『ばけばけ』
舞台が松江から熊本、そして東京へ移ってからのラストまでは、ずいぶん駆け足でした。
貧しい主人公が成功して生活が豊かになると物語は停滞しがちですが、この序盤は貧乏でもあかるさを失わずイキイキと笑顔で働くトキが魅力的であっただけに、きれいな着物を着て文字どおり家の奥で手持ちぶさたな若奥さんになってからは、違和感が拭えませんでした。
それは、トキのヘブンへの愛よりも、ヘブンからトキへの愛の描写の方がずっと多かったからかもしれません。家族に憧憬を抱き続けていたヘブンがトキたちと出会い、家族となり、子の父となり、心理的にも物理的にもトキを庇護し満たし続けたヘブンの思いはずっと伝わっていました。
しかし、ヘブンの「カクヒト」としての苦悩を解消したのは司之介で、トキが後押しした『怪談』は「自分も読める本」というトキの希望と合致したからでもありました。トキはリテラリーアシスタントとして奔走するものの、その描写はわずかで、司之介との場面の方がより印象的であったように感じました。
しかしその「違和感」が最後の最後、それもヘブンが亡くなってからトキに突きつけられるとは思いもしませんでした。
ふたりで作り上げた『怪談』がアメリカで芳しくない評価を受けていたことを知ったトキ。残り話数もわずかなところで、自分が「カクヒト」ヘブンの晩節を汚したのだと絶望します。あと1話。しかもヘブンはもうこの世にいない。いったいどんなラストが用意されているのかと、最終話を待ち構えました。
トキとヘブン夫婦のなにげない日常。フロックコートを「フロッグ」と聞き間違えたトキ、そしてそれを訂正せずに、トキが「フロッグ」と口にするたび微笑むヘブン。『ばけばけ』は、そんな他愛ない日常のくり返しであったことを思い出しました。家族の、なんでもない会話、笑顔、そして溢れる愛情。この作品は、レフカダ・ヘブンがいかにしてのちのベストセラー『怪談』を書きあげたのかという伝記ではなく、トキとヘブン家族の他愛ない日常の積み重ねを描いたものでした。トキが残した『思ひ出の記』、それはオープニングの映像そのものだったのです。
そして第一話冒頭、ろうそくを挟んで向かい合うトキとヘブン。ラストは、そこへ戻ります。死後の世界でもふたりは一緒。真っ暗な夜、スキップしながら散歩に出ます。『ばけばけ』の異なるフォントの上下している濁点は、まるで生まれた国の違うふたりがスキップしているみたい。最後にようやく気づきました。
とても半年間かけてきたとは思えない、構成してきたすべてが積み重なる怒濤の最終週でした。とても見ごたえある朝ドラだったと思います。
『リブート』
鈴木亮平と戸田恵梨香の演技力あってこその作品でした。松山ケンイチからの鈴木亮平は「そんなバカな」であるものの、ちゃんと「陸」がそこにいて、儀堂との違いを感じられました。
日9ですから、ちっちゃいことは気にせずそれなりに楽しく観ていたのですが、夏海が一香にリブートしていたことに陸が終盤まで気づかなかったのは、どうも納得いかない…。一香=夏海説は当初から目にしていたものの、「いくら姿かたちが変わっていても、最愛の妻がこんな傍にいてわからないなんてことあるか?」と信じていませんでした。それなのに…。綾香は気づいていたのに…良子も気づいたのに…陸…なぜ…。
ちなみにいちばん面白かったのは、永瀬廉から北村匠海にリブートした冬橋に対し、夫が「なんでリブートした後の方が演技上手いねん」とつぶやいた瞬間です。『おかえりモネ』のりょーちんは雰囲気があったけれど、やっぱり顔が綺麗すぎて汚れ仕事を一手に引き受けるアウトローには見えませんでしたね…。
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3/27~29 vsE ●○○
土曜日の試合は観られませんでしたが、昨日のお返しとばかりにオリックスが完封勝ち。九里の目の覚めるような好投でした。いきなり132球だと…?
攻撃といえば初回から2回連続満塁で0点。早くもイライラしていましたが、3回にようやく中川の2ランで先制。そういえば昨日から、各球場でバカスカホームランが出ていますね。
九里は二塁も踏ませぬ完璧な内容であるものの、2点差では不安です。しかしようやく7回、またも中川のタイムリーと野口・宗にもタイムリーが出て4点追加。快勝となりました。早くも代打を出されていた紅林、これを機に発奮してほしいですね。野口や守備固めの渡部に1本出たことは大きいです。
日曜日は在宅だったのですが、初回に2点取られた時点であきらめました。もともと先発に予定されていたジェリーが登板回避したとはいえ、実績のある田嶋ですからそこはなんとかしてほしかった…。そして相手はドラ1藤原。オープン戦で結果を残していましたし、どうせ無理だろうとあきらめていました。しかし1番からたった2球で一・二塁のチャンスを作り、3番西川が3球目を打ち返し1点差にすると、四球で満塁としてから中川の一打で逆転。相手に落ち着く間を与えない速い攻め、オリックスとは思えない逆転劇でした。
すると次の回、なんとマウンドには横山楓が。田嶋に何かあったのか? それともあきらめたのか? 開幕3戦目でブルペンデーとは!?
ゼロで抑えた次の回も廣岡のタイムリーで1点追加。その後は山﨑が2回を無失点に抑え、紅林ムランで追加点を取った直後は平野が1000奪三振を達成(1被弾)。6回に古田島が1点差にされるものの、ペルドモ→椋木→マチャドで逃げ切り成功!
開幕戦を終えた後はどうなることかと思いましたが、なんとかカード勝ち越しすることができました!
3/27 vsE ●
〣( º-º )〣
開幕投手宮城…? WBC明けで…? 寺西まで用意させて…? 九里じゃダメなの…? 中5日でもやってくれると思うけれど…?
と、始まる前から不安でいっぱいだったわけですが。
宮城は最初のアウトこそきっちり取りましたが、次の辰己の打席で、きわどいコースを取ってもらえず四球になったことで、調子が狂いました。
ボイト・マッカスカーの並びもイヤな予感満載でしたが、案の定長打をくらってあっさり2点を献上します。
次の回も、二死から太田の軽率なプレーがエラーとなって満塁。そしてまたもボイトからの並びで4連打で6失点(自責0)。さすがに交代となりました。
宮城はクロスファイアを取ってもらえないとイライラしがちですが、そのメンタルの乱れが大惨事につながってしまったように思います。楽天打線は落ち着く間を与えてくれませんでした。
「2回で8-0? 今日のセンバツで智弁学園が、まさにこの点差から花咲徳栄に大逆転勝ちしたじゃないか!」と強がってみたものの、智弁は早い回からコツコツ得点を重ねていましたからね…。4回までヒットも打てないようじゃね…。確かに荘司は良かったけれどもね…。
宮城のあとを投げた東松は2四球でピンチを広げるものの無得点。4回からマウンドに上がった寺西は7・8回に1点ずつ取られたものの、今年はやってくれそうな気がしました(拙守もありましたし)。9回の横山楓もブルペンを支えてくれそう。
で、打線は結局無得点に終わりました。5番DH若月・6番捕手森という奇策も実らず。
ちなみに「点差の少ない方の試合を観る」という我が家のルール適用により、途中からロッテ-西武を観ていたわけですが、「ランナーが出てもネビンがおらんから返す選手がおらん!」とフラストレーションを溜めていた西武ファン。
互いにストレスフルな開幕戦となりました…。
2/25 vsM ○
オリンピックに夢中になっている間にキャンプ終了。今年は順調に調整ができた…と信じたい。
みやざきベースボールゲームの一戦は、投手が抑えている間に集中打で得点という、ロッテ相手に得意の勝ち方。3三振3四球の山下は今年やってもらわないと困る投手ですが…大丈夫?
3/4 vsC ○
侍ジャパン相手の壮行試合を終え、オープン戦が始まりました。
山下・ジェリーの2投手で相手を完封。しかし打線がおとなしく、床田・森下相手は分が悪いとはいえ、1安打はどうかと…。8回にようやく杉澤のタイムリーで2点を取り、そのまま勝利。内野にも挑戦している杉澤は今年が勝負ですから、張り切ってほしいですね。
3/6 vsG ○
一線級の投手相手だと沈黙するオリ打線。この日も山﨑伊織相手に4回2安打無得点の通常営業です。先発復帰の山岡はちょっと不安。富山・阿部も頑張らないと…。9回に山中のタイムリーで2点を返しますが、ここまでノーヒットの紅林に今日も一本出ず敗戦。
3/7 vsG ○
一線級判定機と化しているオリ打線。今日はマタ・則本相手に張り切って8得点の快勝。宗が好調です。開幕まで、いやこのままシーズンずっと維持してほしい…。太田も心配ナシ(怪我以外)。吉田・古田島の復活にも期待です。
3/8 vsH ●
スマホで韓国-台湾戦を観ていたので、テレビ画面はほとんど目に入れませんでした。スチュワート・ジュニアを打てるとは思っていなかったけれど、ここまで打てないとは…今年も思いやられます。田嶋は、今年やってくれないと困るのだけれど…まあこんなもんだろう…。侍相手に好投した寺西は期待できそう。
3/10 vsM ○
今の季節のマリンは寒いと思いますが、そのせいか何なのか両軍ミスが相次いだようで…。長身ジェリーは先発で活躍できそう。今季のブルペンも、今までと違って安定しそうですね。東松も日本代表に参加して何かつかめたかな。打線は相変わらず。ようやくシーモアにヒットが出たものの、期待しているのはそういうのではないしなあ…。
3/11 vsM ○
開幕投手の期待がかかる山下は6回途中3失点。もう少し様子見といったところでしょうか。
宗は相変わらず頑張っています。宜保のタイムリーもうれしい。今季は支配下復活を願います。
3/13 vsS ●
15時から試合をしていたことは知っていたけれど、帰宅してスコアを見て「なんじゃこりゃ」でした。神宮らしい試合だな…。投手陣は神宮がきっと苦手なのだろう…そういうことにしておこう…。
今年頑張らないといけない内藤や横山はアピールしなければならないところですが、難しいですね。
3/14 vsS ○
九里は神宮で投げ慣れているでしょうから安心感がありますね。横山にホームランが出たものの、不調の紅林に取ってかわれるほどではないのが辛いところ。11安打4点は少し淋しいような。
ちなみにこの日は川端の引退試合。最終回2アウト、ショートの守備についた川端のところへ打ち上げた来田は良い仕事をしました。
3/15 vsS △
ランナー出ても得点できずといういつものパターンで引き分け。しかも田嶋が指から出血し、紅林は足首違和感で欠場、山中もデッドボールで交代と何やら不穏な空気が…。阿部はサイドスローにして復活の気配でしょうか。
3/17 vsC ○
オープン戦もあとわずか。京セラに帰ってきての広島戦はジェリーが先発し5回無失点。椋木もクローザーとして三者三振と圧巻のピッチングでした。一方打線は、宗・西川の1・2番コンビが活躍するも2得点のみ。シーモアはやっぱり…。
3/18 vsC ○
エスピノーザが母国のWBC優勝を力にかえて5回1失点の好投。岩嵜・ペルドモ・山﨑も無失点とまずまず。しかし得点は西野の3ランだけであいかわらず…。今年も打線が問題…?
3/20~22 vsT ●●○
オープン戦ラストはいつもの対阪神3連戦。そして毎年恒例、互いに打線を冷やし合って終わるという…。20日こそ、オリの先発が緊急登板の高谷だったため阪神が打ち勝ちましたが、その後2試合は1-0で1勝1敗と案の定しょっぱい展開に。
オリが村上・高橋・井原相手に打てるわけありませんね!
九里はもちろん髙島も好投でした。そしてナゼ金曜が高谷だったのかというと…これも毎年恒例、山下の先発回避! イヤ恒例になってしまっては困るのだ! もうガックリというか呆れるというかなんというか…。岸田監督が開幕投手の名をなかなか発表しなかったのは、おそらく山下に不安要素があったからなのでしょうね。
のっけからつまづいて、(今年も)イヤな予感しかありません。打線の調子もあいかわらずだし、昨年のように「いざ開幕したら大爆発」みたいなことがそう何度も起こるとは思えないし。
なんとか頼みますよ…。
3/15 vsベネズエラ ●
相手チームの勢い、威圧感、気迫…。
何をとっても日本は見劣りしていると、試合前から感じていたことは確かです。
しかしそれが確信に変わったのは、初回、2番アクーニャJrのホームラン。
甘いコースだったとはいえ、山本の156キロ直球がいともたやすくスタンドに叩き込まれたその瞬間、こう思いました。
「勝てる気がしない…」
台湾戦、山本の調子は今ひとつだと感じましたが、今日も本調子ではないように見えました。「それでも心配ない」と思うには、相手のパワーが想像以上でした。
どうしてもWSの無双山本が期待されてしまいますが、オリ時代から本領発揮はいつも夏場以降でした。春先からフルで動けるような調整はできないはず。もちろん悪い状態であっても、1点だけにとどめられるのはさすがなのですが。
なんとか強気に「大谷が打ち返せばいいんや!」と座り直した裏の攻撃。
本当に打ち返すとは!
試合前、相手コーチが「大谷は全打席敬遠」と笑って話していましたが、さすがに冗談だったようです。これで同点。盛り上がる日本ベンチに、大谷は落ち着けとでも言うように手のひらを下に向けました。さあこれで試合は振り出し。
3番鈴木が四球で歩いたものの、4番吉田は三振。…吉田が三振?
二死となって岡本の打席。鈴木が走ってヘッドスライディング! セーフの判定に相手ベンチがチャレンジ要求。しかし鈴木は塁上で足を抑えて苦悶の表情。
え…?
鈴木は足をひきずってベンチに帰り、おまけに判定も覆ってスリーアウトとなりました。
主力打者がまさかの離脱に観ているこちらは顔面蒼白。しかし試合はまだまだ序盤。センターに森下が入り、2回表の守備が始まりました。
が、山本は先頭に二塁打を打たれ、続く打者にも二塁打でアッサリ勝ち越されてしまいます。とにかく打球が速い。当たっただけで飛んでいく。こんなんどーやって抑えるんだよー!!
それでもなんとか後続から3つアウトを取りましたが、裏の攻撃は三者凡退。
3回表、またも先頭二塁打から始まります。しかし中軸から2三振を奪ってようやくこの回無失点。
するとその裏。先頭源田が四球を選びます。若月は確実にバント。しかし次の大谷は案の定敬遠。
今日、2番には近藤ではなく佐藤が入っていました。井端監督はついに不調の近藤を外す決断をしていたのです。一塁を空ければ大谷が敬遠されることは想定内。それでも得点圏にランナーを送ることを優先したのは、佐藤への信頼の証でもあったでしょう。
そして佐藤はそれにしっかり応えました!
打球は見事ライト線二塁打、ランナー還って同点!
そして打席は緊急出場の森下。初めての打席、それでも阪神の中軸を担う強心臓には無問題!
低めのスライダーをすくい上げた打球はレフトスタンド、勝ち越し3ラン!!
これぞまさに怪我の功名。逆転した次の回、山本はしっかり3人で終えました。しかしまだまだ試合は長い。このまま逃げ切れるとは思えませんでした。
4回裏、3人目の相手投手から源田・若月で一死一・二塁とチャンスを作ります。そして大谷ですが、相手ベンチは真っ向勝負。空振り三振に仕留め、佐藤も三振で追加点はなりませんでした。
山本はもう1回投げるかと思いましたが、5回から交代。試合前は第二先発菊池と報道されていましたが、蓋を開けてみれば隅田でした。好調な投手からつぎ込むという意図だったのでしょう。
先頭に四球を出すものの、怖いアクーニャJrは三振。次も怖いガルシア、ファウルで粘られ緊張感が高まります。そして8球目。若月が高めに構えたその球が、ストライクゾーンに入ってきた次の瞬間。
打球はあっという間にスタンドへ…。
メジャーすご…。
3番アラエスからは三振を奪い、あと一死となって藤平へ継投。藤平は4番ひとりを抑え、なんとか1点差でこの回を終えました。
試合展開を左右するのはやはり一発。こうなれば打ち合いに持っていくしかないのですが、ベネズエラ3番手左腕デヘススの前に、日本の打者は次々アウトを重ねていきます。
6回表、マウンドに上がったのは伊藤。1次ラウンドの状態からやや不安を憶えましたが、しかしここで登板させるからには、きっと調子を上げているのだろうと信じました。
しかし球速は出ておらず、ピッチクロック違反でボールを取られる場面もあり、いきなり連打を浴びてしまいます。たちこめる嫌な予感。それでもなんとか頑張れと、祈りを捧げました。
しかし相手は、失投を見逃してはくれませんでした。
これも高めの直球でした。
スタンドに突き刺さった逆転の3ラン。熱狂するスタンド、それでも必死に声援を送る日本応援団。
こうなれば空気を変えられるのは種市しかいません。裏の攻撃がゼロに終わった次の回、種市は期待どおりしっかり3人で仕留めます。
しかしその裏、またも左腕をマウンドに送ったベネズエラ。またも三振させられた大谷。敬遠すると嘯いていたベネズエラベンチは、日本のカギ大谷を完璧に封じ込めるプランを立案し、確実に遂行していました。
残りイニングもわずかとなった8回表。回またぎの種市は、先頭を出してしまいます。しかもレフト前ヒットかと思いきや、やや深めだった守備位置を見逃さずバッターは迷わず二塁へ。身体能力の高さに目を丸くしているうち、種市が二塁に牽制球を投じたそのボールが高く浮いてしまいます。ランナーはもちろん迷わずホームへ還り、痛い1点を献上してしまいました。
3点差となって、攻撃はあと2回。8回裏、マウンドに上がったのはマチャド。複雑な思いで見守るオリファン。
150キロチェンジアップで森下から三振を奪うと、続く吉田もセンターの好プレーで2アウトに。しかし岡本の打球はライトわずか及ばずヒット、さらに村上も続いてヒットを放ちます。
こ…これは…。
マチャドの天敵、近藤&牧原&周東の代打攻勢しかない!!
実際、近藤はバットを持ってベンチを出ていました。(対マチャドの)近藤ならきっとなんとかしてくれる。打てなくても四球を選べば、満塁になればきっと、オリ戦で何度も観た光景が再現されるに違いない…複雑だけど…。
…と、信じていたのですが。
近藤はネクストに控え、打席には牧がそのまま立ちました。
結果は、ショートゴロ。最後のチャンスに思えたこの回、好機は潰えました。
気持ちが沈んでいた9回表のマウンドは菊池でした。結局、回を投げ切って唯一無失点に抑えた投手は菊池のみでした。また、若月が最後までマスクを被ることになるとは思いもしませんでした。
いよいよ、最終回。相手抑えのバレンシアは、とんでもないストレートで先頭源田を三振に取ると、続く代打近藤も見逃し三振でツーアウト。
いよいよ追い詰められた日本。最後の打席は大谷でした。ど真ん中のストレートを振り抜くも、その打球はショートの頭上。がっちりつかんで、試合終了となりました。
意気消沈。
虚しい午後を過ごしました。
準決勝以降仕事に集中できないという心配がなくなった一方、やっぱり悲しい…。
3/18 決勝 ●アメリカvsベネズエラ○
さて、こうなったらマチャドのいるベネズエラ応援です。
月曜の準決勝第一試合はドミニカ-アメリカ。準々決勝を見た限り、韓国を圧倒したドミニカが勝ち上がる(むしろ優勝する)と思っていましたが、勝ち上がったのは崖っぷちからよみがえったアメリカでした。そして火曜はイタリア-ベネズエラ。イタリアが先制するもベネズエラが7回にたたみかけて逆転。マチャドも8回を無失点に抑え、決勝進出。
優勝はアメリカか、ベネズエラか。力と力の真っ向勝負。先制したのはベネズエラ。投手もアメリカ打線をゼロに抑えます。ベネズエラは5回にも1点追加し、2-0のまま試合は終盤へ。
朝イチの通院を終え、速報を開いて見守ります。
(前回のように決して決勝にあわせて有休を取ったのではなく! 予約を入れてから決勝の日であることに気づいたのだ! ←…という誰に主張するわけでもない言いわけ)
7回裏、二死からアメリカが四球を選んでランナー一塁。そこでなんとマチャドに交代! しっかりアウトを取るものの、ええっ、まさか回またぎ…?
8回、ふたつのアウトカウントが灯されホッとしたのも束の間。1番打者にストレートの四球。あ、こういう時のマチャドは…。
そして2番ハーパー。更新された画面は「中本塁打+2点」
ヽ(≧Д≦)ノ マチャドーーーー!!
あとで動画で観ると、同点弾を打たれた直後、マチャドはマウンドで笑っていました。さすがオリの守護神メンタル、こうでなきゃ…。
しかしその後のジャッジを三振で終えたことが、次の攻撃につながりました。
9回表、先頭が四球を選ぶと、次の4番の2球目でランナーがスタート。きわどいタイミングもセーフ、そしてきっちりタイムリーですぐさま勝ち越し!
あれ、これもしかしてマチャドが勝ち投手になるのでは…? これもオリで見たことある展開よ…?
9回裏。ランチを食べながらネットフリックスを起動。マウンドはもちろん日本を軽くひねったバレンシア。先頭打者を空振り三振に取ると、続く代打も内野フライ。そして最後の打者も空振り三振!
第6回WBCはベネズエラが初優勝!
歓喜に沸くベネズエラチームの様子には頬が緩みました。祖国ではいろいろ問題を抱えているベネズエラのこの大会に賭ける思いは、随所に現れていました。その熱気に日本は吞み込まれましたし、アメリカも気圧されていたように見えました。パワーだけではない緻密さもありましたし、本当に強いチームでした。マチャド優勝おめでとう!
日本はWBCにおいてはじめて、準々決勝で敗れました。
これが今の日本の立ち位置なのだと認めるしかありません。
準々決勝は、1次ラウンドとははっきり言ってレベルが違いました。14日に行われた2試合も観ましたが、段違いの迫力でした。日本と打撃戦をくり広げた韓国もドミニカのパワーの前に屈しましたし、破竹の勢いだったカナダもアメリカに敗れました。イタリアとプエルトリコの打撃戦もさすがでした。
日本が勝つには、これらと同等の打撃力が必要でした。しかし蓋を開けてみれば期待の大砲が不発。また、これまで日本の強みだった投手力も手薄でした。直前で怪我による離脱が相次いだことも痛かったですが、ピッチクロックの難しさも感じました。戦犯探しのような記事も見受けられますが、もちろんチームとして反省点はあるにしてもこれが日本の限界だったように思います。
侍ジャパンの次の舞台は来年のプレミア12。ロスオリンピックの出場権がかかっています。優勝できなければ厳しい予選に回ることになります。井端監督は退任の意向で、もはや火中の栗となっている侍の指揮官探しは難航することでしょう。
大会前からまるで「勝ってあたりまえ」という報道ばかりでしたが、そんな意識は捨てることから始めなければなりません。チャレンジャーである新生侍ジャパンの未来に光がさすことを願います。