10/2 第一次戦力外通告
シーズンが終わって、早くもチームは来季へ向けて動き出します。 塚原の復活を待っていましたが、その日は来ませんでした。あまりにも怪我の多いプロ野球人生でしたね。投手大谷の代役でオールスターに出場し、大谷の隣でバッチリカメラに抜かれて笑顔だったのが思い出されます。 塚原と同期入団の宮崎も、ベンチの盛り上げ役は伏見にとって代わられ、守備も打撃も今ひとつとあっては存在感を失うのも仕方ありません。しかし岸田も塚原も宮崎もいなくなって、いったい誰がファンフェスで笑いを取るのだ!? 成瀬や岩本といった救済組が1年足らずで戦力外に。トレードされてきた高城もK-鈴木との同い年バッテリーで勝利したことがあるだけに、もうちょっと活躍の場を与えられても良かったと思うのですが。智弁学園出身の青山は一軍でまったく働けませんでしたね…。金子2世のはずだったのに…。 10/15 来季の組閣決定 安堵あり、不安あり、不満あり…まあ、主役は選手なので、結果を出してくれたら何でもいいのですが。 楽天の平石監督が退任することになり、一緒に退団した小谷野もコーチとしてオリックス復帰。「帰ってくる」とは言っていたけれど、本当に帰ってくるとは(しかもたった一年で)思いませんでした。今度こそ頼むよ。 でも、いちばん手放してはいけない人材は中垣さんだと思う。 10/17 運命の一日 BIG3が注目された今年のドラフト。めずらしく情報の洩れなかったオリックス、つまりはクジ引き上等ということで、「佐々木にいってくれ!」と終業時間を心待ちにしていました。 家路を急ぎながらスマホをのぞくと、 まさかの石川ーーー!? しかもソフトバンクも来てるやないかい!! 隠した意味がなーーーーい!!! とりあえず、「当たれ当たれ当たれーーー」と念じながら猛ダッシュ。 しかし家の鍵を取り出す前に見えたスマホ画面には「中日が交渉権獲得」の文字が…_| ̄|○ 田嶋を当てた福良GMも、3球団競合ではダメだったか…。 おまけにはずれ1位も競合し、今度は西村監督が引いてまたしてもはずす始末。「顔色のいい方が引く」とは何だったのか。どっちの顔色も実は悪かったのか。オリックスはいちばん最初に引けて当たりクジが入っているはずなのに、どんだけ弱いのか。そしてロッテはどんだけクジ強いのか。佐々木…。 はずれはずれ1位まで巨人と競合したらどうしようといつぞやの悪夢がよぎりましたが、そこは大丈夫でした。興南の宮城大弥投手。沖縄大会の決勝を観ていました。延長戦、フラフラになりながらも死力を尽くしている姿が印象的で、気持ちの強い投手に見えました。その夜の特番でも紹介されていましたが、家族のためにも活躍を期待したいです。 2位は高校生内野手の紅林選手。懸案の大型サードの誕生なるか? 3位は大卒投手。4位の前は甲子園の時にヤスオーが話題にしていたのを思い出しました。4位の高卒投手といえば、今やドラフト会見で目標とする選手に名前を挙げられるようになった山本がいます。目指せ第二の山本! 5位も大学生内野手。弱点を補強したい意思が見て取れます。 さらに育成でなんと8人を指名。半分が投手ですが、榊原や神戸が育っていますから大いに期待です。育成5位の鶴見捕手は特番に登場した時、オリックスが指名していたことに気づきませんでした。家族の喜んでいる姿を見ているとより応援したくなりました! 育成8位の独立リーグの松山投手が指名された瞬間の動画を観ましたが、あんなに喜んでくれるとこちらもうれしくなります。厳しい環境ですが、全員が入団して切磋琢磨してくれることを願います。 10/22 第二次戦力外通告 黒木・山崎が育成落ち。これはシーズン中にも報道されていましたが、トミージョン手術を受けてのものです。黒木はやはり中継ぎ時の酷使がたたってしまったのでしょうか。復活してくれることを願います。山崎も、同期の山本や榊原とは少し差がついてしまいましたが、将来的にはこの三人が三本柱になっているはず。待ってます! 岡崎はルーキー時からいい守備を見せていましたが、打撃のほうが伸び悩んでしまいました。 そして鈴木昂平の戦力外には驚きました。最後まで守備固めとして一軍にいたので、来季もてっきり同じポジションに居座るものだとばかり…。これも、チームが今までのスタイルとはまったく異なる、新たな方針(若手野手の育成)へ舵を切ったということのあらわれなのでしょうか。 PR
勇敢な桜たちの挑戦が終わりました。
ふたたびの奇跡を信じた南アフリカ戦。 しかし、奇跡は起きませんでした。 予選プールでニュージーランド戦をのぞけば1トライしか許さなかった堅固な南アフリカのディフェンスは、この試合も日本のトライへの道筋を徹底的に防いできました。 それでも相手を1トライに抑え、PGで2点差まで追い上げた前半。終了間際に奪われたかに見えたトライは反則により無効となり、「まだツキはある、いけるかも」と脳裏をかすめた淡い期待は、後半早々打ち砕かれることとなりました。 チームの要である田村選手が負傷交代。彼だけでなく、南アフリカの攻撃に耐え抜いていたかに見えた前半で、日本の体力は確実に削ぎ落とされていました。 強豪国を押し返してきたスクラムでは相手の圧力に負け、ラインアウトも奪われるようになり、モールでは何十メートルも押し戻されました。開いていく点差、残り少なくなっていく時間。焦りは規律の乱れを呼び、自分たちのラグビーをまったくできないまま、南アフリカの独壇場を許してしまいました。 この日のプレーヤーオブザマッチは南アフリカのSHデクラークが選ばれました。日本はこの小柄で長髪の選手ひとりにかき乱されたようなものです。いつどんな場面でもボールのあるところには必ず現れ、日本のフォワードを果敢なタックルで止め、ついにはみずからトライも決めてしまう、SHというポジションのにわか仕込みの認識を覆してしまうような選手でした。 ベスト8より上に行くチームには、こんな別格の選手がいるという現実。 そして、強豪国が予選プールでは格下相手に駒を落として戦っていたのに対し、全試合ほぼ同じスタメンを組んできた日本の選手たちの疲労は色濃く、一戦一戦全力で必死に戦ってきたチームの限界を見た気がしました。 結果は、完敗。 それでも、名だたる決勝トーナメント進出国の中に名を連ねた日本の功績が色あせるものではありません。 8年前、はじめて見たワールドカップの中継で、フランスやニュージーランドに完敗していた日本チームのことを思うと、夢のようです。 この一ヶ月と少しは、しあわせな夢を見ているようでした。 満員の観客で埋めつくされた各地のスタジアム。 日本だけでなく出場国すべてに送られた国歌斉唱と大歓声。 台風によりはじめての試合中止という事態にあっても、各国から届いた賛辞の数々。 大会前は盛り上がりの少なさに不安の声が多くありましたが、日本開催は大成功だったように思います。 日本の試合は終わりましたが、大会はもちろんあともう少し続きます。 日本を破った南アフリカ、その強い南アフリカを圧倒した絶対王者のニュージーランド。 エディー・ジョーンズ率いる雪辱を期すイングランド。 予選プール無敗、準々決勝ではフランス相手に1点差で勝利をおさめたウェールズ。 残り3試合となり、超強豪同士のぶつかり合いはますます白熱してきました。 夜はめっきり涼しくなりましたが、スタジアムは熱く燃え盛りそうです。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアー監督のため、一筋縄ではいかないだろうなと思ってはいましたが、本当にここまで予想の斜め上を行く作品とは思いもしませんでした。
まず、セットは倉庫のような広い空間の床に引かれた白線だけ。ドッグヴィルという架空の町の住人たちは、存在するはずのドアを開け閉めし、仕切られているはずの空間でそれぞれの生活を送っている風景が描かれます。舞台上で繰り広げられるお芝居ならありですが、なぜ映画作品でわざわざそんな作りにしたのか。閉鎖的な田舎町にありがちな、プライバシー皆無の監視社会を可視化したわけではありません。むしろ、屋内で行われた野蛮な行為が壁を挟んでいるため誰も気づかない(しかし鑑賞している者からすればオープンなそのまわりで人びとは平然と普段の生活を行っている)という異様な光景には唖然とさせられます。 とにかく最初から最後まで異様です。 後味が悪い、二度と観たくない映画ナンバーワンと称される『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も、小さなコミュニティで生きる人びと、蓄積された信頼が崩れ去っていく悲しみ、艱難と希望を糾い続けた人生の終わりの瞬間の呆気なさ…等を感じたことから、この作品に較べればまだ直球だったと思います。 観終わったあとに残るこの感情を、なんと表現したら良いのかわかりません。 この映画の根本にあるのは、最後の父娘の会話から、寛容と傲慢をテーマにしているようです。理不尽な扱いを受けたはずのドッグヴィルの人びとに対してゆるしを求める娘に対し、ギャングのボスである父はそれを傲慢だと一刀両断します。このやりとりはキリストの精神を思わせる宗教的な意味合いも込められていたとは思いますが、結局町ごと全滅させてしまうグレースの変心もそれまでの日々を思えば人間としては至極当然の決断に過ぎず、なぜこれほどまでに長い時間をかけてグレースの寛容を否定するのかよくわかりませんでした。 日本人である自分はキリスト教は三浦綾子でしか学んでいませんし、生活からは遠くある精神です。我欲にまみれた矮小な人間にとって、鏡うつしの人間である相手をゆるし、ゆるし続けることは難しい。むしろ相手が傷つくことを望み、そうなれば因果応報という言葉で納得させられます。相手をゆるせない自分を見つめるためにキリストが存在するような気がします。ですから、ゆるしの精神を主張するグレースを傲慢と言うボスの言葉のほうがしっくりきました。ただグレースの言葉はただの理想論ではない、教義上の信念であることも理解できます。 外国のことは知りませんが、日本よりもずっと宗教が身近な存在であるヨーロッパで生まれながら無神論者の親に育てられた監督にとって、宗教が遠い生活を送ることは周囲との乖離を呼び、成長過程において一種のわだかまりとなっていたのではないでしょうか。寛容の精神を傲慢と否定することは簡単ですが、ただその屈曲した否定の表現にコンプレックスのようなものが見え隠れしたのは邪推でしょうか。 グレースがずっと大切にしてきた寛容の精神が否定された結末はバッドエンドなのか、我欲にまみれた矮小なドッグヴィルの人びとが成敗されたことに納得感が催されて流れるエンドロールはハッピーエンドなのか。 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とはまた異なった後味の苦さが残ります。
アイルランド戦の勝利で、信じることの大切さを理解していながら、それでも心弱くなっていました。
「引き分けでもいい」「負けても7点差以内ならいい」、そんな自分の後ろ向きな考えは、試合が進むにつれていつの間にか一掃されていました。 ただ、勝つのみ。勇敢な桜たちは最後まで勝ちを目指し、駆けました。 日本有利と見られていたサモア戦。しかし始まってみると、絶対に勝たなければいけないサモアのパワーに押し込まれ思うような攻撃ができず、逆に反則を取られる場面が増えました。それでも鍛え上げられた運動量は最後まで衰えることなく、ボーナスポイントをもぎとるまで最後の最後まで戦い抜きました。バックスもモールに入って全員で押し切ろうとした場面はボルテージも最高潮に達し、試合終了の銅鑼が鳴ったことすら聞こえないくらい、スタジアムもテレビの前も大熱狂でした。 3勝0敗。それでも決勝トーナメントが決まらない、複雑なルールのラグビーW杯。プールA最後の試合、相手は奇しくも前回、唯一の敗戦を喫し予選敗退となった相手のスコットランド。どちらも勝つことが大前提。力と力のぶつかり合いが続いた80分の文字どおりの死闘は、台風の災禍と悲しみに見舞われた日本へ大きな勇気と希望をもたらしました。 先制されるも取り返し、日本リードで終えた前半。松島&福岡の両いだてん(フェラーリ)が快足を飛ばせば、ドラマで見たようなオフロードパスでスコットランドの堅固な守備の合間を抜いてフォワードが決める。日本の強さの源である「ONE TEAM」を感じる内容に、「イケる!」と確信した前半でした。 しかし、そこはティア1の意地。スコットランドは後半、選手を入れ替え流れをつかみにきました。戦略は的中し、すぐさま7点差に。そこからは忍耐の時間でした。トライされないことはもちろん反則も犯せない場面で、日本は耐えて耐えて耐え抜きました。最後の最後でボールを奪い取り、そして始まったカウントダウン。一緒になって「5、4、3…」。 そしてその時がやってきました。 歓喜する赤と白、地面に倒れ込む紺のジャージ。 祝福の叫びと万歳と、響き渡る『Rising Sun』そして『馬と鹿』。この選曲は泣く。もう泣くしかない。 歴史が変わった瞬間に、立ち会っているのです。 そう、これは四年に一度じゃない、一生に一度の感動なんだ。 それでも日本チームにとっては通過点のひとつでしかありません。 すでに彼らの目は決勝トーナメント最初の相手、南アフリカに向いています。「ブライトンの奇跡」はすでに過去のこと。もちろん今大会も優勝候補の南アフリカですが、日本を格下ではなく、倒すべき強豪と認めたうえで向かってくるでしょう。 すでに選手たちは満身創痍、負傷交代した選手の状況も気になります。 それでも信じたい。もう後ろを向いてはいられない。信じるしかない。 次の夜もまた、拳を握りしめ歯を食いしばって、テレビの前から信じる力を届けます。
10/9 パ☆L-H☆ セ☆☆G-T
我が家に戦慄が走った夜でした。 5番松田で7番グラシアル? 工藤は何考えてんだ? →その松田が先制タイムリー 内川に代打長谷川!? 工藤は何考えてんだ!! →同点タイムリー 若いバッテリーの動揺は避けがたく捕逸で逆転されると、9回には榎田がつかまり、終わってみれば4点差でソフトバンクが先勝。 途中まで流れは西武にありました。しかし「西武は5点必要byテレビの解説者」「ニールで絶対に星は落とせないby我が家の解説者」という言葉の裏をかくように、ソフトバンクは西武ベンチの予想もつかない一手を次々と打ってきました。シーズン中はむしろ動きの少ない方でしたし、1stの采配もオーソドックスの枠を出ないものでしたが、Finalになるとガラリと変わるのはなぜなのでしょう。恐るべし、短期決戦の工藤。 セ・リーグは観られませんでしたが、阪神は先発望月が5失点した時点で勝敗は決したようでした。その後の投手が岩貞はじめ無失点に抑えただけに、2回から交代していれば勝機はあったのかもしれないなあと感じます。巨人有利の情勢は揺るぎません。 10/10 パ☆L-H☆☆ セ☆☆☆G-T 2戦目になると、5番スタメン中村にも、その中村が先制タイムリーを打っても、昨日ほどの戦慄は走りませんでしたが、工藤采配のズバズバぶりにはそらおそろしいものを感じます。 1戦目の終盤、1点差にもかかわらずグラシアルを降ろしてまで出てきた高谷のリードに手も足も出ない状況を見て、我が家の西武ファンは「明日はスタメン高谷!」と言い切っておりました。「えーでも打たないし走られるし、抑え捕手だけでいいんじゃ…」という第三者の想像は甘かった。高谷で目先を変えられた武田の投球に、西武は凡打の山を築きます。それでも思わぬアクシデントで高谷が交代すると、山賊打線が息を吹き返し一気に3点差まで詰め寄りました。だからこそ、グラシアルの一発は絶対に許してはならないものでした。結局あの1点が最後まで響きました。 優勝の立役者である森は守備で精彩を欠いていますが、代わりのきかないポジションのせいで精神的にも疲弊が激しいのか、みるからに元気がありません。秋山もチャンスで一本出たとはいえ、昨年同様抑えられている印象です。「昨年のリベンジを」という気概が逆にプレッシャーとなって、チーム全体が追い込まれているように見えるのは気のせいでしょうか。 セ・リーグは巨人が勝ち抜けに王手。投打ともに強さが光っています。意表をつくダブルスチールはさすが百戦錬磨の原監督。CSを知り尽くす丸の存在も心強いでしょう。奇跡を起こしてきた阪神ですが、ここで力尽きてしまうのでしょうか。もうあとがないだけに、西の復帰が待たれます。 10/11 パ☆L-H☆☆☆ セ☆☆☆G-T☆ まずい展開になってまいりました(家内安全的に)。 ←2年連続2回目 西武は毎試合初回に点を取られており、ビハインドでのスタートです。我が家の解説者によると、まったく無警戒の1番牧原に打たれ→今宮にバントされ→柳田かデスパイネどっちか四球→5番中村に打たれるという流れが続いています。さらに我が家の解説者いわく、「グラシアルに較べれば中村はそこまで怖くないと油断してしまう」のだそうです(オリックスファンからすれば得点圏の中村はグラシアルと同じくらい抑えるすべがないのだが)。ソフトバンクキラーの十亀ですが、今日もその隙をつかれてしまいました。 その裏、「先頭が大事」とみずからをキーマンに指名していた秋山がヒットで出ます。しかし相手は中5とはいえ全力の千賀。あと一本が出ません。 ソフトバンクはその後も点を積み重ねます。去年の西田のように、今年のラッキーボーイは牧原かもしれません。牧原らしいポカもありますが、アグレッシブな守備で取り返しました。 最終回にはダメ押しの一打を福田に打たれ、その福田のファインプレーで試合は終了。その前には周東のジャンピングキャッチもありました。点差があっても欠かさない集中力はさすがのひとことです。 どうあがいても並ぶことのできない層の厚さを見せつけられて、西武はその爪と牙をもがれてしまったかのようです。どんなに考えてリードしても打たれる責任を感じているのか、森はずっとうつろな表情ですし、外崎もめずらしく後逸するし、ベンチの熊代も元気なく、チーム全体が完全に心ここにあらずといった様子です(我が家の西武ファンも)。 台風休みをはさんで気持ちを入れ替えて、崖っぷちの獅子の逆襲を信じたいです。 セ・リーグのほうは、阪神が意地を見せました。 4番から下がってもチャンスで回ってばかりでしかも打てないという、誰かさんを思い出すような大山が、これまた誰かさんを思い出すような決勝ホームラン。逆転したのに追いつかれ、得点できないまま投手が消耗していた9回のことでした。 藤川も魂の回またぎでその裏をピシャリ。負けられない状態から勝ち星を重ね3位に滑り込んだ阪神らしい勝ち方でした。ジョンソンも戻ってくるようですし、潮目が変わることを期待します。 10/13 パ☆L-H☆☆☆☆ セ☆☆☆☆G-T☆ 3連休の終わりを待たずして、ソフトバンクが4連勝、その後ほどなく巨人も3勝目を決め、今年のCSは終幕となりました。 はじめて初回を0点に抑えた西武。今日こそは、と期待したものの先制できないまま、ふた回り目の今宮に先制ホームランを打たれます。キーマンと目した牧原を2打席連続抑えた直後のことでした。直後のチャンスも俊足好打の源田がまさかの併殺。不調だった秋山がつないで作ったチャンスでしたが、不穏な空気が漂ったのは言うまでもなく、一発とタイムリーで追加点を重ねていくソフトバンクに山賊たちはすっかり気圧されていきます。 この日も辻監督の継投は後手後手に見えました。早がかりの継投は短期決戦のセオリーですが、投手力の弱い西武には流れを変えられるような第二先発がいないことも後手の理由であると思います。また、メヒアと栗山を両方起用するとここぞの代打がいなくなり、攻撃もペナントと同じ正攻法で戦うしかありません。3戦目以降は同じスタメンで真っ向勝負を挑んできたソフトバンクを前に、今年も層の薄さがあだとなってしまいました。 柳田が本調子になってきて、中村が復帰し、中継ぎ陣も安定してきた今のソフトバンクはまるでフリーザの最終形態。それらを欠いてペナントは後塵を拝したものの、このCSの戦いぶりは王者のそれです。真の優勝チームであるはずの西武でしたが、なすすべなく、太刀打ちできずの完敗でした。 その最終形態フリーザに挑むのは、セ・リーグの優勝チームとなりました。 夜のニュースで達川が丸の「サードチラ見」を指摘していましたが、あの意表をついたセーフティーはお見事のひとこと。西の粘投も実りませんでした。その瞬間は立ち上がれず茫然としていた西でしたが、足の痛みに耐えてよく投げたと思います。もう立派な阪神のエースです。 そのニュースでも「ソフトバンクに挑む巨人の図」で展望が述べられていましたが、確かに投打走守何を取っても隙がないソフトバンクに対し、投手陣が手薄に映る巨人。何をどう考えても利はソフトバンクにあり。 …が、そこは経験豊富な原監督。接戦に持ち込んでくれると信じています。 いや、そうならないとつまらないんでね。4試合で終わりって、他ファンにとってはつまらないんだよね。 …我が家の西武ファンは気が狂うを通り越して放心状態ですが。 |
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