かすむ夜の光を花とにほふにぞ月のかつらの春もしらるる(二条為明)
9/18 vsL ●
これというチャンスもなく、荒西が打たれて、追加点も取られるという、あたりまえのような負け…。
試合を見ていないのでとくに感想がないのですが、我が家の西武ファンには「明日も平等に負けるよ!」と言っておきました。
9/19 vsH ●
本当に平等に負けるんかい…とはいえ、惜しかったなあ。
松井雅が降格して、捕手の駒が若月になった瞬間にミスの連続。守備だけでなく、突如乱れ始めた千賀から連続押し出しで1点差に迫った直後の凡フライには開いた口が塞がりませんでした。待てのサインも出さないベンチにも呆れますが。
榊原の復帰登板で黒星がつかなかったことだけが救いでした。4敗目の増井は、同点で出てきた時点で失点覚悟でしたが、どうしてこうも予想を裏切ってくれないのか…ホント頼むよ。
9/20・21 vsM ○○
やっと9月3勝目。いきなり4失点で経過を見るのをやめ、次にチラっと見た時には同点でした。乱打戦だったので、テレビでラグビー観戦のかたわら気が気ではありませんでしたが。なぜロッテにはこんなに強気なのだろう…。その意気を西ソ日戦にも見せてほしい。
山岡も順当に12勝、タイトルまであと1勝に迫りました。京セラ番長ですから中6で投げるとすると、相手はソフトバンク。それまでに優勝が(どっちかに)決まっていないと困りますね…。
9/22・23 vsH ●●
規定まであと12回1/3の山本ですが、「勝ちはともかく防御率は余裕余裕~♪」とかましていたら、いきなり明石に先頭弾くらうわ、復帰以降サッパリの柳田に打たれまくるわ、ランナー残して降りて案の定還されるわの絶不調…。防御率はなんとか1点台をキープ。有原が完封しても超えられない数字です。残すは1試合、6イニング。何事もなく、できれば無失点で終えてほしい!
あ、結果はどうでもよかったですが、安達が心配です。山岡・山本のフォローに守備は欠かせませんから。
しかしこの対ソフトバンクの負けっぷりは何とかならんのか。ソフバンだけで借金10(西武には借金9)って尋常ではないよ?
しかもどうしてこんな瀬戸際になって、ソフバン戦ばかりなのか。相手も必死になってきてるし…。
西武は勝ってM2としました。早く決めて~楽な気持ちで最終戦の岸田引退試合を迎えさせて~。
これというチャンスもなく、荒西が打たれて、追加点も取られるという、あたりまえのような負け…。
試合を見ていないのでとくに感想がないのですが、我が家の西武ファンには「明日も平等に負けるよ!」と言っておきました。
9/19 vsH ●
本当に平等に負けるんかい…とはいえ、惜しかったなあ。
松井雅が降格して、捕手の駒が若月になった瞬間にミスの連続。守備だけでなく、突如乱れ始めた千賀から連続押し出しで1点差に迫った直後の凡フライには開いた口が塞がりませんでした。待てのサインも出さないベンチにも呆れますが。
榊原の復帰登板で黒星がつかなかったことだけが救いでした。4敗目の増井は、同点で出てきた時点で失点覚悟でしたが、どうしてこうも予想を裏切ってくれないのか…ホント頼むよ。
9/20・21 vsM ○○
やっと9月3勝目。いきなり4失点で経過を見るのをやめ、次にチラっと見た時には同点でした。乱打戦だったので、テレビでラグビー観戦のかたわら気が気ではありませんでしたが。なぜロッテにはこんなに強気なのだろう…。その意気を西ソ日戦にも見せてほしい。
山岡も順当に12勝、タイトルまであと1勝に迫りました。京セラ番長ですから中6で投げるとすると、相手はソフトバンク。それまでに優勝が(どっちかに)決まっていないと困りますね…。
9/22・23 vsH ●●
規定まであと12回1/3の山本ですが、「勝ちはともかく防御率は余裕余裕~♪」とかましていたら、いきなり明石に先頭弾くらうわ、復帰以降サッパリの柳田に打たれまくるわ、ランナー残して降りて案の定還されるわの絶不調…。防御率はなんとか1点台をキープ。有原が完封しても超えられない数字です。残すは1試合、6イニング。何事もなく、できれば無失点で終えてほしい!
あ、結果はどうでもよかったですが、安達が心配です。山岡・山本のフォローに守備は欠かせませんから。
しかしこの対ソフトバンクの負けっぷりは何とかならんのか。ソフバンだけで借金10(西武には借金9)って尋常ではないよ?
しかもどうしてこんな瀬戸際になって、ソフバン戦ばかりなのか。相手も必死になってきてるし…。
西武は勝ってM2としました。早く決めて~楽な気持ちで最終戦の岸田引退試合を迎えさせて~。
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プロレスブームがあったのは私がまだせいぜい小学校低学年くらいの頃の話だと思いますが、毎晩夢中になっていたツレと違い、私はゴールデンで中継されていたプロレス番組を観たことがありません。家族(男)がプロレスに興味がなかったことと母親が格闘技を嫌いだったことが原因だったように記憶しています。とはいえ、もちろんジャイアント馬場やアントニオ猪木の名前は知っていますし、高三の文化祭にはプロレスファンのクラスメイトの強い希望でプロレス再現ビデオを作成し、卒業記念品のためにクラス代表がジャイアント馬場にサインをもらいに行き、卒業式の日にはなんとジャイアント馬場から豪華な祝電が届きました。良い思い出です。
その頃にはすでにもうプロレス中継はされなくなっていましたが、ビデオ作成を仕切っていたのはなぜか隣のクラスの担任でした。馬場のサインをもらいに行った大阪府立体育館にはまったく関係のない何の科目担当かも知らない男性教師がついてきたといいます(その熱烈な応援風景は同行したクラスメイトが忠実に再現してくれた)。あの熱狂的なプロレスブームは、十年近く経たのちも深く心に刻みこまれていたのです。もちろんツレも例外ではありません。レスラーの出自や過激な演出がすべて作られたものであったことを知っても、幼ない頃のセンセーショナルな記憶はなおファンの心の中で色鮮やかに刻みこまれているのです。
「古き良き思い出」を忘れられないのは、ファンだけではなく当事者も同じです。
かつてスーパースターであったレスラーのラム。今では体力も技術もすっかり落ちぶれたものの、スーパーのアルバイトとかけもちしながら細々とレスラー稼業を続けてきました。痛々しい姿をリング上で晒し、心臓に支障をきたしてしまうも、心の支えはストリッパーのキャシディ。そして娘のステファニー。一度は心を通わせるも、みずからの弱さが原因で関係は壊れてしまいます。結局、自分の居場所はリングの上にしかないと、命の危険を知りながらもふたたびリングに上がることを決意したラム。試合の相手も制止するほどの瀬戸際に立たされながら、それでもラムは観客の声援に応えるように戦いを続けます。
ラムは愚かな人間です。選手としてのピークは過ぎてもリングに固執し、女とクスリの誘惑には勝てず、娘にも愛想をつかされ、好きな女にフラれてはやけっぱちになり。
しかし、人間とはそんなものです。かつてのスーパースターも、平凡ないち市民も、なにも変わりません。人生の軌道修正は容易ではありません。とくに老いてはなお、今までの自分を変えることなどできないし、ましてや時間を戻すことなどできようはずがないのです。
しかし、愚かであればこそ、ひとの人生はよりいっそう輝きを増していきます。悲しく小さく不器用で、それでもひたむきに懸命に生きようとする命。死を覚悟したリングにあっても、彼はその間際までスポットライトを浴びて輝き続けたのです。そしてその思い出は、20年を経ても変わらぬ瞳で声援を送り続けたファンの心の中で、輝き続けることでしょう。多くのプロレスファンがそうであるように。
プロレスが多くの演出による嘘の世界であったことがわかったとしても、その思い出が否定されるわけではありません。隣のクラスの担任も、名も憶えていない教師も、そしてツレも、皆そのプロレスの思い出の中にいます。そんな幸せな世界を知らずにいたことが、少し残念な気もするのです。
【ヤスオーの回想】
上のさや氏の感想にも書いていますが、僕は80年代プロレスが大好きでした。子どもの頃はプロレス(全日本と新日本)は絶対に観ていましたから。そして、その頃好きだったタイガー・ジェット・シンやスタン・ハンセンが、何十年も経ってヨボヨボの姿で出てきたのを観ると、ちょっと哀しくなりますが、決してバカにはしません。むしろ尊敬や称賛の心しかありません。この映画でも落ち目のランディがリングに上がっている時にファンはバカにしていましたか。していなかったでしょう。レスラーは普段から身体を鍛え、その身体をリングで酷使しています。それだけでなく、この映画でも描いてある通り、凶器攻撃で血みどろになったり、カッターで自分を切って流血シーンを演出したり、副作用があるのはわかっていながらステロイドを服用したり、自分の身体を過度に痛めつけています。しかしそれはひとえにファンを楽しませたいからです。試合展開はやらせでも、そこまでしてファンを楽しませたいという気持ちは本物です。ランディは元々は一世を風靡した人気レスラーということですから、それは最も強かったとかではなく、ファンを楽しませたいという気持ちがトップクラスであったということです。タイガー・ジェット・シンやスタン・ハンセンも同じです。それをファンはわかっているから、敬意を払うのです。
この映画は、技がかっこいいとか勝った負けたではない、上の段で書いたようなプロレスの持つ本当の魅力をきちんと描いています。それだけでも僕は感動しましたね。リングではファンからブーイングばかりされ家族にも見放された落ち目のレスラーが、何かのタイトル戦で奇跡の技が決まって勝ってチャンピオンになり、ファンは大喝采で家族にも尊敬されたみたいな話なら、僕はこの映画をボロクソにけなしていましたから。こういう映画じゃなくてよかったです。
この映画のランディの人生は悲壮感しかありません。ストリッパーにもフラれ、惣菜のバイトもキレて辞めて、娘にも決定的に嫌われ、現実の世の中が嫌になって、リングにしか自分の居場所はなくなってしまいます。孤独に悩みながらしょぼく生きるなら現実社会でも居場所はあると思うんですが、ランディはシビアな現実と過去の栄光との折り合いが付けられない人間です。
しかし、娘との会話のシーンなんかでわかるように、ランディは自分がダメ人間であることを分かっていますし、元人気レスラーだからといって周囲の人に傲慢に接することもありませんので、過去の栄光が現実社会では通用しないことも分かっています。もちろん心臓が悪いからもうプロレスはできないこともわかってますから、リングに上がるというのは理屈に合いません。ただ、そういう理屈に合わないことをしてしまうのが、不器用な人間なんです。こんなことしたらエライことになる、損しかしないと分かっていても、自分の中にある美学というか、信念というか、とにかくその人間の中にある何があっても変わらないものに逆らうことができない。ランディの場合は自分の命すら賭けていますから、不器用な生き方の極致とも言えるでしょう。
損得勘定に基づき環境や状況に柔軟に対応できる人間からしたら、こういう人間はただのバカなんですが、少しでも人の心があるなら、こういう人間の生きざまを見ていると、けなげだし、悲しいし、哀れだし、カッコいいし、とひとことでは言い表せない様々な感情が沸き起こります。この映画は過剰な演出を一切せず、こういう不器用を極めた男の生きざまを淡々と描いています。それが逆に心をストレートに揺さぶってきますね。
主演も落ち目のミッキー・ロークですし、いやミッキー・ロークはむちゃくちゃ良かったですけどね。今までこの人を上手いと思ったこともないですが、この映画での彼の表現力は素晴らしいです。
ただ、どこからどう見てもそんなにお金がかかっていないのに、これだけ完成度の高い映画を作った監督のアロノフスキーはすごいですね。同じく落ち目のヒーローである主人公の悲哀や孤独を描いた松本人志監督の「大日本人」より明らかに出来がいいですね。「大日本人」は社会風刺、愛国心、お笑い、疑似ドキュメンタリー、世界観の崩壊など色々詰め込んだ「怪作」ですから、こういう正統派の映画と比べるのはそもそもナンセンスですが。
『TWO WEEKS』
「ツッコんだら負け」と思って観ていました。一瞬でデータコピーできる時代にデジカメ本体に固執する関係者たち。無防備な姿で街中をウロウロする主人公。何度警察に見つかっても逃亡成功する快足主人公。「怪我するな」と言われていたのに怪我しまくり、でも手術に影響なしの無敵主人公。病気の娘を奪還して病院でなく廃校に逃げ込む謎頭の主人公。そしてなぜかピンポイントで追いかけてくる高嶋政伸。行け「い」!。
頭空っぽで観たらハラハラしますしドキドキできましたし、それなりに面白かったです。三浦春馬はカッコよかったし、比嘉愛美はシングルマザーの苦労は見えなかったけど美しかったし、芳根京子もかわいかったし、三浦貴大は最後が哀れでしたが見せ場満載でした。そしてこの悪役は高嶋政伸でないと成立しなかったかもしれません。劇画調な役柄に徹することができ、かつ自然に溶けこめるのが高嶋政伸の魅力なのかも。ステレオタイプの黒幕といい、オチの親子ネタといい、どことなく『ボイス』に似通ったところがありましたが、悪役側の見せ方はだんぜんこちらの方が良かったです。黒木瞳も息子を語る場面は真に迫っていました。
最後復縁するのかなと思わせておいて、娘とも間を置いたのは良い落としどころでした。月島検事ともいい感じかなと思った自分は不純なのか…。意味ありげなオープニングだっただけに…。
『ボイス 110緊急指令室』
やはり最後まで唐沢寿明の違和感が目立ってしまいました。頑張ってはいたんだけどね…。どうしてもうひとまわり若い俳優にしなかったんだろうかと。小栗旬など適役な俳優はナンボでもいただろうに…。
ただ本編自体は、スピーディな脚本と演出のおかげで、ツッコむ暇もなく観ていられました。各種事件の発生から解決までの緊迫感、徐々に最初の事件の謎に近づいていく過程もわかりやすかったです。真木よう子の滑舌はやはりひっかかりましたが。ECUの面々も個性的でした。それぞれにもう少し見せ場があると良かったんだろうけれども、日本の1クール制では難しかったか。
ところで唐沢寿明と菊池桃子は次々回の朝ドラでも夫婦役(主役の両親)を演じるみたいですね。今回はあまり夫婦感がなかったので、朝ドラでは仲睦まじい姿が見たいです。
『凪のお暇』
終わった瞬間「えええええー!!??」と叫んでしまいました。
慎二とゴン、どちらともくっつかなかったのはいいんです。ギャモン慎一と坂本さんのくだりもいいんです。
お母さんはどうなったんだよぅ…。
最終回までは本当に良いドラマでした。凪と慎二とゴンは言うまでもなく、エレガンスパレスの住人たちをはじめ、いわれなき誹謗に耐え続けたあげく慎二にまで裏切られる市川さん、最後に空気を読んでしまった足立さん、バブルのママ(と、そのワンちゃん)に至るまで登場人物全員が魅力的でした。そしてなによりも、「お暇」とは断捨離だけではないということ、すべてを捨てたつもりでもなおしがらみにあがき続ける凪の姿、素直になれず苦しむ慎二、凪たちがしがらみから逃げるのではなくみずからふりほどいて本当に空気を吸えるようになるまでの描写がストレートに心に響き、いろいろ考えさせられました。
だからこそ凪に空気を吸えなくした原因である母親の存在は、非常に大事だと思うのです。確かに凪の母親は毒親ですし、それ相応の罰は受けるべきです。しかし母親も地元で周囲に陰口をたたかれ苦労している場面を挟むのなら、凪にはじめて本音をぶつけられその後どのような心変わりがあったのかも描いてほしかったです。母親を傷つけて泣いた凪と、きっとその愛をわかっていたであろう母が、これっきりなんてことはきっとないと思うのですが。
『逃げ恥』も同じように物語のベクトルを女性の生き方からラブストーリーに変え、原作未完のまま最終回を迎えてもうまくたためていたのですが、今回は少しせわしなさと消化不良感が残ってしまいました。原作が終わったら続編かスペシャルはあるのかな…。
「ツッコんだら負け」と思って観ていました。一瞬でデータコピーできる時代にデジカメ本体に固執する関係者たち。無防備な姿で街中をウロウロする主人公。何度警察に見つかっても逃亡成功する快足主人公。「怪我するな」と言われていたのに怪我しまくり、でも手術に影響なしの無敵主人公。病気の娘を奪還して病院でなく廃校に逃げ込む謎頭の主人公。そしてなぜかピンポイントで追いかけてくる高嶋政伸。行け「い」!。
頭空っぽで観たらハラハラしますしドキドキできましたし、それなりに面白かったです。三浦春馬はカッコよかったし、比嘉愛美はシングルマザーの苦労は見えなかったけど美しかったし、芳根京子もかわいかったし、三浦貴大は最後が哀れでしたが見せ場満載でした。そしてこの悪役は高嶋政伸でないと成立しなかったかもしれません。劇画調な役柄に徹することができ、かつ自然に溶けこめるのが高嶋政伸の魅力なのかも。ステレオタイプの黒幕といい、オチの親子ネタといい、どことなく『ボイス』に似通ったところがありましたが、悪役側の見せ方はだんぜんこちらの方が良かったです。黒木瞳も息子を語る場面は真に迫っていました。
最後復縁するのかなと思わせておいて、娘とも間を置いたのは良い落としどころでした。月島検事ともいい感じかなと思った自分は不純なのか…。意味ありげなオープニングだっただけに…。
『ボイス 110緊急指令室』
やはり最後まで唐沢寿明の違和感が目立ってしまいました。頑張ってはいたんだけどね…。どうしてもうひとまわり若い俳優にしなかったんだろうかと。小栗旬など適役な俳優はナンボでもいただろうに…。
ただ本編自体は、スピーディな脚本と演出のおかげで、ツッコむ暇もなく観ていられました。各種事件の発生から解決までの緊迫感、徐々に最初の事件の謎に近づいていく過程もわかりやすかったです。真木よう子の滑舌はやはりひっかかりましたが。ECUの面々も個性的でした。それぞれにもう少し見せ場があると良かったんだろうけれども、日本の1クール制では難しかったか。
ところで唐沢寿明と菊池桃子は次々回の朝ドラでも夫婦役(主役の両親)を演じるみたいですね。今回はあまり夫婦感がなかったので、朝ドラでは仲睦まじい姿が見たいです。
『凪のお暇』
終わった瞬間「えええええー!!??」と叫んでしまいました。
慎二とゴン、どちらともくっつかなかったのはいいんです。ギャモン慎一と坂本さんのくだりもいいんです。
お母さんはどうなったんだよぅ…。
最終回までは本当に良いドラマでした。凪と慎二とゴンは言うまでもなく、エレガンスパレスの住人たちをはじめ、いわれなき誹謗に耐え続けたあげく慎二にまで裏切られる市川さん、最後に空気を読んでしまった足立さん、バブルのママ(と、そのワンちゃん)に至るまで登場人物全員が魅力的でした。そしてなによりも、「お暇」とは断捨離だけではないということ、すべてを捨てたつもりでもなおしがらみにあがき続ける凪の姿、素直になれず苦しむ慎二、凪たちがしがらみから逃げるのではなくみずからふりほどいて本当に空気を吸えるようになるまでの描写がストレートに心に響き、いろいろ考えさせられました。
だからこそ凪に空気を吸えなくした原因である母親の存在は、非常に大事だと思うのです。確かに凪の母親は毒親ですし、それ相応の罰は受けるべきです。しかし母親も地元で周囲に陰口をたたかれ苦労している場面を挟むのなら、凪にはじめて本音をぶつけられその後どのような心変わりがあったのかも描いてほしかったです。母親を傷つけて泣いた凪と、きっとその愛をわかっていたであろう母が、これっきりなんてことはきっとないと思うのですが。
『逃げ恥』も同じように物語のベクトルを女性の生き方からラブストーリーに変え、原作未完のまま最終回を迎えてもうまくたためていたのですが、今回は少しせわしなさと消化不良感が残ってしまいました。原作が終わったら続編かスペシャルはあるのかな…。
ホラー映画の中に入り込んでしまった5人の若者のお話。
ホラー映画は苦手ですし、有名どころの『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』すら観たことがないのですが、この作品には、キャンプ場にまつわる伝説、女とヤることしか考えていないおバカ男(そして最初に死ぬ)、無意味に出てくる女性の裸、私でも知っているようないわゆる「B級ホラー」あるあるがてんこ盛り。それなりに楽しめたのは、このコンパクトな世界観の中にそんなあるあるを逆手に取った演出が盛り込まれていたからだと思います。
面白かったのは、『血まみれのキャンプ場』の世界に入ってしまった直後。登場人物たちの乗った車が通りすぎます。あぜんとする主人公たち。車は何度もやってきて、同じセリフを投げかけます。つまり、話しかけないと、物語が始まらないのです。まるでRPGのよう。
最初はとまどっていた主人公たちも、殺人鬼と戦う決意をするにつれ映画の登場人物と親交を深めたり、戦闘場面においてはピンチになると回想シーンに逃げたりとすっかり「映画世界」を満喫。それでも狂った殺人鬼の前にはなすすべなく、ひとり、またひとりと斃れ、それでも最後はファイナル・ガール(処女というのもお約束?)の鮮やかな太刀さばきで勝負決するという、割と普通のエンド(映画内映画の)でした。
映画の登場人物には、主人公の母親がいます。
作品内ではもちろん親娘ではありません。娘は娘と名乗れずに、それでも大切な人と呼びかけます。大好きな母親にもう一度会えた、もう死なせたくない、そんな娘の奮闘と母への愛も、この作品に単純なB級ホラーパロディものからひとひねり加えています。
タダでは終わらないラスト(映画自体の)も良かったですね。
低予算映画をもじった低予算映画でしたが、その低予算を逆手に取った工夫がこらされていて、なかなか面白かったです。
『蛍草 菜々の剣』
庭の片隅にひっそりと、しかし色鮮やかに咲く蛍草のように、淡々とした展開の中にも強い印象を残す作品でした。清原果耶の芯を感じさせる演技のおかげだったと思います。
子役を含む各キャストがそれぞれのキャラクターを確立させて物語を彩っていましたが、中でも北村有起哉は期待にたがわぬ悪役ぶりでした。普段の酷薄さと、複雑な生い立ちから芽生えた野心や風早家への執着心の激しさのギャップにははっとさせられました。切腹前の憑き物が落ちたかのような穏やかさも印象的でしたが、市之進とはまた異なる武士の覚悟を見せられたように思います。
脚本も演出も、すべてが質の高い時代劇でした。
『サイン-法医学者柚木貴司の事件-』
主人公が死ぬという展開はなかなか衝撃的でしたが、いろいろと雑な部分が気になって、キャストのわりにもったいないと感じるドラマでした。
なんか最後は仲村トオルが「柚木の分も頑張るよ!」的な感じで幕を閉じましたが、アンタが法医研にこだわるあまりたくさんの人が死んだという事実はどうなるのかね…。そもそもその法医研自体、日本には馴染みそうにない組織でしたね。
ラスボスもインパクトが弱かったし。いろんな殺人現場に指紋残しまくってたんじゃないか? 柚木の部屋で「絶対証拠を残しているはず!」と松雪泰子が躍起になって探していましたが、一発アウトじゃね? そもそも毒って解剖時には残っていないのか?
豪華キャストだったので展開が面白くなることを期待しながら最後まで見てしまいましたが、残念でした。ただ、下手に恋愛をからめなかったのは良かったと思います。
『ノーサイド・ゲーム』
日9らしいわかりやすーい展開・勧善懲悪・ハッピーエンドでしたが、今までにない感動がありました。最後も「絶対勝つ」とわかっていながら拳を握り、ハラハラしてしまいました。
「敵は味方のふりをする(←岡田将生の声で再生)」と知ってはいたけれど、あまり何も考えずに観ていたので滝川の失脚から脇坂の裏切りという展開は予想外でした。風間との関係を暴くオチは割と強引な気もしましたが、その頃頭はアストロズvsサイクロンズのことでいっぱいだったので、どうでも良かったです(『ルーズヴェルト・ゲーム』の最後のコンペに通じるものがある)。
日9といえば演技力皆無のタレント起用で冷めてしまうことが多いのですが、今回もアストロズの面々に俳優が本業ではない人が多く出演していました。しかしまったく気にならなかったのは、彼らが総じてラグビー経験者(コージはアメフトですが)だったことです。そして彼らがいなくては、アストロズのあの迫力は出せませんでした。たま平のパス回しがCGなしと知った時には驚きましたが、福澤監督も慶応大のラグビー出身とあって、こだわりは相当なものだったようです。
浜畑の登場時にはその正体を知らず、「目力は強いけど、なんでこんな棒読みを重要ポジに置くんだ」などと思ってしまったことを恥じたい。まさか4年前のW杯日本代表の陰のキャプテンだったなんて…。トップアスリートやん…。
しかし最終回の選手生命を賭けて試合に出る場面は迫真に迫っていて泣かされました。私の中ではすっかり廣瀬=浜畑です。
高橋光臣のキャプテンシー、眞栄田郷敦のなりきりぶりや、佳久創(郭源治の息子!?)の存在感も印象的でした。
ラストゲームも、4年前なら「所詮ドラマだから」とどこかで冷めていたかもしれません。しかしあのW杯の《ブライトンの奇跡》を目の当たりにしてしまうと、素直に感動できてしまいます。そして日本で開催されるW杯が、もうすぐ始まります。今度はどんな奇跡が起きるのか、このドラマでますます楽しみになりました。
庭の片隅にひっそりと、しかし色鮮やかに咲く蛍草のように、淡々とした展開の中にも強い印象を残す作品でした。清原果耶の芯を感じさせる演技のおかげだったと思います。
子役を含む各キャストがそれぞれのキャラクターを確立させて物語を彩っていましたが、中でも北村有起哉は期待にたがわぬ悪役ぶりでした。普段の酷薄さと、複雑な生い立ちから芽生えた野心や風早家への執着心の激しさのギャップにははっとさせられました。切腹前の憑き物が落ちたかのような穏やかさも印象的でしたが、市之進とはまた異なる武士の覚悟を見せられたように思います。
脚本も演出も、すべてが質の高い時代劇でした。
『サイン-法医学者柚木貴司の事件-』
主人公が死ぬという展開はなかなか衝撃的でしたが、いろいろと雑な部分が気になって、キャストのわりにもったいないと感じるドラマでした。
なんか最後は仲村トオルが「柚木の分も頑張るよ!」的な感じで幕を閉じましたが、アンタが法医研にこだわるあまりたくさんの人が死んだという事実はどうなるのかね…。そもそもその法医研自体、日本には馴染みそうにない組織でしたね。
ラスボスもインパクトが弱かったし。いろんな殺人現場に指紋残しまくってたんじゃないか? 柚木の部屋で「絶対証拠を残しているはず!」と松雪泰子が躍起になって探していましたが、一発アウトじゃね? そもそも毒って解剖時には残っていないのか?
豪華キャストだったので展開が面白くなることを期待しながら最後まで見てしまいましたが、残念でした。ただ、下手に恋愛をからめなかったのは良かったと思います。
『ノーサイド・ゲーム』
日9らしいわかりやすーい展開・勧善懲悪・ハッピーエンドでしたが、今までにない感動がありました。最後も「絶対勝つ」とわかっていながら拳を握り、ハラハラしてしまいました。
「敵は味方のふりをする(←岡田将生の声で再生)」と知ってはいたけれど、あまり何も考えずに観ていたので滝川の失脚から脇坂の裏切りという展開は予想外でした。風間との関係を暴くオチは割と強引な気もしましたが、その頃頭はアストロズvsサイクロンズのことでいっぱいだったので、どうでも良かったです(『ルーズヴェルト・ゲーム』の最後のコンペに通じるものがある)。
日9といえば演技力皆無のタレント起用で冷めてしまうことが多いのですが、今回もアストロズの面々に俳優が本業ではない人が多く出演していました。しかしまったく気にならなかったのは、彼らが総じてラグビー経験者(コージはアメフトですが)だったことです。そして彼らがいなくては、アストロズのあの迫力は出せませんでした。たま平のパス回しがCGなしと知った時には驚きましたが、福澤監督も慶応大のラグビー出身とあって、こだわりは相当なものだったようです。
浜畑の登場時にはその正体を知らず、「目力は強いけど、なんでこんな棒読みを重要ポジに置くんだ」などと思ってしまったことを恥じたい。まさか4年前のW杯日本代表の陰のキャプテンだったなんて…。トップアスリートやん…。
しかし最終回の選手生命を賭けて試合に出る場面は迫真に迫っていて泣かされました。私の中ではすっかり廣瀬=浜畑です。
高橋光臣のキャプテンシー、眞栄田郷敦のなりきりぶりや、佳久創(郭源治の息子!?)の存在感も印象的でした。
ラストゲームも、4年前なら「所詮ドラマだから」とどこかで冷めていたかもしれません。しかしあのW杯の《ブライトンの奇跡》を目の当たりにしてしまうと、素直に感動できてしまいます。そして日本で開催されるW杯が、もうすぐ始まります。今度はどんな奇跡が起きるのか、このドラマでますます楽しみになりました。
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