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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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6/6〜8 vsG ○●●

山本で落とすわけにはいかない大事な初戦は、3回に森のタイムリーで2点先制。「山本なら2点あれば大丈夫!」のはずですが、その直後、かつて京セラでバカスカ打たれた中田にやはりタイムリーをくらって1点差…。そもそも初回から連続でチャンスを作りつつ得点できたのは3回だけですし、先制してなおランナー二・三塁から追加点を取れなかったのもいただけません。ヒヤヒヤ(イライラ)しながら気づけば試合はあっという間に終盤。あれ? 菊地は敗戦処理ではないのか? いつまで投げているのか? なぜ打てないのか…? しかも三上からも鈴木からも得点できずスコアは2−1のまま。廣岡からの打順でK鈴木を投げさせるなんて原監督もサービス精神が豊富です。しっかり抑えられるオリ打線もどうかと思いますが。
…で、山本といえば気づけば8回1失点と文句なしの内容。完投するかと思いきや、9回は山﨑颯が登板。オリメンリレーに観客からは黄色い声援が。時代は変わったものだ…。
相手の主力が交代していたこともあり危なげなく〆てカード初戦は白星! エースと4番のお立ち台も満足満足!
しかし心配なのは翌日。田嶋が腕の張りで降格し、予告先発はおそらく緊急だったであろう曽谷。しかも相手はWBCメンバーの戸郷。試合前から分の悪いマッチアップではありましたが、いろんな意味で予想を裏切る展開でした…。
曽谷は良かったです。ネームバリューのある相手にも怖気づくことなくしっかりストライクに投げていましたし、無死三塁のピンチを無失点で凌いだ回も立派でした。交代機にわざわざ監督がマウンドへ向かったのも、労をねぎらうためでしょう。負けはついてしまいましたが、次に期待を抱かせる内容でした。
野手は打てないならせめて、守備はきっちりしてあげようよ…。
途中から観るのをやめたのですが、気がついたら10点差でした。どういうこっちゃ!
そして、大敗なら切り替えやすいはず…と思った自分は甘かった。翌日も山﨑伊相手にサッパリの打線。山岡が中5で7回無失点と最高の仕事をしたというのに、今日も勝ちをつけられず。どういうこっちゃ…。
0-0なのにハラハラよりイライラが募りつつ、試合は延長に入り10回表。本田が4球で2アウトを取り、「11回も投げちゃえ!」と言っていたら梶谷と秋広に連続ヒットを打たれ、なぜかピンチに。岡本はボール先行になったところで申告敬遠、代打に丸。その打球の行方を追ってチャンネルを替えました。うーん…どうしてスライダー連投だったのでしょうかね…。
そして気がついたら6-0でした。どういうこっちゃ!!??
なんだか巨人には分が悪いですね…。

7日に宇田川が一日限定で一軍練習に合流していました。二軍戦で打ち込まれ、ベンチで岸田コーチに寄り添われながら顔を上げられず落ち込んでいた映像には胸が痛くなりましたが、一軍メンバーやG大勢と再会して笑顔になっていた姿を見てホッとしました。良い気分転換になってくれたらうれしいです。マウンドに立ちはだかって無双する宇田川に戻ってくれる日を、気長に待っています!




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6/2~4 vsD ●○○

あまり良い思い出のない…否、かなり嫌な思い出しかないバンテリンドーム。しかも相手は小笠原、おまけに中川お休みという先発オーダー。DHなしなのに…。
という不安は的中。初回こちらは三者凡退。相手は先頭打者の三塁打、そして暴投で先制点という、先が思いやられる幕開けでした。
しかしその後、山岡はピンチらしいピンチもなく6回を投げ切りました。初回さえなければ勝ちがついても何らおかしくない内容。その失点も、レフトが杉本でなければ二塁打どまりでしたし、暴投も森が止められなかっただけですから、実質ゼロのようなもの!
…いや。100%自信を持っては言えません。終盤にかけての不可解な判定を見てしまっては。
8回表、頓宮のショートゴロのセーフ判定で、残り1回ながら中日側がリクエストに出たあの場面は、確かに踵にタッチされているかな…とは感じましたが、10回裏の龍空の同じくショートゴロのアウト判定が覆ったのは、どこにセーフの確証を見出したのかさっぱりわかりませんでした。すんごい明確なスーパースロー映像が審判室にだけあったのかもしれませんが。
最後のワゲスパックも2アウトからの失点でしたが、あのストライクゾーンはない…いや、ストライクゾーンがない。中嶋監督が試合後に「みんな粘った」と語ったのはこれらも込みだったのかな、というのは考えすぎでしょうか。
もちろん敗戦の原因は再三のチャンスを潰して1点どまりの打線なのですが。
茶野の同点タイムリー(最後のライトゴロチャレンジも)はもちろん、マルティネスから打った野口も良かったです。森や杉本が不調なのがつらい。紅林も3番は荷が重いとはいえバントはしっかり決めてほしかったですね…。
重い気分で迎えた翌日は森まで消え、2番若月3番安達というなんともトリッキーな先発メンバー。8番山﨑福はまあ、今の誰よりも期待できそうだが…。
その2番若月がいきなり長打を放つも、後続続けず無得点。一方、右打者中心の中日打線はいきなりヤマサチを攻め、先制点を取られてしまいます。なんか昨日から細川をやたら警戒しているような…。それで石川に打たれたら意味がないのですがね。
しかしその後は立ち直ったヤマサチ。ウッキウキの打席は無安打に終わるも、ピンチらしいピンチなく6回を投げきります。初回だけという昨日の山岡と同じ内容、そして打線のお湿り具合も昨日と同じ…。
なにせヒットは初回の若月のみ、あとはサックサク。知ってる松葉とちがーう! 四球を出してグダグダしていたあの松葉はどこいった! 
ただ、5回63球と余裕の球数も、定時どおりで松葉は降板。続投されていたらどうなっていたかわかりません。
6回は藤嶋に抑えられるも7回、勝野から安達が粘って四球で出塁。そしてようやく頓宮にヒットが生まれ、一死一・二塁とチャンスを作ります。そしてこのところさっぱりの杉本に代打・森が告げられたところで相手も動き、左の福に交代。森も不調ですし、どのみち無理だろうなあ…と半ばあきらめていたのですが、予想を裏切らずセンターフライで2アウト。
そして見せ場はここからでした!
もちろん監督は戦略を語りませんが、もしかしたら代打森→福に交代→マシンガン代打攻勢まで想定していたのかもしれません!
紅林に代わって打席に立ったのはここぞで頼りになるゴンザレス。解説も驚きの代打策でしたが、左に好相性の数字どおり、しっかり打ち返してまず同点! さらに野口が値千金の四球を選んで満塁に。そしてヤマサチの打順で中川が登場したところで、相手は右の山本に継投。その初球、ストレートを叩き返して二者生還! さらに廣岡がセカンド強襲のヒットを放ちさらに2てーん! あっという間の5得点!
その後は小木田→近藤→山﨑颯とつないで無失点リレー!
今日はモヤモヤする判定もなく(しいていえば福の野口への四球はちょっと厳しかった)、不安しかないスタメンからの代打攻勢というナカジマジック炸裂で爽快な逆転勝ちでした!
おまけにパ・リーグ全敗で一人勝ち!(昨日は3試合とはいえひとり負けだったのでこれでチャラ!)
3戦目は観られなかったので、中盤まではちょいちょい速報をのぞくだけだったのですが、いつ見てもゼロが並ぶスコアボード。やはり日本代表の高橋、難敵です。しかし同じく侍の宮城も負けてはいません。スイスイ快投で5回に内野安打を許すまではパーフェクトピッチング。
早く援護を! と祈っているうちに早くも7回。1アウトからの三連打でようやくめぐってきたチャンス、打席は紅林。同期のためにもなんとか1点を…とスマホ画面に祈りを捧げるもあえなく三振。ネクストには安達が準備していたようなので、球数には余裕があるものの宮城は降りてしまうのかなと予想していました。しかしベンチが選んだのは続投! すでに100球を超えている高橋はどのみち交代ですから、好機はまだ待っていると見立てたのでしょう。そのまま打席に立った宮城ですが、高橋も本気の内角ストレートで空振り三振でチャンス消滅。
チャンスのあとにはピンチありという格言もなんのその、その裏も三凡で終えた宮城。
すると8回、代わった祖父江から二者連続フォアボール。続く中川はバントを試みるも、三塁アウトになってしまいます。
が、しかし。
もしバントが決まっていたら、一塁が空いて次打者は敬遠されていたでしょう。
つまりこれは、バント失敗というサインだったのかもしれない…おそるべしナカジマジック…。(←勝ったから言える)
そう、次は森! またの名を天才! ああ、リアルタイムで観たかった…。
ようやくスコアボードにゼロ以外の数字が刻まれましたが、動き出した試合はそこで終わりません。今日も打線は一気呵成。頓宮が四球を選ぶとゴンザレスがタイムリーツーベース、杉本が四球で続き、紅林はフライアウトになるもののランナーは三塁。まだ80球程度の宮城はもちろんそのまま。ファウルで粘った5球目、逆方向に打ち返しプロ初打点を記録! 一塁回ってのガッツポーズとなぜか両足でベースに乗るゆるキャラ姿、リアルタイムで観たかった…。
宮城は結局内野安打2本に抑えて10奪三振、108球で今季二度目の完封勝利!
初戦終了時はどうなることかと思いましたが、これで2カード連続勝ち越し! 良い出だしです!
まだまだ難敵が続きますが、できれば早い回で先発を援護して勝ちをつけていってほしいです。
火曜日からは巨人戦。移籍がもっと早ければオリ姫ランキングに入っていたであろう廣岡の、古巣への恩返しという名の活躍を期待します!










5/30〜31 vsC ○●○

いよいよ交流戦。普段とは違う相手の戦いに楽しみがある一方、他球団の動向にも戦々恐々。6試合のチェックに慌ただしい3週間が始まりました。

最初の相手は広島カープ。なんと12連勝中と好相性。一生消えることはないであろう「神ってる」のトラウマのせいでまったくそんな気はしないのだが…。
セ・リーグ4位の広島ですが、生きのいい若手もいますしかつての天敵・秋山も好調。気を抜けばやられそうなにおいがプンプンします。
そんな中初戦を任されたのは復帰登板の山本。正直心配だったのですが、まったく危なげないスタートを切ります。ポンポンテンポ良くアウトを重ねていく良い時の山本でした。抹消期間はいい休養になったのかもしれません。
しかし大瀬良相手に同じテンポでアウトを重ねていくオリ打線。試合が動いたのは5回でした。頓宮の打球が大瀬良を襲い内野安打。杉本も続き、若月バントで二・三塁になったところで捕手が後逸! 労せずして先制点をもぎ取ると、次の茶野がしっかり犠飛を放って2得点!
今日の山本は援護を吐き出す気配は皆無。しかし中川・若月がそれぞれゲッツーで好機を潰す場面もあり、できれば打線にもう少し働いてほしいもの。…ともの足りない気分でいたら、8回裏、代わった中崎から廣岡・宗が連続ヒットでツーアウトながらもチャンス到来。そして不調ぎみの中川がようやくお待ちかねの右方向へのタイムリー!(…といっても、その前のボールはストライクと言われてもまったくおかしくない絶妙なコースで、中崎からすれば不運な判定でしたからあまり喜べない)
9回は準備していたのであろう山﨑颯が〆て、懸案のカード初戦を取りました!
ずっとどちらかが全勝しているこのカード。ということは…୧⁠(⁠ ⁠ಠ⁠ ⁠Д⁠ ⁠ಠ⁠ ⁠)⁠୨
…ま、まあ、ジンクスというのはいつかは破れるものですから。
九里ももちろん侮れないと考えていましたが、正直ここまでとは思ってもいませんでした。まるで昨日の山本のような快投に手も足も出ず。初回のチャンスがすべてだったようにも思います。途中から宗が死球を受けて野口に代わったのも痛かったですね…。野口の活躍ゲージはもう残っておりません。二軍で充電が必要だと思うのですが…。
田嶋はランナーを出しつつ粘りの投球で6回無失点。黒木は前回好投したので期待していたのですが…いきなり四球を出し、森に刺してもらったのに不運な内野安打からまた四球。こらアカン、と思う間もなく秋山にドカン…( ꒪⌓꒪)
紅林のタイムリーで1点返すも、時すでに遅し。最後は栗林でなく矢崎でしたが、なすすべなく完敗…。
救いはロッテ・ソフトバンクも敗れたことでしょうか。
勝ち越ししたい3戦目は、前日足を痛そうにしていた宗が抹消(なぜか大城も腰痛で抹消)。どんどん怪我人が増えていく…。オリックスのことですから無理させないだけと思いたい。
しかし光明はゴンザレスの復帰と安達の今季初一軍。早くも「全員で勝つ!」の精神になってきました。
先発は山下。オープン戦では打たれたチーム相手に思うところがあったのか、それともDH森で捕手が若月だったからなのか、疲れもあるのか、どうも調子が今ひとつ。初回から球数を稼がれ、ランナーを溜める場面もありました。それでも踏ん張る山下に援護すべき打線は、初回からランナー出すも後続続けず無得点。そうこうしているうちに4回、宜保のエラーに端を発して制球が乱れ始めた山下。暴投やら暴投未遂やらで若月も右往左往。これはマズイ、と首をもたげた予感は的中、坂倉にタイムリーを許して先制されてしまいます。それでも1点にとどめたのはさすがでした。
尻上がりに調子を上げてきたコルニエル。ランナーすら出せなくなっていましたが、先発未勝利の投手に5回は鬼門だったのか。1アウトから紅林・宜保が連続ヒット。若月はあわや併殺のゴロを打つもなんとか一塁に残ります。続く廣岡。2球で追い込まれるも、その後はしっかり見きわめて値千金の四球を選び、二死満塁!
正直、ここで投手交代されていたら終わっていたと思います。続投は新井監督の温情だったのですかね。
茶野のカウントはボール先行で3―1。一球待ってもおかしくない場面でした。
しかし思い切りの良い茶野! ストライクゾーンに来た変化球を振り抜きセンター前! 茶野らしいヒットでぎゃくてーん!!
それのみにとどまらず、代わった大道から中川も四球を選び、森の打球は一塁強襲、林が弾いて2点追加!!
こうなればこちらのペース…と言いたいところですが、昨日中継ぎが3点取られ負けてしまったオリックス。しかもゴンザレスが牽制死した直後の継投ですから、祈るしかありません。
しかし今日の本田は危なげなし。あっさり三凡に打ち取ると、次の回、中川から代わっていた小田がタイムリーツーベース。山﨑颯もあっさり抑えた後の8回裏は、紅林のヒットの後、代打で安達が登場し京セラドームが大きく沸きます。しかも簡単にヒット!(そして暴走しリクエスト要求までしてアウトになる紅林)
若月も続き廣岡も2つ目の四球で出塁。そしてタイムリーを打っていた茶野!
少し画面から目を離していると歓声が起きたので、てっきり先程のリプレイが流れたのだと思っていました。
あれ? ずいぶん打球が伸びている?
あれれ? スタンドイーン!?
ベンチもびっくり、初ホームランがグランドスラム!!??
最後は小木田が〆…スパッとは切れなかったけれど、途中まで敗色濃厚だったことを忘れるくらいの快勝!
お立ち台はもちろん山下と茶野。このふたりで新人王争いかな…とは、さすがに気が早いかな。茶野のハキハキした話ぶりは実に爽やかで気持ちがいいです!

交流戦はカード勝ち越しでスタート。週末はセ・リーグ本拠地に舞台を移し、DHなしの試合が待っています。あまり良い思い出のないバンテリンドームですが、打線の援護を期待します! ヤマサチのジエンゴも!
心配なのは中川や森の状態。怪我でなければいいのですが…。










ハロウィン・パーティの帰り、タラとドーンはダイナーで酔い醒ましをすることにした。 そこに入ってきたのは、ゴミ袋を担いだピエロメイクの男。どういうわけか彼はタラに熱視線を送り続け、その姿にタラは不気味がる。 しかし、しばらくするとピエロメイクの男は、トイレでなにか問題をおこしたようで店を追い出されてしまった。 ほどなくしてタラとドーンも店を出るが、止めておいた車がパンクしている。 タラは妹のヴィクトリアに電話して、迎えにきてもらうことにしたが、その裏でピエロメイクの男はダイナーの店員を殺害。 そこからタラは一晩中ピエロメイクの男に追われるはめに.....。

 6月から日本でも公開されるこの映画の続編が、先に公開されたアメリカで失神&嘔吐者続出だという嘘か本当かわからないネット記事を読んだので、本当かなと思い、日本では当時映画館で公開されなかった(今は2の公開に先立ち少数の映画館で上映)1を観てみることにしました。結論から言うと、僕のようにスプラッター映画が好きなわけではないが、耐性はあり時々はそういう作品も観るレベルの人では、嘔吐や失神はありえないので、この宣伝文句は99%嘘ですね。ゴア表現に抵抗のある人はこんな映画はそもそも観ないでしょうし。

 ちなみに、抵抗のある人は観ない方がいいです。たぶん不快感しかないと思います。「ラストサマー」の崖から落ちた爺さんの顔をつぶすシーンの何倍も惨い描写があります。これはさや氏にも薦めないようにします。

 主人公のアートザクラウンという殺人鬼はピエロに変装しているだけあってユーモアは多少ありますが、人が苦しむ姿が大好きなただのサイコパスです。まあ、相手の顔を潰すことにこだわりがあるのかなあとは思いましたが、バックボーンがまったく語られていないので正しいかどうかは分かりません。ストーリーもこいつが色んな人間に襲い掛かるだけです。襲われる奴らもホラー映画のお約束で全員馬鹿な行動しかとらないので特に個性もないです。映像も古臭いですし、エロシーンもありますし。古き良きB級ホラーを意識しているのは分かりますが、なぜこの映画の続編がアメリカでヒットしたのかよくわかりません。「IT」の流れでピエロが悪役の作品が受け入れられやすいのですかね。

 こういう映画は非常に評価がしづらいですが、途中でヒロインが入れ替わるところと、ピエロがいきなり銃を出すところは、まったく予期しておらずびっくりしたので良かったと思います。ピエロがエロ担当の女を縦に切るところもなかなかインパクトがありましたね。いや縦に切るのは他の映画でもあったかもしれませんが、この映画は切り方に特徴があります。ただ、最後まで観ても、結局オープニングシーンが意味わからなかったですね。いや意味は分かりますよ。殺された奴は悪口言ってましたから。ただ、殺した方の人がそんなことする人だったかなあと違和感がありましたね。
『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督、ダニエル・カルーヤ主演によるSFスリラー。落下した飛行機部品の衝突で父を亡くしたOJは、事故の際に一瞬目にした飛行物体を忘れられずにいた。妹・エメラルドはこの飛行物体を撮影しようとするが…。

 ジョーダン・ピールの初監督作品「ゲットアウト」は確かに面白い映画でした。監督2作目の「アス」は、まあ普通ですかね。しかし今回の監督3作目はもはや普通以下になりました。もちろん今までと変わらず人種問題をテーマにしていますから、人魚姫を黒人に演じさせている今のアメリカでは、この監督は時代の寵児なんでしょうが、日本人の僕はただ面白い映画を観たいだけですからね。映画の歴史で黒人がないがしろにされてきたとか、ストーリーと直接関係ないテーマはどうでもいいですから、本筋のストーリーを面白くしろと言いたい。

 むしろそういう黒人第一主義がマイナスに働いており、主役の黒人兄妹は個性的な魅力のあるキャラクターに描かれていますが、白人2人はどういう人間かイマイチよくわかりませんでした。黒人兄妹に比べ人物描写が極端に少ないからですね。カメラマンのホルスト
なんかは最後どうしてあんな行動に出たかまったく理解できません。家で動物が捕食される映像ばかり見ていたので、究極の捕食マニアという解釈でいいのでしょうか。そうだとしたらもうちょっと白人キャラも頑張って描けよと思いますね。エンジェルとかいうもう一人の白人の電気屋の兄ちゃんに至っては、あ、そういえばこいつどうなったんだ、いや死んだシーンはないのか生きているのかな、と思ったぐらい存在感がありませんでした。僕が今まで見てきた映画の黒人は定型的な人物描写だったのかもしれませんが、さすがにもうちょっと人間味があったので、この映画ほど白人に見せ場を与えないのはあまりにも不自然で違和感しかないです。

 ちなみに黄色人種のジュープとかいう登場人物は、動物に敬意を持つ黒人主人公と違って、幼少期に、たまたま垂直に立った靴を見ていたらチンパンジーと目が合わず殺されなかっただけなのに、自分は動物と心を通わせていると勘違いして、未確認飛行生物を餌付けして見世物にしていた愚かで調子乗りで傲慢なイタい人間に描かれていますが、ここまで長々と説明できるぐらいは見せ場があったのでまだ白人よりマシですね。しかし黄色人種も差別の対象のはずですが、黒人兄妹に比べたらかなり性格が悪いキャラなので、結局この監督は黒人ですから、自分の人種である黒人さえ良ければ、他の人種は差別する側だろうがされる側だろうが興味も敬意もないのでしょうね。

 チンパンジーのゴーディの誕生日のシーンだけは良かったです。オープニングでこっちに気づくところなんかは、この監督はホラー映画の演出はさすがプロだなあと思いますね。未確認飛行生物は布感がひどくてイマイチ怖くなかったので、この監督はこれからは今回みたいにSF要素を入れず純粋なホラーだけ撮ってればいいですね。ただ、このチンパンジーの話は、イエローモンキーである黄色人種のジュープは間接的な人種差別のためか登場しますが、主人公の黒人兄妹は登場しないんですよね。動物を見世物にしたらしっぺ返しがくるということを言いたいんでしょうが、チンパンジーの話を入れるなら、この映画の主人公はジュープじゃないとちょっと違和感があります。
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