プロ野球シーズンも終わったし…ということで、野球動画の配信を解約してネットフリックスに入会しました。
いやー、観たかったドラマがてんこもり!
『イカゲーム』
評判になっていた韓国ドラマ。いわゆるデスゲームが主題ですが、飽和しているこのジャンルにおいて、まだこんな作品が作れるんだ! と感動するくらいに面白かったです。
主人公がダメダメ人間なところは『カイジ』と同じですが、ギャンブルにおいては天才的な才能を発揮するカイジとは違って、ギフンは割と運にも恵まれつつゲームを突破していきます。旧友のサンウ、脱北者のセビョク、アウトロー一味など周囲を固める登場人物にもそれぞれ個性や見せ場があるので、「どうせ主人公は生き残るんだろ」とわかっているのに飽きません。イカゲームのルールがいまいち理解できなかったところは残念ですが。韓国ではメジャーな子ども遊びなのでしょうか。
『イカゲーム2』
地獄を見てきたギフンの顔つきがシーズン1の初回とはまるで異なっていました。復讐心に燃えるギフンが組織を潰すためゲームに参加する…までは良いのですが、参加までに話数を費やし、またゲームごとに投票が行われるため進行も遅く、前回よりも複雑な背景を持つ参加者(ピンクガードまで)のエピソードも語られるためなかなか話が進みません。「これ7話で終わるん…?」と懐疑的に観ていたら案の定! ここで終わるんかーい!
ゼッケン1番がフロントマンであることは最初から明かされているので、シーズン1のイルナムほどの意外性がないですし、観ながら「五人六脚で転んだらどうなるんだ…?」といらぬ疑問を抱いていました。シーズン3に持ち越される登場人物は少なくありませんが、トランスジェンダーのヒョンジャや妊婦ジュニ、チャン親子たちの悲しい最後は観たくないですね…。あとジュノ刑事、イケメンです…。
『地面師たち』
これが噂の「もうええでしょう」と「ハリソン山中」か…。
↑前者は流行語大賞、後者は古田島のインスタ(に登場した西川)で知った
登場人物が皆構成的で魅力的。積水ハウスの地面師事件はニュースで知った時はピンと来ず(どうして一流企業がこんな詐欺にひっかかるんだ? という疑問)、ここに来てようやく腑に落ちました。数字に追われているところへ弱みをつかれた不動産会社の部長が、怪しいと思いつつそれでも引き返せずに突っ走っていくさまは、人の業のようなものを感じました。現実にあった事件と思えば背筋が寒くなりますが、エンターテイメントとして非常に面白い作品となっていました。
原作はハリソン山中が新たな地面師グループを作り不動産詐欺を働く続編があるようですが、もしシーズン2があったとしても、これほどの面々をそろえられるのか疑問です。そのくらいクセ者俳優ぞろいでした。
『極悪女王』
幼少期、プロレスに夢中になっていた我が夫。クラッシュギャルズも極悪同盟も語り始めたら止まらない。「ドラマに集中させて!」と何回口にしたことか…。
ちなみに私の実家は親がプロレス嫌いだったのか、兄弟も興味がなかったのか、プロレス中継が流れていたことはありませんでした。
ゆりやんレトリィバァ・剛力彩芽・唐田えりかという、演技力にはハテナのつく三人が主要人物とあって、あまり期待はしていなかったのですが、事前情報で耳に入れていた「徹底的な役作り」は決して誇大広告ではありませんでした。プロレスシーンの迫力はカメラワークだけではありません。本当に飛んだり投げたりぶつかったり、演者の身体に痣らしきものが見えたのはメイクではないのかもしれません。
物語は香がプロレスデビューするずっと前、ビューティペアが活躍している時代から始まるのですが、このふたりが無名の女優ながら本当の女子プロ選手に見え、もっと言えばカリスマ的人気を誇っていたという説得力のある存在感で、1話から惹きこまれました。
ゆりやんは当初、ゆりやんそのままのふわふわした話し方で「松本香」には見えず、あまり期待できないなあ…と感じていたのですが、ヒールに目覚めてからは一変。メイクのせいもあるのですが、ドスのきいたセリフ回しも立ち居振る舞いも「ダンプ松本」にしか見えなくなりました。差別化をはかるためわざとふわふわしていたのでしょう。
ちなみに終盤にかけては松永兄弟の悪事をえんえんと聞かされていたのですが、そこまでは描かれませんでしたね。あくまで松本香の物語ですからこれで良かったのでしょう。引退試合も感動的でした。
『サンクチュアリ-聖域-』
これまた、「ここで終わるんかーい!」な最終回でした…。
北九州の不良少年が時に周囲と衝突しながらも相撲の才能を発揮していく…という、相撲版スラムダンクのような物語を期待していたのですが、少し違っていました。猿桜が相撲道に目覚めてからは面白くなりそうだったのに、そこから最終回までが短すぎて…。
それ以外にも、桜木花道と較べると猿桜の魅力が乏しい・猿将親方が安西先生のような包容力に欠けている・そもそも力士出身の俳優が多いため他のドラマに較べて演技力がない…などなど、アラが目立ちました。終盤は静内にスポットライトが多く当てられていたため、清や猿将部屋の描写が浅くなっていたように思います。あとで調べると、当初は静内が主人公の設定だったとか…。確かに重い過去を背負った静内の方が、猿桜より興味を惹かれる存在でした。
結局静内の全貌は明らかになることなく、卒業アルバムを塗りつぶした七海の過去も謎のまま。幕下で終わった猿桜と大関の龍貴ともほぼ絡みがありませんでした。何だったの!?
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