忍者ブログ

いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
<<  < 4344454647484950515253 >  >>
9/15・16 vsF ○●

試合のなかった14日、西武がソフトバンクにスイープされ、実質優勝争いから脱落。「ソフバンは11連戦だからキツイ」とは何だったのか…。奥村先発のブルペンデーも高橋光成に勝ったし…ここに来て主力が地力を見せ始めました。
さてオリックスは、今度こそ落とせない最下位日ハム戦。「京セラだから大丈夫」と信じていたものの、現実はそう甘くありませんでした。
取ったら取られる近頃の山岡。先制直後の回ですぐさま同点に追いつかれてしまいます。6回1失点はもちろん好投の部類なのですが、そこは日ハムキラーで京セラに強い山岡ですから、無失点で切り抜けてほしかった…というのは贅沢ですかね。
打線は杉本をはずし中正頓をつなげてきたものの、中川・頓宮の当たりが止まっていることもあってなかなか機能しません。とくに頓宮は日ハムの対策に嵌められているような気がしますね…。
得点できないまま、そして阿部・宇田川の継投で相手にも得点を許さないまま迎えた8回裏。1アウトから中川がヒットで出塁すると、吉田正も続いてようやく打線がつながります。頓宮は三振したものの宗がヒットでつないで2アウト満塁、ようやく訪れた勝ち越しのチャンス! 打席には先制のきっかけとなる二塁打を打っている紅林! …のはずが、なななんと代打・西野!! 「ええええ」と叫んでしまいました。いくら西野の代打打率が高いといっても、ここの代打は想像もしていませんでした…。
これが驚きのナカジマジック! 西野はカウント2-2からのストレートをレフト前に弾き返し、勝ち越し成功! 起用に応えた西野も素晴らしかったですが、なんといっても追い込まれた状況ながら落ちるフォークを完璧に見逃した4球目が分水嶺でした。相手の選択肢を奪い、ストレート勝負に持ち込んだ西野の勝ちでした。
あとは9回表を平野に託すだけ。勝ったも同然! …あ、また思っちゃったよ。
先頭を出すも「まあ平野だし」。バント後にまたヒットを打たれても「ま、まあ平野だし…」。しかし代打・清宮が出てきた時点でちょっと、いや、かーなーり嫌な予感はしました。
確か清宮は打率が2割2分ないことでBIGBOSSに批判の的にされていたはずですが、本当なのですかね。最近やたらと打っているように思いますし、この時も打たれる気しかしなかったのですが…。
平野には今までたくさん助けられてきました。こういう時だってあります。
追いつかれての9回裏、こういう時あっさり終わると流れは相手に行くものです。そんな時にあっさり三振するだろうという予想を裏切らずあっさり三振する代打を守備固めの打順で出す必要はあったのでしょうか。しかもそのまま守備につかせたものだから、あやうくライト前ヒットが二塁打になりそうな場面もあったのですが。
2試合連続延長戦はキツイ…。
この日もブルペン陣は頑張ってくれましたが、全員ランナーを背負うなど内容は良くありませんでした。相手の盗塁失敗×4に助けられましたが…。それもこれも援護がないからです。
2試合連続引き分けが見えてきた12回裏、先頭太田がツーベースで出塁し球場が大きく沸きます。この日ようやく昇格した太田は、二軍の結果そのままに内容のある打席を見せてくれていました。次の打順は山足代打でバントもありと思いましたが、あえてそのままだったのは、復活の一打を期待したのか、同じアウトでもバント失敗で三塁封殺よりはマシと思ったのか、いずれにしてもこちらとしてはやはり前者の結果を願っていましたから、もうガッカリを通り越して悲しくなってしまいました。
2アウトになったものの、打席には代打・若月。まさか若月に期待する日が来ようとは…。
早々に追い込まれた後の4球目。
「頼む頼む頼むー!」という球場・テレビ前の全オリファンの願いを乗せた打球は、ライトフェンス直撃!
ライトが万波だったものだから一瞬ドキッとしたものの、太田はしっかりスタートを切りホームベースへ!! なんとなんと延長12回サヨナラ勝ちー!!
起きてて良かったー!!!
今日も勝ったソフトバンク、その尾羽の先っぽをギリギリ掴み続けることができました!!
これ以上ない大きい勝利。さあ勇気が湧いてきました。2連勝して直接対決を迎えるのだ!
…と行きたいところでしたが…。
先発増井の文字を見てウームと意気が削がれたものの、なんやかんやで期待値よりは頑張ってくれたのかなと思います。しかし毎回ランナーを出してのなんやかんやでしたから、3巡目の5回から継投だと思っていたのですよね。そのために山﨑福をベンチメンバーに入れたのだろうと考えていたのですが。勝ちをつけさせたかったのかなあというのは邪推でしょうか。
もちろん連続延長戦の影響はあったのでしょうが、継投も後手後手になってしまいました。しかも選択したのが村西とは…。回の先頭からならまだしも、村西に火消しができるとはこれっぽっちも思えませんでした。むしろ火消しどころか火に油を注ぐだろうと。それにしても犠飛+3ランとは…。本当に清宮は打率2割2分に満たないのですかね?
吉田凌が8回に登板しホームランを含め2失点していましたが、むしろ起用が逆だったのでは…?
打線は吉田正の3安打や宗のホームランはあったものの、得点はその3点のみ。序盤で左キラー西村に長打が出たものの紅林が本塁アウトになったプレーも痛かったです。
試合後コメントで監督が「信じられないミス」と言及していたのは、清宮の3ランの場面のようですが、それ以外にも太田の牽制アウトや犠飛の打球を佐野皓が落球して本塁に投げられなかったことなど、信じられないに値するミスが散見されました。今更ですがこの大事な時期にミスしている場合ではありません。
Tもね…ヘルメットに安達の背番号を書いて気持ちを背負うのはいいですが、その結果がセカンドフライはあんまりです。3の数字がむなしい…。
先発が緊急回避したソフトバンクが快勝する一方、痛すぎる負け。
これで直接対決サンタテは必須になりました。このチーム状態ではあまりにも厳しい…。
贅沢は言わない。気合は見せてほしい。願うのはそれだけです。







PR
9/10・11 vsH ○●

山本だからマストウィン! …のはずですが、勝ちを消されたり援護がなかったりで勝てないことも多いうえ、山本の天敵である三森や牧原がスタメンに戻ってきていますから、安閑とはしていられません。
その初回、いきなり三森にポテンヒットを打たれると、内野守備のミス連発で失点という不運な立ち上がり。それでも三振と併殺で1失点で済ませるところはさすが山本。気合を感じました。
気合を感じたといえば、同点の3回裏の吉田正。打った瞬間確信の弾丸ライナーは勝ち越しの一発! もちろんガッツポーズも満面の笑みもないけれど、ベンチに帰ってきてのハイタッチはいつもよりちょっと力が入っていたような気がしました。
4回にはこの日から戻ってきた杉本が二塁打で出塁。第一打席はチャンスで三振していましたが、降格前より良くなっていると信じていいのだろうか。そして紅林がヒットでつなぎます。紅林は初回の遊ゴロをタイムリー内野安打にしてしまい、4回にも送球エラーをかましていましたが、2回の同点タイムリーとこのヒットで取り返した…か?
しかし次の若月はランナー還せず。二死二・三塁となりチャンスは続くものの、次の1番中川は申告敬遠。2番渡部は一軍ノーヒットですから、そりゃそうなります。
この日は1番中川・2番渡部という、またまた斜め上を行く打順でした。なぜ中川と吉田正の間に打率.000を挟むのか…バント要員にしかならないではないか…。
初球からなぜか振らない渡部。カウント2-1からのど真ん中も見逃して追い込まれてしまいます。こりゃボール球振って三振のパターンか…と9割諦めモードで迎えた5球目!  高めストレートを振り抜いた打球はライト前へー! 本当にうれしそうなガッツポーズ、激しくボール返還要求する中嶋監督、ベンチ観客席全員の大喜びもすべてが絵になる初ヒットでした!
5回には大城にもタイムリーが出て差は4点に。山本は今宮にソロを浴びるもののリードを守って降板。この日も平野不在だったため阿部・ワゲスパックの盤石リレーで、首位攻防戦初戦を獲りました!
安達が守備で脇腹を痛めたのと、平野がちょいちょい不在になる理由は気になりますが…。
ともかくも!
デーゲームで西武が敗れていたため、なななんと!
オリックスが(去年以来の)単独首位!!


↑ 記念撮影

日曜日の先発は宮城とばかり思っていましたが、山﨑福でした。相手が千賀とあって勝てれば儲けもの、宮城は楽天戦に回してそこで確実に1勝を取りに行く…という計算なのでしょうか。
さて蓋を開けてみれば、いきなり柳田に3ランを浴びるヤマサチ(「それ入るん!?」と呆れるくらいとんでもない打球でしたが)。千賀から1点取るのも難しいのに、4点なんて絶対無理だろうと嘆いていたら、3回にも三森にソロを浴びるヤマサチ。こらあかん、としばらく別の試合を観ていました。
チャンネルを戻したのは6回。疲れが出始めたのか、千賀からランナーを溜めると打席にはT-岡田。いきなりファールゾーンに打ち上げ! …と思ったら、屋根に当たってフライにならず。助かったTは6球目にタイムリー! まあ4点差だったもんね!
一死一・三塁、紅林の打球はセカンドゴロゲッツー…かと思ったら、三森がはじいてさらに1点! またもラッキー!
さらに続く伏見はショートゴロゲッツー…かと思ったら、一塁塁審の手がアウッ…と上がりかけてからのセーフセーフ! これにはもちろん藤本監督リクエスト。しかし映像を見ても実にきわどい! セーフといえばセーフだしアウトといえばアウト…ということで判定どおりセーフのままに! 中嶋監督は渡部に代打・頓宮を送るも、ここは千賀の意地が勝ちました。
ヤマサチが降板して以降、村西→山田で無失点を続けているオリックス投手陣。次に送り出されたのは西武戦で圧巻の投球を見せた宇田川。ここを三者凡退に抑えて流れを持ってきてほしいところでしたが、先頭に四球を出しパスボール、バントで一死三塁の大ピンチ。しかしここからが宇田川の真骨頂。柳田・デスパイネを連続三振に斬ってとり、今日も存在感を発揮しました。
7回裏は三凡に終わるも、中嶋監督は攻めの姿勢を崩しませんでした。8回表に登板したのは山﨑颯。もちろんアッサリ三人で終わらせます。負けているのに颯一郎はもったいなさすぎない? と思いましたが、もしかしたらナカジマジックはその裏に起こる出来事を予見していたのかもしれない…のは言い過ぎか?
相手はもちろん勝ちパターンの藤井。打ち崩すのは難しかろうと思っていましたが、先頭杉本がヒットで出ます。しかし続く宗が一ゴロゲッツー…と思ったら、ファースト中村の送球が乱れ今宮が捕球できず、転々としている間に杉本は三塁へ! 二死無走者のはずが無死一・三塁の大チャンスに!
ここでT。さっきは打ちました。4点差だったので。ここでは打たないだろうと思いました。
…たまには裏切ってくれよ!
そして紅林も難しい低めを打ち上げて浅いフライ。大チャンスがあっという間にツーアウト…しかも次は小田…。そりゃ「終わった」と思いますよ。
もちろんフォークを振らされて三振。甲斐がこぼしたのを見て一塁へ走りますが、どうせアウトだろ…と思ったら、甲斐の送球が遅れて余裕のセーフ! アウト判定はもちろんリプレイ検証で覆り、満塁に!
そして頓宮が初球をレフト前へ弾き返し、1点差! これは完全のこちらの流れ!!
…と思ったのですが、ここは藤井の意地が勝ちました。中川でダメならやむなし。9回はモイネロですから、ここで同点に追いつけなければもう無理です。
終わってみれば惜しい負けだったものの、想定内の負けといったところでしょうか。しかし終盤の追い上げは頼もしく感じました。相手のミスのおかげとはいえ、ある程度つけこめたことは大きいです。そこで追いつけなかったこともまた、大きいのかもしれませんが…。


9/12・13 vsE ●△

楽天は2.5G差の4位とはいえ、優勝争いの一角です。そこに宮城・田嶋の左腕二本柱を送りこむのですから、2連勝狙いだったはずです。
…もちろん、相手あってのことですから、そう簡単にはうまくいかないのはわかっています。
しかしこの時期、負けは負けでも内容のある敗戦にしてほしかったというのが切実なところです。
則本は相当気合が入っていたようでした。頓宮のホームランで先制するものの、それ以外はつけ入る隙がありませんでした。しかし宮城も負けてはいませんでした。ランナーを背負っても怯むことなく、立ち向かえていたと思います。
潮目が変わったのは3回。杉本のクッション処理が拙いのは今に始まったことではありませんが、その後の悪送球も含めてあまりにも不用意なプレーに映りました。正直、この日の杉本は打席も含めて、言ってしまえばすべてが雑でした。中嶋監督の言う「そういうことを言わなくても理解している」ようには見えませんでした。いや、理解していないとは思いたくないけれど、それをまったく感じられませんでした。
そして同点のまま迎えた5回。宮城が先頭から連続ヒットを打たれバントで進められるも、続く岡島の打球はショートの頭上に上がったフライ。助かった! と思ったのも束の間。前進守備から下がって取りに行った紅林が捕球した直後、レフトから走ってきた中川と交錯してしまいます。紅林のグラブからボールがこぼれてしまうものの、落球したのは捕球してぶつかって倒れた後。アウト、と思い込んでいました。
そういうルールがあるのはもちろん知っています。しかし、フライを落球してもアウトになったプレーは幾度も観てきました。紅林が落球したのはそのどれよりも遅いタイミングでした。
中嶋監督が激怒するのは当然です。ただ、交錯していなければ落球もなかったわけで、はっきりいってしまえばこちらのミスにつけこまれた判定だということなのでしょう。
その後宮城は三振を奪うものの、続く鈴木に2点タイムリーをくらってしまいます。本来ならばなかった失点でした。もちろん1点目もそうです。宮城はさまざまなことが起きた中、よく投げたと思います。
我慢しながら中継を観ていましたが、6回表、吉田正の見逃し三振でもう耐えきれずにテレビを消しました。
正尚は2球目の低く見えたストライク判定に、背を向けて打席をはずしていました。いつもは首を傾げることはあっても、打席をはずすことなどありません。さらに3球目の遠目をストライクにされ、もうこの打席は彼の中で無意味になったのでしょう。4球目のど真ん中を見逃すと、さっさとベンチに帰っていきました。怒っている、と感じました。それはこの打席で突如として広がったストライクゾーンに対してだけではないだろうし、不可解な判定も味方のミスも含め、この試合で起きたことすべてに怒っていたのかもしれません。こんな感情的な正尚を見たのははじめてだと思います。
なんだか悲しくなってしまいました。
正尚を責めたいのではありません。真剣であるからこその反応だと思います。
こんな時にこんな試合になってしまったことが、悔しいし悲しいのです。
中継を観るのをやめたのは、ベンチの雰囲気を見るのが怖かった、というのもあります。
覇気を失っているであろうベンチを見たくなかったのです。このままズルズル行きかねません。中嶋監督のことですから、何らかの手は打ってくるとは思いますが…。
これで負けるわけにはいかなくなった2戦目。吉田正が昨日の9回からの2打席連続ホームランで先制すると、田嶋も楽天キラーぶりを発揮、ランナーを出しても併殺で切り抜け得点どころか二塁も踏ませません。さらに4回、まさかのまさたか3打席連続ホームラン、しかも2ランで3-0!
いける、と思いましたよ。
たとえ吉田正以外がサッパリでも、吉田正をレフトにしてまで起用した杉本がDHで1併殺3見三振でも、今日の田嶋の出来ならこのまま最後までいける…勝てる…と。あんなに肝に銘じていた禁句を…思ってしまいました…。
相手も優勝を目指すチームですから、そう簡単にはいきませんでした。ちなみに前日のようなモヤモヤはこの日は一切ありませんでした。打った浅村の気迫が勝っていました。
もちろんまだ同点ですから、あきらめてはいけません。田嶋がなおもランナーを背負うと、7回から阿部を投入。勝ち越しは許しませんでした。
その後は互いにランナーを出すもスコアボードには0が並び続けます。5回終了時点では9時前に終わりそうだった試合もついに延長12回。オリの攻撃は三者凡退に終わり、勝ちがなくなりました。しかし今日もソフトバンクが圧勝している以上、負けと引き分けでは大違い。なんとか引き分けで終わらせたい最終回にマウンドに上がったのは小木田。2アウトを取ると浅村にヒットを打たれ、島内・鈴木に連続四球で満塁にしてしまいます。
ここまで耐えてきての敗戦はさすがに堪えます。平野はなぜか下位打線の11回に登板していました。1番から始まる12回に小木田は荷が重かったか…。
打席には代打・銀次で投手交代。てっきり左の山田が出てくるものと予想していたら、なんと対左の被打率が非常に悪い吉田凌! えええ大丈夫!?
我が家の解説者によると「山田は押し出しがある。吉田凌はストライクを投げられるから押し出しはない」からだそうですが…。
凌はもちろんスライダー連投で勝負。解説どおりストライク先行で追い込むと、最後もスライダーでゴロに打ち取り、試合終了!
なんとか引き分けで終われたと、直後は安堵したものの…。

いやいや。

この2試合は、連勝を目指していたのではなかったか?
4位楽天を相手に1敗1分で、優勝どころかCSも怪しくなってきました。
2戦目は絶対に取らなければならなかった、いや実際取れた星ではないですか?
その原因はもう誰の目にもあきらかなのではないですか?
守備も打撃も覇気を感じられない選手を見るのは腹が立つし辛いです。
12回までやって代打にも出てこないベテラン選手より、二軍で結果を残している若手がいます。むしろそちらを先に上げるとばかり思っていました。
残された時間はわずかとなりました。先発や中継ぎが耐えて耐えてこの順位にいることに、打撃陣はもっと応えてほしいです。昨年がマグレだとは思いたくありません。底力を絞り出してほしいです。



<ヤスオーの野球坊主>

【1戦目】
楽天の強さが出た試合でしたね。楽天戦では、相手チームのファンが絆、絆とネット掲示板で審判の判定にケチをつけるのは毎度のことですが、僕が楽天の優勝予想をしているのは、それも込みですからね。ちょっと話が古いですが、水泳の鈴木大地選手がバサロスタートで金メダルを取るとバサロが禁止になったりなど、オリンピックでは日本人が金メダルを取るとルールが変わるのは有名な話です。キムヨナも確かバンクーバー五輪のために何年も前からトロントに練習拠点を移したはずです。楽天が審判を引退した奴を自分のチームの寮長にしたのと同じで、人脈作りというか、応援してほしいのでしょう。スポーツの勝ち負けを決定づけるものというのは、速い球を投げることができるとか、ホームランをたくさん打てるとか、そんな単純なものだけではないのです。
紅林の落球の件ですが、野球規則を張り付けてあれは落球だというバカがいますが、40年野球を見てきて、あんなシーンを何回も見てきている僕からすれば、あれは論ずるに値しないレベルでアウトです。だからこそ中嶋監督があれだけキレているわけで。しかし、今日の宮城なんぞは真っ当に挑んで打てるわけないのは近くで見てる審判もわかるでしょうから、こういう千載一遇のチャンスは逃すわけにはいかないのです。
ちなみに先日のロッテ戦でも島内のライン際の当たりがありましたが、この時もやっていましたね。今までと違ってシーズンも終盤で毎日落とせない試合が続くので、インターバルがある5回までによほど差がつかない限り、こういうことは毎日あるはずです。ちなみにこのチャンスは楽天が潰しちゃったので、いつものゾーンを狭くするやり方をしていました。こんなことばかりしているので、楽天は6回以降の逆転勝ちが不自然に多いし、中継ぎ投手にばかり勝ち星がついています。毎日野球をチェックするパリーグファンなら全員わかっていますが、シーズンも終盤で最近あまりにも露骨で、ネット掲示板もとても荒れています。
結局何が言いたいかというと、楽天優勝を言い続けている僕の意見が正しいことが証明されつつあるということです。

【2戦目】
杉本はソフトバンク戦のマルチ2戦に比べ、昨日は併殺打1本に3三振(それもすべてが無気力な見逃し)と非常にわかりやすく打撃成績を落としました。1戦目でも怠慢守備(無気力なクッション処理と悪送球)で楽天の反撃のきっかけを作りました(もちろん1戦目もノーヒット)。中嶋は、水本代理監督時代に活躍した西村は早めに守備要員を出すくせに、自分が見出して去年活躍した杉本は、最高級の贔屓をして代えませんからね。いや承認欲求や社会的地位なんかは人間が最も欲するものですから、それを与えてくれた杉本は僕が中嶋でも贔屓するでしょうし、中嶋を批判するつもりはないですが。自分の人生の役に立った人間が、こんな人間性が低い選手だったことが運が悪かったです。
T岡田は上がってきてからずっと役に立っていませんから、単純にダメなんでしょうね。去年でも、こいつは杉本や紅林のように、中嶋の社会的地位向上に繋がる美談記事は読んだことないので、贔屓枠でもないでしょう。実際に小田の代打でも出てこないぐらい中嶋の信用はないです。杉本と違って贔屓枠ではないぶん影響は少ないですが、なぜこの人が上がってきたのか不思議です。おそらく、バレラもマッカーシーもいない今、背広組のゴリ押し枠なのでしょう。インプットの少ない年寄りの背広組は、こいつが人気者と思っているはずですから。




『オールドルーキー』
新町がサッカー選手への未練とスポーツマネジメント事業の魅力に揺れながら、現役選手の心に寄り添いひとつずつ新たな世界へステップを上がっている間は楽しめたのですが、正社員になるとひとつの決着が着いてしまったので、物語に抑揚がなくなったように思います。
ビクトリーの面々をクローズアップしたエピソードもありましたが、そこまで意外性は生まれず、最後まで定型的なキャラにとどまっていました。主人公である新町から視点を動かさなかったせいかもしれませんが、少しもったいない気もします。
「何かが起きるかも」とどこかで期待してしまっていたのは、日9といえば明確な敵役がいて仲間が裏切って…という展開が多かったせいかもしれません。最初はそれが高柳社長の役割なのかと考えていました。しかし果奈子の熱烈なファンであることが判明してクールキャラは崩壊。ヒールの可能性は消滅しました。それでも経営を優先し人情を切り捨てるような発言はあいかわらずで、最後までどっちつかずの存在だったような気がします。ラストの新町解雇→再雇用の流れもあまり高柳の心の動きが読み取れずに終わってしまいました(これは反町の演技力の問題かもしれないが…)。
綾野剛は良かったです。事前にはいろいろあったみたいですけれども…それを感じさせない好演だったと思います。

『拾われた男』
諭がドラマで当たり役をもらい仕事が安定して増え始めた終盤は、彼がずっと抱えていた兄や家族への複雑な思いを解消していく過程が丁寧に描かれていました。
生まれた順番で決まる兄弟の序列は永遠に逆転することはありません。子どもの頃の体格差は追いつけても、兄はずっと兄であり、弟はあくまで弟。自転車に乗って走っていった幼少期、長じてはつかみどころのない言動や行動、武志に振り回されてばかりだった諭は兄にずっと反感を憶えていました。
顔を合わせても相手を思いやることなんてできないのに、文字だけのメールのやりとりならなおさらです。単身アメリカへ渡ったきり祖母の死去の報にも応じなかった兄へ、諭は絶縁宣言を叩きつけます。
それきり、兄とはもうかかわることはないはずでした。
しかし数年後、諭の事務所に兄が倒れたという知らせが入りました。弟が日本で俳優をしていることを兄は周囲に喧伝していたのです。アメリカに迎えに行った先、諭が目にしたのは弱々しい兄の姿。こちらを煙に巻く態度は前と変わらないながら、アメリカでの兄の生活に触れるうち、諭の武志に対する感情は少しずつ変化していきます。
兄ぶりたい兄と反抗したい弟、互いに素直になれないふたり。考えれば兄弟とは不思議な存在です。生まれた時から一緒にいて、遊んだり喧嘩したり、長い時間をともに過ごしてきたけれど、長い時間一緒にいたからこそ生まれる反発心もあって、いつしか鬱陶しい存在になっていく。それでも見捨てることはできないし、本心から嫌いにもなれない。
結局、諭は最後まで武志と仲良し兄弟にはなれませんでした。太巻きも、楽しいふりをする家族も、苦手なままでした。そんな自分に、後ろめたさもありました。
しかし、兄弟って、家族ってそんなものなのかもしれない。居心地悪くて、苦い思い出ばかりで、素直になれなくて。でも、本当は羨ましかった。仲良くしたかった。素直になりたかった。
遠く薄くなってしまった記憶を、諭は思い出す。兄を泣きながら追いかけた。追いかけたのは、兄のことが好きだったから。道の先で、兄は待ってくれていた。兄もきっと、自分を愛してくれていたから。
仲野太賀と草彅剛が醸し出す空気感は絶妙でした。最初は実年齢差による違和感が拭えませんでしたが、終盤は仲良くないまま年齢を重ねた兄と弟そのものに見えました。気まずさから遠ざけていたのに時折ふっと近くなる距離感。どれだけ疎遠にしていても他人にはなれないのだろうなと思わせる兄弟の関係性が伝わってきました。
愉の視点で描かれたため、最後まで武志はつかみどころのない不思議な人間でした。その現実感のなさが草彅剛のイメージとも重なり、わざわざ歳の離れた俳優を起用した意図が最後になって理解できた時、「兄ちゃん!」と涙を流す愉と一緒に泣きました。
最初は、航空券を拾ったことで事務所に拾われ俳優界に発見された演技派俳優のサクセスストーリーかと思っていました。しかし物語の中で発見されたのは異国でひとり倒れた武志も同じで、もしかしたらこのタイトルは愉と武志両方を指していたのかもしれません。
後半は松尾諭という俳優の半生記であることをすっかり忘れ、仲野太賀と草彅剛の織り成す人間ドラマに没入していました。非常に完成度の高い作品だったと満足しています。



9/6・7 vsF ●●

首位に3チームが並んだことで、ネットニュースには「混パを抜け出すのはどのチームか?」という記事がいくつも並びましたが、その中で多くの有識者が条件に挙げていたのは「日ハムに星を落とさないこと」でした。
わかります。わかりますよ。最下位だからね。オリックスだっていつもこの時期は上位争いの攪乱だけが見どころだったからね! あまり乱せていなかったけれども!!
しかし、日ハムに関してこの扱いはどうなのだろうと思いました。そこまで(最下位オリックスレベルの)弱さは感じません。骨っぽい打者が増えていますし、守備も良くなっていますし、そして何よりもそんな扱いをされてBIGBOSSはきっと内心燃えるものがあるのではないかなあと危惧していたのです。
実際日ハム側がどう感じたかはわかりませんが、この2試合で燃えたのは、こちらの際限ない怒りの炎でした…。
直接対決では勝ち越していますが、札幌ドームでは負け越しています。しかも先発は天敵・上沢。そろそろ克服してほしい…という淡い期待は実りませんでした。それ以前に、山岡が話になりませんでした。
序盤からランナーを出しまくりテンポも悪く、2回には2アウトから3連打で2失点。5回にも連続長打を浴び、続く宇佐見にも粘られたあげく四球を出してしまいます。前半戦、日ハムを手玉に取っていた山岡の姿ではありません。代わった山田も四球を出して満塁にしたあげく、清宮に走者一掃のタイムリーを浴びてしまいました。
ここまで点差が開いてしまうとどうしようもありませんが、最後まで上沢を攻略できませんでした。11連敗? 足かけ5年負け続けるなんて、そんなんある? 
西武・ソフトバンクがそろって勝利し、ひとり負けになったことも痛いですが、何よりも痛かったのは、絶好調だった頓宮がマークされていたことです。出る杭は即打たれるのがパ・リーグの掟とはいえ、「お願い、見逃して!」という願いは通じませんでした。得点圏で回ってきた第一打席、宇佐見のミットが頓宮の体に隠れるくらいインコースに構えられた時点で我が家の解説者が予言していたとおり、乱されて三振に終わってしまいました。続く打席も三振。点差の離れた三打席目にようやくタイムリーを打ちましたが、次の打席はまたイン攻めで三振。強打者の宿命とはいえ、杭を打つのが早すぎやしませんか…。
そしてこのカードから二軍ですらサッパリのT-岡田が昇格していたのですが、案の定サッパリでした。太田や来田など打っている人もいるのに…こういう時にチームを救ってくれる(昨年でいえばジョーンズのような)ベテランとは真逆の選手だと思うのですが。
という、実によろしくない敗戦の後の2戦目は札幌ドーム最終戦。帯広と同じ上原-竹安のマッチアップでしたが、途中までは同じような展開になってしまいました。つまり、打ったら打たれるという…。
のらりくらりは竹安の代名詞ですが、初回からヒットは打たれるわ四球は出すわ、のらくらというよりは相手のミスのおかげで無失点で済んだだけの危なっかしいピッチング。2点先制してもらったその裏もいきなりランナーを溜めてしまいます。もう負けられないオリックス、中嶋監督は早々に村西へスイッチ。なんとか2アウトまでこぎつけ、次の打者は木村。我が家の解説者兼西武ファンは「木村なんて年イチまぐれで打つだけや。今年は則本から満塁ホームラン打ったから、もう打たない」と断言していましたが…。
嘘つきー!
低めの難しい球に見えましたが、ライトへ同点タイムリーを打たれてしまいました。まぐれではなく木村がうまく対応したように見えましたが…。
それ以降、相手継投に阻まれ得点できず。4回からは山﨑颯が今日も3回無失点の安定したリリーフを見せてくれました。勝ちをつけたかったところですが、もったいない登板となってしまいました。
7回からはワゲス・阿部・平野で行くのかなと思いきや、マウンドに上がったのは吉田凌。これには首を傾げました。確かにワゲスは日ハムと相性が良くないですが、以前に颯→福リレーで失敗したように、颯の後に球速の遅い凌が投げればその二の舞になってしまうのではないかな…という予感がしたのです。そしてこういう時の予感に限って当たるのです…。
終盤に勝ち越しを許してしまい、1番から始まる8回表で得点できなければ実質試合終了というところで、先頭福田がデッドボールで出塁します。中川がうまいヒットでつなぎ、ノーアウト一・二塁と絶好のチャンス! 続くは最近あまり存在感のない吉田正、ここで打たなければ意味がない! と見守った画面の中、吉田正の初球はライトへー! 弾丸ライナーはフェンス直撃! 福田が還って同点! さらに無死二・三塁、逆転間違いなしキターーーー!!
と、そこまで想像は膨らんでいましたよ。
次の瞬間、三塁ストップする福田の姿を目にするまでは…。
ハァ?( ゚Д゚)
ハァァァ!?(# ゚Д゚)
なんでなんでなんで? なんでそーなるーん!!??
あとで動画で観たのですが、ベンチで突き上げた両手をそのまま手すりに叩きつけた伏見の怒りがファンの総意です。ありえん。あの判断はありえん!! 感情表現に乏しい吉田正が一塁で苦笑いしていたのは、別の感情の裏返しでしょう。で、三塁コーチは何しとったん? あの状況で三塁に来た福田を止めるだけがやることなん?
無死満塁といえば大ピンチのはずですが、投手にとっては相手の超凡ミスで失点が帳消しになったのですから、逆に勇気が湧いてきたでしょう。逆に追い込まれたのはこちらです。若手の頓宮・宗が動揺しないはずはありません。そういう時にカバーしてくれるベテランがいればいいのですが、安達ではさすがに無理でした。
「こういう時に長谷川勇也がおったらなー。やっぱり欲しかったなー」という我が家の解説者の言葉に賛同する元気もなく。そしてもうひとりのベテランは、最終回に代打で出てきて様式美の三振(打ちごろストライクを見逃し追い込まれてボール球を空振り)。何しに上がってきたのですかね、この人は。次の代打・若月はヒットを打ったのですが。こういうムードの悪いチームを救うのがTのやるべきことだったんじゃないのですかね。いや、無理なのは知っているけども。
そして若月が出塁したことで福田に打席が回ってきました。挽回を願うも浅いカウントで打ち上げ試合終了。

言葉がない。

せっかくソフトバンク・西武ともに敗れたのに、こちらも負けては意味がない。しかもすこぶる後味の悪い負け方…。

いや、これは札幌ドームと相手のクラシックユニフォームのせいだ。負けてばかりだった札ドとさんざん痛い目に遭わされた時代のユニフォームのせいで、同じような負け方をしてしまったのだ、そうだ、そうに違いない。これで札ドともお別れだ。きっと次の球場では、いい思い出がいっぱいできるはずだ…!!

半分本気ですが、悪い思い出もあとになっては笑い話です(岡田監督審判室殴り込み事件なんてのもありました)。ありがとうさようなら札幌ドーム。


9/8 vsL ○

優勝争いの相手でもある西武との直接対決、そして最終戦になります。負けている場合ではないのですが、先発が椋木…そして分の悪い平井…。うーむ。
そして公示では福田が抹消。まさか懲罰かと思いきや、試合後の監督談話で互いの意思でしばらく期間を置くことになったとありました。福田は簡単に折れる男ではないですし、昨年の優勝の原動力でもありますから、帰ってきた時にはきっとチームを救うプレーをしてくれるはずです。信じて待っています。
一方、前回のリベンジを果たしてほしい椋木。いきなり源田に死球を与えるものの、初回は無失点に抑えます。しかし2回。1アウトから栗山に打ち返されたところで、にわかにマウンドに駆け寄る高山コーチ。まさか頭上に跳ねた打球に飛びつこうとジャンプした時にまた足を捻ったのか!? 状況がまったくわからないまま、椋木はマウンドを降りていきます。おいおいおい…前々回の西武戦は2回途中でKO、前回は当日に捻挫、3試合連続の背信はいかがなものか…。
先発がこんな早くに降板することはあたりまえですが想定していなかったはず。慌ただしく準備してブルペンから出てきたのは宇田川。
この時点では完全に負けを覚悟していました。
しかし我が家の西武ファンは断言しておりました。「西武はこの投手を打てない」と。西武打線は伝統的に荒れ球の速球派を苦手としているそうです。そのとおり、宇田川はランナーをひとりも出さない完全投球。中川のソロで先制した次の回はなんと三者連続三振。最初は疑心暗鬼でしたが、さすが40年西武を見てきた人間は違いました。
「このまま完投させればいい」という西武ファンの提案はさすがに無茶で、5回からK-鈴木に継投。しかし2アウトから四球を出すと、すわ吉田凌に交代。信用ならぬKですから交代は間違いではないのですが、1点差しかないブルペンデーでの細かい継投はのちのち命取りになりかねません。さすが中嶋監督、肝が座っているなと感嘆しました。
そして吉田凌のワンポイントをしっかり成功させると、6回裏に登板したのは小木田。1番からのきつい打順なのに…? 確かに逆算すると6回の投手が思い当たりませんが、僅差で投げたことのない小木田で大丈夫なのか…?
1アウトからランナーを出し、続くは森・山川。一発が出れば逆転の場面で生きた心地がしませんでしたが、無失点でしのぎました。しかし終盤にそれ以上の冷や汗をかくことになろうとは…。
7回には相手のミスも絡んで追加点に成功。さらに8回、増田から伏見・中川のホームランで差は4点に。これだけ点差があれば勝ちパターンで盤石リレー…と言いたいところでしたが、8回裏のワゲスは一死満塁の大ピンチ。山川が不調で助かりました。
そしてひさびさのお目見え、平野劇場。5点差の場面での登板は肩慣らしの意味合いもあったのでしょうが、四球からの連続ヒットでこれまた一死満塁。しかも打順は1番源田へ。この試合何度目かの冷や汗が身体中を伝いましたが、そこはいかなるピンチもどこ吹く風の平野。何事もなかったかのように無失点で調整登板を終えました。こちらは胃がいくつあっても足りないというに…。
勝ち投手はもちろん、チームの危機を救ってくれた宇田川! ここにきて文字どおりの救世主が現れてくれました(「西武は打てないと言うたが、他のチームも打てないとは言うてないで」という我が家の解説者の言葉は右から左)。
しかしこの試合の殊勲者は、恩師に捧げる2ホームランの中川と、完封リレーを成功させたブルペン陣全員でしょう。良くない連敗からアクシデントを乗り越えたこの勝利の意味は大きいです!

ソフトバンクも敗れ、椋木降板時には遥か遠ざかったアレが、またもや見えるところに近づいてきました。
次のカードはいよいよ直接対決、ソフトバンク2連戦。山本・宮城で2連勝は必須…なんて考えませんよ! いつも心は「勝つと思うな」!








8/30〜9/1 vsE ○○●

あまり調子の良いとは言えない楽天ですが、すぐ背後にいることを思えば、ひとつ落とせばすわBクラス。上にくらいついていくにはなんとしても勝ち越し、あわよくば3連勝を!
初戦を託されたのは元祖楽天キラー山岡。いきなり先制されるものの、4回に吉田正のタイムリーで逆転成功。しかしその直後、連打を浴びてバントから代打渡邊の一打で勝ち越しされるという、山岡らしからぬ投球でまたも追う展開に。コロナ明けからどうもピリッとしません。やはり山岡の体格では病によるダメージは少なくないのか…。
同じく精彩を欠く則本をバッテリーごと代えて勝ちに来た石井監督。こちらも6回に山岡が二死満塁にしたところで山田に交代。しっかり抑えて、阿部も比嘉も頑張ってくれましたが、打線が楽天投手陣の前に得点できず。8回にランナーを出すもゲッツーに終わり、9回はクローザー松井。セーブ機会で打った記憶がありません。頭の中には「終わった」の4文字が浮かびました。
中川三振でワンアウト。次の吉田正は四球。まあまあ、松井にはままあることです。次の頓宮は三振だろうな…と思いきや、落ち着いて見極めて四球。「おや?」と思わせておいて、安達でしっかり三振を取る松井。これはもう完全に「終わった」となりますよ。次の西村は本日ノーヒット。むしろなぜスタメンなのか不思議に思うほどで、ここで西村そのままは理解に苦しみます。「いやここは代打やろ! 若月おるやろ! キャッチャーいなくなるけどええやろ!」といきりたっていたのですが…わからんものです。すべては結果です。確かに楽天の外野陣はやたら前進守備でしたが、西村の打球がその上を超えていくなんて誰も思っていなかったはずです。助かりました。コールドゲームにしなかった判断にも助かりました。
その裏はお決まりの平野支配人のオリックス劇場。自分のミスも絡んで無死一・二塁。迎えるは浅村。そりゃ「終わった」ですよ…。しかしまさかのバント失敗に助けられました。しかも4番島内は下がっていましたから。ようやく肩の温まってきた平野が連続三振で切り抜け、なんとなんと劇的な大逆転勝利! そして記憶がないのはあたりまえ、松井にセーブ失敗を記録させたのは初めてでした…。
2戦目は新・楽天キラー田嶋。…ですが、中20日という難しいコンディションで、最初はなかなかリズムをつかめなかったようでした。そして相手は前回打ち崩せなかった辛島。しかも宗が西武戦で肩を痛めこのカードからスタメンをはずれており、2番サードがバレラ…。しかも安達休養日…。期待薄で観ていたのですが、浅村の2ランで先制された直後、頓宮の2ランで同点になったと思いきや、続くチャンスでスクイズ失敗のうえ併殺。嫌な流れだなあという不安は的中、田嶋が連打を浴びて失点されてしまいます。
しかしその直後、バレラの(まさかの)タイムリーで同点に追いつくと、吉田正が出塁。そして! 杉本に続く辛島キラー誕生! その名は頓宮!! 打った瞬間の勝ち越し3ランホームラーーーーーン!!!
こうなれば田嶋もノッてきます。ようやく感覚を思い出したのか、あとはスイスイ。6回には山足のダメ押しホームラン、8回には福田が粘って粘ってタイムリーと気がつけば8得点! あとはワゲスと宇田川で〆!
逆転勝ちが続いて超ご機嫌のオリックスファン。もちろん大前さんの教え「勝つと思うな」はいつも心に留めているわけで、たやすくスイープなんてできるはずがないとわかってはいたのですが…。
それでも期待はしてしまうわけですよ。
なのに1番石岡・2番バレラでガックリしました。
福田や安達を休ませたかったのでしょうか。にしても、この選択肢はアリなのでしょうか。
ビドルはソフトバンク戦の好投で期待していましたが、いろんな悪条件が重なったにしても酷かったです。やはり四球を選べる打線相手にはキツイです。エラーもたいがいでしたがね…。紅林に2エラーついていましたが、いちばん酷いのはバレラのサードゴロスルーでした。案の定です。
序盤は乱打戦の様相でしたが、島内の満塁ホームランで実質決着がついてしまいました。村西も昇格してからは好投していたのですが、火消し役はムリですかね…。継投のタイミングも少し遅かったように思いましたが。
6回には本田がダメ押しの2失点。初夏の頃の活躍が嘘のよう、最近サッパリです。
9回、宋から満塁のチャンスを作り松井をひっぱり出してきたのは、良い粘りだったと思います。その前の満塁機で連続三振した西村・若月がそれぞれ意地を見せてくれました。最後も惜しかったですがね…それまでのチャンスを潰してきたのが痛かったです。11失点の大敗なのか、11失点の割には頑張ったのか、よくわかりませんが、とりあえずこれで今後の起用法は固まったのではないでしょうか。そうでないと困る。


9/2~4 vsM ○○○

祝・中嶋監督復帰! こんなに心強いことはありません!!
いざ、アレへ! 全員で勝つ!!!
相手はソフトバンクをサンタテし勢いに乗るロッテ。ローテどおりなら佐々木朗希vs山本のマッチアップかと思いきや、山本は1日ずらして土曜登板となりました。最近球数が多かったですし、佐々木相手では援護が見込めず疲労倍増でしょうし、これで良かったのではないでしょうか。山本で負けるわけにはいきませんから。
…つまり、「佐々木相手で落とすのは仕方ない」だったのです。
しかも先発山﨑福は前回西武相手に打ち込まれていますから、きわめて見込み薄でした。
いやー、やってみんとわからんもんやね!!
初回、福田・中川が続けてセーフティバントを試み両者とも初球投ゴロ、吉田正も三球三振。のべ5球で1回表終了の速報を目にした時はイヤな予感が過りました。2回も宗・安達がバントの構えで入るも何の効果もなく三者凡退。3回なんぞ三者三振。「…まさか今日も完全試合か!?」と不安に襲われたのは言うまでもありません。
一方、山﨑福。我が家の解説者は、「ランナーを出しても失点しないよう丁寧に投げている。気合が入っているし、今日は大丈夫」と力強く主張していましたが、突然被弾することもあるヤマサチですからあまり信用していませんでした。
しかし解説どおりヤマサチはランナーを出しつつも無失点投球を続け、迎えた5回。先頭頓宮が死球で出塁し、「やったー完全なくなったー」と喜んでいる間に宗が初球をライトへ打ち返します! 「やったーノーノーなくなったー」と喜んでいる間に安達がライトフライに終わるものの、続く伏見のゴロの間に頓宮が生還! 二度目の完全かと思われた佐々木からなんと先制!
こうなれば欲が出てくるもの。その裏、ヤマサチは二死からランナーを出すもしっかり無失点に抑えます。さすが我が家の解説者!(と、褒めて機嫌を取っておく)
6回からは山﨑颯が登板。前回とは逆のW山﨑リレーでしたが、これが大成功! 今日の颯も無双状態、3回を1安打2三振無失点で投げ抜きます。
で、その間打つほうといえば佐々木の前に見せ場なし。9回表に二死満塁のチャンスを作るも得点できず、9回を投げ切らせてしまいます。結局1-0のまま9回裏へ…。
この日、何がいちばん不安だったかといえば、平野がベンチ外だったことです。情報が入ってこなかったので怪我なのか休養なのかわかりませんが、8回裏終わった時点で誰が投げるのか気が気でありませんでした。
結局登板したのは、阿部。ドキドキしながら見守っていると、先頭山口にレフトへの二塁打をくらい、いきなり同点、最悪サヨナラのピンチに!!
1点しか取れていないのに勝つなんて甘いよね…と覚悟はしつつ、それでも祈るしかありませんでした。
助かったのは、結果論ではありますが井上に代打柿沼バントで1アウトを取れたことかもしれません。井上そのままであれば、ランナー和田でしたから単打にしろ長打にしろ同点しか見えませんでした。
そこからはガッツ阿部の真骨頂。安田・岡を連続三振に抑え、渾身のガッツポーズ! 画面前のファンもばんざーい! まさに全員で勝ちとった価値ある1勝でした!!
こんな勝ち方のあとで山本が燃えないわけがない。今季負けなしのロッテ相手に、我が家の解説者も途中で眠気を憶える快投。打線も4回に安達得意の右打ちで先制、6回にも安達の2点タイムリー! さらにはダブルスチールで追加点! ダブルスチールって成功するもんなんやね…なにせ前監督時は失敗しているところしか観たことなかったからね…。
と、すっかり余裕をかましていた7回。 荻野にヒットを打たれ、高部は抑えたものの中村にまたヒット。球数を抑えようと打たせに来たのが裏目に出たような気がしました。そして山口の打球はサードベースに当たる不運なタイムリーに! おいおいおい! 眠気が吹っ飛ぶどころか血圧が急上昇したのは次の井上の打席。バットに軽く当たっただけに見えましたがボールはギュギューンと逆方向へ! 同点ホームランを覚悟しましたが、フェンスに当たって二塁ランナーのみ生還にとどまり、その後安田のゴロの間に1点取られたものの、追いつかれずに済みました。あれが入っていたら…と、思い返しただけでも冷や汗が出ます。
あと2回。ゲレーロ・オスナと勝ち継投の前に点差は離せなかったものの、山本はリミッターをはずした全力投球で相手をねじ伏せます。116球完投で他の追随を許さぬ12勝目! エースが貫禄を見せました!
3戦目を任されたのは今季ロッテに相性の悪い宮城ですが、最近の好調ぶりとチームの上昇傾向から、根拠のない自信がひそかにありました。それでも「勝つと思うな」と必死に自分へ言い聞かせていました。
試合はよろしくないゲッツーで幕を開けましたが、2回に頓宮のヒットから紅林の二塁打、伏見のタイムリーで先制! 大城の投ゴロでツーアウトになるものの、西村の長打で2点追加! 今日も好調なオリ打線に自制心が崩れてきます。
そんな緩んだ口元を即引き締めてくれる宮城。その裏、すぐさま1点を返されます。
5回には今日も絶好調の頓宮が確信2ランホームラン!! そしてその裏にまた1点を返される宮城。相手にも意地があります。しかし今日の中嶋監督からは、いつにも増して「勝ちに行く」という強い意志を感じました。6回から守備固めの小田を出し、宮城が四球からランナーを溜めると土曜から昇格していた吉田凌に交代。起用に応えて岡をしっかり三振に抑えてピンチ脱出。その後は村西、ワゲスパックとつなぎ、最後は阿部が宗のエラーで背負ったランナーを返すことなく無失点で2セーブ目! 
ヒーローインタビューではとても勝ち投手とは思えないテンションだった宮城ですが、2年連続2桁勝利達成です!! 

そして…。
きましたきました、混戦パ・リーグ!!
ソフトバンク・西武にゲーム差なしで並びました!!
序盤は順位表を見ていなかったので、首位に最大11.5G差あったことはこの日の報道で知りました。不調やコロナなどさまざまな障壁のあった中、よくぞここまでやってきました!
ゲーム差なしとはいえ、実際の順位は勝率の差で3位。試合数も引き分け数も最少ですから、不利な状況には変わりありません。応援する側も気を引き締めて、終盤戦に挑みます!









* SNOW FLAKES *
STOP  *  START
* カレンダー *
12 2025/01 02
S M T W T F S
5 6 7 8 9 10
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
* プロフィール *
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
プロ野球&連ドラ視聴の日々さまざま。
* ブログ内検索 *
<<  <  *  NEW *  OLD *    >  >>
Copyright©  さや
Designed & Material by ぱる
忍者ブログ ・ [PR]