3/22 vsC ○
ディクソンが5回途中で2失点とまずまずの投球。三本柱の一角ですから、今年もやってもらわないと困ります。打線はあいかわらず。無死満塁から併殺の間の1点とは…。T-岡田ばかり矢面に上げるのも何ですが、あげつらいたくもなる。最後はヘルメンがヒヤヒヤ投げ切り。ちょいと、いやかなり不安…。 3/23 vsC ○ 松葉-澤田-黒木で無失点リレー。飛車角銀抜きの広島とはいえ、三人にとっては自信のつく試合となったのではないでしょうか。とくに黒木はここのところ中継ぎでいいアピールをしています。先発よりもこちらで使うことになるのでしょうか。 3/24 vsT ● 開幕投手の金子がランナーを出しながらも粘りの投球で7回1失点。若月も徐々に慣れてきたでしょうか。久しぶりに伊藤とのバッテリーも見たい気がしますけれど。8回はWBCアメリカ代表並みのマシンガン継投を見せるも、最終回に吉田一の突発性被弾病が出て、点差以上に完敗。吉田一は抑えには難しいかな…。お湿り打線はメッセンジャー相手に手も足も出ず。エース格相手にこれでは…。 3/25 vsT ● 「仮想ジョンソン」とはさすがに身に余る実力のコークですが、7回1失点で合格点をもらいうれしそう。黒木のストレートは8回に定着した頃のサトタツをほうふつとさせます。いい感じで進んでいたのにヘルメンがひとり相撲でサヨナラを献上。もう少し落ち着いてくれないと…。もちろん問題は打線が岩貞をはじめ阪神の投手陣を打てなかったことにつきますが。あと一週間もありませんが、大丈夫ですか? 3/26 vsT 〇 オープン戦最後の試合は白星で〆。オリックスはなんとオープン戦3位でフィニッシュ。これで2017年の完全最下位は回避しました!(こんなことに「!」を付けなければならないのが悲しい) 今日の試合はローテの核を担う西と、打線のキーマンである西野が活躍。澤田・黒木も開幕一軍間違いなしの好投を見せました。みるみる打率を落としたTは少し心配ですが、とりあえずこれでオーダーは確定でしょうか。 吉田正が不在なのは非常に痛いですが…それ以外は、まずまずの状態で開幕戦を迎えられそうです。 あー、緊張してきたぞ…。 PR
3/23 vsアメリカ ●
今大会も準決勝の壁に阻まれた侍ジャパン。 点差以上にその内容は完敗でした。 糸口を見つけられないまま、試合が終わってしまったように思います。 先発は菅野。二次ラウンドのキューバ戦では乱調のままマウンドを降りてしまいましたが、この日は制球もキレもほぼ完璧でした。小林とも息の合ったところを見せ、高めを振らせる絶妙な配球でメジャーリーガーたちを翻弄しました。 アメリカの先制点は、菊池のエラーからでした。 ロサンゼルスでも珍しい雨、濡れた天然芝での守備は試合前から心配されていました。それでも、菊池なら、ninjaと称され海外でも絶賛された守備力を持つ菊池ならと、誰もが思っていたでしょう。そんな名手のグラブをすり抜けた打球、それは日本の勝利への可能性がこぼれおちた瞬間でした。 メジャーといえば、100マイルの速球で空振りを奪うイメージでしたが、時代は今やツーシーム全盛期。動く球への対策は、以前から警鐘を鳴らされていた問題でした。日本の打者たちは、手元でわずかに変化する球にタイミングを狂わされ、凡打の山を築きました。6回、菊池がまさにエラーを取り返す値千金のホームランを放ち同点に追いつきますが、アメリカの継投策に阻まれそれ以上反撃することができません。 日本の二番手は千賀。あとがない準決勝、切り札もここで使うしかありません。 期待に応えて四連続三振を奪いますが、唯一とも言える失投を仕留められランナーを溜めてしまいます。そして続く打者はサードゴロ。打ち取ったかに見えましたが、本塁を気にして一瞬目を切ったか松田がファンブルし、三塁ランナーの生還を許してしまいました。 その裏、日本は代打内川のヒットからチャンスを作ります。2アウトからの筒香のひと振りには、録画中継で結果を知っているにもかかわらず声が出てしまいました。それほど会心のひと振りだったように見えたのですが、やはり手元で動いて芯をはずされていたのでしょう。フェンスを越えることはありませんでした。 9回は平野が登板するもワンポイントで、宮西-秋吉とつないで無失点に抑えるも、最後はアメリカの抑え投手の前になすすべなく、試合は終わりました。 録画を見て思ったのは、アメリカの積極的な継投に加え、次々登板する変則投手を前に日本が勝利するには、守りを固めて0-0で凌ぎ、タイブレークのワンチャンスで得点してサヨナラ勝ちしかなかったように思います。そこにミスが出たことで、勝機を手放してしまいました。 しかし、今大会の侍ジャパンの快進撃は、菊池の守備から始まりました。それと同様に、唯一の本職サードとして、守備はもちろんのこと、勝っていても負けていてもベンチを盛り上げた、松田の存在感の大きさははかり知れないものがありました。菊池と松田、このふたりがいなければ、侍ジャパンはここに来ることすらできなかったことも確かなのです。 ベスト4。今の日本は、世界のこの位置だということなのでしょう。 しかし大会前の苦しい状況を思えば、大健闘といえる結果であるようにも思います。 メジャーリーガーたちを前に、日本の覇権奪回はなりませんでした。 翌日、アメリカはプエルトリコに大勝し、はじめての優勝を飾りました。 WBCという大会のこの先を思えば、これでよかったのかな、という気もします。 大会は四回目を数えますが、ようやく世界にWBCの存在価値が根づいてきたように思います。 今までよりもメジャーリーガーの参加者が増えました。そのひとりであるアメリカ代表のアレナドは、一塁にヘッドスライディングする気迫も見せていました。ドミニカやプエルトリコのメジャーリーガーたちは、チームではなく国を背負って一丸となり戦っていました。 各国の底上げも見られました。出場国中、世界ランク最下位ながら無敗で二次ラウンドに進出したイスラエルには驚かされましたし、本国でもバンデンハーク等有力選手を輩出しつつあるオランダは決勝まであと一歩のところまで来ました。キューバや韓国が一時の強さを失っている一方、イタリア、メキシコ等が着実に地力を養いつつあります。世界の差がなくなって、接戦が多くなれば、自然と大会も盛り上がっていくでしょう。 もちろん、メジャーリーグ全体が協力的であったわけではありません。各チームのクローザーを揃えたアメリカの監督は、起用法について規制が多いと冗談混じりに話していましたし、日本のメジャーリーガーの参加は青木ひとりに限られました。この点については問題が多いものの、進歩が見られたことは、まだまだこの大会が発展途上であることの証明だと思います。 プエルトリコ代表のモリーナが言っていました。「WBCの大会中は、プエルトリコで犯罪が減った。それがすべてだ」と。国内での視聴率は70%を超えていたそうです。世界じゅうがWBCに熱狂する時代も、そう遠くないうちにやってくるかもしれません。 次の国際大会は、2019年のプレミア12、そして2020年の東京オリンピック。小久保監督は退任し、新たな組閣が行われるようです。選手たちはどんな顔ぶれになるでしょうか。四年前がそうであったように、おそらく想像とはまったく異なる面々になるような気がします。 ともあれ、小久保監督には、本当におつかれさまでしたのひとことしかありません。ゼリー以外のおいしい食事を心の底からリラックスして取っていただきたいと思います。
3/8 vsD ○
ロメロの先制打に駿太タイムリー×2と、打線が小刻みに得点を重ねて快勝。ディクソンから先発転向の岸田につないで1失点。ドラ2黒木も登板しましたが、投手はまだまだ調整段階といったところでしょうか。 3/9 vsDB ● 追いついた直後に先発松葉が失点と、シーズン中もよく見たような光景。続く小林も3失点、塚原も1失点で今日は投壊。打線も今永をはじめ打ち崩せず。鈴木が2安打と頑張っているようです。 3/10 vsG ○ 金子千尋から山岡と個人的には豪華リレー。現在のところ、山岡はローテ定着に向けてアピール成功しつつあります。澤田もずっと好調をキープしていますね。怪我したらしい赤間の枠にはまりそうです。 3/11 vsG ○ 主力を欠いているとはいえ巨人相手の連勝はうれしいですね。コークは5回無失点、ローテ合格です。西、ヘルメンと相手を1安打に抑えました。相手先発は日ハムからトレードされた吉川でしたが、集中打で一挙5得点。武田・吉田雄あたりの若手が活躍していて何よりです。 3/12 vsL ○ 何年か前、オープン戦でパ・リーグ相手に全敗するという何とも不名誉な記録を残してしまいましたが、今年はまぬがれました。 先発は近藤でしたが、四死球も多く今ひとつの内容。しかもその後、肩を痛めたという報道が…。タラレバ言っても仕方ありませんが、去年の二戦目無理して投げていなければ、こんなことにはならなかったのかもしれないと思うと、悔しくてたまりません。 駿太は外国人投手に強いのか、ホームランを打ちました。鈴木も今年は打撃で一軍定着へ猛アピールです。 山崎福は中継ぎ枠なのでしょうか。少しもったいない気もします。 3/14 vsT ● ディクソンが4回5失点と不安の残る内容。打撃では自打球による痛みから復帰した吉田正が無安打と、こちらも休み前から不調ぎみでしたが輪をかけて不安に。 昨年のディクソンは、武器であるナックルカーブを攻略されていたように見えたので、今年はモデルチェンジが必要になってくるかと思います。抑え転向説は少し疑問ですが…。 打撃では安達以外目立っていないようでした。 3/15 vsT ○ 今日は松葉が6回無失点と結果を残しました。打撃は2回に集中打で一挙6点。シーズン中もこんな試合が見たいなあ。 その後も完封リレー。吉田一も安定感を見せています。 ただ、ひとりカヤの外状態だった吉田正は本当に心配ですね…注目されすぎちゃったかな…。 3/17 vsS ● コークはキャンプ中の報道によるとネタ外人の臭いしかありませんでしたが、なかなか安定しています。しかも貴重な左の先発。ローテ入りは間違いないでしょうから、シーズンが始まってもこの調子を維持してもらいたいですね。 打撃はチャンスらしいチャンスもなく完封負け。石川が打てないあたり、なんだかいつものオリックス。 3/18 vsD △ 金子-大野というまるで交流戦のような顔合わせ。相手の拙攻に助けられた感はありますが、5回無失点と開幕に向けてまずまずの調整ぶり。 あわや完全試合ペースの大野から駿太が初ヒットを放つも、あとが続かず。いくらオープン戦とはいえ、好投手をまったく打てないようでは…。 全体的に調子が落ちてきた感があります。開幕に向けての底打ちならば良いのですが。 3/19 vsD ○ 甲子園が始まったので中継は見ていないのですが、西は少し荒れぎみだったようです。相手に助けられての2失点ですから、あと二週間の間に調子を上向きにしてほしいですね。 攻撃は相手の守備の乱れに乗じて得点を重ねました。吉田正も、少し見た限りでは、ちょっとタイミングを取り戻してきたでしょうか。 3/20 vsC △ 広島出身・山岡の凱旋登板。7回まで2安打無失点と、上々の出来を披露します。8回に打たれて降板してしまいましたが、地元でナイスピッチングでした。イケメンも拝めましたし。 打撃は、打つべき人がなかなか結果を出せない状態。吉田正・中島あたりは当然として、伊藤・ロメロあたりがコンスタントに結果を残さないと、今季も浮上は難しいでしょう。そのロメロはこの日もホームラン。期待して…いいのか? 安達が腰痛のためしばらく休場中。シーズンのため大事をとっているだけと思いたい。
『お母さん、娘をやめていいですか?』
大胆な花柄ワンピースとつば広のお帽子、鼻にかかった甘い声。そんなファンシーアラフィフ毒母姿が似合うのは斉藤由貴だけ。『真田丸』の阿茶局といい、悪女役がすっかり板につきました。 ただ顕子は悪女というより、魔女。毒リンゴをミキサーにかけ、にっこり笑って娘に差し出すような、聖母の衣装をまとった魔女です。 太一によって長い眠りから目覚めた美月ですが、何度も母からの決別を誓っては揺れ、誓っては揺れます。顕子の差し出すリンゴに、愛情がたっぷり塗られていることを知っているからです。たとえそれが毒とわかっていても、齧らずにはいられないのです。 娘だから。 生まれた時からそばにいるから。 そのリンゴを齧り続けて、母も自分も生きてきたのです。母を否定することは、今までの自分の人生を否定すること。それはとても勇気のいることです。だから美月もあと一歩がなかなか踏み出せません。 ともすればやきもきさせられる美月の優柔不断さですが、娘の母になることはもうないにしても、母の娘である以上、美月の心は痛いほどにわかります。もちろん、顕子ほどの毒を味わったわけではありませんが。母たる生き物は、多かれ少なかれ、娘に対して愛情を塗った毒リンゴを手に持つようにできているのかもしれません。 そして顕子もまた、母の娘であり、母から渡された毒リンゴを齧り続けてきました。しかしその母はもういない。せめて突き返すきっかけがあったならば、毒を食み続けることもなかっただろうに。美月への愛のリンゴに毒を塗っていたことにも、もっと早く気づけたかもしれないのに。 毒リンゴを投げ捨てた美月の革命は、周囲の心も動かしました。ことなかれ主義の父親は会社を辞め、インドネシアでの再起を決意し、同じく毒母を持つ登校拒否ぎみの生徒は家を出ることになりました。そして顕子も、亡き母と娘への執着から脱却し、夫のもとへと旅立っていきます。 それぞれの未来に向かって広がる、青い空。毒リンゴを吐き出して目覚めた白雪姫が最初に見たのも、きっとそんな風景だったに違いありません。 さすが実力者・井上由美子の作品だけあります。あやういバランスの上に立つ顕子と美月の対峙は、毎週、背中がチリチリするような緊張感でした。ふたりの関係を表す衣装から小道具に至るまで、丁寧に作りこまれた良作だったと思います。 『スーパーサラリーマン佐江内氏』 「絶対、原作はこんな話ではないだろう…」と思いつつ、毎回大笑いしてばかりの全10回でした。 あらゆるドラマで常にカッチョ良かった堤真一ですが、ちゃんと冴えないサラリーマンになりきっていて、しかも回を追うごとに、ムロツヨシや佐藤二朗の無茶ぶりにリアクションできるようになっていました。佐藤二朗との場面はオールアドリブだったと聞きましたが、賀来賢人・早見あかりをまじえた居酒屋での場面では、全員素で笑っていましたね。この佐藤二朗のくだり、毎回必要なのか? と思っていたら、まさか最終回であんな秘密が明かされようとは。キャプテンマンといいながら、色違いなだけでまんまバードマンのコスプレやん。 最終回は、菅田将暉が大々的な予告のわりにあまり見せ場のないゲストでしたが(山崎賢人以下と貶められるし)、鬼嫁キョンキョンがやっぱり夫ラブなところを見せてくれました。いまや、ツンデレ嫁を演じさせたらキョンキョンの右に出るものはいないでしょう。あんなムチャクチャで理不尽な家庭もありませんが、それでもなんだかほっこりしてしまう、左江内家でした。 毎回ちょっとした小ネタが隠されていて気楽に楽しめるドラマでした。ぜひスペシャル版や続編を作ってほしいです。ムロツヨシのスピンオフもぜひ地上波で放送を。 しかし、本当に原作はどんなオチだったのだろう。原作ファンは怒りはしなかったのだろうか…。
3/12 vsオランダ ○
二次リーグ初戦の相手は強打のオランダ。昨年秋の強化試合では乱打戦の末2戦2勝していますが、この日の先発はバンデンハーク。オリックスファンとしては苦い思い出しか見いだせない相手です。日本側は一番に田中、八番に秋山とオーダーを変えてきました。 そのバンデン対策が実り、秋山の犠牲フライで日本が先制。すぐさま同点にされますが、中田の3ランと秋山のタイムリーでふたたびリード。ちょっと楽観ムードが流れますが、おそるべしオランダの破壊力。火炎放射器のような攻撃を浴びてまたもや同点に。キューバ戦で好投しWBCのスタートを飾った石川でも通用しませんでした。 オランダに傾きかけた流れを堰き止めたのが、二番手で登板した平野でした。4回裏、はじめてオランダを三者凡退に抑えると、その次の回、打席でもすっかり頼もしくなった小林が勝ち越しタイムリーを放ちます。 三番手は千賀。いきなりランナー二・三塁のピンチに陥るも、気迫の連続三振で乗り切ります。後逸をおそれずフォークを要求した小林の勇気にもあっぱれ。捕球にも自信がみなぎっています。 逃げ切りをはかる日本は続いて松井が登板。バレンティンに打席が回ったところでチームメートの秋吉へスイッチ。互いに知りつくした相手を確実な配球で三振に。最後のチェンジアップは首を振っての一球でした。 8回も、宮西がピンチに陥ります。さすがオランダ、簡単には逃げ切らせてくれません。強打ながら、球をしっかり見極める冷静さが光ります。一死満塁で増井が登板。気迫のストレートと強気の攻めで、見事に抑えます。 追加点を取れないまま、1点差で9回裏へ。クローザーとしてマウンドに上がったのは牧田ではなく、則本でした。アリだな、と思いました。平野や千賀、増井のような力のあるストレートに振り負けていたように感じたからです。先頭は見事な三振。気合のほどが見て取れます。しかし次の打者には力みが出たのか、四球。続くはバレンティン。先ほどの秋吉と同じように攻めようとしますが、さすがオランダの四番を張るだけあります、バレンティンはわずかなコントロールのずれをしっかり見極め、ヒットでつなぎました。 こうなると止められなくなるのがオランダ打線。あとアウトひとつまでこぎつけながら、しぶといタイムリーで同点にされてしまいました。ただサヨナラを許さない則本の気迫でした。 延長へ。こうなると、あとは気力と気力のぶつかり合いです。 10回表、日本は一死満塁と攻めますが、前進守備からの4-6-3はメジャーの守備力の高さを見せつけられました。 その裏は牧田が難なく片づけます。こうなるとなぜ9回は牧田でなかったのか、という意見が噴出するのですが…。 11回からはタイブレーク。無死一・二塁からのスタート、日本は手堅くバントを選び、鈴木がきっちりと決めました。こういう仕事ができる選手がいるのは大きいですね。そして、「あっさり」という言葉しか見つからない、中田のタイムリー。あまりにあっさりすぎて、「タイブレークつまらん」とまで感じるほどだったのですが、これは裏の攻撃もその危険性を孕んでいるということ…。 しかし、牧田はこれまた「あっさり」オランダ打線を手玉に取って、三凡で締めました。 19時に始まった試合が終わったのは、日付も変わろうかという時間。日曜にこれはキツイ。しかし、いちばんキツかったのはもちろん選手たち…以上に、小久保監督だったようです。 ベンチから出てきた時、心なしか目元が潤んでいたように見えました。お立ち台での声も掠れて、疲労困憊ぶりが伝わってきました。 まさに、死闘でした。 こういう試合を獲ったことで、侍ジャパンはますます強くなっていくはずです。 3/14 vsキューバ ○ 死闘をともに戦ったオランダは、その翌日、連戦にもかかわらず一次ラウンド無敗のイスラエルをコールドで下しました。日本も負けていられません。 山田の先制ホームランで幸先良く始まったはずの試合ですが、菅野の持ち味であるコントロールが今ひとつ決まりません。あっさりと逆転ホームランを許し、同点にするもまたもや勝ち越されてしまいます。 頼みのエースが打ち込まれ、なんとなく不安の漂う東京ドーム。 しかし! そんな試合の雰囲気を変えたのが! 我がオリックス代表! 平野佳寿ー! 塁に出すとややこしい俊足の一番打者を一球で仕留め後続もぴしゃりと抑えると、その裏、今大会のラッキーボーイ・小林の出塁からチャンスを広げ、日本は見事同点に追いつきました。 なんか…なんかな…。 平野が投げると、点が入る? …さてこのまま粘っていきたい日本ですが、次の回、増井が不運な長打から勝ち越されてしまいます。しかしすかさず小林のタイムリーで同点に。互いに一歩も譲りません。 松井、秋吉とつないで、8回裏。延長も見え始めたこの回ですが、一死から相手のエラーで松田が出塁。秋山がつないで、ふたたび小林。今大会、いちばん持っている男に回りました。期待度も満タンに膨らんだその時、小久保監督がベンチを出ます。代打!? 5割バッターに代打! これには驚きました。 内川の打球はライト線へ。狙ったかの如く、ファールゾーンへはみ出たギリギリでライトが捕球しました。松田がホームインするにはじゅうぶんな飛距離でした。熱狂冷めやらぬ東京ドームのスタンドへ山田がたたきこみ、ダメ押し完了。最後はきれいに牧田が〆て、二次ラウンドも負けなしの日本はこれで5連勝。 しかしこれだけ勝ち続けても、まだ勝ち抜け決定ではないのがツライところ。日本開催の試合もあとひとつ。勝ち星で飾り、スッキリとアメリカ行きを決めてほしいものです。 3/15 vsイスラエル ○ 昼間の試合でオランダがキューバに勝ったことで、万が一日本がこの試合を落とせば、2勝1敗で3チームが並ぶことになります。失点率によってはプレーオフに回ることになり、連戦になってしまう侍ジャパン。もちろん勝つことしか考えていない小久保監督が選んだ先発は、めざましい活躍を見せている千賀でした。 オランダ戦で2イニングを投げている千賀ですが、一次ラウンド無敗で勝ち上がってきたイスラエル相手に一歩も引きません。要所での威力ある直球、カウントを取るスライダーで相手を翻弄します。躊躇なくサインを出す小林も、フォークを後逸していた昨年の面影はまるでありません。 しかし中田がスタメンを外れ、活躍していた秋山を鈴木に戻したオーダーの打線は、なかなか糸口を見いだせず、千賀の好投に応えることができません。 千賀は5回無失点。これ以上ないほどに役割を果たします。 そして! ついにスポーツ新聞でも書かれ始めた! この男が投げると流れが変わる! ヨシヒサ・ヒラノー! 菊池のスーパープレーもあり、当然のごとく三凡に抑えた直後。 出ました! 筒香のホームランがー! ついに破れた均衡、日本打線も箍が外れたかのように打ち始め、あっという間に5点差に。 ホントに、平野が投げれば試合が動く…? ただ今日に至っては、菊池の守備に助けられましたし、あれだけ間隔が空いての回またぎは避けてほしかったですが。 ともかく終盤からは圧倒的日本ペース。8点差のついた9回はクローザー牧田。うーむ、この点差ですから藤浪や武田でも良いのでは? しかもキャッチャーは小林のままですし。前日、炭谷との完璧な間合いを見ているだけに、もったいない気がしていたのですが。 不安的中。なにやら牧田らしさがありません。左の多い打順だったこともあり、イスラエルも最後の最後で意地を見せました。これまで無失点だったクローザーが3失点。牧田にとっては少し辛い登板となりましたが、なんにせよこれで文句なし、二次ラウンドも一位通過が決定しました。無事にアメリカ上陸です!(そして脳内にはアメリカ横断ウルトラクイズのメロディーが) ロサンゼルスで戦うは、ドミニカか、プエルトリコか、アメリカか、ベネズエラか…いずれにせよメジャーリーガーがずらりと並ぶ強敵です。それ以外にも、ドームから屋外になる球場、ホームからアウェー、時差ボケ、乾燥、侍たちには多くの壁が立ちはだかっています。しかしこれまでの試合でも数々の逆境をはね返し、ここまで来ました。侍たちなら、やってくれるはず! 今から22日が待ち遠しい! …が、平日だから見られなぁいぃー! |
* カレンダー *
* 最新記事 *
* ブログ内検索 *
|