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かすむ夜の光を花とにほふにぞ月のかつらの春もしらるる(二条為明)
11/25 NPBアワード

ベストナインは山本・吉田正・宗の3選手が受賞。まさか宗までとは…感慨深い…。
優勝ってスゴイ!!
しかし残念ながら、阿部の新人賞受賞はなりませんでした。西武のホームページがフライングしたことでなんとなく察しはついていたものの、タイトルホルダーには勝てませんでした。でも特別賞くらいくれても良かったんじゃ!?
MVPはもちろん! 2年連続で山本!! しかし流行語大賞にも輝いた村神様に較べると、たいして話題になっていないような…。2年連続投手4冠だってスゴイことなのに…。


12/9 ようこそオリックスへ

まずは1日、トライアウトに参加した元日ハム・上野を育成で獲得。手薄な内野手の補強ということでしょうか。最近はどの球団もトライアウトからの獲得は盛んではありませんが、成功例になればいいなと思います。
そして9日には、話題になっていた現役ドラフトが非公開で開催。いったいどういう仕組みなのか、何度説明を聞いてもよくわからなかったのですが、どうやらオリックスの指名順は最後まで残ったようです。非公開のはずなのに情報がダダ洩れしていることをはじめ、さまざまな問題点が取りざたされていますが、はじめてのことですから手探り状態の球団も多かったでしょう(たぶんオリックスはその典型だろう…)。それでも本来の趣旨は出場機会に恵まれない選手に新天地で活躍するチャンスを与えることだったはずですから、獲得したヤクルトの渡邉外野手が「現役ドラフトは成功だった!」と言えるような活躍をしてくれれば良しです。
で、オリックスから獲得されたのは、大下でした。まあだいたいこのあたりだろうな…とは思っていましたが、移籍先が同一リーグのロッテとは…。今年もあのダミ声を聞く機会がありそうで何よりです。ただ、神戸でスタメンはやめてね。


12/12 近藤ソフトバンクへ…

ご縁がありませんでしたね。ハイ。
本気出したソフトバンクに勝てるはずもなく。
来年が怖いですね…。


12/15 張奕が西武へ

森のFA加入にともない、避けられないのが補償選手の移籍。ネットで勝手に作られたプロテクトリストを見てはやきもきしていましたが、噂されていたベテラン選手ではなくてちょっとホッとしてしまった…。
我が家の西武ファンは「絶対に投手を取る」と言い切っていましたが、そのとおりとなりました。西武ファンの希望とは違っていたようですが、西武は台湾と縁の深い球団ですし、メットライフドームで好投したこともありましたから、西武にとっても本人にとっても良いチャンスなのではないでしょうか。
オリックスでは開花させることのできなかった張のポテンシャルが西武で発揮されることを願います。


12/15 いってらっしゃい!

吉田正がボストン・レッドソックスに移籍が決まりました。交渉開始で即決定。その年俸は5年で124億円とな…目がくらむ…。
淋しくはありますが、正尚にはファンとして感謝の念しかありません。
「オリックスで日本一になる」という夢を掲げ、こちらにも夢を見せてくれたうえ、それを実現してくれたのですから!
次は球団が、本人の夢をかなえてあげる番です。福良GMなら首を横に振ることはないだろうと思っていましたが、そのとおり快く送り出してくれました。これでもしアメリカから帰ってくるようなことになっても、その時はまたオリックスのユニフォームを着てくれるはず…。いや、メジャーで思う存分活躍して、向こうで引退できるくらいの選手になってくれるのがいちばんなのですが。
WBCにも出るのかな? オリックスとの強化試合は、きっとものすごい声援が待っていますよ! なにせあの日本シリーズ第5戦サヨナラホームラン以来の京セラなのですから! 楽しみです!


12/23 金子千尋引退

日ハムを戦力外になった金子が引退、日ハムのコーチの道を選ぶことになりました。
S坂口といい、オリックスを応援し始めた頃の主力選手が現役を去っていくのはやっぱり淋しいものがありますね…。
CSをあとわずかで逃し涙する姿、ノーヒットノーラン未遂、いろんなネコさんを思い出します。そしてどの思い出も悔しさがついてくるのです。
あの時のオリックスは本当に弱かった…。
移籍する時はいろんな思いがあったけれど、日ハムに移籍した後の金子の様子から、きっと本人にとってそれが正しい選択だったのだろうと感じました。成績や優勝だけではない、オリックスの時には決して得られなかったものがそこにあったのだろうと思いました。一度は断られながらコーチの職を用意してくれたのも、金子が日ハムで評価されていた証拠です。
引退セレモニーはオリックス戦でしてくれないかなあ…。




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流行語大賞にノミネートされた「ヌン活」…。
なんぞや? と思いきや、「アフタヌーンティー活動」だそうな。
今年の流行語ということは、今まで数々のアフタヌーンティーを経験してきたミルフィーユの会は流行の先端だったのか…。

天王寺のホテル内にある《ハニトーカフェ》のクリスマスプラン。



鳥かごのようなスタンドでやってきました!



下のお皿はマカロンやパウンドケーキにミートローフのパイ包み、



上のお皿は、サンタと雪だるまが乗ったタルトや抹茶のスコーン、ガトーショコラも。



別皿のセイヴォリーはハンバーグサンドに野菜やチーズもついています。

さらにはスープや20種類の紅茶やドリンクが飲み放題!
ミルクティーにタピオカを入れることもできます。おなかいっぱいで断念しましたが…。

クリスマス限定の他に「推し色」プランもあるようで、まわりのテーブルはカラフルに彩られ、お店の隅に並べられていた小道具を駆使した撮影会が行われていました。最近のヌン活は映えも大事なのですね〜。

来年もおいしいお茶をおともに、楽しい時間を過ごすことのできる世の中でありますように。





今年の決勝進出者は意外な面々でした。
流行り風に言うならば、Mー1も新しい景色を目指そうとしているのかな? という印象です。
ちなみに三連単予想はさっぱり見当がつかなかったので、男性ブランコ・さや香・敗者復活組にしました。もちろん願望です。男性ブランコは去年の敗者復活でとても面白かったので好きになりました。
ちなみに今年の準々決勝もすべて視聴しました。名のあるコンビが次々敗退したことが話題になっていましたが、それもやむなしというくらい、全員の気合と緊張と質の高さを感じました。Mー1はお笑い賞レースという枠を超えた、それこそ『Number』で特集されても不思議ではない、立派なひとつの競技なのだなと実感しました。予選は甲子園の地方大会のようなもの。優勝はもちろん出場するだけでも人生が変わる、本大会はあこがれの聖地になりつつあります。
だからこそ、「面白い!」と思ったコンビには「来年つかんでほしいなあ」と願います。
1組目はシシガシラ。ネタ番組でもちょこちょこ見かけるようになりましたが、我知らず自虐の道を突っ走らされている脇田さんにゲラゲラ笑っちゃいます。…が、昨今の風潮を慮ってかハゲネタは封印していました。ちょっと残念でした。
2組目は鬼としみちゃむ! まっっっったく知りませんでした。ビックリするくらい面白かったです。周囲の芸人たちから喝采を浴び、どうやら本人たちも手ごたえを感じていたようで、準々決勝敗退後の配信での凹みっぷりといったら涙を誘われるものがありました。やっぱり見てくれも大事なのですかね…。
こう並べると、自分がトシになったせいか、中年を応援する風潮がありますね…。錦鯉もそうだった…。

《敗者復活戦》
寒空のうえ風が強く、音響が悪かったような。からし蓮根は身長差のせいかマイクが遠い伊織のセリフが聞き取れなくて残念でした。ハイツ友の会のようなボソボソしゃべるコンビは圧倒的に不利でしたし。
THIS IS パンの吉田はシンクロック時代から好きな芸人でしたし、岡下の器用さも際立っていてとても面白かったです。3組にいれるか悩んだのですが…。令和ロマン・オズワルド・ビスケットブラザーズにしました。
令和ロマンは若者にしかわからないような流行りのフレーズが多くツカミも「?」だったものの、なんだかんだでいちばん面白かったです。ビスブラは優勝したキングオブコントのネタがトリッキーすぎて世間で物議を醸していましたが、ytbの時の漫才は好きでしたし、今回のネタもツボに入りました。オズワルドはやっぱり「復活してほしいな」という気持ちです。もちろんさすがオズワルドといった完成度でしたし面白かったですが。
で、結果はオズワルド。しかし全国的にはまだ無名と思われる令和ロマンが善戦していましたから、来年に期待です。
それにしてもかもめんたる…あれどういうつもりやったんや?

《カベポスター》
思ったより点が伸びなかったなあ…。「1組目は不利」問題のせいなのでしょうか。大吉は順番は一切考慮せず、自分の基準に基づいて審査したと放送後のラジオで説明していましたが、山田邦子は「84じゃなく86点にすればよかった」と言っていましたし(それでもたいして変わらんという事実はともかく…)。去年の敗者復活からずっと応援していて、今年ローカルのお笑い賞レースをふたつも制し、いよいよかと期待していたのですが…。

《真空ジェシカ》
どうやら山田邦子は放送前から真空ジェシカ好きを公言していたらしく、高得点を出すだろうと我が家のお笑いフリークが断言していました。そのため1組目と2組目で11点も点差がついたことで、山田邦子の審査に対しネットが荒れたようですが、その後の審査を見るに単純に好き嫌いなのでしょう。松本人志が唯一銀色の88点(結果的に下から3番目)をつけたことにあまり触れられないのが不思議です。これも好き嫌いだろうに…。

《オズワルド》
極寒の敗者復活会場から走ってきて、少し口がまわっていないのかなという感じがしました。観客の反応も少し鈍く見えましたが、敗者復活と同じネタだったからなのでしょうか。今の時代はいろいろとやりにくさがありますね…。

《ロングコートダディ》
昨年の「肉うどん」のようなネタを期待していたら…笑い飯みたいなスタイルになっていました。M-1向けに細かい笑いを詰め込んでくるスタイルに変えるコンビは少なくありませんが、ロングコートダディもかあ…。
我が家周辺の調査では、「シェフの帽子」や「はじかみ」が笑えない人は笑ったが、「シェフの帽子」や「はじかみ」が好きな人は笑わないという結果になりました。

《さや香》
昨年の「か・ら・あ・げ・4!」は来年のための隠れ蓑…という推理をネットで見かけましたが、「ボケとツッコミを入れ替える」というのは確かに隠しておくべき必殺技だったかもしれません(といってもローカルの漫才番組で見たので知っていたが)。
このネタは初見だったのですが、いやー、笑いました。ボケならちょっとうるさい新山のテンションもツッコミなら心地いいし、間の取り方も伏線回収も、これぞ漫才! と唸らされるようなクオリティで納得の1位通過。ひさびさに関西吉本からチャンピオンが…と(この時は)ワクワクしました。

《男性ブランコ》
「音符を運ぶ」という理解不能な設定がまずツボりました。演技力もさすがでしたし、めっちゃ面白かったー! 面白かったのにー! 惜しかったー!
好き嫌いの匙加減でしたね…。

《ダイヤモンド》
数年前の準々決勝で観た「スタバ」のネタが面白くて名前を憶え、その後『おもしろ荘』で優勝するも跳ねず…「雑誌」や「紙幣」もいいネタなのに準々決勝の壁を超えられなかったダイヤモンドが、いきなり一足飛びで決勝進出! 大丈夫か!? という心配が現実になってしまいました…。ネタ中に「こりゃダメだ」と本人たちが感じていると、演技から伝わってきてしまうのですよね…。漫才に限らずスポーツでもよくあります。放送後に小藪や千鳥から優しい言葉をかけられて野澤が泣きそうになっていましたが、「ダイヤモンドはこんなもん」と認知されるのは辛いですね…。といいますか、このネタも決して面白くないはずがないのですが…。

《ヨネダ2000》
『THE W』では漫才を封印してコントを披露し惜しくも準優勝でしたが、相変わらずトリッキーでした。誠の頭の中はいったいどうなっているのでしょう。まんべんなく点数をもらうもトップ3には惜しくも届かず。まだ若いですし、今後が末恐ろしいコンビです。

《キュウ》
ヨネダ2000が呼ばれた瞬間、ぴろがちょっとキレていたように見えました。この芸風ですから、後になればなるほど不利なのですよね…。でも低得点の理由は、順番ではないのかもしれません。準決勝とネタを変えたのはキュウだけだったようです。うーん、あのネタやあのネタを見たかったな。

《ウエストランド》
また10番目か! 前回も最後まで残り、滑って終わってしまいましたが、今回は違いました。シュッとした今風の若手が毒舌や悪口を連発するとただの嫌味ですが、小型犬が自分より大きな生き物にキャンキャン吠えていても微笑ましいだけのように、井口がやるから許されるし笑えるのです。今年は東野にさんざん見た目をいじられて、さらにひと皮剥けたようにも見えました。
4分があっという間でした。もっと聞きたい! とまで思わされました。途中で河本がネタを間違えたようですが、まったく気づきませんでした。これも井口のテクニックの凄さなのでしょう。

《最終決戦》
今年の登場順は3位→2位→1位と最初から決まっていたようです。これがウエストランドの追い風となったかもしれません。「もっと聞きたい!」が現実になったのですから。さや香は緊張が見て取れましたし、いきなり噛んでしまったのがマイナスでしたかね…。打ち上げで、「今から来年だねと言われるのが辛い」というような愚痴をこぼしていましたが、偽らざる本音なのだろうなと感じました。大舞台を逃して涙するアスリートに「また来年!」「また4年後!」と気軽に声をかけられるわけありませんしね。ロコディはまったく印象に残りませんでした。キングオブコントも面白かったのに評価されませんでしたから、やりたいことはわかるのですが…。今までのスタイルの漫才が見たいです。

決勝進出者も審査員も、予想もしなかったメンバーでしたから、来年もどうなるかまったく想像つきません。
とりあえず、鬼としみちゃむをローカル番組で観られるようになったらいいなー。





12/5 vsクロアチア ●

夜中の3時まで見届けました。
結果的に、初のベスト8には進出できませんでした。
それでも、この4試合で得た昂揚感、期待感、興奮、感動、そして一瞬の落胆の直後に湧き上がった惜しみない称賛、すべてが今までにない衝動で、それらがおそらく彼らが与えてくれた新しい景色そのものであったのではないかと感じます。

前回準優勝のクロアチア。日本は板倉の出場停止に久保の体調不良と不安材料は少なくありませんでしたが、この日も強敵に真っ向から立ち向かいました。
相手の攻撃に耐える時間が続くも、懸命に守る日本。試合が動いたのは前半も終わり際。コーナーキックからのチャンスで前田がシュート! いつも最前線で駆け続け体を張って守備をする前田の姿は強く印象に刻まれていましたから、彼が決めたことをとてもうれしく感じました。
そしてこれはこの大会、日本がはじめて奪った先制点。このまま後半を乗り切れば…と言いたいところですが、点が入れば試合が動き出すというのは野球でもよく見る展開です。サッカーも同じだったようです。
後半開始10分。同点ゴールは一瞬のことでした。「あっ」と思ったわずかな隙も見逃してはくれない、これが世界の強敵が集うワールドカップという舞台。
そこから選手を入れ替え勝ち越しを狙うも、日本の攻撃パターンを徹底して研究されてきたのかゴールを割ることができません。しかしこちらも必死の守りで、相手に得点を許さず、戦況は一進一退。やがて後半終了のホイッスルが鳴らされ、延長戦へ。
互いに気力も体力も振り絞った攻防は、決着つかぬままついに120分を刻みました。

運命は、PK戦に託されることとなりました。
2010年南アフリカ大会、PKの末パラグアイに敗退した一戦は、今でもはっきりと憶えています。
今度こそ、あの悔しさを乗り越えて、新しい景色へ到達してほしい。
正座して手を合わせ、画面の向こうへ祈りを捧げました。

しかし今回も、勝利の女神が日本に微笑むことはありませんでした。
PKの結果が運なのか戦略なのか、サッカー素人にはわかりません。
日本にPK職人がいないという指摘もあるようです。順番が指名ではなく立候補制だったことを批判する記事も目にしました。
ただ、相手キーパーの冷静さと優れた観察眼は素人目にも卓越していたように見えましたし、沈黙を破って真っ先に手を挙げた南野の気概は讃えられるべきと思います。「PKをはずすことができるのはPKを蹴る勇気を持った者だけ」という過去の金言もあります。あの場所、あの状況で、一番手を買って出ることのできる人間がいったいどれだけいるというのか。世界中の視線を背中に浴びるプレッシャーがいかほどであったか、想像すらできません。
とはいえ、重圧があったのはクロアチアの選手も同じかと思います。3人目が失敗したものの4人目でしっかり決めきりました。もちろんメンタルだけがすべてではありませんが、次の試合格上と思われていたブラジルをまたもPKで破ることができたのは、クロアチアチーム全体の心の強さも要因なのではないかと感じました。

しかしそのクロアチアもアルゼンチンの前に敗れ、2大会連続の決勝進出はなりませんでした。
ワールドカップは各国のスーパースターが勢揃いする場でもありますが、その多くがベテランの域にさしかかっています。
アルゼンチンの英雄であるメッシもそのひとり。
そして決勝は、メッシと、フランスの若きスター・エムバペの競演となりました。

メッシのPKなどで前半2得点で有利に試合を進めたアルゼンチン。後半も30分を過ぎ、ここからフランスが追いつくなんて思いもしなかったのでしょう。ベンチでは早くも感極まる選手もいたようです。
しかし、スポーツは本当に何が起きるかわからない。
エムバペの同点ゴールは、まるで炎を纏ってゴールネットに突き刺さる、漫画に出てくるような弾丸シュート。火の玉そのものでした。
あと10分で終わるはずの試合が、まさかの延長戦突入。そして延長後半、メッシが勝ち越しゴールを決めれば、終了間際にフランスがPKをもぎとりエムバペがきっちり決める、決勝はまさに世界最高峰を決めるにふさわしい、ドラマのような一戦となりました。
そしてPK戦の末、優勝トロフィーは、失敗することのなかったアルゼンチンの手に渡りました。

日曜日の深夜(しかもMー1の後)で視聴を断念したのがつくづく悔やまれます。もっともリアルタイムで観ていたら、興奮して一睡もできなかったかもしれませんが…。

こんな素晴らしい試合をいつか日本も戦うことができるだろうか。メッシやエムバペ、クリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、モドリッチなどなど、世界中から称賛されるスター選手がいつか日本からも生まれるのだろうか。
そんな妄想が尽きません。
サッカー素人のにわかでも心躍らされたひと月でした。
さあ、次は野球の番です。WBCです。
世界を驚かせたジャパンブルーにサムライたちが続けますように。





『鎌倉殿の13人』
あっという間に感じた48回でした。
壮大な歴史の大回転に、終わった後もなお圧倒されています。

最後まで緊迫感、緊張感、そして血腥さを失わない、一年通して中だるみなく、筋の通った作品でした。
個人的に思い入れある時代の大河にはどうしても厳しくならざるを得ないのですが、これに関しては感服しています。謀略と殺し合いしかない鎌倉創成期の暗部をいったいどのようにエンターテイメントとして消化するのか、期待と達観半々で待ち受けていたのですが、いやさすがは三谷幸喜。緩急のついた脚本で、源平合戦以降もスピード感を保ちながら最後まで目の離せない展開にしてくれました。

数多の血痕の上にまつり上げられた三代将軍・実朝。彼は武家の棟梁にはおよそ似つかわしくない穏やかさと優しさと、後継を残すという義務を果たせない性質を持って生まれてきました。将軍の身でありながら大事な友も守れない己の無力さに絶望する日々の中、彼に与えられた安らぎは、夫としてふさわしくない自分を受け入れてくれる妻、そして和歌を詠む時間。しかしそのわずかな安寧も、この不安定な政情では守れるはずもありませんでした。
実朝を父の仇と憎む公暁。彼もまた、激しい運命に翻弄された鎌倉の子でした。優しき将軍は、心を開けばわかりあえると信じ、そしてその切なる思いが通じなかったと知った瞬間でさえも、己の命運を相手に託しました。それは公暁への贖罪であったのかもしれないし、もしかしたら兄のように自分もいつかはこうなるとずっと覚悟していたのかもしれません。
実朝の和歌はどれも穏やかで、かつその裏に悲しみを秘め、そして触れれば壊れそうなほど繊細なバランスで成立しているような印象を受けます。おそらく生まれる時代と場所が違っていれば、決して悲劇の将軍などという形容はされることなしに、稀代の歌人としての名のみ残して後世まで伝えられたようにも思うのです。
そんな彼が慕ったのが、芸術性とは正反対の場所にいる和田義盛というのも、自分にないもの(武芸だけでなく、他人に左右されない意志の強さ…というか鈍感力)への憧れだったのかなという気がします。

実朝の短い生涯を演じたのは柿澤勇人。アーティストらしい浮世離れ感は、権謀術数渦巻く鎌倉殿において特異な存在感を放っていました。
泰時への特別な想いはどうやら…という匂わせは、子を成し得ることがなかったという史実から着想を得たのでしょうが、現代的な設定であることは置いておいて、あの時代跡継ぎを作らなければ許されない将軍の立場との板挟みに苦しむ実朝の悲劇性と、かつそれを受け入れた妻の存在が彼にとってどれだけ救いであったかが強調されていて効果的だったと感じました。
実朝に感情移入すればするほど、意のままにならぬ彼を弑する主人公の印象は、よりダークサイド側に追いやられます。
義時はみずからの手を数多の血で汚しました。盟友も、幼子も、愛する妻の家族も、甥である主もいとわずに、その命を奪っていきました。
結果、義時は鎌倉幕府の最高権力者となりました。しかし彼が実権を握れば握るほど、その表情は、衣装の色のごとく暗くなっていきました。
義時はわかっていたのかもしれません。多くの屍の上に立つ今の鎌倉は、目指していたところでは決してないと。真の坂東武者の世ではないと。
そしてそれは、自分を批判ばかりしてきたまっすぐな息子が、この先完成させてくれるだろうと。
展開を追ってきて意外だったのは、政子が政争の外にいたことです。義時と政子姉弟が幕府の礎を築き、承久の乱で鎌倉を一枚岩にしたのだと思い込んでいました。
しかしこの作品内の政子は、どちらかといえば綺麗な場所に居続けていました。頼朝を信じ、家族を大切に思い、御家人や民への慈愛も深い美しい後家尼でした。頼家の死に至る比企との権力闘争でも、政子が割り込む余地はなく、息子の死の真相も最後まで知ることはありませんでした。
つまり、北条が確固たる地位を築くにあたって汚れ役は義時が一手に引き受けていたのです。
そして命の瀬戸際に立ちながらもなおその手を血に染めようとする義時を、家族思いの政子が受け容れるはずもなく。
義時が求めた薬を、政子は流し捨てました。
それは、弟を見殺しにすると同時に、義時ひとりが背負ってきた業を自分も担う覚悟を決めた瞬間であったのではないかと思います。
そもそもは、実衣の言ったとおり政子と頼朝の縁から始まったことでした。
ならば自分だけが極楽浄土へ行くわけにはいかないと決意したのかもしれません。

そして義時の遺志を継いだ泰時によって、北条の地位は確固たるものとなりました。
この先、北条の世は150年続きます。その終焉は『太平記』に描かれるとおりですが、鶴丸の子孫が政権を恣にした挙句、北条と近しい関係にあった足利によって滅ぼされたことを思うと、何やら歴史の皮肉を感じます。

ドラマは終わりましたが、鎌倉から争いがなくなったわけではありません。伊賀氏の変でしぶとく暗躍する三浦義村は山本耕史の姿でたやすく想像できますし、どうせならその三浦氏が滅ぶ宝治合戦まで描いてほしいくらいです。
と、そんなことをしていたら一年で終わるわけがありません。すぐ次が控えています。徳川家康か…正直まだ描く余地があるのかな…とあまり気の乗らない題材ですが、脚本が古沢良太ですから観ないわけにはいかないでしょう。ひと味違う家康の登場を期待します。









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プロ野球&連ドラ視聴の日々さまざま。
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