍曹。この軍服の下にあの強靭な肉体を秘めていたのかと思うと…。 鯉登のサーベル。思えば、この物語を通じていちばん変貌を遂げたのは彼ですね。登場時はただの鶴見信者だった若造が、過去の秘密を知って苦悩し、最後はひとりの軍人として未来のための決断を下すところは感動的でさえありました。 有古イポプテのマキリ。確かに大きかったです。 続いては、囚人コーナー。ひとりひとりの手配書と紹介文が並んでいました。中にはモデルとなった人物の当時の新聞記事も。 そして最後にはなぜか、このふたりが。 門倉部長はもちろん、江渡貝くぅんもはずせないキャラですからね。 お次は、アイヌ文化の紹介コーナー。 右上の本の表紙のアシリパが着けていた首飾り。とても美しいです。 ストゥ! これは痛そう! 子どもを脅かすキサラリ。「この世のものとは思えない声」ってどんな声なんだろう…。 アシリパが頭から提げていた袋は意外に大きかったです。 このイラストでは足までかかっていたこの袋は、最終話の3年後の同じアングルカットではアシリパの背におさまっていました。隣の杉元との比較で彼女の背が伸びたことはわかるのですが、細かいところでも彼女が成長したことを感じられるように描かれています。 そして忘れてはならないのが… チタタプー! これには思わず隣の若者集団たちと一緒に声をあげそうになりました。 サンプルだけどリアルです。 続いてはロシアの紹介コーナー。 頭巾ちゃーん! これも声が出そうになりました。 ただのモブキャラかと思いきや、尾形とのスナイパー対決は最後の最後まで胸を熱くさせてくれました。 で…なぜこれ大判? 展示はクライマックスへ。 網走編、樺太編、五稜郭決戦の名シーンが並んでいます。 樺太では杉元とアシリパがいつ再会するのか、ずっとやきもきしていました。 そしてついに訪れたその時! 涙涙…と思いきや、次の瞬間まさかの事態で大爆笑。 ですが、おしっこシャワーが先に構想されていたことのほうがまさかです…。ずっと待ち望んでいた感動のシーンなのに…。 とにかくこの作品、いい意味ですべてを裏切ってきます。 「杉元は死んだ」というセリフが出てくる数ページ後で杉元がバクバクおにぎりを食べているところもそうです。普通は次号へ引っ張るでしょう。それも作者のこだわりのようです。 展示のラストを飾るカラーイラストは壮観でした。 さまざまな登場人物の生きざまが、その1枚に凝縮されているようです。 『ゴールデンカムイ』の魅力は、やっぱりこのふたりだなと思います。 アシリパには杉元に対し淡い慕情も見え隠れしていたけれど、杉元にとってアシリパは信頼できる相棒であると同時に自分が失ってしまった「きれいな部分を持った子ども」でもあり、作中で恋愛関係になることはないだろうと安心できましたし、3年後でも「杉元」「アシリパさん」と呼び合う関係性のままでした。そのさらに先を想像するのも野暮ですね。 イケメンな谷垣を見たのはこれが最後だったかもしれない…。 デザイン性の高いこの2枚は大好きです。 世界観にどっぷりハマっていたので、「本当に終わったんだ」とちょっと泣けました。 杉元は最後、生死を含めてどうなるのだろうとずっと案じていました。 アシリパと干し柿を食べて戦争に行く前の杉元に戻ってほしいと願っていました。 が、杉元は干し柿を食べても変わることはありませんでした。 戦争で、そして金塊争奪戦で変わっていった自分。時は巻き戻せないし、失ったものも増えた傷痕も元には戻らない。それでも杉元は、役目を果たした自分自身を受け入れた。そして過去に「戻る」のではなく、過去を背負って「生きる」ことを、幸せになれるであろうアシリパの隣を選んだのでした。 最終話は、生き残った人たちの余生が語られ、ハッピーエンドで良かった…と安堵したかと思えば、まさかのオチ! シライシー!! 笑かしてくれるわー、とこれだけでも大満足なのに、コミックスの加筆ではさらなる驚きが…。 悪人のはずなのになぜか惹かれてしまう鶴見中尉ですが、それは彼の中に最初から揺るぎない一本の太い芯があったからなのだと改めて思い知りました。 いい裏切りといえば、この展覧会もそう。 余韻にひたりながら出口を目前にした、最後の最後に…! 谷垣源次郎・・・「け」 いや、笑うしかないってー--!! 作品も展覧会も、すべてが控えめに言って最高でした!!! PR
『鎌倉殿の13人』
頼朝がこの世を去り、いよいよタイトル回収…と思いきや、13人いた間はわずかなものでした。 鎌倉はいよいよ血腥く、毎回のように悲しい別れが訪れます。 二代将軍・頼家。以前から、その存在には非常に興味を持っていました。 『吾妻鏡』から読み取れる彼はお世辞にも傑物とは程遠いものでありますが、将軍追放・暗殺というクーデターを北条側から正当化して書き残すには、そういう人物像に仕立て上げるしかなかったのでしょう。 このドラマにおいても、富士の巻狩りで弓矢の苦手な若君に手柄を取らせるため部下が奔走したり、蹴鞠に興じたり、家臣の妻を奪い取ろうとしたりする、いわゆる「暗愚」な一面はありました。しかしその一方で際立っていたのは、自分を軽んじ、裏切り、善意を装って利用しようとさえする御家人たちに不信感を募らせていく若き将軍の深い孤独感でした。誰も信じることのできない彼が心から愛し、慈しんでいた息子さえ、自分が意識を失っている間に殺されたことを知った時の慟哭は、あまりにも悲痛なものでした。 修善寺に幽閉された彼は京とつながり謀反を企て、鎌倉が送った刺客に殺されてしまうわけですが、その結末はおそらく頼家自身も悟ったうえでの行動だったように見えました。誰も助けてくれない、孤独な戦でしたが、逃亡を促すため自分のもとへやってきた泰時の嘆願は、もしかしたら死を覚悟した彼に最後に訪れた救いだったかもしれません。 頼家暗殺を命じられたのは、善児とトウでした。 老境にさしかかっていたと思われる善児には迷いが生じていました。泰時が義時の命に反して匿っていた一幡に対し、善児は殺すことをためらいました。今まで暗殺マシーンのように淡々と指令をこなしていた善児が、はじめて見せた葛藤でした。 いや、そうではないのかもしれません。範頼を殺した際、善児はトウの両親を音もなく始末していましたが、その目撃者であった幼い少女の命は奪うことはしませんでした。あろうことか連れ帰り、自分のもとで育みました。後継者育成という口実はあったものの、わざわざ自分が両親を殺した、自分に恨みを持つであろう娘でなくても良かったはずです。その真意ははかりかねますが、幼子を自分の手で育て上げるうち、おそらく天涯孤独であろう善児の中に、子どもへの憐憫の情のようなものが生まれたのかもしれません。千鶴丸を池に沈めた時にはなかったその感情が、暗殺者善児の綻びでした。 頼家との一騎打ち。善児にひけをとらぬ頼家の剣技は凄まじいものでした。それは年齢を重ねた善児の衰えのせいではなく、頼家が武家の棟梁としてふさわしい武芸を身に着けていたという、頼家へ敬意と愛情を捧げた演出であったと思います。頼家が菩提を弔うために書いた「一幡」の文字にひるんだ隙を、頼家は見逃しませんでした。はじめて太刀傷を受ける善児。激闘の幕は、参戦したトウによって閉じられました。 トウは善児を救ったのではありません。 善児を頼家に殺されてはならなかったからです。 善児は、父の仇、母の仇。一度たりとも忘れることはなかったこの恨み、晴らすべき時をずっと待っていたのです。 ようやく復讐を果たしたトウ。 しかし、善児の胸に刀を突き立てたその表情に、達成感は微塵もありませんでした。 育ての父ともいえる善児と過ごした時間は、果たして憎悪だけに支配されていたのでしょうか。 一幡との遊び道具をこしらえる善児の、まるで孫を見守る祖父のような表情に、心動かされる時はなかったといえるでしょうか。 しかし善児はそんなトウの感情すべてを受け入れるかのように見つめ返していました。トウの憎しみも、悲しみも、葛藤も、狼狽も、愛も、この結末も。 もしかしたら善児は、この時のためにトウを後継者として育てたのかもしれません。 血塗られ、悲しみに彩られた修善寺の回。 そのラストカットは、今まで多くの命を奪い観る者に恐怖を与えてきた善児の、あまりにも静かな臨終でした。 一方、義時は迷い続けていました。 自分がどんどん黒いほうへ堕ちていっていることを、泰時に指摘されずとももちろん自覚していました。だからこそ、迷い続けていました。しかし状況は待ってはくれません。 「坂東武者の世を作る。そのてっぺんに北条が立つ」 兄・宗時の最後の言葉は、まだ遠い夢、未来への希望のはずでした。 しかし今やそれは、義時の呪いとなっている。 比企、仁田、一幡、頼家。北条がてっぺんに立つということは、義時のまわりの人びとが、次々と消えていくことでした。 そしてそれはこれからも続いていく。 畠山の乱、時政の失脚、和田合戦。実朝暗殺。承久の乱。待ち受ける過酷な出来事に、義時、そして北条家はどう立ち向かっていくのでしょうか。そして兄を殺した善児と今は自分も同じだと自覚した義時は、数々の屍を乗り越えた末に、どんな最後を迎えるのでしょうか。 複雑なパワーゲームをここまで明快に、そして多数の登場人物ひとりひとりに感情移入しながら鑑賞できる作品になるとは予想もしていませんでした。 出色の展開に、毎回圧倒されています。
8/23・24 vsF △○
釧路・帯広で開催される道東シリーズ。デーゲームのため見られません。が、我慢できず、仕事の合間にちょいちょい一球速報をのぞいてスコアを確認してしまいました…。便利な時代…。 スポーツナビアプリはトップ画面にリアルタイムのカウントとランナーの出塁状況が表示されるのですが、 いつ見ても満塁! が、いつ見ても0点!! どういうこっちゃ!!?? 経過は帰宅してからゆっくり確認したのですが、リアルタイムで観られなくてむしろ良かったかもしれません。文字を追うだけでイライラしました。 山岡がかわいそうすぎる…。相手のミスもあってスコアレスドローで済みましたが、またも負けがつくところでした。 引き分けでも痛いのに、負けなんてしたら目も当てられない2戦目は、たまたま(本当にたまたま)半休を取っていたので、試合開始からテレビ観戦。4回に相手のミスに乗じて2点先制すると、その裏竹安が2アウトからなぜか4連打をくらい、紅林のエラーも絡んで逆転されてしまいます。しかし5回、中川の2ランで再逆転。さらに頓宮のタイムリーも出て3点を取り返しました。その裏から山﨑福に交代。比嘉、阿部と無失点でつなぎ、最後は平野が近藤にホームランをくらって1点差になるものの、そんなことで動じない不動の抑えはその後を3人で抑えて試合終了! いやー、せっかくの休みが台無しになるところでした。 8/26~28 vsL ●○● 試合のなかった木曜日、上位2チームが敗れ、がぜん勇気が湧いてきたオリックスファン。本拠地で獅子狩りやー! と、勢いこんで臨んだ金曜日。 …山本で負け? 見えてきた優勝のしっぽがスルリと逃げていきました。 梵コーチがコロナに感染してから、ずっと祈っていました。いつも隣にいた中嶋監督は無事でいてくれと。 誰が抜けても痛いことは間違いない。濃厚接触で抹消されていた杉本が、戻ってきた直後に足を痛めてまた抹消されたのも確かに痛い。だが、オリックスにおいていちばん抜けてはいけないのは、誰でもない、中嶋監督なんだ!! …と、つくづく実感させられた一戦でした。 以前、しつこくエンドランをしかけて失敗しまくった試合がありましたが、あれはヘッドコーチの立案だったのか? …と疑いたくもなります。出しても出してもランナーがいなくなるのはどいうこっちゃ。今井はたくさん投げさせておけば突然崩れることがありますし、西武はできるだけ中継ぎを使いたくないはずですから、今井から球数を稼いで早いうちに降板させることが勝ちへの道筋とばかり思っていました。え、違うの? 山本も山川のホームランは防いでほしかったですが、打線が追加点を取れないどころか今井に9回144球投げ切らせたことが問題です。さらにいえば9回裏も二死二塁でサヨナラのチャンスだったはずなのに、まったくそんな気がしなかったことが、もっといえば一塁が空いているのに勝負されているマッカーシーをそのまま打席に立たせるなら代打という選択肢はなかったのか(10回裏に若月に代打西野を出すならマッカーシーに出すべきちゃうか)、愛斗から始まる打順は比嘉じゃないんかいほら言わんこっちゃない…、と、代行一戦目にして水本監督代行に言いたいことが山ほど溜まってしまいました。 そのモヤモヤ~を全部吹き飛ばしてくれたのは宮城の快投。先週に引き続いて初回をスッと抑えると、その裏西武キラー西野の二塁打の後、宗の4号2ランで先制。援護をもらっても宮城はスイスイ。不運なヒットが続いてもしっかり後続を抑えます。頼もしい宮城が帰ってきました。 打線は昨日とうってかわって、無駄な動きはなし。5回に相手のフィルダースチョイスで追加点を上げると、吉田正の2点タイムリーでトドメ。 最初は難しいかなと思っていた完投も、点差が離れたことで現実味を帯びてきました。無失点のまま8回を降りた宮城。高山コーチはあえて話をしなかったようでした。9回表、登場曲にあわせて神戸くんが宮城の名前を呼びあげ球場が大きく湧いた瞬間は、今年の名場面集に加えられると思います。宮城はしっかりと期待にこたえ、初完封で9勝目を飾りました! シーズン当初は打ち込まれることも多く、今年の宮城はどうなってしまうのかと思いましたが、ここに来ての復活は非常に頼もしいです。しかも昨年のお得意様から一転、今年は攻略されたかと思われていた西武相手に2試合無失点ですから、本当に素晴らしい。きつい夏場にローテを守るだけでも大変なのに、月間MVP候補に上がるであろうこの活躍。うれしい限りです。 おかげでBs-1グランプリも楽しめました! 気づいたら始まっていたので投票できなかったのですが、個人的にはアンビシャスが面白かったです。しかしチキチキジョニーの作りこみ具合(というかオリックス愛)には脱帽。それにしても誰もかれもマッカーシーネタばかりだったのはなぜなのか…。 というわけで気分よく迎えた日曜日。「椋木は先週ベルドだからダメだっただけだし! 京セラ無失点だし!」と、ひとつ勝っただけで根拠の薄い自信が湧いていたのですが…。 試合前、「椋木捻挫で登板回避」の報を目にして机に頭がめりこみそうになりました。 コロナや脇腹痛の再発ならわかりますが、捻挫とは…。 どういうこっちゃねん…。 しかも代役は山﨑颯。最近二軍で好投していたとはいえ、春先の記憶が生々しいだけにまったく期待はしていませんでした。 が、蓋を開けてみれば、あれ、去年の山﨑颯? というくらい力あるストレート。西武打線を完全に翻弄していました。一巡目をほぼ完璧に抑えたものの、怪我明けで中3日の状態では3回が限度だったのでしょう。あとは帯広でも2番手で登板し勝ち星を上げた山﨑福に託す…はずでしたが、これがだーいごさーーーん! 先頭にヒットを許すと、そこから止まらぬ6連打。次の投手の肩もできていなかったのか、継投が遅れ、ようやく交代した村西も悪い流れは止められず、一気に5点を取られ逆転されたどころか試合の趨勢が決まってしまいました。 相手は違いますが、竹安ではなく颯の後の福は打ちごろだったのですかねえ…。 そしてこの回はミスも相次ぎました。こうなると崩れてしまう山﨑福です。悪循環で選手が集中力を欠いているようにも感じました。中嶋監督不在の影響はこういうところにも出てしまうのでしょうか。 悪い流れは比嘉にも襲いかかり7-1になってしまいますが、まだ6回。ドカンとホームランが出れば点差は縮まります。というところで、ホントに出た! 中川の3ラン! まだいける! …と思ったのに…。本田が2アウトから長打を浴びてあっさり失点。なぜか回またぎした8回には山川に一発。ひさしぶりに出てきたと思ったらこれか…。 楽天が敗れたことでなんとか3位はキープしましたが、あわよくば3連勝、勝ち越しは絶対というこのカードで負け越しは痛い。痛すぎる。 試合後には西野・近藤のコロナ感染も発覚(土曜には辻コーチも離脱済)。もうダブル、いやトリプルパンチを浴びてノックダウン寸前です。 来週からは楽天・ロッテ相手にビジターゲームが続きます。去年のスローガン「全員で勝つ!」をもう一度思い出してほしいです!!
今年もコロナと猛暑に翻弄された甲子園でした。
抽選前にクラスターが起きたチームと抽選後に起きたチームで差ができてしまいましたし、いろんな考えや思いはあるだろうけれど、昨年のように不戦敗がなかったことは良かったのかなと思います。 天理は初戦の山梨学院を接戦で制しましたが、次の試合で海星に敗れました。 終盤から観ていたのですが、8回裏、1点を返してなおも二死満塁。戸井選手の打ち上げた打球はレフト前に落ちるかと思いきや、セカンドが見事な背走キャッチ。落ちていれば同点間違いなしの場面でした。戸井選手は序盤にもセンターオーバーの打球をファインプレーされており、天理に運がなかったというよりは、これら素晴らしいプレーの連続が海星に勝ちを呼び込んだのかもしれません。生駒高野球部が送った横断幕を掲げて、生駒野球部員が見守る中での試合でしたが、残念ながら2回戦敗退となってしまいました。さすがプロ注目の日本文理投手を打ち込んだだけあり、海星は強かったです。 試合はなかなか観られませんでしたが、京都国際-一関学院や、興南-市船橋のサヨナラゲームは、敗者の涙も相まってやはり強く印象に残ります。あとは大阪桐蔭に挑んだ旭川大。監督すらクジをひいたキャプテンに「何やってんだ」とツッコんだ(まあ冗談半分でしょうが)くらい、展望は大阪桐蔭の圧倒的有利でした。しかし始まってみれば、旭川大が1回表に先制、3回には2ランで追加点と旭川大ペース。「もしかしたら…」と番狂わせを期待して家を出ました。そしてお昼に結果をのぞいたら、大阪桐蔭が逆転勝ち。「やっぱりな…」と思いながらも、最後に二死満塁まで攻め立てた旭川大の健闘には心の中で拍手を送りました。 大阪桐蔭は2回戦の聖望学園戦を19-0で圧勝、3回戦も二松学舎大付を相手に得点を与えず完封勝ちと、横綱相撲でベスト8に進出しました。さすが王者、春夏連覇は間違いないだろう。そんな予想をしていたのですが…。 高校野球は一発勝負。わからないものです。 下関国際との準々決勝は観られなかったのですが、どうやらバント失敗のトリプルプレーが流れを相手に渡してしまったようです。打球が小フライになってしまったのは不運だったとしても、ランナーを走らせていなければ3つのアウトは取られませんでした。手堅い作戦を選ばなかったのは、突き放そうとしても食らいついてくる下関国際に焦りを感じ、複数得点を取って逃げ切ろうという算段だったのではないかと想像します。 結果、1点差のまま9回表。先頭がヒットで出ると、続くバッターはバントの構えからヒッティングで一・二塁となりました。そしてバントで送り、逆転打が生まれたわけですが、バスターがただのバントなら良くて同点、もしかしたらそのまま終わったかもしれません。この一打に、采配の冴えを感じました。スポーツニュースには「大金星」や「番狂わせ」という文字が踊りましたが、おそらく坂原監督は大阪桐蔭に勝つための戦略を練りに練り上げ、試合に臨んでいたのではないかと思います。そう確信したのは準決勝の近江戦です。この日もプロ注目の山田投手が相手でしたが、決して焦ることなく序盤はボールを見きわめ、疲れの出てくる中盤から終盤にかけてたたみかけていきました。また、ピリッとしない先発を2回で交代させたり、点差がついても連続スクイズで加点したり、隙を見せない采配が光りました。そしてそれに応える選手たちも素晴らしかったです。この試合だけでもファインプレーはいくつもありましたが、フライが上がるとすぐに何人もの選手がバックアップに走っていく徹底された組織力のほうが印象に残りました。大型選手がいなくても、チームの結束と采配の妙で勝利を勝ち取っていく…ちょっと明徳の馬淵監督を思い出しました。 しかし、大型選手がいなくても着実な野球で勝ち上がってきたのは仙台育英も同じ。 優勝候補の明秀日立を激戦の末に破ると、準々決勝の愛工大名電戦も危なげなく勝ち上がってきました。仙台育英といえば好投手のイメージでしたが、今年の仙台育英は絶対的エースがいないかわりに、エース格が何人もそろっています。継投が主流の現代の高校野球においては大きなアドバンテージです。 そのうえ準決勝では、18得点を挙げての圧勝。投手力だけでなく、打撃の破壊力も大きいことを見せつけてくれました。 しかしもっとも強さを感じたのは、守備や打席で感じられるひとりひとりの意識の高さです。点差が開いても気を緩めることなく、最後まで練習でこなしてきたことを地道に遂行する強い意志を感じました。 今年の仙台育英に隙はなし。 しかし、優勝候補を相次いで破った下関国際にも勢いがあるはずです。 予定どおりに日程を消化し、迎えた決勝。 初優勝の栄冠を手にするのは仙台育英か、下関国際か。 接戦を期待しましたが、投手陣の蓄積疲労にはやはり大きな差があったようです。 これまで気迫のリリーフで強豪たちを退けてきた下関国際・仲井投手でしたが、7回に決定的な満塁ホームランを浴びてしまいました。 9回表、下関国際最後の攻撃。甲子園はいつも劣勢に優しいものですが、この時もアルプススタンドの演奏に合わせて観衆から手拍子が起きました。それに背中を押されるように連打が出ると、応援はますます大きくなりました。 しかし仙台育英は揺るぎませんでした。東北勢の初優勝、優勝旗の白河越えを期待して味方についていたはずの観衆が相手の応援に回っても、落ち着きを失いませんでした。最後のアウトを取ったサードゴロもかなり難しいプレーに映りましたが、ファインプレーと感じさせないほど安定したスローイングでした。 甲子園は、強いチームが勝つのではない、勝ったチームが強いのだといわれます。 それに倣えば、最後の一戦に勝った仙台育英は、この夏いちばん強いチームでした。しかしこの夏通じて、仙台育英ほど優勝校にふさわしい、すべてにおいて強さを感じるチームは他になかったようにも思います。 そのチームを作り上げたのは、選手たちの努力はもちろんですが、監督の力も欠かせないと思います。 苦難に満ちた3年間を過ごした全国の高校生たちを讃える須江監督の優勝監督インタビューは、非常に心に響くものでした。そして敗れた下関国際の坂原監督の、悔し涙にくれる選手ひとりひとりに感謝の言葉をかける姿も印象的でした。 両校とも素晴らしい指導者が素晴らしい選手たちを育て上げ、素晴らしい決勝戦を戦ってくれた。 今年の決勝は、とりわけ胸を熱くさせてくれる一戦となりました。 アルプススタンドに戻ったブラスバンドの応援も楽しかったです。今までにはなかった曲をたくさん聴くことができました。個人的に楽しみにしていた近江高校はT.Mメドレーを披露してくれましたし、国学院栃木の『新世界』は斬新でした。『鎌倉殿の13人』をさっそく取り入れた高校もあって、技術の高さもさりながら意欲がすごい。また、吹奏楽部が活動事情で来場できず、録音した演奏を流していた試合もありましたが、応援の強制が問題視されている今こういう解決方法もあるのかなと思いました。 まだまだ、今までどおりにはいきません。レギュラーを入れ替えざるをえないチームもありました。無念を抱えて甲子園を去らなければいけなかったことには胸が痛みます。 早く、早く日常が戻ってほしい。 次の夏こそ、応援の合唱に、大歓声に包まれる甲子園が見たい。
8/16・17 vsM ●☂
蒸し暑い夜のほっともっとで、病み上がりの山岡は最初からどこかしんどそうでした。 6回、山口の打球がスタンドに着弾する瞬間にチャンネルを替えたのですが、一球速報で7回にチャンスが来たので「同点になったら観よう」と再開を待っていたら…降雨コールド。反撃が遅すぎました。そもそも美馬からまったく打てなかったことが問題。前回打ったからといって今回も打てるとは限らないよなあ…。ペイペイドームで打ち疲れたのか? 次の日は田嶋-佐々木朗希で、「いいかげん佐々木を打ってくれ」と祈っていたら試合直前に中止決定。なんじゃそりゃ。 試合消化も早いですし、暑い季節に休養ができたのはいいですが、その間の他チームの結果に戦々恐々。まれに見る混戦パ・リーグ、落とせる試合はひとつもありません。 8/19~21 vsL ○○● 前回は山本・宮城・山﨑福で玉砕したベルーナドーム。あの頃よりは暑さもましになっているし、目指せサンタテ返し! ということで、先陣を切るのは2試合連続勝ち星のないエース山本。初回にいきなり若月のミスで失点してしまいますが、その後は立ち直って無失点。攻撃側は4回、押し出しと暴投という今井相手に勝つにはこれしかないというパターンで逆転。さらに若月のホームランで3-1、山本にはこれで充分…と言いたいところでしたが、6回に突如連打を浴びて同点にされてしまいます。ところがその直後、若月がまさかの2打席連続ホームラン! (何度でも言う)まさかの勝ち越しホームラン!! 山本は8回もなんやかんやでランナーを溜めますが、なんとかリードを守って終えます。「110球を超えているし、さすがに降板か…前回も前々回も後ろに勝ちを消されているから投げ切ってほしかったが…平野も今日は抑えるだろ…」と覚悟を決めて9回裏を待っていたら、なななんと続投。これは志願したな!? 2アウト後代打おかわりにヒットを打たれ、外崎にも粘られましたが、最後は三振! 135球を投げ切り11勝目を手にしました!! 若月の2HRのおかげでもありますが、ヒーローインタビューで序盤に暴投&併殺をやらかした若月へチクリと毒針を刺していく山本…。 2戦目は西武に相性の悪い宮城と今季好調の與座という沖縄対決。初回、スイスイと抑える宮城の様子に「今日は大丈夫かも」と期待が湧きました。そしてそれを裏切らず、今日の宮城はまるで昨年に戻ったかのよう。右も左も内外投げ分け、相手に主導権を握らせませんでした。打線は2回、頓宮がスタメン抜擢に応えてタイムリーを放つと、7回もタイムリーで2打点の活躍。8回は代わったボー・タカハシから中川の犠飛・宗の3ランで4点追加。6点あれば宮城もついに完投できるだろう…と思いきや、8回で降板となりました。本人は投げたかったようですが、7回に足を攣りかけていたようで、8回もピンチを招いたためお許しを得られなかったようです。ぜひ次の京セラでリベンジを果たしてほしいですね。 さてここまで来れば期待のかかるサンタテ返し…ですが、病み上がり&投げにくいらしい初ベルドの椋木では厳しかろう。しかしいきなりの四球祭りで2失点とは想像を超えていました。2回も2アウトから連打を浴びると即交代。山本や宮城が長いイニングを投げてくれたおかげでブルペンデーにできました。村西から6人つないで、8安打浴びるも1失点で凌ぎます。 …しかし、ブルペンがどんなに頑張っても打たなければ逆転できないわけで。3安打で勝てるわけがありません。 先発をすぐに降ろしてまで勝ちを取りに来たのに、打線がそれに応えられませんでした。 たやすく3連勝できるとは思っていませんでしたが、残り試合を考えれば勝ち越しで充分とはもう言えなくなっています。いいかたちで3戦目に持っていけただけに、悔しい敗戦でした。 来週も週末に西武3連戦がありますから、次こそ首位をスイープです! いよいよ正念場になってきました。 |
* カレンダー *
* 最新記事 *
* ブログ内検索 *
|