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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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9/29 vsM ○

大雨の中、中断をはさみながらなんとか成立した試合だったようで。
外出していたので試合後にスコアを見たのですが、石川相手に初回から4得点、若月が5の5と大爆発していたのには電車の中にもかかわらず「うえっ」と声が出てしまいました。
いくらロッテキラーといえど、打ちすぎでしょう。こちらも田村にしこたま打たれているので、よそのことは言えませんが…。
山岡も8回1失点と、今季最後を白星で締めくくりました。来年こそはシーズン初めから今の状態を維持して、貯金で終わらせてほしいですね。


9/30・10/1 vsE ○○

松葉はやっぱり松葉だな…QSといえば聞こえはいいですが、初回から被弾やら先頭四球から失点やら、中堅がする投球ではありません。
打線は初モノ相手に手も足も出ず。完封されるかと思いましたよ…。最近になってちょいちょい見るようになった終盤での逆転勝ち。宗の同点2ランは値千金でした。若手が躍動するとシーズンも終わりだなって感じですね(棒読み)。
2018ビジター最終戦は、宗の前日から続く3打席連続ホームランとルーキー西浦の初ヒットと吉田正2打席連発25号で有終の美を飾りました。風が強かったのか序盤で5発が飛び出す荒れた試合になりましたが、西はその2失点にとどまり、なんとか二桁勝利で今シーズンを終えることができたのは良かったと思います。もっと援護があれば貯金できたはずでしたが…って、援護のあるチームに行くなんて言わないでーーーーー!
あのヒーローインタビュー、「また来年も応援して」と言いかけて「大阪にも来て」って言い直したよね? ね!? こりゃFA行使するってことでしょ? でしょでしょ!?
そりゃ本人の権利ですし…「優勝できるチームでやりたい」と言われたら返す言葉もございませんし…。
でも、デビュー当初からその成長を追ってきただけに、出ていかれたら淋しいなあ…。
30日は、ついに西武がパ・リーグの優勝を決めました。とはいえ、ソフトバンクが負けて試合中に優勝が決まるというなんとも締まらない感じに…(ビミョーな反応の我が家の西武ファン)。それでもやっぱり胴上げはいいもんです。うらやましいです。いいなあ。ウチはいつになるんだろうなあ(遠い目)。
あ! そうそう! あの神戸での誤審騒ぎで「順位に影響したらどうするんだ」と息巻いていたのも今となっては恥ずかしいオリックスの成績であり、西武と2位以下のG差も影響しようがないほど離れてしまいましたが、もしあれがホームランでなかったら、西武は本拠地で胴上げできていたのですよ! どうしてくれるのさ! どうでもいいけどさ!!


10/4 vsH ○

最後の最後でバンデン&千賀って鬼か…。
ホーム最後の2連戦、連敗も覚悟していましたが、吉田正の初めてのサヨナラタイムリーが飛び出しました。ホント、今季はまささまさま。初めてというのが意外でしたが…そういやサヨナラのチャンスで力んで押し出しのボール球をファールして結局凡退したこともありましたね…。
しかし、この期に及んでも榊原に援護してあげられない野手陣の面々。今季の縮図のようです。球数を稼げば勝機のあるバンデンに7回も投げさせるとは。来季こそしっかりした対策を頼みますよ。
増井は、まあ…。


10/5(今季最終戦) vsH ●

「終わりよければ、すべてヨシ」
小谷野の花道を勝利で飾ることはできませんでしたが、まあ、この言葉でしめくくってもいいかな、と思えるラストゲームでした。
前日まで4連勝、吉田正が猛打賞で打率3割2分キープ、Tの稀なる追い上げホームラン。福良監督は試合中ずっとニコニコ、登板後の東明や山岡に言葉をかける姿はまるで孫を見守るおじいちゃん。今季その代名詞となったリクエストも使い切りました。最後の最後で登場した小谷野はすでに涙。福良監督も涙。ボードで真っ白に染まった観客席からは大歓声、オリックスと日ハム時代の応援歌が交互に鳴り響く中、小谷野のフルスイングに森も応えて直球勝負。三球目、いい当たりもショートゴロで試合終了、同時に小谷野の現役生活も終幕を迎えました。
試合後の監督あいさつでは昨年までのようにヤジがとぶこともなく、退任する福良監督には拍手が送られました。花束を渡したTの目には涙が…自分がもう少ししっかりしていれば辞めずに済んだのになんて思っていたかどうかは知りませんが、Tの涙と福良監督の穏やかな表情で、今年の(いや、この三年間の)憤懣はさらさらと消えていきました。
続いての小谷野の引退セレモニー。誰の引退式でも泣けてきますが、贔屓チームの選手ならなおのこと、感謝と淋しさで胸がいっぱいになります。
小谷野は笑顔であいさつを終えるも、花束を持って歩いてきた福良監督の姿を目にしてはこらえきれないようでした。その光景に感じ入ったのか、もらい泣きする選手たちの多いこと。Tはまだ泣いているし(そういや北川の引退時も大泣きしていたな)。どれだけチームメートに慕われていたかが伝わってきました。あいさつの最後で翌日のH本田の引退試合に触れたことからも、その人柄がうかがえます。Tもこんなふうに送り出される選手になってくださいよ…。


(結果)65勝73敗5分  2年連続の4位
「すべてヨシ」とはいっても、すべて水に流せるという意味ではないわけで…。
監督が責任を負って辞任を決めたため、采配の面では今とは変わるであろうという多少(いや、少々?)の期待値はあるものの、根本的な問題点は解消できていませんから。
しかし去る者に石を投げるのも何なので、良かった探しから始めますと、まずは吉田正の全試合出場。
シーズン前は四大砲(ロメマサマレT)などと騒がれていたにもかかわらず、吉田正以外は全員機能せず、マークが吉田正ひとりに集中していた中での3割超えは立派です。あとひとりふたり周りに打てるバッターが並んでいれば、気楽に打てて30号到達もできていたでしょう。オリックスからは誰も呼ばれなさそうだったNPB AWARDSですが、吉田正のベストナインの芽も出てきました。来年も怪我せず、ホームラン王争いに名前が載るくらいの活躍を期待します。
あと、なんだかんだ言っても増井の加入は大きかったと思います。増井がいなかったら最下位だった可能性もあります。後半戦は打たれる場面が増えましたが(負けこんで出番自体も減ったし…)、前半戦は平野の退団を補って余りある成績でした。もし増井がいなかったらと思うとぞっとします。
新加入ながら増井が中心に引っ張ってくれたブルペン陣の活躍も、今季を語るうえでは欠かせないものでした。高卒二年目ながら中継ぎとして新人王候補に名乗り出た山本は、前半戦の話題の中心でした。その山本に代わって後半に飛躍を遂げたのは、昨年よく戦力外にならなかったなと思っていた山田。待望の左腕のうえ、月間登板記録まで打ち立てる活躍は目を瞠るものでした。
ただその運営については疑問符がついてまわるシーズンでした。黒木、吉田一、近藤、澤田、岩本、比嘉と幾人の中継ぎが出ては消え出ては消え…。結果に繋がらないどころか投手を潰していくマシンガン継投がいったい誰の方針なのかは知りませんが、シーズンを戦うための有効な戦略とはとうてい思えませんでした。
もちろん中継ぎの酷使の原因には先発の頼りなさがいちばんに挙げられます。7/17にディクソンが達成するまで12球団唯一の完投ゼロ。前半戦のローテーション投手で最後までローテを守りきったのは西ひとり、二桁勝利も西ひとり。貯金はかろうじてアルバース(と田嶋も?)があるだけで、あとはのきなみ借金と怪我を抱えて一軍を去っていきました。しかし毎年毎年1位で即戦力投手を指名しておいてこれかと。動向がまったくわからない田嶋も来年は復活してくれるのでしょうかねえ…。しかし打線の援護があれば、先発や中継ぎが打たれても勝てるということは、皮肉にも今年の優勝チームが証明してくれています。Tの出遅れとロメロやマレーロの不調が誤算とはいっても、若手が出てくれば補えたことです。西野や小田が打ちはじめたところで怪我したり、大城が守備位置のたらい回しで打撃に集中できていなさそうだったり、固定選手以外は打とうが打つまいがバントだったり、打撃のビジョンが四大砲と小谷野・中島のベテラン頼みで、あとを育てる気がないのかと終始感じたシーズンでした。
ただ、昨年の反省を唯一活かしてくれたのが、飛躍的に伸びた盗塁数。パフォーマンスのめっきり落ちた中での安達の20盗塁はさすがです。新戦力の福田がそれに続いたのも来季に希望を見いだせます。が、こんまい選手を集めるのが好きな割には少ないような気も…。西武の驚異的な成績も、打って走れる選手が多いからこそなんですよね(「打って」が重要なのだが)。

うーん、問題点ばかりになってきたぞ…。

とりあえず、来季の監督は西村ヘッドコーチの内部昇格で間違いないようです。田口が一軍の総合コーチ(監督見習いか)? か、風岡ヘッドコーチ!? あとは!? そ、そのまま!!??

どうなることやら・・・(´・ω・`)

まあ…とりあえず、ドラフトの結果を楽しみに待ちますか…。




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『半分、青い。』
あーはいはい、結局鈴愛と律が結ばれてハッピーエンドね。
…と、そういう着地点のみを目指していたドラマではないことはわかっているのですが、結局鈴愛の40年を描いた半年間において、はっきりした結論が出たのはそのひとつだけ。マザー(そよ風ファン)の売り上げも、スパロウリズムの会社としての存続も、かんちゃんのスケートや転校も、晴さんのガンも、それは鈴愛の残り約40年の未来に託されて、ドラマの中で描くのは、ここまで。おしまい。
主人公の死(あるいは死期近く)で幕を閉じることの多い連続テレビ小説においては、主人公の人生そのものが主題であり、愛する人と結ばれたり困難にぶつかったり、それぞれのエピソードに起承転結があって、最終回はそんな人生の最終地点。主人公がこの世に置いていったものが我々の心に響く余韻となります。
ところがこの鈴愛の人生、主題がない。
漫画家を挫折したあとは、百円ショップのアルバイトになり、運命の(とその時は思いこんだ)人と出逢って結婚し、地道に生きるかと思えば旦那が家族より夢を大事にする人で結局離婚。実家に頼り、五平餅に目覚めてはすぐに投げ出し、娘のために生きるかと思えば商売に手を出し、元夫実家に頼り、幼なじみに熱を吹き…。
少し前の大河ドラマで「女の道は一本道」というセリフがありましたが、鈴愛の道は一本道どころか、いくつもの分かれ道でうろちょろ。時には道なき道を突き進んで自滅したりもします。言動も行動も一貫性がないし、まるで感情移入ができません。
もっとも、大半の人間の人生はそんなもんです。
ドラマみたいに順調に行くわけない。人生は七転八倒…じゃなかった、七転び八起き。
そして、マイペースで自己主張の激しい鈴愛は、平気で他人を巻き込み、人の思いを無碍にする。そしてうまくいかない原因を、視聴者も忘れていた耳の障害のせいにする。これもまた、人間あるある。他人を傷つけない人間などいないし、時には失敗を誰かや何かのせいにしたりする。年をとっても仲良しの親には甘えたいし、そんな子を見放す親だっていない。
しかし、我々が見ているのはあくまで「朝ドラ」。
朝ドラは「一本道の女の道」を見たい。波瀾万丈であっても、基本的には清く正しく美しいヒロインの人生を見たい。どこにでもいる、もしかしたら自分かもしれないヒロインの現実的すぎる人生なんて見ていて気分いいわけがない。
などと言いつつ、最後まで見てしまったのは、やっぱりそんな鈴愛の結末は何らかの実りあるもののはず(『純と愛』のような破滅的なものでなく)という期待感のようなものからです。律とは結ばれたわけですし。この律も顔以外まったく魅力を感じない、自分本位な人間でした。元妻との間に子まで成しておいて、「鈴愛を待ってた」などとよく言えたものですが、そういう男がゴロゴロ転がっているのも現実なわけで。
最終週になって東日本大震災が起きました。裕子の死は、それまでにフラグを立てすぎなくらい立てていた(海の見える仙台の病院勤務であることや、この世に繋ぎ止めてもらいたいと鈴愛を抱きしめたこと)にもかかわらず、何日も引っ張られました。鈴愛にとって必要な時間にも思えなかったのですが…。
また、裕子の残した遺言が鮮明すぎることや裕子を呼ぶ同僚の声音が日常かと思うほどのんびりしていたのもあまりにも不自然で、泣くに泣けませんでした。まだ記憶にも新しい未曾有の災害を扱うにあたって、どういう意図でこんな演出をしたのでしょう。
また、旦那に「死ね」と言い放ったり、身内の病気を知って真っ先に「死ぬのか?」と口にしたりする鈴愛が、なぜ裕子の生死にだけはあれほど動揺したのか、これまた一貫性のないふるまいに見ていて疲れすら憶えました。もちろん、老いていた祖父母や老いていく母親の死と、同世代の、それも突然の災害による死とは受け止め方が違うでしょうし、とくに裕子は鈴愛の人生の大きな転機の際に寄り添ってくれた親友でしたから、半身をもぎとられたような悲しみに襲われるのもわかります。しかし視聴者にとっては、廉子さんも仙吉さんも晴さんも和子さんもみんなそれぞれ思い入れのある存在ですし、鈴愛の思いとはイコールではありません。なのに物語は鈴愛の気持ち本位に進んでいくものだから、視聴者の思い入れなどまるで介しません。
このドラマに入り込めない違和感は、ここにあります。
ある程度の起承転結とヒロインの潔さ、爽快感のあるラスト、誰の命も等しく扱われるべきもの、視聴者が朝ドラに定義づけていたすべてを裏切る内容でした。これこそ、「革命を起こす」と言っていた作り手の意図するところだったのかもしれません。
ただ、前の感想でも書きましたが、朝ドラは本来朝に見るものですから。一時間の夜ドラマと違ってじっくり見るのではなく、ふわっと流し見でもストーリーに入り込め、主役から脇役まで思いを馳せられるものでありましたし、これからもそうあってほしいと思うのです。
型破り型朝ドラは『カーネーション』や『あまちゃん』など、今までにも成功例はありましたが、いずれも視聴者側の視点を持っていたこと、脚本と演出が一体化していたことがその要因でした。そのふたつとも見られなかった今回の朝ドラは、自分の中では「再放送されても見ることはない作品」という位置付けになりました。
ただ、ゼロから何かを産み出さなければならないクリエイターの苦悩を感じられた漫画家編はリアリティーを感じて、非常に見ごたえがありました。あのクオリティーが維持できていればなと少し残念です。

『西郷どん』(承前)
なんとなく予想していた事態ではありますが、歴史が大きく動き出す展開とは逆に、ドラマはみるみる勢いを失ってしまいました。
歴史ドラマにあってもっとも展開をつまらなくさせるのは、現代の死生観や価値観を持ち込んで主人公に「戦はダメ!」「命は大事!」と叫ばせることだと、最近の大河ドラマを見てつくづく感じていたのですが、この作品はその禁忌を犯してしまいました。
禁門の変において、西郷は薩摩軍の攻撃を止めて戦を終わらせようとしますが、横から割って入った会津藩が西郷の意思を無視して長州勢を殲滅させてしまいます。人物にわかりやすく善悪を付与する描き方は、この作品では序盤から頻繁に使われていました。もちろんここでも、無駄な殺生をする会津が悪で、命を守ろうとする西郷が善側です。
後世の人間がその時の価値観で判ずる善悪など歴史の解釈においてはまったくもって無意味なものです。民を愛しひたむきでまっすぐ、という西郷の人物像がベースにあるとしても、現代的な反戦思想が幕末に相通じるはずがなく、西郷を善側に立たせたいがためにこのような寝ボケたセリフを口にさせたのならまったくもって稚拙な脚本であり、歴史に対する冒瀆とすら感じます。ヒーローたるもの無駄な殺生はせずに悪を倒す、子ども向けの特撮ものならそれもありでしょうが、なぜ歴史ものにまで無理くりあてはめようとするのでしょう。
これでいったいどのように明治維新=数多の犠牲の上に成り立つ革命を描くというのでしょうか。西郷は「無血開城」という聞こえの良い手柄だけをかっさらい、奥羽越を攻めるのは長州の独断で、西郷は「無駄な戦はやめるんじゃ!」とか叫ぶだけなのでしょうか。
征韓論はどう説明するのでしょうか。周りに担ぎ上げられただけで、西郷は「無駄な戦はやめるんじゃ!」とか叫ぶだけなのでしょうか。
西南戦争はどうオチをつけるのでしょうか。西郷は田原坂で「無駄な戦はやめるんじゃ!」とか叫ぶだけなのでしょうか。
そんな主人公、いらんがな…。
…などと考えているうちに見る気が失せ、しかも一人称が「マロ」なだけで完全に河内のおっさんな岩倉具視とか、この有事のさなかにうじうじ愛加那の話を持ち出す糸とか、まったくもって興を削ぐ展開ばかりで、もはや作業のBGMとして流すだけにしていたら、なんだかよくわからないうちに「慶喜を討つ!」「幕府を倒す!」などといっぱしの革命家っぽいことを叫んでいました。あれ、平和主義はどこへいった? どうしてこうなった? やっぱりここでも慶喜が「悪」で、善の西郷が悪を倒すという図式になってしまったのか? ちゃんと見ていない人間が言うのも何ですが、その場その場で都合の良いセリフばかり言わせるから、こんなブレブレの展開になってしまったのではないでしょうか?
松田翔太がインタビューで「僕が事前にリサーチした慶喜像というのは、しっかりとした政治家、戦略家というイメージ。今回は感情的で、乱暴なお殿様というか(笑)、すべて『慶喜のせいで』みたいなことになっている」と語っていましたが、この「(笑)」にすべてがこめられているように感じるのは気のせいでしょうか。かつて家茂を演じた松田翔太なら、もっと深みのある慶喜を演じられたはずと思うのですがね。歴史上の人物を善悪で分けることしかできないぺらぺらの脚本のせいで、演者の良さがすっかり失われています。
もちろん、主人公の西郷隆盛が筆頭です。めっきりキャラがブレてきたせいで、鈴木亮平がまったく魅力的に映らなくなりました。しかも残り三か月。これでどうやって明治政府のゴタゴタを描くのでしょうか。この作品は歴史の中心部分になると描写が薄くなり、ナレーションだけで終わったりセリフで説明されたりという展開が多かったので、おそらくそれらもさらっと過ぎていきそうな気がします。
今見てもまったくもって色褪せていなかった『翔ぶが如く』との落差に、すっかり萎えてしまっています。『翔ぶが如く』は群像劇で、これは西郷隆盛のヒーローショーですから、比較すべきではないのかもしれませんが…。それでも主人公の見ていないことは描かないと謳っていた『真田丸』が、それぞれの武将の義を描く群像劇そのものであったことを思うと、作り手が歴史を俯瞰する視点さえ持っていれば、決して不可能なことではないはずなのですがね…。
配役がずっと気になっていた桐野利明を大野拓朗、川路利良を泉澤祐希が演じると知って、それだけでも最後まで見る価値はあるかなとは思いますが、ちゃんと活躍してくれるのかな…。


9/22 vsH ●

やはりソフトバンクに勝てない山岡。
それにしても、追いつかなかったから良かった(?)ようなものの、また捕手にマシンガン代打出して、延長になったら伏見オンリーでどうするつもりだったんでしょうかね。なまじっか追い上げたものだから森にセーブもつけちゃったし。山本の新人王もあやういのに、増井のセーブ王まで取れなくなっちゃうのかい…。何の収穫もなくシーズンを終えることになりそうだな…。


9/24 vsM ●

西の二桁勝利がかかった一戦でしたが、得意のはずのロッテ相手にこれでは今年も難しいかな。
とはいえ、もっと援護があれば西にも余裕が出たのでしょうがね。6安打6四球で2点とは…。この時期にきて若手を起用するでもなく、いつものメンバーでいつもの打順でこのつながりのなさ。いつものビハインドでマシンガン継投、いつもの回またぎそして失敗。うーん、もうAクラスは現実的ではないのですから、何かしらビジョンを持って戦ってほしいのですがね。
相手は安田という超期待の星をスタメン起用。そして2安打4打点と大阪凱旋を飾らせる大盤振舞い。後輩に押し出しって何だよ岸田…後輩の前で情けないと思わないのかT…。


9/25 vsH ●

変則日程が始まると、今シーズンも終わりだなあ…としみじみします。
イヤ、この時期にしみじみできないシーズンを過ごさせてくれよ! 我が家の西武ファンが「ソフトバンクに勝たな意味ないねん!」とうるさいんだよ!
なんだか見ていて虚しくなってきたので途中からチャンネルを替えたため福田の初ホームランは見ていませんでした。最近守備も良くなってきましたし、頑張っていますね。来年リセットにならないことを願います。


9/26・27 vsF ○●

最近日ハムの元気がないので、榊原の初勝利チャンスかもと思っていたのですが、やはり相手はプロ、そう甘くはなかった。そもそもなぜ同じ球団に登板させるのかね。昨年の山岡や山本もロッテ戦ばかりだったし。しかしなんだかんだと6回2失点。頑張りました。なのに…この展開でも榊原に勝ちをつけられない、どころかあやうく負けをつけそうになるとはどういうわけだ!?
翌日も7回2失点の東明に、今度は負けがつく結果に。防御率1.51で1勝3敗とは…恵まれないにもほどがあります。テンポが悪いわけでもないし、四球が多いわけでもないのに、どういうめぐり合わせなのでしょう。加藤と上原で1得点(しかも打ったのは中継ぎ)とは、どんだけ貧打線なのか。9回のTのホームランも「ハイハイ」でした。文字どおりの空砲。ここでなく、打つべきところで打たないから代打要員になってしまうのであろうよ。いやもうどうでもいいけど。


(結果)61勝72敗5分
パ・リーグはA・Bクラスが確定し、セ・リーグでは広島が三連覇。いよいよシーズンも大詰めですが、同時に聞こえてくるのは引退報道。C新井に始まり、M岡田など私が野球を見始めた頃に活躍していた選手が現役を去ることになりました。「まだできるんじゃないの?」と疑問に思いつつも、野球に夢中になってからそれだけの時間がいつの間にか経過していたということなのでしょう。
そして、ついにオリックスからも。
村田やG杉内、B後藤武敏など、「松坂世代」の引退はとくに大きく報じられていますが、オリ唯一の松坂世代・小谷野も27日、引退を発表しました。
今年は今までと較べてパフォーマンスが急激に低下しているようでしたし、調子が上がっているように見えないのに昇格してスタメン起用されている時期は見ていて辛いものがありました。引退は予想できていましたが、福良監督の退任決定が後押ししたところもあるかもしれません。
恩師の存在や複数年契約が大きな理由とはいえ、FAできるくらいに実績のある選手が移籍先にオリックスを選んでくれたことはやっぱりうれしかったですし、自主トレに若手を連れていくなどチームに与えた影響も決して小さくはなかったと思います(その若手の中には恩を仇で返すやつもいたけどさ…)。FAにコーチ手形はつきものかと思いますが、体調のこともありますからすぐコーチ職は難しいのかな…壊滅的な二軍野手を打撃コーチとして鍛えてくれないかな…のんびりでいいからさ…なんか放っておいたら他所に取られてしまいそうで(平野恵一みたいに)。
しかし松坂世代の相次ぐ引退報道には、ひとつの時代の終わりを感じます。くしくも今年は平成の怪物を擁した横浜高校春夏連覇からちょうど20年、平成最後の年。節目を刻むにはドラマチックが過ぎるほどのタイミングです。
そして、世代の代表格である松坂がNPB12年ぶりの白星を手にし、復活を遂げた年でもあることは、同じ時代を生きた者として感慨深いものがあります。
まだもう少し、松坂世代は現役でいてほしい。
かつては時代の中心でキラキラ輝いていた松坂世代も、今は迫りくる戦力外通告の陰に怯えつつ、加齢と闘いながら若手との争いの中でもがき続けている。
中年に半分以上足をつっこみながらももう少し若手に混じって頑張りたいとあがいている我々アラフォー・ジャスフォー世代にとって、彼らは勇気を与える存在でもあるのです。








『この世界の片隅に』
細かいところで「あ、そこそんな風に脚色しちゃうのか…」と感じる部分はあったものの、ドラマ自体としては毎週泣かされ、しみじみと余韻にひたることのできる良作に仕上がっていました。
なんといってもすずを演じた松本穂香の熱演が光りました。ほわんとした雰囲気やおっとりした所作、晴美と右手を失ってからの喪失感や終戦を知った時の怒り、すずのありとあらゆる感情がむき出しで伝わってきました。
「普通」のすずの「普通」の日常。「普通」だからこそ、いろいろな出来事に心は揺れ動く。松本穂香が無名だったからこそ、見る者は彼女を「普通」を生きる「すず」として受け入れ、すずに共鳴できたのかもしれません。
原作に忠実であるとはいってもやはりドラマですから、終盤の肝である「左手で描かれた世界」のカットとすずの「右手」の登場が終戦時のワンシーンだけであったことはやむなしと思います。すずの「右手」はすずが亡くなるまですずに寄り添い続けますが(と、右手からの手紙で自分はそう解釈した)、ドラマでは、号泣するすずの頭をふわりと撫でて消えていきます。それは戦争が終わったことによって、戦争によるすずの苦しみの終わりを示唆しているようにも感じました。
物資がなくても、空襲に遭っても、それは自分だけでなくまわりの人皆同じ環境、すずだけに与えられた苦しみではありませんでした。
目の前で右手と晴美が吹き飛ばされた事実は、すずだけのもの。そこからすずの戦争は始まったのかもしれません。戦争は自分の大切なものを奪っていった暴力であり、その暴力と戦い続けなければならないと実感したのかもしれません。すずの右手は、戦争に対する怒りの象徴であり、すずにとっての戦争そのものでした。
しかし戦争は終わり、右手もその役割を終えました。
泣き叫ぶすずの頭に触れたのは、お別れの合図だったのかもしれません。
右手の去ったすずの前に現れたのは、周作でした。
戦争の呪縛から解かれたすずに、これから戻って来るであろう「普通」の日常、その象徴が愛する人、周作なのだと感じました。
この世界の片隅に灯ったふたりの小さな愛。それはこの世界の片隅で必死に生きてきた原爆孤児の節子を照らすことになります。
原作のようにワイワイ賑やかに終わるのではなく、晴美の服を節子にあてて涙ぐむ径子に象徴されるようにしんみりとじんわりと余韻を残すラストでした。原作より感情豊かで愛嬌のある径子でしたが、尾野真千子の存在感はさすがでした。
最後の現代パートにおいて、マツダスタジアムでカープを応援していたのは90代のすずさんなのでしょうか。きっと周作さんも鬼籍に入って、今はもう少し便のいい場所に移り住んでいて、「この黒田って選手、周作さんに似とりんさる」てな感じでカープ女子になっちゃったのかな、なんて楽しい想像が広がります。
現代パートが2018年、今年であったからには、西日本豪雨災害は避けては通れない現実問題となったのでしょう。直接触れられる場面はありませんでしたが、積み上げられた土嚢が映し出されたり江口がボランティアに訪れていたことが語られたりしています。ラストの「負けんさんな! 広島!」のセリフも、過去から今に地続きとなるメッセージとして心に響きました。当初は蛇足と感じていた現代パートでしたが、このラストシーンにつながるのなら意味あるものだったのかもしれないと思います。
戦争の惨禍を直接的に「悲劇」として誇張しないところがこの作品のひとつの特徴でもありますが、ドラマにおいてもそこはきちんと守られていました。原爆投下後の節子と母親との別れも淡々と描かれています(ただ、駅舎ですずたちと出会った時、こぼれ落ちたおにぎりをすぐさま返すような子ではひとりで何か月も生き延びられるはずがないし、拾い上げ口にいれかけたところですずの右腕に母親を重ねて思わず渡してしまう原作の描写どおりになぜしなかったのかな…とそこは疑問に思いました)。また、広島で放射能を浴びた知多さんやすみちゃんが原爆病を発症すると思われる場面が出てきますが、気づかなければスルーしてしまうような描写にとどまっています。しかしすみちゃんがたまらず口にする不安や恐怖によって、語られなくなりつつある原爆の後遺症の脅威はしっかりと伝わってきました。挨拶もそこそこにすずを探しに立つ周作の背を見送るすみちゃんのゆがんだ表情は、セリフで説明しがちな昨今のドラマにあって、秀逸な脚色だったと思います。姉の夫がやさしい人でよかったという喜び、もう自分は姉のようにしあわせにはなれないのだという悲しみ。若く美しいすみちゃんの人生は、戦争の、原爆のせいで摘み取られようとしています。ほのかな恋心を抱いていた将校さんもきっともうこの世にはいないでしょう。この世界の片隅でさまざまな思いにかき乱されるすみちゃんに、涙を禁じえませんでした。
まとめて感想を書くのがむずかしいくらい、毎週いろいろな思いがあふれてくるドラマでした。ともかくも、自分にとってとても大切なこの作品が、高い評価を受けて最終回を迎えられたことにほっとしています。







9/11・12 vsL ●○

四球からのホームランとはこれまた松葉らしい…いや感心している場合ではないのだが…。最近調子を落としていた多和田に完封されるし、Tもやらかしまくるし、終わってみれば、
また完封負け。
神戸のデーゲームは美しい天然芝に白いユニフォームが生えて、なぜか試合も勝っているイメージがあるのですが、ガラガラのナイターは負け試合の印象が強く(例の誤審騒ぎもあったし)、このまま花火しか見どころなく終わるのではないかと慄いていた神戸最終戦。一週間ぶりのタイムリーと東明の896日ぶりの勝ち星でなんとか最後を飾ることができました。放送事故寸前の東明のお立ち台もひさびさに味わえたし、ずっと言ってみたかった「ロメマサ砲」も屋外球場だと迫力がありましたね。
一日で中身が入れ替わったかのような相手のエラー祭りのおかげで、我が家の西武ファンはすっかり機嫌を損ねてしまいましたが…ソフトバンクも勝っているし…。


9/14~17 vsF ●○○●

ポンタがカード頭だけ更新するようになってから、勝ち絵を何回見たであろうか…。
めっきり中継を見なくなってしまいましたが、なんだか負ける時は淡々と負けますね。しかも負けている時に限ってマシンガン継投。ローチを5回84球で降ろす必要があるのか、と(100球投げたことあるんかいな)。岸田が失点したからといって山田に代える必要があるのか、と(勝ちパターンの左ちゃうんかいな)。9回、ロメムランで2点差に追いついてなおもランナーが出て、小田に代打を出す必要があるのか、と(しかもTかいな)。しかも試合途中でマシンガン代打するから最後の安達に出せる代打がおらず試合終了、と(その代打も意味あるんかいな)。
と、このままシーズン終了まで淡々と負けを重ねるのではないかと思いきや、突然打ち始めるからまったくもってわからんチームだこと。やっと二人目の完投投手が誕生しました。しかも完封のおまけつき。先週はソフトバンク相手に炎上した山岡ですが、見違えるような投球で6勝目&札ド初勝利をゲットしました(「ソフバンに勝たな意味ないねん!」と怒る我が家の西武ファン)。吉田正が死球でベンチに下がった時にはヒヤリとしましたが、シーズンも終盤ですし駄目なら駄目で仕方なし、と交流戦の甲子園で捻挫した時とはまるで異なるテンションで見送りました。しかし幸いなことに、打撲で済んだ模様。もしかして正は痛がりなのか…?
翌日も初回から先制、西も最小限の失点に抑え、中盤追い上げられる場面もありましたがコツコツ得点を重ねて、終わってみれば4点差の快勝(9回裏を前にチャンネルを相撲に替えていたので増井劇場は見ずに済んだ)。西の二桁勝利も見えてきました。
昇格してから宗の調子が上昇ぎみなのが良いですね。空振りばかりしていた低目の球にも対応できているようです。この日も2安打2打点と1番の役割を果たしました。もう時すでに遅しの感はありますが…。
札幌最終戦は初先発の榊原。いよいよこういう時期がやってきましたな…。
ノビノビ投げてくれればいいと思っていましたが、5回1安打無失点4三振と上々の出来。で、それを勝ちに結びつけられないこのチーム。どうなってんねん。若者の初先発初勝利は中継ぎが消す、という新たな伝統でもあるんかい。80球ならもう1イニング投げても良かったのではと思わないでもありませんが、二軍で先発して中5日でしたか。ならなぜ今日先発させたんでしょうか。
それにしても日ハムは、毎年のことですが、いつも同じペースで戦っている感があります。たとえこの試合を落とせば自力優勝消滅という局面においても、決してムキになって取りに来るような無理はしない。その先のCSを見据えて力溜めをしているように映りました。それがファンにとって良いことなのか、もうちょっと気合見せろよと言いたくなるようなことなのかはわかりませんが、少なくとも何の目標もないのにマシンガン継投&代打&代走を見せられるよりは、CSを勝ち抜くという目的が先にあるからこその雌伏の時と思えば許容できるのではないでしょうか。


9/18~20 vsE ○●

案の定の松葉、しか言えない試合かと思いきや、まさかの逆転勝ち。まあ、もっと点取れたやろとは思いましたが。おまけに試合後、松葉がプレー中に怪我していたことが判明。てっきり案の定で交代させられたのか思いきや…。次はいったい誰が先発のチャンスをもらえるのでしょう。もう残り試合も少ないですが。
4月以来(!)のホームでの楽天戦勝利で、このまま連勝で飾りたいところでしたが、前日のお返しをされたかのような逆転負け。辛島キラー杉本の不在が痛かった(かも)。山本も疲労のせいか不安定ですが、高卒二年目で勝ちパターンをシーズン通して投げきっているのですから、責められません。タイトルという対価で報われてほしいですね…田中ももちろん凄いけれど、新人王は山本に獲得してほしいなあ…(オリックスが田中の成績にそうとう貢献しているという皮肉)。


(結果)60勝68敗5分
ロッテが調子を落としていることもあり、4位キープ。まあ、もうどっちゃでもいいですが。
試合も少なくなってきて、西武にもマジックがついて、いよいよシーズンも終わりだなと感じます。あと二軍のお試し枠は誰かいますかね…?
それにしても、またフロントが監督に続投要請したって? どうなってんの? 出来レースなんじゃなかったの??





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