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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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4月2日の試合後には本気でファンを辞めようかと思いました。
言ってみれば、身も心もささげた相手(たとえば男とか宗教とか)に裏切られたような喪失感に陥っておりまして。
それでも、裏切られた相手は選手ではないわけですから、選手たちの頑張る姿には心動かされてしまうものですね。


4/4 vsL ○
初回はディクソンのひとり相撲で2失点。もともとディクソンは西武に攻略されていましたし、まだ冷めた心境でしたから、時折速報を覗いては「フーン」くらいの感想だったのですが、駿太の長打をきっかけに追いつき、さらに相手先発の多和田を攻めてロメロのホームランが飛び出してからは、「楽天戦とは違うかも⁉」と経過を追っていました。
西武が苦手としている海田や吉田一は無問題としても、黒木は西武打線の好物である速球型なので心配でしたが、点差がさらに開いたこともあり三人で片づけられました。平野も三者三振で日曜の悪夢を払拭。
ようやく、2017年の初勝利。今年も外弁慶になってしまうのか…。

4/5 vsL ○
「西武は松葉が打てない」という我が家の西武ファンが断言したとおり、松葉はランナーを出しても低めに集めて併殺を打たせ、8回無失点に抑えました。前日、若月がメヒアと木村に計三回バットを頭に当てられてしまったようで、この日は伊藤がスタメンマスクを被りました。中継は見ていませんが、おそらく相当気合を入れて挑んだのではないでしょうか。開幕からキャッチャー伊藤の間は、無失点に抑えています。
願わくば、もう少し援護をしてほしかったですね。こちらも負けじと併殺祭りで、結局中盤の2点しか入らず、それでも粘り強く投げ続けた松葉を褒めるべきなのかもしれませんが。

4/7 vsF ○
相手はかつての天敵・上沢でしたが、霧雨に濡れた神戸のグラウンドで相手のエラーを誘って先制。その後も鈴木の長打からのバント、タイムリーと、オリックス打線とは思えない鮮やかな攻撃で加点し、ロメロの二戦連発で粉砕。
開幕戦では不本意な投球となってしまった金子。この日も序盤から球数こそ嵩みましたが、丁寧に投げているように見えました。久々の伊藤とのバッテリーでしたが、互いに強い気持ちが見えました。中盤、Tのエラーで崩れかけるも、レアードが不調で助かりました。大谷を無安打に抑えたことも大きかったですね。吉田一が四球でランナーをためて中田に打たれた時は「終わったーーー!」と叫びましたが、これまた打者の不調に助けられました。
3連敗のち3連勝、なんと2014年の最終戦以来、913日ぶりの5割! そんな馬鹿な!
…と思って調べたら、本当に二年間借金しかありませんでした。

4/8 vsF ○
ロメロが前日の守備で腰を痛めたためDHに入り、1番・センター宮崎、3番になぜか安達と、不安しか催さないラインナップで始まった試合ですが、その宮崎が起点となって、現在の天敵・有原を初回に攻略。その後も中押し・ダメ押しと非常に理想的な攻撃で終わってみれば8得点。アンビリーバボー!
コークは前回味方のエラーから崩れてしまいましたが、この日はスイスイ、良いテンポで試合を有利に進めました。マウンドで張り切る姿はまるで野球少年のよう。お立ち台でも陽気な一面を見せてくれて、シャイなロメロとは対照的でした。
特筆すべきは駿太。まだ開幕一週間とはいえ、打率三割で打ち方も内容も悪くありません。無理してチケット取っていれば、タンスの中で眠ったままの駿太ユニも喜んだであろうに。
バントを決めて吼える若月の姿も微笑ましかったです。正捕手争いも熱くなっていきそうな予感。それが正常なチーム状態ですよね。
なんと2014年の最終戦以来、914日ぶりの貯金! なんてこったい!

4/9 vsF ○
簡単には3タテなんてできないだろう、とは思っていましたが、西の気迫が勝りました。初回、いきなり西川にヒットを打たれるも暴走ぎみで二塁アウトに。相手も連敗中のうえに大谷抹消で迷走状態が垣間見えます。しかしこちらも初回のチャンスをロメロ併殺でつぶした後は、なかなかメンドーサを崩せません。
西はコントロールに苦しんでいるように見えましたが、慎重にひとりずつ打ち取っていきます。その粘りに応えるように、5回、二死から若月の四球、駿太・宮崎の連打で一点をもぎとります。今日もまさかの1番・宮崎が大活躍。駿太が敬遠されるというものめずらしい光景もありましたが、今までならそんなチャンスもすべてフイにしてきたオリックス打線。たとえロメロが無安打でも、下位から上位につなげて得点する、これぞ「打線」の力です。
西は7回にピンチを抑え、球数も多かったのでもう交代かなと思ったのですが、なんと志願して9回まで投げ切り、球数は驚きの154。先週不本意な降板をしただけに、今日こそはの思いが相当強かったのでしょう。今の先発陣で完投が期待できるのは西(と、絶好調時の松葉)くらいなので、これも西がチームを背負う覚悟を持っていることの現れだと思います。
なんと2014年の最終戦以来、915日ぶりの2位浮上! オーマイガッッ!





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ピョンチャンオリンピックの出場枠を賭けた今年の世界選手権。
男子は、羽生結弦選手が圧巻の演技で、優勝を決めました。

まさかの5位発進となった羽生選手のフリープログラムは、4Loから始まり、後半に4S+3Tを組み込むハードな構成。筋肉を増量したのか、少し下半身がたくましくなったように映りました。これまでなかなかパーフェクトに決まらなかったフリーですが、今回は次々と高難度のジャンプを決めていきます。久石譲の音楽にのせて、まるでスケーティングの続きのような錯覚すら憶えるほどの軽やかさでした。
羽生選手ならではの、音楽とスケートの一体感から作り上げる芸術的な世界。作品からは「絶対王者」という言葉の持つ猛々しさとはまるで正反対の、美しく繊細で、かつ神々しいほどのオーラが放たれていました。
昇り詰めるその先は、眩しくて見えません。おそらく羽生選手しか知らない領域なのでしょう。
そして、彼に続く若手選手たちは、その足あとを確実にたどりつつあります。
悔し涙から一年、宇野昌磨選手は三段飛ばしで成長の軌跡を描きました。会得したループとフリップを加えた3種の4回転を武器に、独特の力強さと色気を漂わせ、ジャンプの着地で乱れるも立て直す精神力も身に着けました。わずかなミスさえなければ、表彰台の真ん中に立っていてもおかしくありませんでした。演技構成点はパトリック・チャン、フェルナンデス選手らに匹敵するものであり、来年のオリンピックの勢力図の中心にいることは間違いありません。
シンプルな衣装、スケーティングスキルを活かすプログラムで勝負し続けるパトリック・チャン選手には潔さすら感じます。ベテランと呼ばれる歳になってもなお輝く存在感は唯一無二。オリンピックの舞台でも観客を魅了する演技を見られることでしょう。
ショート1位から順位を落としたハビエル・フェルナンデス選手。4回転の構成が弱いだけにパーフェクトが求められましたが、フリーではミスが目立ちました。足の状態が良くないという話も聞きましたが、来季の巻き返しに期待します。
ネイサン・チェン、金博洋選手ら、4回転時代を牽引する若手選手の活躍は、男子フィギュアの未来を象徴しているかのようでした。チェン選手のフリー4回転6本の構成には、衝撃すら憶えました。金選手は彼らしい陽気なプログラムで、4回転の難度を感じさせない世界観を作り上げていました。両選手が来季どのような構成で、どんな成長を見せてくるのかが楽しみです。
4回転時代にあって、4回転を飛ばずとも観客を魅了し、高い評価を勝ち得て上位陣に割って入るアメリカのジェイソン・ブラウン選手。滑り出しから手を止めて息を詰め、その世界観にぐいぐいと惹きこまれます。女子でもこんなに美しいスパイラルやバレエジャンプはできないでしょう。何度でも、いつまでも見ていたい、そんな魅力のある選手です。
今大会で引退を表明しているミーシャ・ジー選手のガッツポーズには胸が熱くなりましたが、そんな中、皇帝プルシェンコ選手の引退も報道されました。かつて4回転の申し子と言われたプルシェンコ選手。飛ぶ飛ばないで論争が巻き起こったバンクーバー五輪が懐かしくさえあります。
移りゆく時の流れを感じる世界選手権でした。

一方、女子は枠を2つに減らしました。
エース宮原知子選手が欠場し、初の世界選手権となった三原舞依・樋口新葉両選手、怪我を抱えながらの過密日程となってしまった本郷理華選手での苦戦はもともと予想された結果ではありました。
三原選手はSP15位からPBを出しての5位入賞。本人もショートの後宿舎に帰ってくり返し見たという、ソチ五輪の浅田真央選手のFPをほうふつとさせる巻き返しでした。連続ジャンプのなめらかさは世界トップだと思います。樋口選手はミスがありつつも攻めたフリーでしたが、ノーミスのショートで少し得点が辛目だった感があります。フィギュアは格付けで加点される部分がありますから、実績を重ねないとなかなか得点が伸びません。そういう意味ではもっとも実績のある本郷選手に期待するところもありましたが、上位に食い込むには難しい状態でした。ただプログラム中でリカバリーするファイトを見せたことは次に繋がると思います。
ロシア勢が席巻するかもしれないと思っていた表彰台は、カナダの選手が2・3位を占めました。北米らしい可憐さを持ったケイトリン・オズモンド選手に、これまた北米の選手らしい力強い滑りを見せたガブリエル・デールマン選手。カナダ勢はここしばらく低迷していましたが、ようやく盛り返してきました。アメリカと並んで、ロシア勢を脅かす存在となりそうです。
ただ台の真ん中を譲らず連覇を果たしたのが、ロシアのエフゲーニャ・メドベージェワ選手。パーフェクトな演技で世界歴代最高得点を更新。安定感では他の追随を許しません。個人的にはタノジャンプの多用は好まないのですが、あの細い身体のどこにあれだけのプログラムをこなす力が秘められているのか不思議です。しばらくは「絶対女王」の座は揺るがないでしょう。
アンナ・ポゴリラヤ選手はいつぞやのNHK杯を見ているような崩れ方で、演技後リンクにうずくまって嗚咽している姿には胸が痛くなりました。ショートでは気品と風格を感じさせる演技で、台乗りの可能性も感じたのですが…。シニア一年目ながら8位に入ったソツコワ選手をはじめ、ジュニアにも有力選手が控えるロシア勢ですから、オリンピックはどんな布陣でやってくるのか想像もつきません。
今大会、もっとも楽しみだったのがカロリーナ・コストナー選手の復帰でした。ショートでは第2グループながら、ブランクを感じさせない円熟味のある演技と突出したスケーティングスキルで66点台をたたき出しました。中継が途中からだったので、見られないのかなあと残念に思っていたら、途中で録画を流してくれました。グッジョブ、テレビ局(カメラワークは全体を通じて酷く、酔いそうでしたが)。30歳という年齢になってもなお、世界のトップクラスで戦えることを証明してくれました。4大会連続のオリンピック出場も夢ではありません。これからもコストナーの演技を見ていられる幸せをかみしめています。

羽生選手の金メダルに歓喜し、浅田選手の演技に涙したソチ五輪はついこの間のことのようですが、次のオリンピックは一年後のところまでやってきました。
しかしプログラムの完成度で競う女子フィギュア界の構図は三年前と変わりません。3Aとは言わずとも、セカンドに3Loを跳ぶような争いにはならないものか…と、真の4回転時代を迎えた男子と比較しては思うところです。
ともかくも、代表争いが熾烈をきわめるであろうことは間違いありません。男子は羽生・宇野選手をのぞいた3枠目、女子の2枠は来季新戦力が参戦するため宮原選手をしても安泰ではありません。年末の全日本選手権、いかなる花がリンクに咲くか。もう次の冬が楽しみになる、春の始まりです。





4/1 vsE ●
「やってらんねえよっ!」

幕末にハマった思春期の頃、図書館の在庫では飽き足らず、関連本にお小遣いをつぎこみまくっていました。
そのうちの一冊が、つかこうへい著『龍馬伝』です。
読んでガクゼンとなりました。
アマゾンどころかインターネットもない頃でしたから、愚かな女子学生は中身を知らずにタイトルだけで即買いしていたのです。
直前に『竜馬がゆく』を読了したばかりだったので、よけいパニックになりました。なにせ史実無視のハチャメチャ物語です。沖田総司が女で勝海舟の妹だったり、公武合体が成立したり、しまいには沖田が夜の世界で乳出しながら歌っていたり。いや、小説自体は人々の苦しみもがきながらも懸命に生きようとする姿が繊細に描かれていて、それはそれで衝撃的だったのですが。
で、冒頭のセリフはその女沖田が口にしたものです。
「女だって『やってらんねえよ』と言いたい時がある」
と書かれていたように記憶しています。
三部作だったのですが、三作目がまったくもって中途半端なところで終わっていて、「これって完結してないよな? 続き出るよな?」と思った時点で私はつか作品の魅力にすっかり囚われていたのでしょう。その後『幕末純情伝』や『飛龍伝』などを読みあさり、映画『鎌田行進曲』も鑑賞しました。結局続編が出版されることはなく、つか氏はこの世を去ってしまいましたが。

…と、やたら前置きが長くなってしまいましたが、今日の試合は、要するに冒頭のひとことだということです。
もちろんいちばんやってらんないのは、わくわくしながら試合開始を待っていたはずの、京セラドームを訪れたファンだと思いますが。


4/2 vsE ●
試合終了から十数分。
まだ指が震えておりますが、このやるせない怒りと悲しみと悔しさは押し殺せない。

ホーム開幕、3連戦3連敗。
「やってらんねえよ」どころの話ではございませんでした。

延長負け、大差負けと来て、さらに奈落の底へ落とされる負け方があろうとは、6回を終わったあたりでは思いもしませんでした。
さんざんチャンスをもらって、相手継投も完全に敗戦処理のそれになって、にも関わらず追加点を取り切れないあたりで嫌な予感はしていたのですが。

問題の9回表。
2アウト二塁でコーチがマウンドに向かいました。打者はさんざん打たれているペゲーロ、次は当たりのないウィーラー。どう考えても敬遠、あるいは敬遠ぎみの配球の確認だと思っていました。
その結果がアレです。
コーチはいったい何のためにマウンドへ行ったのでしょうか。
その場では勝負を選んだのだとしたら、少なくともカウントが3-1になった時点で、ベンチから敬遠を指示するべきでした。茂木にも連投したフォークがさらなる連投で甘くならない可能性なんて限りなく低い。茂木に2ランを打たれた場面といい、若月にすべてを任せるにはあまりにも未熟です。そこで指示を出さないベンチは指揮権を放棄しているに等しいと言わざるを得ません。

ずっと前から感じていたものの、この三試合でも改めて思いましたが、攻守ともに相手に対する「対策」だとか「改善策」だとかが、何試合重ねてもまるで見いだすことができません。同じ打者に打たれ続け、何巡しても同じ投手を打てない。そして無抵抗のまま負けを重ねるだけ。
内部昇格と降格をくり返すコーチングスタッフは、なり手がないゆえの付け焼刃の人事に映りますが、対策も打てず改善もできない、場面場面に対処する能力がない面々を起用して、勝ちを得ることなどできるでしょうか。

この三連戦は、ファンに対する冒瀆であるとしか思えません。





『カルテット』
最後まで坂本裕二ワールド満開で、惹きこまれました。
唐揚げレモン論争に始まり、微妙な男女の関係、複雑な過去からの脱却、回ごとのエピソードに添えられた印象的なセリフの数々。とくに巻夫婦の悲しい決着には、言葉のひとつひとつが心に深くしみわたりました。松たか子と宮藤官九郎の一見アンバランスなようでいて、いかにもありそうな夫婦の出会いから別れまでの日々が回想を通して語られた回では、夫婦とは何かを改めて考えさせられました。
深く感動させられるわけでもない、大笑いして楽しくなるわけでもない、大きな事件や謎が解明されるわけでもない。カルテットの面々は相当いろんな過去を抱えていて、相当変わった人たちだけれど、描かれている日常の揺れ幅はなぜか大きくない。それは彼ら彼女らが、今にしっかり足を着けて立っていて、ブレない人間だからのように思います。音楽を、カルテットを、未来を信じる力があるから、仕事を失っても、傷ついても、スキャンダルに見舞われても、仲間が逮捕されても、ブレずにその場に居続けることができるのです。見ている側も、頑として動かないその視点があるから、淡々とカルテットの日々を追い続けることができました。坂本作品の居心地の良さは、そこにあるのだと思います。
最終回前のラストにヤマ場を配置して、最終回本編自体はその後の日々を平板に描く手法は、『問題の多いレストラン』同様でした(こちらは回数削減のためだったのかもしれませんが)。結局、真紀は義父を殺害していたのか? 意味深なセリフ「こぼれちゃった」とは? 『死と乙女』の楽曲の意味は? 解決されていない謎もいくつかはあるものの、カルテットの未来を暗示する爽やかなラストの前に、「まあいいか」と放置することにしました。しょせん、人の日常なんて、「まあいいか」のくり返しですから。

『東京タラレバ娘』
だいたいの展開が読めて、ラストも予想の範囲内を超えることはありませんでしたが、既視感も退屈感もそこまで憶えなかったのは、ひとえに主役の三人娘が、誰もが共感できる不器用な女性たちをいきいきと演じていたからでしょう。
いつの間にか独り身の自由に慣れ、理想の恋人との生活に踏み切れなかった倫子。惚れた弱みで元カレのセカンドに甘んじる香。卑劣と知りながらも不倫の恋に溺れてしまう小雪。
どこにでもいる、というと語弊があるかもしれないけれど、もしかしたら自分もそうなっていたかもしれない、そうなるかもしれないと思わせるようなアラサーの描き方でした。
吉高由里子は、勝気な女刑事やインテリ翻訳家よりも、こういうナチュラルな役柄が似合っていますね。榮倉奈々はやけにふっくらしたな、髪型のせいかなと不思議に思っていたら、妊娠していたそうな。妊娠疑惑が晴れて彼に「よかった~」と言われるとは、役の上とはいえなんとも複雑。パパになる人は別ドラマではっちゃけていましたが…。大島優子は女優としてもやっていける技量を持っているとはかねがね思っていましたが、今回も元アイドルの肩書を忘れてしまう好演でした。三人の中でいちばんしっかりしているようでありながら、実は心弱さを抱えており、既婚男(これも田中圭の見事なクズっぷり)につけこまれるも、男の妻の出産をきっかけに立ち直りますが、香が金髪男に背を押されてセカンドから脱却した一方で、己の心弱さをみずから断ち切るその流れを自然に演じていて、好感が持てました。
タラレバ女たちを一刀両断するKEY役の坂口健太郎は、『とと姉ちゃん』の好青年のイメージが強すぎて、まるで異なる金髪イヤミに違和感があったのですが、回を追うごとにどんどんカッコよく見えてきて、最後の泣き姿には胸キュン(死語)でした。鈴木亮平も理想的ないい男でしたし、倫子モテすぎやろ…。
アラフォーバージョンも公開されているようですが、こちらも何やら気になるキャスティングですね。

『べっぴんさん』
年明けからのさくら祭りにはウンザリしてしまいました…。
正月早々の「ぜんざい作り直して!」発言から始まり、ヨーソローを巻き込むごたごた、入社をめぐるひと悶着、結婚&妊娠、最後にはすみれ激似の藍絡みのエピソードまで、最初の一週間の超高速展開は何だったのかと思うほどの堂々めぐりの超スローペースには肩の落ちる毎日で、最後はほぼながら見でした。ヨーソローの二郎ちゃんをめぐる恋のさや当て回での立ち回りには悪意すら感じ、さくら役の若い女優さんに同情を憶えるほどでした。ひとり娘の藍に手を焼いての「ひとりっ子だからこらえ性がない」発言には、「おまえが言うな!」と全視聴者がつっこんだであろう。
さくらは私の母と同じくらいの生まれですが、もし自分の母親がこんなふうに描かれたら、いくらフィクションでももはや抗議ものですよ…。
さくら関連以外でもツッコミどころは枚挙にいとまがありませんが、そんな中にも光る部分はあるもので、ゆりの鮮やかな生き方、潔の貫禄すら漂う存在感、栄輔の丁寧(でイケメン)な立ち居振る舞い。紀夫演じる永山絢斗は、兄(瑛太)と似ているようでいて異なる魅力を持ついい俳優さんになりましたが、最後はもぐもぐ食べている姿がかわいかったので、まあ…。
そしてすみれたちの晩年は、シワシミひとつないお肌にもかかわらず、自然に老いを感じさせる見事な所作だったと思います。
これらも結局、破綻しまくりの脚本を補填するにはさすがに及びませんでしたが。
芳根京子は一貫して真摯にヒロインを演じていて素晴らしかったです。序盤、戦地から帰らぬ夫を想い、娘を負いながら「淋しいね…」と丘の上で流す涙の美しさには、胸を打たれました。
土村芳ははじめて見ましたが、黒木華に続く古風な香りのする女優さんとして、これからもNHK御用達となりそうな雰囲気を持っていました。ももクロちゃんも、こんなにお芝居がうまいとは思ってもいませんでした。四人娘の中では突出していたように思います。
明美さんは唯一庶民の出で、お嬢様たちの趣味が高じて商売となったキアリスの中でも異質な存在でしたが、最後までその異質さが際立っていて、クローバーのひとつになりきれていなかったように思いました。谷村美月はキャリアにかかわらず演技力が乏しく、四人の中ではただひとり作品の質を落としていたように思います。明美はお嬢様たちとは出自が異なるため常に三人から一歩引いていましたが、ベビーナースとしての経験や知識はキアリスには欠かせないものであり、それを引け目と感じさせない存在感を放たなければなりませんでした。しかしその一歩引いた姿勢にはいつまでたっても三人との距離しか感じさせず、もう少し明美の秘めた強さとやさしさをしっかり演じることのできる女優さんであれば、こんなにも違和感を憶えることもなかっただろうにと残念でなりません。
「なんか、なんかな~」と言っていたらとんとん拍子にお店が大きくなっていった(だけではなかったはずだが、そういう風に描かれていた)、という流れは、「ええ~どうしよう~」と困っていたらお医者さんになれた『梅ちゃん先生』と通じるものがありました。
思うに、脚本家はお嬢様が嫌いだったのでしょうかね…。





WBCの記憶はまだ鮮やかに心を震わせていますが、今年も春がやってきました。
咲き初めの桜もその時を待ちわびています。

さあ、いよいよプロ野球開幕。

プロ野球速報アプリのアップデート完了!
いったんは消したポンタのツイッターもお気に入り登録済!
準備万端!



いてまえー!

3/31 vsE ●
思えば、仕事を退職して試合開始から野球を見られるようになった2010年の開幕戦。
相手は同じ楽天でした。金子の完封勝ちから3連勝、私はすっかり野球漬け、オリックス漬けにさせられたのでした。
翌2011年。延長12回、引き分け。
2012年、負け。
2013年、延長12回、サヨナラ負け。
2014年、延長12回、サヨナラ負け。
2015年、完封負け。
2016年、サヨナラ負け。

・・・。
開幕戦、どんだけ負けるんだーーーーい!

今年、ひさびさに迎えるホーム開催での開幕カードは、当初金子-岸と目されていました。しかしその後楽天がインフル禍に見舞われたことで、岸に加え苦手の安楽もローテを外れ、オリックスにとっては「2010年以来の3連勝いっちゃう?」レベルのおおいに優位な状況となりました。

…優位になったはずなのですが…。

まあ、そううまくはいかないもので。
金子が楽天キラーであったのも今は昔。肩の手術以降かつてのキレを取り戻せないまま、昨年からの四球の多さは改善することができず、試合は終始劣勢に立たされました。急きょ開幕を任された美馬のカーブを打てないこと、4番に入ったロメロがてんで存在感を放てなかったこと、ありえないエラーまみれだったこと、野手の歯車もなにもかもがかみ合っていませんでした。
T-岡田の打った瞬間ホームランで同点に追いつくも、それ以降は得点できず延長へ。
11回、ルーキー澤田がペゲーロに失投を仕留められ、試合終了。2017年の開幕戦も、満員のファンに白星を送ることはできませんでした。
それでもあかるい話題はありました。10回を無失点に抑えたルーキー黒木の好投。Tの特大ホームラン。さすがの平野。負け投手となってしまった澤田は、金子と平野にいろいろな言葉をもらったといいます。
開幕戦とはいえ、143分の1。2014年ですら、開幕戦は延長サヨナラ負けだったではないか。
ポンタだって泣いていないのだから。明日は勝って借金返そう!




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