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いかに寝て起くる朝に言ふことぞ昨日をこぞと今日をことしと(小大君)
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5/28~30 vsH ○●●

なんだか、ソフトバンク相手だと「負けてあたりまえ」な雰囲気が流れているような気がするのは思い過ごしでしょうか。
初戦は山本がゼロに抑えたから勝てたようなもの。大竹とぶつからないようにカード初戦に持ってきて勝つという目論見が、ここは当たりました。
で。次の日は、その大竹に見事に抑えられる、と。調子が良さそうには見えなかったのですが、なぜか「勝つぞ!」という気概が見られないのですよね。「どーせ負けるし」とは言わないまでも、「仕方ないよね」的な。もちろん取ったら取られる松葉のせいもあるのでしょうが。三戦目なんて、工藤監督が捨てに来ているような流れもあったのにこの結果ですし。
もちろん、監督が言及した守備の酷さは言うまでもありません。白崎ってオリックスに来てから二塁守ったことありましたっけ。頓宮も落とすくらいならなぜ上げた…?


5/31~6/2 vsF ●▲●

いつもの迷走が始まってまいりました。
打順や守備位置がコロコロ変わり出すと、見事なほどにすべてが裏目。慣れない守備位置でのエラーが失点につながり、守備固めで打線が弱体化すると追いつかれる。毎年のデジャヴュですが、流れが悪い時には得てしてこうなるもんです。
さて、「やっと勝てる…!」と期待していたであろうスタンドを(若干)ピンクに染めたオリ姫たちを見事に裏切ってくれた2戦目の9回。
私はあえてトイレ掃除をしてその問題の場面を見ていませんでしたが、我が家の解説者は「大田への配球は絶対におかしい。強打者相手に2-0から直球はありえない」と、えんえん若月を批判しておりました。
そういや、同じような事態になってカメラに抜かれる位置で公開説教され二軍に幽閉されたあげくトレードされ「どうしてこんなレベルの高い選手が二軍にいたのか」とトレード先のコーチが厭味で評した捕手は、この日完封勝利したルーキーをマウンド上でハグしていました。若月は同じ目には遭わないでしょう。若月を否定することは自分たちを否定することになりますから、育てられもしないくせにこれからも使い続けるのでしょうね。出ていくべきはどちらだったのでしょう。
しかも、追放した捕手の代わりに来た選手は連日とんでもないエラーばかりです。3戦目の送球ミスは、それに加えて塁審の誤審・リクエスト遅すぎて却下、というトリプルエラーで、満塁ホームランにつながってしまいました。「ここぞというところでエラーする」というDeNAのトリセツは間違ってはいなかったようだ…。
ショートはやっと大城に固まったとはいえ、それ以外の内野守備の崩壊はいかんともしがたい。コーチが代わってサードコーチの壊れた信号機は修理できたものの、内野守備指導はまさか前コーチのほうがましだったのか…?
それにしても、バファローズ高校は初出場らしい見事な完敗でした。こんなザマで、わざわざ応援歌を練習して来てくれた大阪桐蔭のブラスバンドの皆さんがオリックスファンになることはまずもってありえなかろう。あ、OBの中田がホームラン打ってくれたから楽しめたかな? こっちのOBは何やってんのかね…?





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「泣ける!」と解説に書いてあるのに、いざ観てみたら「泣ける…??」といった映画が時折あるので、自分の感受性が乏しくなったのか、いやそもそも感性が歪んでいるのかとそのたびに首を傾げていたのですが、「滲む涙を拭う」どころでない、「嗚咽を必死で我慢する」レベルの作品にこの歳になって出会うこともあるのだなあと、作品とは別の感慨に浸っております。
舞台はメキシコのとある町。ミゲルの家は高祖父が家族を捨て音楽家になったせいで、家族総出で大の音楽嫌い。でもミゲルは音楽が大好きで、家族には秘密で伝説的ミュージシャンのデラクレスを敬愛しています。先祖が帰ってくるという「死者の日」、デラクレスが曾祖母の父親と知ったミゲルは、彼の祭壇に祀られたギターを手にしたことから、死者の国に迷い込んでしまいます。
死者の日は日本でいうお盆にあたります。お国柄こそ異なれど、花で祭壇を飾り、家族みんなでご先祖をお迎えする気持ちは同じ。そして好きな音楽を家族に否定され不満を抱えるミゲルにも感情移入しやすく、すんなりと話に入れます。
マリーゴールドの花びらがしきつめられた橋を渡ると、その先は死者の国。ですがそこは仏画にある極楽浄土の風景とはまるでかけ離れた、カラフルでにぎやかでファンキーな空間でした。出国ゲートにはモニターが設置され、あの世の住人の写真がこの世の祭壇に祀られているかを係員がチェックしています。写真が飾られていなければ、この世へ帰ることはできません。あまつさえ、この世の住人に忘れられてしまうと、あの世で二度目の死を迎えることになるのです。
ミゲルが死者の国で出会った奇妙な男、ヘクターもまた、死者の日に家族のもとへ帰ることかなわず、二度目の死を迎えようとしていました。
死者の国で、ミゲルはさまざまな経験をします。はじめて人前で歌ったこと。あこがれのデラクレスに会えたこと。ミゲルの家の祭壇にあった、顔の破り取られた写真の秘密のこと。ヘクターの正体。ミゲルの家に音楽禁止令を強いた高祖母イメルダのほんとうの思い。
そして、ミゲルのあの世とこの世の家族がくれたたくさんの愛。
そのすべてを持ち帰り、ミゲルは曾祖母ココに『リメンバー・ミー』を歌います。ヘクターが娘のココに伝えるはずだった愛を。消えゆくヘクターの魂を救うために。
ミゲルの歌で、記憶を取り戻したココ。そして家族の絆もまた、音楽によってふたたび深く結ばれたのでした。
翌年の死者の日。イメルダ、そして死者の国に召されたココと手をたずさえ、マリーゴールドの橋を渡るヘクターの姿がありました。この世ではミゲルがギターを弾きながら歌っています。歌い、踊り、生と死を超えて家族がひとつになって楽しむ夜でした。
ピクサー作品らしい、少年の夢と家族愛と勧善懲悪。予定調和のストーリーながら、完璧に仕組まれたプロットに見事に嵌りました。また、細部まで作りこまれたキャラクター造形や死者の国の景色が、この作品の質をいっそう高めているのは言うまでもありません。楽しそうな死者の国にワクワクし、むしろこの世の人間よりイキイキしている骸骨たちにクスリと笑い、ダンテの愛らしい動きに頬をゆるめ、高祖父と信じて疑わなかったデラクレスとの戦いに一喜一憂し。
そして、ママ・ココのしわしわの手。その手に祖母の記憶を重ねないわけがありません。ココが記憶を取り戻す場面で、涙腺は崩壊でした。
ここまで全方向満足させられる作品はそうそうないと思います。
悲しいはずの死まで、しあわせに変えてしまう。
ディズニーの魔法にかけられたような気分です。







●僕らのミライへ逆回転:★★☆☆☆
 
この監督は独特の世界観を持っているのでハマるかハマらないかが全てです。僕は「エターナル・サンシャイン」はハマりましたが、この映画も含めそれ以外は全然です。ふざけたノリも笑えなかったですし、後半みんなで映画を作るのも何の感動もなかったですね。伝説のジャズシンガーの生家が嘘だったとか言われても、最初からそこは気に留めていなかったですし。

●イット・フォローズ:★★★★☆
 
「それ」の斬新な設定をよく思いついたなと感心します。セックスは覚悟をもってするべきだということですね。いい映画じゃないですか。僕もポールのような冴えない男ですから、どうせ普通に長生きしてもジェイのような素人美人とはセックスできないですから、ジェイと2人で毎日セックスをしてお互いに「それ」をうつしあい、逃げまどいながら生きていきますね。

●ブリグズビー・ベア:★★☆☆☆
 
主人公のブリグズビーべアへのこだわりは、僕は普通に気持ち悪いと思います。精神異常者の作ったキャラクターですしね。最初は主人公の周りの人も僕と同じようなことを思っていたのですが、最終的には主人公のこだわりを全員が受け容れ、協力してブリグズビーベアの映画を一緒に作ります。ここに感動するんでしょうが、僕はみんな善人すぎるだろと違和感がありました。

●サイド・エフェクト:★★☆☆☆
 
TVでやっているのをたまたま観たならそれなりに当たりですが、わざわざDVDを借りて観たら損した気分になる映画です。いかにもベテラン監督が作った王道のサスペンス映画で、特に文句をつける所もなくよくまとまっているので、観ている間はそれなりに楽しめますが、新鮮さがないですし、結末に衝撃もないので、おそらく来年にはこの映画のことは忘れているでしょう。

●デビルズ・ダブル:★★☆☆☆

実話ベースなので仕方ないですが、特にストーリーに盛り上がりもなく、オチも弱く、単にウダイの残虐ぶりを描きたいだけの映画に見えますね。それに原作者の主人公は、無理やり影武者にさせられた以外は特に被害はないし、なぜウダイを憎み、逃げようとするのかよくわかりませんでした。自分をウダイの被害者に感情移入した善人に描きたかったのかと勘ぐってしまいます。

●ジャージー・ボーイズ:★★☆☆☆

一緒にブログをしている僕のツレはクリント・イーストウッドが大好きなんですが、僕はそんなに好きじゃないんですよ。たくさん撮っているので数は観てますが、「グラン・トリノ」ぐらいですね良かったのは。これもどういう映画にしたかったのかがよく分からないです。ボーカルは作曲できる奴と組んでソロでうまくやってますし、ラストの全員集合の感動もないですね。

●ソーシャル・ネットワーク:★★★☆☆

マーク・ザッカーバーグの話ですが彼を良くは描いていません。能力はあるし成功もしたけど、他人と心が通じ合えない孤独な自閉症の男に描いています。むしろ、天才に因縁をつけて大金を得た、無能で凡庸な人間の方をいい奴に描いていますので、あまり観ていていい気分になれませんでした。絶対ザッカ―バーグの方がいい奴でしょ。映画の出来はいいんですけどね。

●アンノウン:★★★☆☆
 
最初にけっこうな大きさの風呂敷を広げるので、これをどうまとめるんだとずっと気にして観てましたが、かなり強引なまとめ方とはいえ一応納得はしました。それなりにハラハラドキドキもしてしまいました。どこからどう見ても明らかにB級映画なので、あまり高い評価をするのはしゃくなんですが、楽しんでしまったので仕方ないですね。

●レクイエム・フォードリーム:★★★★★
 
それぞれの登場人物の薬物に手を出すきっかけや、薬物にハマって抜け出せない人間の弱さの表現が上手く、ぐっと物語に入り込めます。映像や編集、音楽なども薬物中毒者の狂った世界観に見事に合っています。悲惨な目に遭っても、最後まで薬物止めたいと誰も思ってないところが薬物の怖さですね。婆さんの病院のシーンは、鬼の僕でも本当に気が滅入りました。名作です。

●ブレイン・ゲーム:★☆☆☆☆
 
面白くないですね。予知能力がある人が2人出てくるのですが、2人の対峙シーンがしょぼすぎてまったく盛り上がりません。もはや本当に予知能力があるのか疑わしいです。おそらく安楽死の是非がテーマなんでしょうが、そんなたいそうなテーマの割にはストーリーがぺらすぎましたね。良いところは、女刑事が色気があったぐらいですが、エロシーンもないですしね。

●ハッシュパピー バスタブ島の少女:★☆☆☆☆
 
バスタブ島に住むことにこだわるおやじは、地元でデカい顔をしたいマイルドヤンキーと同じ心理ですね。こんな酒浸りで教養もない病気のおっさんが都会に出てもただのゴミですしね。主人公である女の子あこんなおっさんに育てられてかわいそうにとしか思わなかったですね。ファンタジーとドキュメンタリーをくっつけたような映画ですが、僕は全然面白くなかったです。

●リメンバー・ミー:★★★★★

ぐうの音も出ないほどの素晴らしい映画です。ここ数年で観た映画の中で一番良いです。家族愛というベタなテーマで、ディズニー映画なのでハッピーエンド縛りなのに、どうしてひねくれ者の僕が感動してしまうのかよくわかりません。特に、現実世界で忘れられたら死後の世界でも消えてしまうとか、写真を飾られないと現実世界に行けないとかいう設定が秀逸ですね。

●スプライス:★★★★☆
 
とんでもないストーリーなので万人受けはしないでしょうが、そのとんでもなさが面白かったですね。ドレンが化学者夫婦のセックスを覗くシーンから、旦那とドレンがセックスするのは読めましたが、嫁がドレンにレイプされて孕まされるまでは読めませんでした。この監督の発想は凡人の遥か上をいってますね。ドレンが最後に女ではなく男の方を殺すのもいいですね。

●ヘルプ 心がつなぐストーリー:★★★★★

黒人差別がテーマの映画で、ラストもハッピーエンドじゃないのに、観終わった後に清々しい気分になるのはこの映画が優れている証拠です。黒人を絶対善に描いていないところもいいです。黒人もケーキにうんこ入れたり指輪盗んだり悪いことしてますし。僕は白人のシーリアが一番好きですね。シーリアの金持ちの旦那が、結婚相手としてシーリアを選んだ理由が理解できます。

●ドリームハウス:★★☆☆☆
 
ウィルの正体については今さら感のあるネタです。監督もそこは気にしてるのか、中盤でネタばらしをします。そして最後もう一捻りあるのですが、それが「家を間違えた」って…サスペンスとしては三流ですね。ウィルとアンの関係も意味深に見えて何もありません。アンをトリックに絡ませたらもっといい映画になりそうなんですが。これではナオミ・ワッツの無駄遣いです。

●リップヴァンウィンクルの花嫁:★★★★☆
 
さすが岩井俊二です。いい映画です。小説や漫画の焼き直しの邦画と違い、自分の表現したいことをきちんと表現しています。だからこそ僕は終盤で安室が泣くのが納得がいきません。これによって、この作品が安っぽくなったような気がします。「リリイシュシュのすべて」や「スワロウテイル」のような荒いが研ぎ澄まされた作品が僕は好きです。岩井俊二も丸くなりましたね。

●インターステラー:★☆☆☆☆

ブラックホールに身体1つで突っ込んでいったら過去の娘の部屋に繋がるなんていくら何でも強引すぎです。典型的なハリウッド娯楽大作のご都合主義の展開ですね。主人公の死ぬ死ぬ詐欺と奇跡の再会によって家族愛を描いているところは「アルマゲドン」に似てますね。どちらも僕は好きじゃないですが。あと長男は不要です。こいつ抜いたらもっと尺を少なくできたでしょう。

●シェイプ・オブ・ウォーター:★★★☆☆

ラブストーリーなのにヒロインがブスで中年なのがいいです。この女と半魚人が惹かれ合う理由はどちらとも弱者だからですね。モンスターはいつもやられ役ですから。監督の弱者を愛する気持ちが映画に込められていて、観た後に温かい気持ちになります。ただ、主人公の友人に黒人やゲイを配置したのはあざといですね。だからこそ獲れたアカデミー作品賞でしょう。

●記憶探偵と鍵のかかった少女:★★☆☆☆
 
記憶探偵は他人の記憶に入るという説明を聞いた瞬間、ああ今見せられているこれは主人公の記憶なんだなと分かってしまうし、明らかに少女は怪しいので、オチには何の驚きもないですが、僕もおっさんなので、そらこの主人公のおっさんも周りが何と言おうがこんなかわいい子が頼ってきたら信じてしまうわなあと思うので、翻弄されるさまを楽しんでましたね。


●グランド・ブダペスト・ホテル:★☆☆☆☆
 
これもロイヤルテネンバウムズも世間の評価は高いですが、僕は両方ダメでしたね。この監督は合わないんでしょう。紙芝居のような軽快なテンポで、少しとぼけていて、登場人物はみんな愛らしいというこの監督の独自の世界観はわかるんですけど、ストーリーが面白くないからイマイチ盛り上がらないんです。この監督の映画はお上品な映画ファン、特に女にウケそうですね。
5/21・22 vsM ●○

どちらの試合も抑えが誤算。まあこういうこともあるでしょう。
2試合目は完全な負けペースの試合をよくひっくり返したと思います。3xなんて今までに見たことあっただろうか…。されたことはあったけど…。
中川が値千金の四球を選んだことで後藤のタイムリーにつながりました。今年の後藤を見ていたら打ってくれるとは思ってもいませんでした…いつもこの打撃をしてくれたら。


5/24~26 vsE ●○●

土曜に勝って「いけるかな?」と思わせておいて、やっぱり負ける日曜日。Kは審判の不安定なストライクゾーンに翻弄された部分もあったかもしれませんが、こうも打線が弱いとそりゃ一点も取られたくないと力んでしまいますよね。山岡も同じく。
ただ、おおかた負けるだろうと見込んでいた成瀬-岸のマッチアップでまさか勝ち星をつかもうとは思いもよりませんでした。左に弱い楽天打線とはいえ、成瀬が意地を見せてくれました。来週もこの調子で頼みますよ…。
こうやって週にひとつずつ着実に借金を積み重ねて、混パからひとり置いていかれている状況。もちろん大型連敗がないことでかろうじて右手一本…いや指三本くらいでしがみつき振り落とされずにいるという見方もできますが。
まあ、圧倒的最下位、黒星街道まっしぐらという春先の予想からすれば、よくやっているほうではないでしょうか。すべて若手先発四本柱のおかげです。
しかし今年も榊原やKの新人王は拝めそうにないな…。











イギリスの映画雑誌で「落ち込む映画」ランキング堂々1位に輝いたこの作品。確かに、鑑賞後暗い気分になりました。
愚かにも薬物依存していく4人の過程が季節を追って描かれます。もちろんラストは破滅であり、魂の救済はありません。
もちろん、ただ快楽だけを求め薬物に手を出す若者たちに、救済の余地はないと思います。
しかし夫を亡くし孤独な自分の唯一の楽しみであるテレビを売るような放蕩息子をそれでも愛し、彼との美しい思い出である赤いドレスを着たいがためにダイエットを決意し、痩せる薬と信じて覚せい剤と知らずに服用してしまい依存症に陥ったサラにまで、あのようなバッドエンドしか用意されていないことには、背筋が寒くなりました。
危険を冒し大金を払いあるいは自らを犠牲に薬を手に入れ溺れるハリーやタイロン、マリオンと異なり、サラはいたって普通の淋しい独居老人です。
そんな平凡な一般市民にも、薬物の危険はすぐ隣にありました。そして人間は、易きに流れてしまうもの。狭い世界に生き思考力が衰えた老人ならばなおさらです。
薬物に溺れる心理はわからないし、わかりたくもありません。
ハリーやタイロンのように、最初はささいな好奇心からだったのかもしれません。マリオンのようにお金が欲しかった、サラのように労せず痩せたかった、理由はそれぞれでしょうが、いずれにしてもその一瞬の快楽は、やがて永遠の苦しみを齎します。人生の破滅を迎え、胎児のように丸まって眠りにつく4人。しかし時は戻りません。目が覚めてもそこは母の腕の中ではなく、苦しみの朝。
夢を現実にするために薬物に手を出した、それが分岐点となり、彼らの夢は永遠に夢のまま、死んだのです。
この作品のインパクトは、薬物の危険を世間に訴えるならば「ダメ。ゼッタイ。」よりよほど効果がありそうですが、もちろんそのメッセージのために作られた啓発映画ではないでしょう。
ストーリー自体は坂道を転がり落ちていくだけですが、純粋な芸術作品として、この作品の斬新な映像の連続には作り手の強い個性を感じました。薬物を摂取する際のカット割り、現実と妄想の境目が失われる瞬間、目と口のアップで示される快楽への執着心、表現方法が独特ながら各シーンのインパクトの強烈さは特筆すべきものがあります。
二度と観たくない作品ですが、切り取られた映像の数々は今でも瞼に焼きついています。これもドラッグのように、ある種の中毒性があったのかもしれません。








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